著者
吉野 弘恵
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.89, no.12, 2005-12-01

参拝棟, 研修棟, 宿泊棟の3棟で構成された施設であり, 参拝棟には, 250人収容の御神前(参拝席)と拝殿がある.
著者
中島 一樹 南部 雅幸 辻 美和 秋廣 みどり 東 祐二 藤元 登四郎 田村 俊世 佐々木 和男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.81, pp.59-64, 2003-05-16

看護学校学生(36名)、民間病院の医療従事者(30名)および民間病院の外来患者とその家族(28名)に対し、コンピュータシステムの利用に関する意識調査を行った。さらに60歳から70歳までの高齢者に対して延べ20回の絵文字パスワードと数字の組み合わせによる暗証番号とによりログインの試行を行い、認証の成功率、および使用感の聞き取り調査を行った。これらの結果、数値よりも絵文字によるパスワードの成功率が高かったが、数値入力の方がわかりやすいとの意見が聞かれた。また、若年者と高齢者の双方で同等のパスワードの成功率が得られた。絵文字を個人に関係のある写真に変更した場合、パスワードとしての成功率は向上したが、他人によるなりすましも容易であることが確認された。
著者
石川 由美子 岡崎 慎治 前川 久男
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.71-78, 1999-01-30

ウエルドニッヒ-ホフマン病は、進行性筋委縮性疾患で、筋力の低下からADL(日常生活動作)の全介助および人工換気管理が施されるケースが多い。そのため、言語的および非言語的コミュニケーション手段のほとんどを生後すぐから剥奪されてしまう。このような疾患をもつ患児の在宅での人工換気管理が進められている現状では、最小制約環境(LRE)の保証だけではなく、早期からのコミュニケーション手段の開発と指導が重要となろう。そこで本研究では、弁別学習の適用がコミュニケーション能力の基盤となる音声(単語)、絵、文字の関係性の獲得と理解に有効となるかについて検討した。その結果、指導の有効性と患児の多様な意志の表出の可能性が示唆された。
著者
山下諒 谷 謙治 高見 一正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.69, pp.51-56, 2008-07-16
被引用文献数
1

ユビキタス環境の進展と共に、個人の趣味嗜好に応じたコンテンツ配信サービスが求めわられている。ユーザのログ情報を解析することで趣味嗜好を分析・推定し、個人の状況に適合するコンテンツを推薦するサービスも提供されつつある。通話以外にも高度な機能が付加された携帯電話において、そのユーザの多くが利用しているメールに着目し、多くのユーザが利用している絵文字を部分的に分析することにより、気分を推定する方式が提案されている。本稿では、気分推定精度の向上を図るため、絵文字だけでなく様々な感情表現に利用されている顔文字も解析する方法を提案する。具体的には、各文字から連想する気分要素を抽出し、各文字を気分要素とそのベクトル値で定義する.また、評価システムを試作し、アンケートにより提案方式の有効性を評価する.更に、ユーザの気分と密接に関係している音楽に着目して、「コードの数」 「音の強弱」 「メロディパターン」 などの曲調特徴に基づく楽曲推薦法を提案する。As the ubiquitous environment is taking root, there are calls for services that deliver content appropriate for the individual user's personal interests and preferences. Services are already being provided that deduce the interests or preferences of the user by analyzing his or her log data and provide content appropriate for his or her physical / mental / emotional state. A method of deducing the state of mind of the user has been proposed, which analyzes pictographic characters in emails sent by mobile phones. In this paper, we attempt to improve the accuracy of state-of-mind deduction by analyzing not only pictographic characters but also emoticons that many people use to express their feelings explicitly. We have developed an algorithm for extracting state-of-mind elements associated with each pictographic character or emoticon, and defining it with vector values of these elements. We have developed a prototype system, and verified the effectiveness of the algorithm by having a group of students use the system. We have applied the algorithm to the selection of music, which is considered to be close related to people's feelings. Specifically, we have proposed a method of selecting an appropriate piece of music based on a music type, which is represented by the "number of chords", "sound strength", and "melody pattern" in a piece of music.
著者
野口 俊之 郷 通子
出版者
名古屋大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

