著者
国立女性教育会館情報課
巻号頁・発行日
2021-01

長辺とじ両面印刷し、中心で縦折にしてご利用ください。
著者
都築 光一
出版者
東北福祉大学
雑誌
東北福祉大学研究紀要 = Bulletin of Tohoku Fukushi University (ISSN:13405012)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-18, 2019-03-20

地域福祉の推進に当たっては, 住民主体が基本ということは,自明のこととされている。にもかかわらず行政の施策や社会福祉関係機関の取り組みの基本姿勢として,あらためて住民主体の必要性をとなえる文書が見受けられる。しかしそこで言われている住民主体については内実が不明な内容が少なくない。そこで関係資料等を基に住民主体の構成要素を操作的に定義し,「明確な地域福祉活動に関する推進意識を共有できている地域ほど,地域福祉活動が活発である」という仮説を設定し,これを検証するために質的調査を実施した。 各地区でのインタビューを行い仮説を検証したところ,一部支持された。その結果①活動を実践する組織の単位 ②活動を展開するうえで,実践目標を共有できる単位 ③活動を展開する住民の「自分たちの地域」を共有できる単位 ④活動や行事等について協議決定できる単位 の4条件について,地域を構成する要素として,明確に圏域を区分する要素となっていたことが確認された。今回の調査で確認するまでも無く,地域という場合には,居住している住民にとって意味を共有できる範域において初めて言えることである。したがって地域福祉を考え実践する場合においては,地域住民にとって意味を共有することができ,住民主体で実践できることを前提とするものでなければならないと言えよう。
著者
大井 瞳
出版者
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2020-09-11

本研究は、情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)を用いた不眠症患者に対する遠隔心理療法の提供に関する基盤整備、およびICTを用いた遠隔心理療法の社会実装のための実際調査を目的とする。第一段階として、ICTを用いたメンタルヘルスサービスや認知行動療法に関する尺度の日本語版作成と妥当性・信頼性の検証を行う。第二段階として、高齢者に多い不眠症患者、医療従事者を対象に、作成した尺度を含む質問紙調査とインタビュー調査を行い、ICTを用いた遠隔心理療法を社会実装するうえでの問題を明らかにする。
著者
和泉 ちえ 森 一郎 飯田 隆 小手川 正二郎 秋葉 剛史 河野 哲也 笠木 雅史 池田 喬 鈴木 伸国 村上 祐子 大河内 泰樹 佐藤 靜 加藤 泰史 吉原 雅子 小島 優子 菅原 裕輝
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

1.男女共同参画推進および若手研究者支援に関して先駆的取り組みを展開している英国哲学会理事のJoe Morrison博士を日本に招聘し,第76回日本哲学会大会ワークショップ「どう変わる!日本哲学会」(2017年5月21日,於・一橋大学)において啓発的な講演と率直な議論を重ねる機会を企画実践した。またMorrison博士によるレクチャーは,千葉大学,東北大学,京都大学においても開催され,幅広い層の研究者たちと共に議論を深めることができた。特に男女共同参画を確実に実践するために英国哲学会が策定した「Good Practice Scheme」について哲学的視点に基づく論拠をMorrison博士を交えて再検討する機会を得たことは有意義であった。日本の哲学分野における男女共同参画および若手研究者支援に関して,今後も英国哲学会と緊密に連絡を取り合いながら積極的に推進する方針が確認された。2.哲学分野で活動する若手研究者を対象に実施した大規模アンケート結果を分析・公表すると共に,諸方策について提言をとりまとめた。3.日本学術会議総合ジェンダー分科会と協力しながら,日本哲学会大会の時機に合わせた人文・社会科学系学協会男女共同推進連絡会の正式発足会合に向けて実質的な貢献を積み重ねた。また日本学術会議公開シンポジウムにおいても哲学分野における男女共同参画推進・若手研究者支援の取り組みについて報告と提案を行った。4.国際会議「ジェンダー研究と哲学史」(於・一橋大学)を共催開催した。5.若手研究者を対象にした査読論文指導ワークショップを開催した(於・立教大学)。6.日本全国の諸大学における哲学分野の専任教員ポストに関して調査を行った。7.日本哲学会の機関誌『哲学』第69号特別企画「ハラスメントとは何か?ー哲学・倫理学からのアプローチ」を取りまとめ諸論点を提起した。
著者
野中 郁次郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.547-552, 2006-05-15
参考文献数
6
被引用文献数
5

