著者
戸高 嘉彦 近藤 昭治 橋本 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.488, pp.13-20, 2002-11-22
参考文献数
6
被引用文献数
27

板状試料の複素誘電率、複素透磁率を効率よく測定する手段として、フリースペース・S-パラメータ法が用いられる。しかし一般的に,アンテナを使用したフリースペースは,サンプルホルダを使用した場合に比べて測定誤差が大きくなることが懸念される。このたび高精度アンテナ・ポジショナ,誘電体レンズ付きホーンアンテナを開発し,フリースペース法において板状誘電体試料を高確度で測定できることを確認した。
著者
沢 恒雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.470, pp.121-127, 2012-03-01

We have continued the development and the applied research of an information system by a GMA concept for 20 years. The basic function is offer of thinking support environment, group-decision-making support environment, and agreement formation support environment.
著者
宮本 匠 渥美 公秀
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.17-31, 2009
被引用文献数
3

災害復興には,「目標」の共有が大切といわれる(室崎,2007)。しかし,実際に地域において,それらはどのように生まれ,存在し,共有されていくのだろうか。災害復興における「目標」は,人々がどのように災害を経験するのかということと深く結びついている。本研究は,2004年10月23日に発生した新潟県中越地震における川口町木沢集落の復興過程についての長期的なフィールドワークをもとになされたものである。中越地震の被災地の多くは,山間に散らばる小さな中山間地集落である。地震は,折からの過疎化・高齢化をさらに加速させた。これら困難な課題が山積した被災地において,人々はどのようにして肯定的な未来に向かって歩みを進めることが出来るのか。本論では,被災者と外部支援者が新しい現実についてのナラティブを恊働構築することで創造的な復興をめざす,災害復興へのナラティブ・アプローチを提案した。本研究は,グループ・ダイナミックスの観点から,災害復興に対して外部支援者の立場を利用して新しいナラティブを生成するというアクションリサーチの試みである。<br>
著者
Shizukiyo Ishikawa Masatoshi Matsumoto Kazunori Kayaba Tadao Gotoh Naoki Nago Akizumi Tsutsumi Eiji Kajii the Jichi Medical School (JMS) Cohort Study Group
出版者
日本疫学会
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.101-106, 2009-03-05 (Released:2009-03-19)
参考文献数
36
被引用文献数
7 18

Background: Risk charts are used to estimate the risk of cardiovascular diseases; however, most have been developed in Western countries. In Japan, currently available risk charts are based on mortality data. Using data on cardiovascular disease incidence from the JMS Cohort Study, we developed charts that illustrated the risk of stroke.Methods and Results: The JMS Cohort Study is a community-based cohort study of cardiovascular disease. Baseline data were obtained between 1992 and 1995. In the present analysis, the participants were 12 276 subjects without a history of stroke; the follow-up period was 10.7 years. Color-coded risk charts were created by using Cox’s proportional hazards models to calculate 10-year absolute risks associated with sex, age, smoking status, diabetes status, and systolic blood pressure. The risks of stroke and cerebral infarction rose as age and systolic blood pressure increased. Although the risk of cerebral hemorrhage were generally lower than that of cerebral infarction, the patterns of association with risk factors were similar.Conclusion: These risk charts should prove useful for clinicians and other health professionals who are required to estimate an individual’s risk for stroke.
著者
大森 房吉
出版者
震災豫防調査會
雑誌
震災豫防調査會報告
巻号頁・発行日
vol.2, pp.103-139, 1894-08-25
著者
大舩 ちさと 和栗 夏海 フロリンダ アンパロ A パルマヒル フランチェスカ M ヴェントゥーラ
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.7, pp.135-150, 2011-03

フィリピンでは2009年6月から教育省により日本語が選択外国語科目として試験的に導入されたことを 受け、報告者らは高校生向け日本語リソース型教材の開発に取り組んでいる。教育省の掲げる目標を受 け、本教材ではフィリピンの高校生が身に付けるべき力を、「Curiosity」を有し「Self-improvement」し ながら、「Discover and Fulfill one's MISSION」を目指すものと位置づけた。そして、これらの力を身に 付けたか否かを確認する方法として、【内省する力】、【学習をモニターする力】、【管理する力】を見 ることにした。学校教育では期末試験として筆記試験が実施されることが多いが、これらの力の評価に は適さないため、報告者らは筆記試験では測れない力を測る評価ツールの開発を試みた。本稿では、こ の評価ツールの概要と開発にあたり考慮した点、現場からのフィードバックについて報告する。
著者
津久井 学 永島 俊夫 佐藤 広顕 小嶋 秩夫 谷村 和八郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.575-580, 1999-09-15
被引用文献数
2 3

わが国で栽培されているツクネイモ,イチョウイモ,ナガイモの3種類のヤマイモについて,それらから調製した「とろろ」の粘性の差異の要因を明らかにすることを目的とし,ヤマイモ粘質物の性状,特に多糖の構造について比較検討を行った.<BR>(1) 各ヤマイモの水分量と「とろろ」の粘度には負の相関がみられ,ツクネイモが最も高く,ついでイチョウイモ,ナガイモの順であった.<BR>(2) 佐藤ら4)の方法によって得られた粘質物の収量は,「とろろ」の粘度と相関がみられ,ツクネイモが最も多かった.粘質物は,いずれも糖が88~64%と主成分であり,タンパク質は36~12%を占めた.同一濃度での粘度を比較したところ,「とろろ」と同様にツクネイモが最も粘度が高く,ついでイチョウイモ,ナガイモであり,これらの粘質物の性状に差異のあることが示唆された.<BR>(3) 粘質物の主要構成アミノ酸は,イソロイシン,ロイシン,グリシンなどであった.<BR>(4) 各ヤマイモ粘質物の主成分である多糖は,いずれも平均分子量18000のマンナンであったが,これらの構造には差異がみられた.単位構造はβ-1→4直鎖部分の平均残基数がツクネイモ18,イチョウイモ15,ナガイモ10で,いずれもβ-1→3結合の分岐が1つあり,その残基数は1であった.<BR>粘質物を構成するマンナンの構造は,ヤマイモの種類により異なっており,粘質物ならびに「とろろ」の粘性に影響する要因のひとつであると推察された.