著者
玉井 清
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.1-36, 2012-03

論説第一章 革新倶楽部の政友会への合流第二章 政友会合流組候補の選挙戦第三章 革新党候補の選挙戦第四章 無所属候補の選挙戦結語
著者
福井 敬介 吉本 勲 黒田 勇二 北川 博之 伊藤 昌春
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.73-76, 1999
参考文献数
3

We reported a case of successful pregnancy after laparoscopic tubal anastomosis for reversal of sterilization. The operating procedure consisted of 3 main steps. Firstly, adhesiolysis surrounding the fallopian tube was performed. Secondly, normal mucosa of the tube was identified due to discharge of Methylene Blue, and the occluded portion was removed with scissors. Finally, end to end anastomosis of the mucosa was performed by 4 stitch suturing with 5-0 vicryl, placed at the 6, 9, 12 and 3 O'clock sites. The patient became pregnant 6 months after the laparoscopic operation, but was diagnosed with a left tubal pregnancy.
著者
斎藤 克 庄田 隆 谷 昭博 吉原 一 天野 完 島田 信宏 西島 正博
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.474-478, 1999
参考文献数
16
被引用文献数
2

The purpose of this study was to compare the efficacy of metreurynter with laminaria tents as a pre-induction priming method for unripe cervix. Fifty-six nulliparous women with a Bishop score of ≦ 4 were enrolled and received either metod in the evening before elective induction. All cases were singleton and vertex pressentation. The cervical ripening effect was more prominent in the metreurynter group. And also the incidence of induction of delivery time of > 12h and the Cesarean section rate were significantly lower in the metreurynter group than in the laminaria group.
著者
徳倉 健 中野 崇 柴田 宗則 丹羽 英之 土屋 友幸
出版者
一般社団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-7, 2006-03-25
被引用文献数
5

今回著者らは,愛知学院大学歯学部附属病院小児歯科初診患者の全容および経年的推移を把握する目的で,小児歯科初診申込用紙をもとに,1993年度および2003年度に当科を受診した初診患者の動向について実態調査を行い,以下の結論を得た。<BR>1.総初診患者数:1993年度412人,2003年度562人であり,増加率は36.4%であった。両年度ともに初診時平均年齢は,6歳4か月であった。<BR>2.月別初診患者数:1993年度では学童期の長期休暇にあたる月で多く,それ以外の月では少ないのに対して,2003年度では年間を通しての変化は少なかった。<BR>3.曜日別初診患者数:1993年度では,木曜日を除き,各曜日ともほぼ同数を示していたのに対し,2003年度では月曜日と土曜日が多かった。<BR>4.主訴内訳:両年度ともに「齲蝕」と「口腔管理」が全体の50%以上を占めており,その他の主訴においても,この10年での顕著な差はみられなかった。<BR>5.初診患者の居住地域分布:両年度ともに市内が高い割合を示し,名古屋市近郊からの初診患者は,調査年度間において増加を示した。
著者
小池 百合子 安藤 忠雄 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.801, pp.84-89, 2005-07-25

京都議定書で義務付けられた温室効果ガスの排出削減対策を引っ張る小池氏。安藤氏の問いかけに答え、いま話題のクールビズ(環境省が提唱する「夏のビジネス用軽装」の愛称)に込めた思いから話は始まる。安藤氏は、CO〓や産業廃棄物の排出によって環境に大きな負荷を与えている建築界で、建築に携わる人々が取り組むべき課題を指摘。
著者
飯塚 啓
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.38, no.453, pp.213-214, 1926
著者
赤上 裕幸
出版者
京都大学大学院教育学研究科生涯教育学講座
雑誌
京都大学生涯教育学・図書館情報学研究 (ISSN:13471562)
巻号頁・発行日
no.6, pp.43-52, 2007-03

