著者
稲垣 杏太 小野田 慶一 山口 修平
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
pp.1716oa, (Released:2019-08-27)
参考文献数
43

小脳が運動機能に関連することは広く知られているが,近年の研究は非運動機能にも小脳が関与することを実証してきた.小脳の寄与は運動の場合,無意識的な処理にまで及ぶが,非運動機能の無意識的処理に小脳が関わるかは明らかではない.そこで本研究では,閾下呈示された感情表情に対する処理において小脳が関与するかどうか,機能的MRIを用いた実験によって検証した.右小脳皮質の第Ⅵ小葉は,閾上呈示された怒り表情画像に対して顕著な活動を示したが,閾下呈示された表情画像に対しては特異的な活動を示さなかった.本研究の結果にもとづけば,小脳は無意識的な情動処理に寄与しないことが示唆される.
著者
金城 寿雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.179-183, 1982-03-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1
著者
水上 利洋 松本 美喜子 浜口 行雄 平井 孝次郎
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.111-119, 2001-09-30 (Released:2012-11-27)
参考文献数
25
被引用文献数
1
著者
谷本 翔平 氏原 岳人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.1253-1259, 2019-10-25 (Released:2019-11-06)
参考文献数
5

本報告では、スポーツ観戦者に対するMM(Mobility Management)として、Jリーグのファジアーノ岡山の試合観戦者を対象として、自家用車から徒歩や自転車、公共交通などに行動変容させるための複合的な施策を提案し、実施した。その結果、2017年(初年度)は自家用車来場者かつMMに関する本プロジェクトを認知している試合観戦者のうちの10%(全自家用車来場者の7%)が自家用車以外の手段に転換した。転換者の属性は、30代~40代が多く、サポーター歴が長いこと、単独での観戦者である傾向があった。また、手段転換のきっかけとしては「ワンショットTFP」が最も多く挙げられていた。その一方で、二年目には、プロジェクト認知度と手段転換者割合ともに減少しており、継続的な効果につなげるための課題も見えた。
著者
萩原 善泰 藤田 武
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.123, no.7, pp.406-409, 2003-07-01 (Released:2008-04-17)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2
著者
落合 敏夫 森本 文雄 渋谷 正德 大山 豊 岩井 伸幸 飯田 友巳 宇佐美 一幸
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.720-722, 2015-12-28 (Released:2015-12-28)
参考文献数
3

目的:千葉県東葛飾北部地域における蘇生対象となったCPA(cardiopulmonary arrest)に対する静脈路確保について,現場における救急救命士数の影響を検討する。対象および方法:東葛飾北部地域メディカルコントロール協議会の検証グループで静脈路確保に関するチェックシートを作成した。平成22年4月1日から平成23年3月31日の間,域内で発生し救急隊が出動し心肺蘇生術(cardiopulmonary resuscitation)を施行した845件について記入を行った。得られたデータを基に,救急救命士1名乗車と2名乗車とに分け,静脈路確保の試行と成功とを検討した。また救急救命士2名乗車における薬剤投与認定救急救命士(以下,認定と略す)の影響を,認定2名の場合と認定1名の場合および非認定2名とで比較検討した。結果:救急救命士1名乗車589件(69.8%)に対し,2名乗車は256件(30.2%)であった。1名乗車の静脈路確保試行は290件(49.2%),成功は150件で,成功率は51.7%であった。2名乗車での静脈路確保試行は172件(67.2%),成功は116件で,成功率は67.4%と,1名乗車と比較し有意な差を認めた。認定2名乗車時は統計学的に有意な差はないが,最も高い試行率・成功率であった。結語:救急救命士2名乗車は,1名乗車に比べて静脈路確保の試行率・成功率ともに高く,薬剤投与認定救急救命士2名乗車が最も高かった。救急救命士2名乗車体制の有用性が示唆された。
著者
久保 富夫
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.1956, no.20, pp.118-122, 1956-08-31 (Released:2008-10-30)
著者
山本 良郎 土屋 文安
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.431-439, 1976-01-15 (Released:2009-11-16)
参考文献数
36