タンパク球状ドメインは、10-40残基ほどの長さのフラグメントがつくるコンパクトなサブ構造=モジュールの組み合わせにより構成されている。モジュールの境界と遺伝子上のイントロン位置の対応から、モジュールが固有な構造を持つビルディングブロックとして組合わさることによりタンパク質は進化してきたと考えられている。モジュールがビルディング・ブロックとして固有な構造を持ち得るためには、モジュール内の相互作用がバランスしていること、すなわち、その構造は力学的に安定であることが必要である。本研究では次の問題:1)モジュールの構造の力学的な安定性は多くのタンパク質でも成り立つのか? 2)モジュールの構造の力学的安定性の要因は何か? を明らかにするために、つぎの2段階の計算機実験を行った。1)4つの折りたたみの型:α型、β型、α/β型、α+β型のタンパク質の代表として、ミオヘムエリスリン、免疫グロブリン、フラボドキシン、リゾチームおよびバルナーゼのモジュールの力学的安定性の分子動力学計算。2)原子間相互作用である静電相互作用、水素結合を仮想的に除いた計算機シミュレーションにより、モジュールの力学安定性への各相互作用の寄与を調べた。その結果、上記のタンパク質のモジュールの7割は1ナノ秒の間ネイティブ構造に近い構造を保持した。このことから、モジュールの力学的な安定性は一般的に成立すると考えてよいことが判った。次に、力学的に安定なモジュールの酸性、塩基性アミノ酸の電荷を中和し、さらに、水素結合も除いた、仮想定な状態においても、それらのモジュールの約7割は、安定であった。このことは、一つ一つは弱いファンデルワールス相互作用によって、モジュールの力学的安定性の大半が担われていることを示している。モジュールはコンパクトな構造単位として定義されたが、コンパクトであることは、それが、タンパク質進化の単位としてのビルディングブロックであるための物理化学的要請であったことを、この結果は示している。
著者
稲葉 利江子 高崎 俊之 森 由美子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.640, pp.7-12, 2006-02-28

近年、多文化・多言語間でのコミュニケーションの重要性が注目されている。NPOパンゲアでは、世界の子供たちがインターネットを通して、言葉、文化、距離の違いを超えてつながりを感じられる環境を構築しようと、絵文字によりメッセージの交換ができる「コミュニケータ」の開発を行った。今回は、開発を行った「コミュニケータ」のユーザビリティ評価を小中学生を対象としたアクティビティの現場にて行った。そこで、子供たちのPCの利用率に関係なく使用できること、および、明らかとなった課題について報告する。
著者
吉滝 幸世 太田 雅敏 川口 明彦 石原 進 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.678, pp.211-218, 2002-03-01

近年,携帯電話上で絵文字を利用したメールや,モバイルカメラで撮影した写真に簡単な加工を施して他人に送信するなどの,画像を利用したコミュニケーションが盛んに行われている.しかし,現在は携帯電話上でユーザが自由に画像を作成することはできず,利用できる画像は,端末内にあらかじめ用意されたものや,Web上からダウンロードしたものに限定される.そこで,筆者らは自作の画像による携帯電話でのコミュニケーションを可能にするツールとしてCONTE(Canvas ON mobile TElephone)を提案する.本稿では,CONTEシステムを設計,実装し,比較実験とアンケート調査による評価を行った.評価結果より携帯電話を用いたお絵描きツールの有効性が示された.
著者
大門 正克
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

1950年代から60年代の日本において、生活改良普及事業及び新生活運動など、生活を改善する運動が盛んに取り組まれ、とくに女性及び家庭生活に大きな影響を与えた。近代化と民主化を進めるためであり、戦後日本の復興を生活面から支えるためだった。生活改善運動は、農林省・文部省・厚生省の各省庁、政府、民間団体など、官民をあげてひろく取り組まれ、農村では生活改良普及事業が、都市では新生活運動が主として展開した。
著者
吉滝 幸世 太田 雅敏 川口 明彦 石原 進 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.684, pp.211-218, 2002-03-01

近年,携帯電話上で絵文字を利用したメールや,モバイルカメラで撮影した写真に簡単な加工を施して他人に送信するなどの,画像を利用したコミュニケーションが盛んに行われている.しかし,現在は携帯電話上でユーザが自由に画像を作成することはできず,利用できる画像は,端末内にあらかじめ用意されたものや,Web上からダウンロードしたものに限定される.そこで,筆者らは自作の画像による携帯電話でのコミュニケーションを可能にするツールとしてCONTE(Canvas ON mobile TElephone)を提案する.本稿では,CONTEシステムを設計,実装し,比較実験とアンケート調査による評価を行った.評価結果より携帯電話を用いたお絵描きツールの有効性が示された.
著者
貝原 益軒
出版者
フレーベル會
雑誌
婦人と子ども
巻号頁・発行日
vol.9, no.9, pp.1-1, 1909-09
著者
西 貞夫 川田 穣一 戸田 幹彦
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.215-222, 1959-03-20
被引用文献数
4