伝統的な認識論においては,知識とは「正当化された真なる信念(justified true belief)」と定義される.知識創造理論では,「個人の信念を真実に向かって正当化するダイナミックで人間的/社会的なプロセス(a dynamic human/ social process of justifying personal belief towards the truth)」と知識を定義する2).つまり,信念(思い)を真実に向かって正当化していく人間的でダイナミックなプロセスそのものが知識であると定義するのである.個人の抱いた思い(主観)は,他者や環境との間で行われる社会的ダイナミクスの中で正当化(客観化)され,「真」とされていく.知識とは他者との相互作用を通じて,未来に向かって何が真・善・美であるかを問い続けるプロセスであり,そうした信念(主観)と正当化(客観)の相互作用にこそ知識の本質がある.そして,知識創造企業の戦略は,その存在をかけた「未来創造」なのである.本稿の目的は,既存の戦略論との対比を通じて,知識経営(Knowledge-based Management)の戦略論を展開することである.
著者
吉野 健一
出版者
一般社団法人 日本質量分析学会
雑誌
Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan (ISSN:13408097)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.27-32, 2008-02-01 (Released:2008-02-26)
参考文献数
2
被引用文献数
1 1

The terms “accurate mass” and “exact mass” are not synonymous in mass spectrometry. Accurate mass refers to the mass value of an ion or radical determined experimentally by mass spectrometry. On the other hand, exact mass refers to the mass value of a single ion, radical, or molecule calculated by summing the mass values of individual isotopes. To avoid confusion, “measured accurate mass” and “calculated exact mass” should be used in place of “accurate mass” and “exact mass,” respectively.
著者
青木 順子 Junko Aoki
出版者
安田女子大学
雑誌
安田女子大学紀要 = Journal of Yasuda Women's University (ISSN:02896494)
巻号頁・発行日
no.46, pp.31-50, 2018-02-20

2017年1月トランプ政権誕生後、「代替的事実」や「偽ニュース」の言葉で、政権側から公然と事実と異なることが事実として提示される、または、都合の悪い事実は信用ならないものとして貶められる、という驚愕するような言動が民主国家の代表とされてきた米国の政権でも通用することを世界は見せつけられることになる。多種多様なメディアの出現によって、虚構世界と現実世界の物語の境界が曖昧になっている今、他者のメディア表象に拘ることへの尊重が一層必要とされている。社会で優位にあるグループであれば「気にかけない」として済ませられるかもしれない出来事について、一つひとつに「拘る」ことで権利を主張する必要がある少数派が社会には存在する。「我が国・自国への愛国心」、「我々・自国中心」、「テロリストの彼ら」、「犯罪者の彼ら」と、「我々だけ」を尊重し、他者「彼ら」への敵対心や恐怖のみを煽り立てる乱暴なレトリックが民主国家の政治の権力側から公然と示され得る時、社会で少数派の拘りの行為が抑圧される可能性は高くなっているのである。ポピュラーカルチャーに見える「ホワイトウォッシュ」から大国の政権による「壁を作る」政策まで、全て関係し合い、相互に影響しないではいられないグローバル化した世界を私達は生きている。ジジェクの言う「人間の顔をもったグローバル資本主義」の実現のために、一人ひとりが拘り、今自分に出来ることを丁寧に問い、真摯な他者とのコミュニケーションを通して実現しようとする、そうした人々を育てることが異文化教育には要求されているのである。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1922年09月08日, 1922-09-08
著者
川崎 達哉 加藤 英幸 笠原 哲治 田岡 淳一 梅北 英夫 桝田 喜正
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.278-284, 2020 (Released:2020-03-20)
参考文献数
18

