4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1946年07月31日, 1946-07-31
著者
Hirofumi Enomoto Shiro Takeda Hajime Hatta
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
Journal of Oleo Science (ISSN:13458957)
巻号頁・発行日
pp.ess21042, (Released:2021-06-11)
被引用文献数
6

Matrix-assisted laser desorption/ionization-mass spectrometry imaging (MALDI-MSI) is a powerful technique for visualizing lipids in biological tissues. Phosphatidylinositol (PI), a phospholipid in pork, is a major source of inositol in animal-derived foods believed to be protective against diseases related to pregnancy and cancer. However, the distribution of PI molecular species in pork is not well understood. Here, we performed MALDI-MSI analysis to investigate the distribution and composition of PI molecular species in pork chop comprising Longissimus thoracis et lumborum muscle (loin), intermuscular fat tissue, transparent tissue, and spinalis muscle. Twelve diacyl-PI molecular species were identified using liquid chromatography-electrospray ionization-tandem mass spectrometry (MS/MS) and MALDI-MS/MS analysis and visualized using MALDI-MSI. Spinalis muscle had the highest amount of identified PI molecular species, followed by loin, transparent tissue, and intermuscular fat tissue. The diacyl-PI molecular species containing hexadecadienoic, oleic, linoleic and eicosadienoic acids at the sn-2 position were mainly abundant in the loin and spinalis muscle, whereas those containing mead, arachidonic, docosatetraenoic, and docosapentaenoic acids at the sn-2 position were mainly abundant in both muscles as well as transparent tissues. Notably, the balance of PI molecular species differed among the tissues depending on fatty acid compositions at the sn-2 position. These results suggested that MALDI-MSI is a promising tool for assessing the association between individual pork tissues and the protective effects of PI molecular species against diseases related to pregnancy and cancer. To the best of our knowledge, this is the first report showing tissue-specific distributions of PI molecular species in pork chop using MALDI-MSI.
著者
阿利 莫二
出版者
法政大学法学志林協会
雑誌
法学志林 (ISSN:03872874)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.178-200, 1962-03
著者
本多 由美子
出版者
計量国語学会
雑誌
計量国語学 (ISSN:04534611)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-19, 2017-06-20 (Released:2018-08-01)
参考文献数
13

本稿では,二字漢語における語の透明性の量的な傾向を明らかにし,日本語教育に活用できる情報を得る目的で,書き言葉において頻度の高い語について,調査,分析を行った.語の透明性は「透明」,「片透明(かたとうめい)」,「不透明」に3分類し,調査の際には,客観性を考慮し,辞書に書かれている語義の説明を用いた.分析の結果,以下の3点の結果が得られた.(1)書き言葉において,頻度の高い語には,3分類がそれぞれ一定の割合で存在する.(2)日本語能力試験の初級よりも中級以上の語のほうが「透明」の割合が高く,「不透明」の割合は,初級のほうが高い.(3)日本人大学生を対象にした調査と辞書の説明を利用した調査は,結果の傾向が類似する.これらの結果から,透明性の傾向は日本語教師が教育の内容を検討する際に利用できる情報であることを述べた.
著者
西廼 安寿未
出版者
関西大学英米文学英語学会
雑誌
英米文學英語學論集 (ISSN:21874395)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.167-191, 2014-03-20

<2013年度 優秀卒業論文>〔Disinguished graduate these〕
著者
古賀 正義
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.47-67, 2015-05-29 (Released:2016-07-19)
参考文献数
36
被引用文献数
1 1

高校中退者がワーキングプアになりやすいことは,多くの研究が実証するところである。排除型社会が進展する今日の日本社会では,中退者が社会参加していく包摂の道筋は容易でなく,将来への「液状不安」を訴える事例さえ存在する。そこで,都立高校中退者の退学後の移行に焦点化した悉皆調査を実施した。 その結果によると,①中退理由の中心には,学校ハビトゥスとしての「生活リズム」の乱れがあげられ,自己の未達成による中退という理解が強い。②ひとり親家庭が多く,かつ就学の相談・援助的行動や文化資本が欠如している者が多い。③中退後に何らかの学習・就学活動に向かう者は半数におよび,学校に復帰した者も3割に達する。他方,非正規の単純労働となりやすい就労行動を8割以上の者が経験している。移行を模索する期間が2年ほどを経て平均6か月もある。④しかしながら,高校タイプによって違いがあるが,概して学習指向が減退し就労指向が急速に強まる。⑤リスクへの一定の不安はあるものの,全体に支援機関の利用度は非常に低く,直接的な経済的援助・無償による学習や職能開発などの支援を求めている。 以上,在学した高校や家庭等の資源や経験知に依拠した中退者の進路選択が行われやすいものの,それを活動に移すための「ケイパビリティ」(将来的な移行可能性への媒介となる環境)が重要になるとみられる。相談・支援できる他者との関係づくりを介して選択のチャンスを活かせる環境作りが求められる。
著者
鶴岡 公幸
出版者
宮城大学食産業学部
雑誌
宮城大学食産業学部紀要 (ISSN:18806589)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.75-82, 2008-03