1.はい培養法の利用によって従来著しく困難とされたBrassica属cゲノムとaゲノム間の種間雑種を比較的容易に育成することができた。2.はくさい(野崎2号,春播野崎,4倍体野崎,松島純2号,さんとうさい)を母本とし,かんらん(中野早春,増田晩生)を花粉親とした組合せにおいては,交配花数2,925に対し結きよう数1,998で種子7を得た。'収穫種子はいずれも大粒で傾母個体を生じたが,その他のさやでは子房が十分に発育することたくしぼみ,はいの退化も早く現在の技術では培養の可能性が低いものと3.B.alboglabra x B.oleraced(中野早春)のF_1を母本とし,はくさい(下山千歳)を花粉親とした組合せでは,155花の交配を行ない,交配約40日後に8個の幼はいを摘出した。これらをWHITEの処方を修正した培地で培養し,3個体の交雑植物を得た。さらに他のはくさい(野崎2号)を花粉親として身50花を交配し,約1か月後に46個の幼はいを摘出,これを培養して22個体の交雑植物を得た。対照として交配後放任したさやからは大粒種子6粒を得たがすべて傾母個体を生じた。4.母本にかんらん(中野早春),花粉親にはくさい(野崎2号)を用いた組合母では,533花の交配より生じた395のさやより約1か月後に30個の幼はいを摘出培養し,これより5個体の交雑植物を得た。対照として1,273花を交配後放任したものからは637のさやを生じたが種子は全く得られなかった。この交雑植物は合成はくさいの育種素材として有用と考えられるほか,合成はくさい育成過程の遺伝的解明,はくさい,かんらん相互の核置換育種およびnapus型結球そ菜の育種にも有用と思われる。5.以上の培養はいは不整形で容易に正常たはいと区別できる。培養により得た植物の形態は両親の中間型を示し交雑種であることが明らかであったが,その特性,染色体数,ねん性等については追って報告する。
著者
長篠 博文 片岡 実 木内 陽介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.98, no.174, pp.133-140, 1998-07-14

ヒトの人差し指のリズム運動において, 周波数の変化に伴う振動自由度の増減が観測されている。この現象は運動を駆動する神経回路のはたらきとして発現するものと考えられる。本研究はこの現象を発生する神経回路モデルを構成してその特性を解析したものである。ここでは2個の神経振動体の非対称な結合回路によってモデル化した。振動体内部のユニット間の結合強度および振動体間の結合強度の変化によって振動周波数の変化をもたらし, それに伴う振動モードの移行によりこの現象の発生を導いた。このモデルにおける振動モードの周期解の数値解析によって, 周期解の分岐現象を明らかにし, これによって発生する周期解の変化が振動自由度増減に対応することを示した。
著者
米田 徹 水谷 好成 中尾 光之 山本 光璋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.98, no.400, pp.7-12, 1998-11-17

痛み認知の脳内処理機構を知る手がかりを得るために, 電気的な痛み刺激と非痛み刺激に対する事象関連電位を測定した。第3の刺激として新奇刺激を加えたオドボール課題を行った。標準刺激(80%)と標的刺激(12%)は非痛み刺激で、それぞれ人差し指と掌外側に与えた。新奇刺激(8%)は小指に与え、痛みまたは非痛み感覚を誘発する。痛みを伴う新奇刺激に対するP300成分のピークの振幅は痛みを伴わない新奇刺激に比べ大きく、潜時も早くなる傾向が見られた。この結果は, 痛み刺激の方が非痛み刺激より新奇性が強く、意識レベルを大きく変調する可能性を示している。
著者
小川 真司 赤星 和人 高橋 修 永田 雅章 千野 直一
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.320-324, 2005-05-18

正中神経感覚神経伝導検査の手掌部刺激は, 刺激部位, 記録部位が統一されていない. 手掌の刺激部位を定め, 逆行性感覚神経伝導検査を施行した. 記録電極は中指掌側近位指節関節付近に設置した. 刺激電極は手掌部, 手関節部, 肘関節部に設置した. 立ち上がり潜時の平均は, 手掌部で1.14msec, 手関節部で2.39msec, 肘関節部で5.98msecであった. 頂点潜時の平均は, 手掌部で1.66msec, 手関節部で3.00msec, 肘関節部で6. 82msecであった. 振幅の平均は, 手掌部で
著者
呉 景龍 佐々木 英人 川村 貞夫
出版者
山口大学
雑誌
山口大学工学部研究報告 (ISSN:03727661)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.21-27, 1998-10

一般に,触覚形状情報を呈示することは困難である。一方,心理学の研究より人間の視触覚は錯覚・融合特性が存在している。つまり,人間は正確な触覚情報を呈示されていなくとも視触覚を通じて実物体の曲面を認識している。そこで,人間の視触覚の錯覚・融合特性を利用して触覚ディスプレイの簡略化を図ることができる。このような目的から人間の視触覚融合領域を調べ,定量的に解析した。この結果に基づいて,4種類の曲率パターンをもった触覚ユニットが作られている。本研究では,親指,人差し指および中指を用いて物体を掴む場合を想定している。これらの指の軌道を測定し,軌道モデルを設計した。さらに,軌道モデル上を移動する機構や回転する機構をもつ3個の触覚ユニットをもった触覚形状呈示装置を試作した。