GHQ(General Headquarters、連合国総司令部)による占領期から特にその終結期にかけて「戦後反戦映画」が多数作られ、興行的にも大きな成功を収めている。1950年の『また逢う目まで』、『暁の脱走』、『きけわだつみの声』、1953年の『ひめゆりの塔』、『君の名は(第1・2部)』、1954年の『二十四の瞳』、『君の名は(第3部)』などがそれにあたる。 これらの反戦映画が、戦時中の映画体制との関わりの中で語られることはほとんどない。しかし、戦意高揚映画が多数作られ戦争に邁進していった戦中と、反戦映画が多数作られ平和国家建設に邁進していった戦後と、一体どれほどの違いがあるというのだろうか。近年のメディア史研究においては、戦前戦後の間に「断絶」ではなく「連続性」が存在すること、すなわち戦後のマス・コミュニケーション学のパラダイムが、戦中の総力戦体制に由来するということが指摘されている。 本論文では、この「総力戦の継続」という視点に着目し、占領期を中心とした時期(1945年~54年)を「戦後総力戦体制」と定義し、戦中も含めたメディア史の流れの中で、いかに「戦後反戦映画」を位置付けることができるかに重点をおいて分析していく。
著者
白川 泰旭
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学語学教育部紀要 (ISSN:13469134)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.87-101, 2007

W.フォークナーは1930年7月、彼自身としては初めてのインディアンに纏わる物語「紅葉」を『サタデイ・イブニング・ポスト』誌に送付し、10月発行の同誌に掲載される。その後、章の構成に改訂が加えられて、フォークナーにとっての最初の短編集『これら13編』(1931)に、続いて十数年の年月を経てマルカム・カウリー編纂の『ポータブル・フォークナー』(1946)、そして最終的に『ウィリアム・フォークナー短編集』(1950)に収録されることになる。さらに、フォークナーはその数章を改訂し、短編集『大森林』(1955)の中の一つの物語「昔の人々」の序章として組み込んでいる。フォークナーの短編作品で、雑誌に掲載された後にあらためて短編集などに再録されたものはかなりの数にのぼる。しかし、「紅葉」が以上のように繰り返し収録された跡をたどると、この作品がフォークナーの数多くの短編作品の中でもきわめて重要な意味を持っていることが窺える。また、批評家J.ファーガソンがこの作品に含まれているさまざまな要素を挙げて、「フォークナーの最もすぐれた短編作品の一つ」と評しているのも十分首肯できる。「紅葉」は、チカソー族の酋長イセティッベハの死に伴い、部族のしきたりに則って彼とともに生きたまま埋葬されるはずの「側仕え」の黒人奴隷が、イセティッベハの死ぬ直前に逃げ出したために、部族の者たちが彼を追跡し、捕えるまでの6日間の様子を描いた物語で、展開されるストーリー自体は単純である。しかし、物語の焦点は追跡それ自体ではなく、その背後に横たわっているこのインディアン部族が抱えるさまざまな問題、言い換えればこの部族の過去および現在の「暗部」に当てられている。ドゥームからイセティッベハへ、そしてモケチュッベへと親子三代にわたって酋長の座が引き継がれていく間に、部族を取り巻く状況はますます悪くなっていくのであるが、その背景には、ドゥームが酋長の座を手に入れた経緯、ドゥームの死後、酋長の座を引き継いだイセティッベハの行動、さらにはその息子モケテュッベとの「赤い踵の上靴」をめぐる父子の相剋などが複雑に絡み合っている。しかし、こうした「暗部」の核心や部族の歴史に暗い影を投げかける隠された事実については曖昧さを残したままである。一方、そのようなインディアンの世界を呈示しながら、それと並行して、逃亡する黒人に焦点が当てられ、彼の生命力にあふれた姿も描き出される。彼は死と向かい合った自分を突き放して冷笑的に見ながら、ただ死から逃れようと走り続けるうちに、生きることに必死だった過去の自分を思い出し、自分の中に生きたいという気持ちが湧き起こってくるのに気づく。その描写は生き生きとして、インディアンたちの姿を描くときの語りとは明らかに異なる。このように、読者はこの物語の中に2つの世界を見ることになるのであるが、それぞれの世界が描かれた章は明確に区別され、章によって視点も変わるために、読者は異なった人物の「目」を通してそれらを見ることになる。逃亡奴隷の追捕という、軸となるストーリーそのものの単純さにもかかわらず、この作品が多くの批評家によって高く評価されているのは、この作品の整った章構成と語りの妙ゆえであろう。本論では、この語りの技法と構成を考察し、物語におけるその効果を分析することを目的とする。
著者
小池百合子
雑誌
日経エコロジー
巻号頁・発行日
vol.11, 2003
被引用文献数
1