ここ数年日本の外食産業の市場規模は停滞しており、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで販売されている弁当、惣菜などの中食市場の伸び、人口の減少などの影響で売上高、利益共に厳しい状況が見込まれている。その一方で、中国における外食産業市場は毎年拡大しており、その市場規模は今後も伸び続けることが予想されている。日本の外食チェーンは2008年の北京五輪、2010年の上海万博に向けてこの巨大な潜在市場での事業の拡大に乗り出している。本稿では、中国外食市場における日系外食チェーンの事業展開について、既に中国に進出している代表的な5社を事例として紹介しながら、その現状と将来における課題について考察する。
著者
高田 陽 倉本 宣
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
pp.1915, (Released:2021-04-20)
参考文献数
30

市民科学プロジェクトの関係者の中で、プロジェクトの主催者の利益については明瞭であるが、ボランティアとして参加する市民の利益は多様で分かりにくい。このため、市民の参加動機(期待する利益)を調査することで市民にとっての利益を明らかにし、十分な利益を市民に与えることができるようなプロジェクトの設計を行う必要がある。本研究では東京都鳥類繁殖分布調査島嶼部において島外から伊豆諸島での鳥類ラインセンサス調査に参加した市民を対象に、遠隔地で専門家が市民に帯同する市民科学プロジェクトに対する参加動機の特徴を明らかにすることを目的とした。対象とした市民科学プロジェクトでは、伊豆諸島外に在住する一般市民からの参加者と東京都鳥類繁殖分布調査島嶼部の主催者が調査地に同行し、最長で 4日間共同生活を送りながら調査が実施された。本研究では市民参加者に対する参加動機のアンケート調査、とそれを補完する聞き取り調査を行った。最も多い参加動機はツーリズムに関する「島の自然の魅力」と社会貢献に関する「調査目的への共感」であり、市民が自主的に自然科学を行う「学び」と「調査の楽しさ」や「科学への貢献」が続いた。「友人づくり」や「家族・友人による紹介」などの一般的な人間関係に関する項目は動機として重要でなかった。既往研究と比較し、「調査目的への共感」が高い傾向は一致したが、本調査結果の特徴として「島の自然への関心」と「学び」に関する関心が高い傾向があった。聞き取り調査から「島の自然への関心」が選ばれた理由として、観光的な動機の他に、生物多様性保全上の意義をあげる意見も見られた。「学び」については、聞き取り調査から市民参加者は調査方法の学習に対する関心が高いことが推測された。それぞれ遠隔地という要素と専門家の帯同という要因が影響していると推察された。この結果をもとに生物多様性保全に関わる市民科学プロジェクトの効果的な企画が可能になると考えられる。
著者
日野出 勇次 石井 宏二 大隅 理惠 渡口 貴美子 永田 雅博 藤田 香織 諏訪園 秀吾
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.44-53, 2020-01-25 (Released:2020-01-22)
参考文献数
3

【目的】看護師と検査技師双方の業務の効率化と医療安全面からFileMaker Proを用いた採血業務支援システムを構築した。システム活用による,日常業務中に起こる採血に関する問い合わせと採血管の間違いや医療安全上重要である採り直しの減少への取り組みの効果について検討した。【方法】検体採取容器をバーコード・リスト・検査項目のいずれからも検索できる新たな検索システムを設計した。その他の情報は,検索された表示画面にラベル関連・注意喚起・輸血関連と分類して表示し,さらに知りたい情報のボタンを押すと詳細な情報が閲覧できるように構築した。医師が採血オーダーを入れる前後とラベル発行のタイミングに応じて,看護師がシステムにて採血管に関する情報を検索することに対応できる。さらに看護師が検索したこれらの情報は,内容・日付・時間帯・部署についてログの収集を可能としたことでシステムの改善のフィードバックへ繋がる構造とした。【成績】このように得られた現場での情報を解析し,現場の意見に沿った改善を行った。システム運用後は,問い合わせ数,採血間違いや採り直しが大幅に減少した。【結論】新たなシステム構築により,看護師と検査技師双方の精神的負担の軽減による業務効率化が実現でき,再採血といった患者負担も減少した。他部門の問題点を共通の問題点として理解し取り組んだことは,お互いの信頼関係を強化できた取り組み内容と思われる。
著者
木下 淳 山田 勉 安原 智久 清水 忠
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.2021-012, 2021 (Released:2021-06-09)
参考文献数
19

これまでの薬学教育研究の成果の多くは,大学単位で実施された研究成果に基づくものであり,測定方法や評価基準が大学ごとに異なることから,複数の研究成果を比較検討することが困難である.本プロジェクトでは,薬剤師に求められる基本的資質のうち「コミュニケーション能力」について,学習成果の測定方法および評価基準の統一化と大学間での測定結果の比較,さらには各大学における研究成果を用いたコンピテンシーへの到達度に関するメタアナリシスおよびシステマティック・レビューの作成を目指している.この総説では,オーガナイザーからシンポジウム開催の経緯を述べたのち,シンポジストより教育や内部質保証における「測定と評価」の意義と要点,教育を支えるメタアナリシスを目指す意義について述べたうえで,シンポジウム当日の議論について読者と共有したい.