著者
JAIN Sapna
出版者
九州大学
雑誌
Kyushu Journal of Mathematics (ISSN:13406116)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.189-200, 2008-03
被引用文献数
4

An array code/linear array code is a subset/subspace, respectively, of the linear space $ \mathrm{Mat}_{m \chi s} (F_q) $, the space of all $ m \chi s $ matrices with entries froma finite field $ F_q $ endowed with a non-Hamming metric known as the RT-metric or $\rho$-metric or $ m $-metric. In this paper, we obtain a sufficient lower bound on the number of parity check digits required to achieve minimum $\rho$-distance at least $ d $ in linear array codes using an algorithmic approach. The bound has been justified by an example. Using this bound, we also obtain a lower bound on the number$ B_q (m \chi s, d) $ where $ B_q(m \chi s, d) $ is the largest number of code matrices possiblein a linear array code $ V \subseteq \mathrm{Mat}_{m \chi s} (Fq) $ having minimum $\rho$-distance at least $ d $.
著者
村田 正博
出版者
万葉学会
雑誌
万葉 (ISSN:03873188)
巻号頁・発行日
no.165, pp.55-61, 1998-03
著者
森 杲 森 杲
出版者
北海道大学
雑誌
經濟學研究 (ISSN:4516265)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.143-180, 2008-06-12

19世紀末から1929年大恐慌にいたる数十年は, 企業合同をつうじてアメリカの全産業に巨大株式会社が出現し, それらが証券市場を舞台に活動を展開したことによって, 今日のアメリカ証券市場の原型が形成された時代である。この時代, ニューヨーク証券取引所を筆頭とする全国のいくつもの取引所において, それぞれどんな産業分野の株式が上場され(上場株数)どれだけ取引されたか(取引量), 取引所相互にどのような関係があったか, 時期により株式取引の需要・供給を規定した要因が何であったかといったことにかんして, 本論文は入手しうるおよそすべての取引記録を渉猟し, 基本的な数量データに集計した, およそ初めての労作である。今後どのような問題関心でどんな側面からアメリカ証券市場の歴史を取り上げるにせよ, 本論文を無視して研究をすすめることはできないと思われる。
著者
山地 哲朗 穂刈 治英 島田 正治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.596, pp.63-67, 2002-01-18

近年、空間に仮想的な音源を創り出す音像定位技術についての研究が盛んに行われている。音像定位受聴試験はこの技術を評価するための重要な試験である。しかしながら、音像定位受聴試験の方法についての検討は十分ではない。本研究の目的は、音像定位受聴試験方法の確立である。本稿では、拡声受聴系に焦点をあて、音像の定位感と刺激の提示時間、断続の関係について検討を行った。その結果、提示時間が0.01sから0.3sの間では定位感が上昇し、0.3s以上では飽和すること、また断続により定位感が上昇することが確認された。
著者
長岡 洋介
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.489-498, 1985-07-05

周期ポテンシャル中の電子は, ブロッホ状態となって結晶全体を動き回る. だが, 不純物などによるポテンシャルの乱れが大きくなると, 電子は身動きができなくなるという. 電子が局在するとはどういうことなのか, またそれはどんな物理現象に見えてくるだろうか?
著者
阿部 重夫 桐山 薫 黒沢 憲一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.495-496, 1986-10-01

Prolog処理系開発の課題である(1)Prologの高速処理(2)既存ソフトウェアとのリンケージを解決するために、我々は汎用機に内蔵するPrologマシンと、Prolog専用命令に展開する最適化コンパイラの開発を進めている。レジスタ競合を解消してクローズのコードの最適化を図る方式については、既に文献1,2)で報告したが、本論文では、上記方式を拡張してゴールが決定的な組込述語の場合、それを越えて最適化を図る方式について述べる。
著者
吉原 朋宏 渡邊 明嗣 小林 大 田口 亮 上原 年博 横田 治夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.185-190, 2005-07-06

