著者
鈴木 富之
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.120, no.3, pp.466-485, 2011-06-25 (Released:2011-09-06)
参考文献数
42
被引用文献数
2 5

Many business travelers often stay in large cities because of the concentration of various urban functions. The number of foreign tourists visiting Japan has increased in recent years. The main destinations are metropolitan areas such as Tokyo and Osaka. Given this situation, it is necessary to develop cheaper accommodations for foreign and business travellers who want to stay in those areas for long periods. The purpose of this study is to examine the characteristics and factors behind the evolution of accommodations in the Sanya district, which is located in an “inner-city” in Tokyo. Cheap lodging houses in Sanya have been in decline since the collapse of Japan's asset inflation-led economic bubble in the early 1990s. Managers of accommodations started to accept foreign and business guests. These accommodations have attempted to differentiate themselves from hotels located in central Tokyo in terms of service and lower tariffs. The following three reasons, which this study clarifies, help explain why accommodations in the Sanya district have evolved. First, Sanya was traditionally developed as a “Yoseba”, a place in which day laborers lived. In addition, Sanya is located close to central Tokyo. Secondly, due to a decreasing number of day laborers, cheap lodging houses had empty rooms. Therefore, their managers started to accept foreign tourists and business travellers. In addition, various mass media started to report favorably on Sanya during the World Cup Football games in 2002, although the Sanya district previously had a negative image. Lastly, many foreign tourists began to stay in the area after the World Cup.
著者
村尾 佳子 那須 清吾
出版者
一般社団法人 グローバルビジネス学会
雑誌
グローバルビジネスジャーナル (ISSN:24340111)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-12, 2019 (Released:2019-11-01)
参考文献数
15

事業承継には大きく親族への承継,従業員への承継,第三者への承継の3種類がある.中でも,親族への承継は数的にも多く,日本の中小企業経営において重要な意味を有するが,先代と後継者の間で承継プロセスが円滑に進まず,頓挫してしまうようなケースも少なくない.経営者と後継者の承継プロセスについては,近年では,経営者と後継者の相互作用的関係性の中で承継プロセスが段階的に進んでいくという研究がされている.しかし.承継プロセスを進めるために信頼の獲得が重要であるという指摘はあるが,具体的にどのような要素が信頼獲得に繋がっているかという点については明らかにはされていない.本研究では,ファミリービジネスにおける事業承継のプロセスを円滑に進めるために必要な要素とその関係性について事例研究を通じて明らかにした.
著者
山田 成臣
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.235-239, 2016 (Released:2017-01-18)
参考文献数
21
著者
池田 宗平 藥師寺 祐介 江里口 誠 藤井 由佳 石束 光司 原 英夫
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.499-504, 2018 (Released:2018-08-31)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

症例は51歳男性である.49歳時の脳梗塞発症1年半後に進行性の認知機能低下,易怒性,幻覚を契機に前医精神科病院へ医療保護入院となった.精神症状以外に小脳性運動失調をみとめ,当科へ転院した.頭部MRIで両側側頭極皮質下にT2高信号域をみとめ,髄液での炎症所見より辺縁系脳炎と考えた.その原因としては梅毒反応が血清と髄液で陽性であることを確認しえたことから神経梅毒と判断した.ペニシリンG大量療法を施行し,精神症状と小脳性運動失調,髄液所見,画像所見はいずれも改善した.若年者において,脳梗塞発症,または慢性進行性の精神症状,小脳性運動失調をきたす原因疾患の一つとして神経梅毒を鑑別にあげておく必要がある.
著者
相場 覚
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.43, no.516, pp.1449-1453, 1977-12-05 (Released:2009-07-23)
参考文献数
14
著者
高田 英一 大石 哲也 森 雅生 関 隆宏 小柏 香穂理 劉 沙紀
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.87-93, 2020 (Released:2021-01-31)
参考文献数
7

大学が近年の厳しい経営環境に対応するためには,ステークホルダーの支持を得る必要があり,そのためには,ステークホルダーによる認知の集積である「レピュテーション」を高め管理する取組である「レピュテーション・マネジメント」(reputation management)の取組を進める必要がある.また,その際には,大学のデータマネジメントを担当するIRの活用の取組が有効と考えられるが,いずれの取組の状況も明らかでない.このため,国立大学に対してこれらの取組の現状に関するアンケート調査を実施した.調査の結果から,レピュテーション・マネジメントの重要性が多くの大学で認識されるとともに,レピュテーション・マネジメントに関する取組が実施されていること,また,レピュテーション・マネジメントへのIRの活用の必要性が認識されている状況が明らかとなった.
著者
鳥居 方策 岩崎 真三
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.35-39, 1995-01-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
18