小池 これまで、正面から環境問題に取り組んできたことは正直ないですが、政治家としての活動のなかで、環境問題に関わりを持つことはしばしばありました。 就任して新しいテーマを集中的に勉強しているところですが、地球温暖化問題にしても、水の問題にしても、それから大気汚染の問題にしても人間生活のすべてに関係していて、間口の広さに驚いています。
著者
ラジャ アブドゥ ムフティ 鈴木 毅 吉住 優子 向阪 真理子 山内 清史 山本 葵 松原 茂樹 奥 俊信
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.675, pp.979-986, 2012
被引用文献数
1

This paper analyzes an environment sharing system from a field survey of 225 <i>Bale bales</i> (Endai-like furniture) in Lae Lae isle, Makassar, Indonesia. <i>Bale bales</i> are owned by individuals and used by entire households. However, 1) <i>Bale bales</i> are sometimes moved to better environments not only by owners but also by neighbors.<br>2) Whether or not they have their own <i>Bale bales</i>, many islanders use the <i>Bale bales</i> of other families located in comfortable environments (for example, the seashore, a street corner, or a public square) far from their homes.<br>3) Not only relatives but also neighbors and visitors are permitted to use each <i>Bale bale</i> on the island.<br>By following these customs and rules, islanders can share a good environment on their high-density island.
著者
菅原 健介
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
心理學研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.134-140, 1986
被引用文献数
1 10

Public self-consciousness involves two contrasting attitudes toward self-presentation-exhibitionism and shyness. The purpose of this study was to explore the distinctive motivational states which mediate these two attitudes. This paper consists of two researches. 395 undergraduates (207 males, 188 females) participated in the former study and 452 undergraduates (288 males, 164 females) participated in the latter one. The first study employed a factor analytic technique and results pointed to the existence of the following two motivational states-(1) acquiring praise and (2) avoiding rejection-both of which were positively correlated with public self-consciousness. "Acquiring praise" was also found to be related to exhibitionism but "avoiding rejection" was not. The later was found to be related to shyness. The second study revealed that both motivational states were related to a tendency to seek out and value the experience of participating in a social group. The implications of these findings for theories of self-consciousness and self-presentation were discussed.
著者
前田 ひとみ 岡本 淳子 寺本 淳子 山下 清香 山本 悌子 成田 栄子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.2_14-2_20, 1989

より行動化され易く、また、母親の意識を高めることの出来る保健指導を検討する為に、育児指導の内容や方法が異なる竜北町と熊本市の1才6ケ月児検診における母親の育児行動ならびに児の日常生活習慣の自立等の実態とそれまでに受けた指導とを比較した。 その結果、児の発達を追いながら個別性を考慮し、期間を区切って身近な目標を持たせるような指導は効果のあることが示唆された。そして、集団指導は効果的な指導の場となっており、加えて実習することによって母親自身に方法や知識が確実に習得されると思われる結果が得られたことから、項目によっては単に口述だけでなく、実習をまじえた指導がより効果的であると考えられた。一方、正常な発達過程や家族の生活形態や家族形態の影響を受け易い日常生活習慣については、指導の効果が現れにくいことが示唆された。