我々が提案している並列Btree構造向けの並行性制御手法MARK-OPTが, アクセスパターンが各PE(Processing Element)で均一である環境において有効であることを示してきた.本稿では, アクセスパターンの偏りがある環境における従来手法との比較実験から, アクセス偏りによるMARK-OPTへの影響を考察し, MARK-OPTがアクセス偏りがある環境においても有効であることを示す.また, そのアクセス偏り除去のための有効な手段であるデータマイグレーションの並行性制御にMARK-OPTを用い, データマイグレーションが発生する頻度を変化させた場合の実験から, データマイグレーションによるMARK-OPTへの影響を考察し, MARK-OPTがデータマイグレーションの並行性制御として有効であることを示す.
著者
米田 匡史 鵜川 始陽 花井 亮 八杉 昌宏 湯淺 太一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.38-49, 2006-07-15

リージョン推論と呼ばれる静的にオブジェクトの寿命を見積もる手法に基づくメモリ管理が,Tofteらによって提案されている.リージョン推論に基づくメモリ管理では,オブジェクトはリージョンと呼ばれるメモリブロックのいずれかに生成される.リージョンは特定のスコープを抜けると解放され,そのリージョン内に生成されたオブジェクトも同時に解放される.そのため,再帰呼び出しのように,関数呼び出しが連続する場合にはリージョンの解放ができない.Tofteらの処理系では,今後の計算においてアクセスされる可能性のあるオブジェクトが入っていないリージョンにオブジェクトを生成する際に,そのリージョンに入っているオブジェクトに上書きして生成しようとしている.しかし,関数がリージョンをリージョン変数に受け取ることができるため,リージョン変数のエイリアスが生じ,静的にオブジェクトを上書きしてもよいと判定できる箇所が限られる.本論文では,問題となるエイリアスが存在するかどうかを,実行時にオブジェクトを生成する際に調べる手法を提案する.これにより,Tofteらの手法では上書きしてよいか分からなかったオブジェクト生成の箇所で,より厳密に判定できるようになる.その結果,メモリ効率が向上し,これまで妥当なメモリ使用量で動かなかったプログラムが動くようになると期待される.A technique for memory management based on region inference, which statically estimates the life-time of objects, was proposed by Tofte, et al. With this technique, objects are created in one of the memory blocks, called regions. Each region is deallocated when the control flow exits its corresponding scope and all objects in the region are deallocated at that time. This means that systems cannot deallocate regions while function calls are repeated without returning. This often happens in the case of recursive function calls. Tofte implemented a system which creates a new object by overwriting existing objects in a region if the region has no object that might be accessed in the rest of the computation. However, there are not a few points of object creation at which his static analysis cannot find it possible to overwrite. This is because functions may receive regions as region variables and there may be aliases of region variables. In this paper, we propose a technique to improve memory usage by checking the existence of problematic aliases at runtime. Our technique can determine exactly whether it is possible to overwrite in many points of object creation where Tofte's analysis fails. As a result, we expect more programs to run with a relatively small amount of memory in region-based systems.
著者
李 利 江原 絢子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.193-201, 2007-06-20
被引用文献数
1

本研究は,中国明朝に李時珍によって編纂された『本草綱目』(1587年)と,この書を学び,日本の食生活にあわせて編纂した食物本草書『本朝食鑑』(人見必大著 1697年刊)の分類上の比較を通して,両国の食文化の特徴を明らかにすることを目的としている。その結果, 『本草綱目』で取り上げられなかった食品が, 『本朝食鑑』で多く取りあげられていたものは魚介類であり,逆に『本朝食鑑』で積極的な解説がなく,わずかな種類しか取りあげられなかったものは,獣類や虫類である。その取りあげ方を見るだけでも両国の食文化のちがいが明確になる。また,獣畜類に着目すると, 『本朝食鑑』では,胆,皮などは薬として扱っているが, 『本草綱目』のように,血,心臓など多くの内臓については紹介していないのも食文化のちがいを示す特徴の一つといえる。