交叉性失語には, 右半球内の言語表象の組織化が広範で異常なもの (異常交叉性失語) と, 通常の非交叉性失語の際の左半球内の組織化の鏡像を呈するもの (鏡像交叉性失語) とがある.前者は早期発達段階における左半球機能の故障によるものであり, 右半球内の損傷部位と関係なく, 非流暢性発話, 失文法など一定の症状を呈しやすいとされている.後者は遺伝を含む生物学的素因によるものであり, 症状と病巣部位との関係は左半球損傷による非交叉性失語とよく対応する.一方, 交叉性失語の合併症状の研究から, 種々の高次大脳機能の交叉の起こりやすさが問題にされ, 言語機能の方が視空間機能よりも交叉しやすいことが分かった.近年は, 交叉性「右半球症候群」ないし機能側在性の逆転 (reversed laterality) なる名称のもとに, 稀有な症例が報告されているが, これらの側在性の逆転の原因としては生物学的素因の関与が想定されることが多い.
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.361, pp.56-59, 2012-12

40代は子供の教育費や住宅ローンを払いつつも、そろそろ自分の老後も気になってくる。この時期、短期的な家計のやりくりだけでなく、上手に老後資金を作り始めることができれば、50代になってからあわてずにすむ。子供に住宅に、支出が多い40代が、同時進行で長期的な資産形成をするには、どうしたらよいのか。 まず、40代の家計の長期的な推移を、岩永さんに試算してもらった。
著者
中島 達弘
出版者
日本トランスパーソナル心理学/精神医学会
雑誌
トランスパーソナル心理学/精神医学 (ISSN:13454501)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.42-46, 2010

20世紀のアメリカ文化を顧みるとき、現代芸術家でありトラン スパーソナル占星術師、詩人であり思想家でもあったデイン・ル ディア(1895-1985)のユニークな生涯と業績はそのままアメリ カの移民社会、脱土地化の歴史、複合文化・人種混合・多宗教・ 多言語のマルチチュードを一元化するアイデンティティー形成の 問題を特徴付けている。本論文ではルディアの自/伝記を調査す る。人間性占星術とトランスパーソナル占星術の差異、また変容 のトランスパーソナルな過程についても探求する。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1910年02月04日, 1910-02-04
著者
小谷 和彦
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.86-89, 1994-07-10 (Released:2011-08-11)
参考文献数
5
被引用文献数
1

浣腸・排便に伴う心血管系の偶発症症例をまとめた。(1) 小児例も少数ながらみられ, また浣腸に関係しない排便例では比較的若年者に発生しており, 高齢者はもとより広い年齢層に留意が必要と思われた。(2) 心血管系や自律神経系を中心とする基礎疾患を有した者に発生する傾向があった。(3) 従って年齢と基礎疾患とは別個の要因と考えられた。(4) 時間の判明した例では排便直後~10分後に発生していた。これらを基に, 血圧の変動の様子, 自律神経系に関係する発生機序, 対処法などについて文献的考察を行なった。
著者
山添 淳一 衛藤 希 尾崎 礼奈 倉田 理沙 湯川 綾美 祐田 明香 稲井 裕子 和田 尚久
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.218-225, 2020-12-31 (Released:2021-01-28)
参考文献数
20

高齢者のなかには自身の疾患に対し病識が浅く,問診時に重大な疾患を申告しない場合がある。安全に歯科医療を提供するには患者情報を詳細に収集し,リスクに配慮しなければならない。臨床研修歯科医師の医療面接時には肥大型心筋症と診断されていたことを申告されなかったが,歯科治療前に肥大型心筋症を発見し,リスクに配慮した歯科治療を行った症例を報告する。 患者は73歳の女性。近在の歯科医院より全顎的治療のため紹介された。長年,保存治療および固定性補綴治療を行い,メインテナンスを行ってきたが,義歯による治療が必要となり,大学病院歯科を紹介受診した。既往歴に肥大型心筋症があったが医療面接時には申告されず,高血圧症,脂質異常症のみ申告された。申告のあった既往は経過良好とのことであった。局所麻酔下での治療前に簡易モニタリングでバイタルサインと心電図を測定したところ,循環動態の異常が疑われた。処置を中止し,通院中の内科に対診したところ,肥大型心筋症が判明し,その後は当院循環器内科と連携し,観血的治療を含む包括的歯科治療を行った。 本症例では歯科治療前に全身状態をモニタリングすることで肥大型心筋症であることを認識し,リスクに配慮した歯科医療を提供した。重篤な合併症の予防だけでなく,患者と良好な信頼関係を構築し,義歯製作までの歯科治療が奏功したと考えられた。教育病院の老年歯科医療ではモニタリングによる全身状態情報の把握を徹底する重要性を再確認した。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1913年03月31日, 1913-03-31
著者
無敵 幸二
雑誌
化学工学 = Chemical engineering (ISSN:03759253)
巻号頁・発行日
vol.77, no.9, pp.662-663, 2013-09-05