油脂の脂肪酸配列とCa含量の違いが油脂および脂肪酸, Ca, Mgの消化吸収性に及ぼす影響を知るために, 油脂としてパーム分別油, 牛脂分別油, 豚脂分別油を選び, Ca含量として3水準 (飼料中での目標含量450mg%, 270mg%, 100mg%) をとり, 離乳直後の白ネズミによる消化吸収実験を行ない, あわせて糞便中の脂質につき検索した。油脂の消化吸収率に及ぼす効果は油脂の種類よりCa水準のほうがはるかに大であり, Ca含量の高いほど消化吸収率は低下した。3油脂のなかでは豚脂分別油の消化吸収率が最も優れ, 豚脂分別油の優秀性はCa含量の高いときにとくに顕著であった。パルミチン酸 (C16) の消化吸収率は, C16含量に大差のない油脂では, C16のグリセリンの2位への結合比の高い油脂において高く, この差はCa含量の高い群において大であった。C16含量に大差のある油脂間では, この関係はなかった。ステアリン酸 (C16) の消化吸収率はC16の2位結合比の高い油脂で高い傾向にあったが, むしろ消化過程で遊離してくるC16の量の影響が大きかった。糞便中に排泄されるけん化脂肪酸, 遊離脂肪酸量はCa水準の低下により減少するが, 減少の度合いはけん化脂肪酸のほうが顕著であった。また両者の脂肪酸組成も異なり, けん化脂肪酸のほうが明らかに飽和脂肪酸が多いが, 脂肪酸組成はCa水準によっても変化し, Ca含量が低下するとけん化脂肪酸中のオレイン酸含量が上昇した。グリセリドとして排泄される脂肪酸の割合はCa量の少ない飼料群で高く, また豚脂分別油群で高かった。Caの吸収量はCa含量の上昇とともに上昇したが, 消化吸収率は低下した。油脂については豚脂分別油群でCaの消化吸収率が高かったが, Ca水準と油脂の種類の効果を比べれば, 前者の効果のほうがはるかに大であった。Mgの消化吸収率は, Ca含量が多くなると低下した。糞便中に排泄されたけん化脂肪酸, 遊離脂肪酸総量と排泄Ca量との間には強い正の相関があった。
著者
小松 賢一 高地 義孝 高地 智子 丸屋 祥子 松尾 和香 木村 博人 鈴木 貢
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.89-100, 1993-05-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
34
被引用文献数
4

1980年1月から1989年12月までの10年間に弘前大学医学部附属病院歯科口腔外科外来を受診した650名の顎関節症患者について臨床統計学的な観察を行い, 次のような結論を得た。本症患者は年々増加傾向にあり, 新患総数に占める割合は10年間で平均7.4%であった。性別では男性173人, 女性477人と女性に有意に多かった。年齢別では20歳台が27.2%と最も多く, 次いで10歳台16.6%, 30歳台16.5%と続き, さらに50歳台, 40歳台, 60歳台の順で二峰性を示した。罹患側は片側が85.8%, 両側が14.2%であった。初発症状や主訴は単独症状のことが多く, その症状は疼痛が最も多かった。発症から初診までの期間は57.2%が6カ月未満であった。当科受診前に他科を受診している患者は51.4%であった。初診時症状は複数の症例が多く, 顎関節部痛が70%, 顎関節雑音46.2%, 開口障害42.5%などであった。治療法は薬物療法, スプリント療法, 咬合調整, 抜歯などの歯科的治療法であった。薬物療法とスプリント療法の併用が60%を占めていた。治療成績では, 治癒または軽快が45.1%に見られた他, 治療中止例が53.6%に見られた。
著者
伊藤 和憲 齊藤 真吾 佐原 俊作 内藤 由規
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.11, pp.1294-1296, 2012 (Released:2012-11-29)
参考文献数
6
被引用文献数
1

There is some evidence for the efficacy of acupuncture and moxibustion treatment in symptoms of neurology (pain, anxietas, depression and motor ability), but the mechanisms of acupuncture and moxibustion remain unclear. We examined the remediation mechanisms of acupuncture and moxibustion on symptoms (pain, anxietas, depression and motor ability). Some of papers reported that the serotonin and dopamine was increased in brain by the acupuncture and moxibustion. In addition, the treatments of acupuncture and drug reported less depression intensity than the drug only. These results suggest that the serotonin and dopamine in brain was improved by the acupuncture and moxibustion, and acupuncture and drug therapy may be more effective on symptoms (pain, anxietas, depression, motor ability) than drug therapy.
著者
香川 考司
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
日本ソフトウェア科学会大会講演論文集 日本ソフトウェア科学会第22回大会 (ISSN:13493515)
巻号頁・発行日
pp.13-19, 2005 (Released:2006-03-29)

多相ヴァリアントはGUI、データベース、インタプリタなど潜在的に多くの応用分野を持っている。実際、Haskellはパラメトリック型クラスを導入すると、多相ヴァリアントを模倣することができる。しかし現実に多相ヴァリアントを使用することはほとんどない。これは多相ヴァリアントを模倣するコードを手で書くことはたいへん面倒であり、また型の曖昧さが問題となるためであると思われる。この論文では、そこで、Haskellで多相ヴァリアントを模倣するための方法について、解説し、またそれを直接サポートし結果として通常のHaskellのクラスを出力することができる型クラスの拡張について述べる。