This study was designed to clarify the relation between the pressure resistance of an angiographical tube and the amount of contrast medium injected under a connected microcatheter used for interventional radiology (IVR). We investigated the injection pressure and the expansion rate at the center of the tube during contrast enhancement by setting the power injector to 1200 PSI pressure, with 2.0 ml/s injection speed, 10 ml injection volume, 5.0 s injection time, and 0 s rise time for tubes with different pressure resistance performance (low or high). Then we examined the amount of contrast medium material discharged from the microcatheter. The low-pressure resistant tube (less than 140 PSI) injection pressure exceeded the pressure performance. The expansion rate increased to 49%, presenting a risk of rupture. The injection pressure of the high-pressure resistant tube (less than 1200 PSI) was within the pressure-resistance performance. The expansion rate increased to 38%. However, when the contrast medium discharge amount contributing to the image was measured within the injection time under the condition of 10 ml injection for 5.0 s, the former was 2.3 ml and the latter was 4.2 ml. The entire amount was not discharged during the injection period. It became apparent that it is discharged in drips after some time. Results show that the tube expansion caused retention of the contrast medium inside, which decreases the actual amount of the injected contrast medium. From the results, we infer the possibility of preventing reduction of the injected contrast medium amount attributable to expansion.
著者
児玉 由美子
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第17回バイオフィリア リハビリテーション学会 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.9, 2013-08-31 (Released:2017-07-22)

夭折のロックミュージシャン尾崎豊は死後21年を経た現在も多くの人々に影響を与えている。 家庭内暴力、自殺 更年期障害などからの立ち直りなど多くは精神的な問題を解決したとされる。尾崎豊の音楽が心拍数と自律神経に与える影響について、このほど実証実験を実施した。本学会ではその結果を分析報告する。
著者
持田 誠
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.47-52, 2021-01-12 (Released:2021-02-24)
参考文献数
6

新型コロナウイルス感染症が地域社会へ及ぼした影響を示す資料を「コロナ関係資料」と呼ぶ。コロナ関係資料の多くは、一過性の配付物や掲示物などのエフェメラであり、感染拡大の渦中にあるうちに収集しなければ、すぐに世の中から消え去ってしまう。これらは、感染症下で人々の暮らしを知る上で、有益な情報を与えてくれる歴史資料的な価値がある。いっぽう、コロナ社会を象徴する物としてマスクがある。浦幌町立博物館では、特に手づくりのマスクに着目した展覧会を開催した。コロナ関係資料の収集は、パンデミック下における資料収集と地域の記録化という博物館の使命のひとつであり、博物館資料論上の新しい課題ともいえる。
著者
五月女 賢司
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.53-55, 2021-01-12 (Released:2021-02-24)

吹田市立博物館では、新型コロナに関連する資料の収集を行っている。こうした資料は、次世代の人々が感染拡大の実態を知る上で貴重な歴史資料となる。同館ではまた、新型コロナに関連したミニ展示を開催した。収集資料の一部を展示することで、次なる収集につなげることとともに、コロナ禍が日本や地域社会に何をもたらしたのか、また私たちに何を託したのか、来館者一人一人が、これからの日本のあり方、みずからの生き方を考えるきっかけとしてもらうことを目的としていた。モノからコトへ、というように博物館の社会的役割が変化する時代の中で、モノとともに市民による新型コロナ体験の証言を収集・アーカイブする活動が重要となろう。
著者
酒井 敬一 永島 宏 木曽 克裕
出版者
東北区水産研究所
巻号頁・発行日
no.47, pp.21-32, 1985 (Released:2011-09-30)