著者
平井 悠司 佐藤 杏樹 松永 光由 大園 拓哉 下村 政嗣
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.33, 2013

自然界には表面微細構造に由来する様々な機能を有する表面があり、近年ではこの微細構造を模倣することで機能を発現させた材料を作製する、バイオミメティクスと呼ばれる分野が注目を集めている。本発表では整流効果や抗付着性を有するサメ肌表面に着目し、その表面に形成しているリブレットとディンプルの階層構造を自己組織化を利用して模倣・作製し、その表面機能の測定を行ったので報告する。
著者
山田 日登志 宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.328, pp.62-69, 2012-01

1つの言葉のスペースをほぼ名刺サイズにしています。自分が働く現場で特に役立ちそうな言葉を切り抜いて名刺ケースなどに入れ、常に携帯しましょう。繰り返し読めば、カイゼンの要諦を身に付けることができます。1週目知識より意識カイゼンは知識より意識です。僕が指導に入ると途端に皆の顔が変わってカイゼンが進む。それはなぜか。
著者
末延 三次
出版者
立教大学
雑誌
立教法学 (ISSN:04851250)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-19, 1961-06-20
著者
菊地 達夫
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-8, 2013

本稿は,人権問題の一つアイヌ民族の問題に着目しながら,中学校社会科・道徳における専門博物館資料を活用した単元開発を行うものである。その過程において,従来のアイヌ民族学習の動向,現行課程におけるアイヌ民族学習の導入(社会科)の可能性について,確認した。 それをふまえ,専門博物館資料を含む各種資料を用いながら,社会科(公民的分野)と道徳の時間について,授業内容を例示した。とりわけ,人権問題に関する内容は,専門博物館の活用(資料,構成の利用を含む)することで,従来の課題解決の一助になる可能性を示唆した。
著者
神田 勤 岩崎 誠 和田 正彦 黒飛 万里子 志水 洋二 上松 一郎
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.429-435, 1992

Hypotonia, hypomentia, hypogonadism, obesityを主徴とするPrader-Willi症候群において, 高浸透圧非ケトン性糖尿病性昏睡 (HNKC) およびrhabdomyolysisを合併した本邦第1例を経験した.<BR>症例は21歳, 女性. 1986年5月II型糖尿病と診断され, 食事療法にて治療されていた. 1989年11月頃より鶴歯のためジュースを多飲.同12月6日糖尿病性昏睡を発症し, 某院入院. 治療を受けるも改善せず, 翌日当院へ転院となった. 転院時に筋脱力, 尿路感染症を認め, 血糖値736mg/d<I>l</I>, 血漿pH7.449, 血漿浸透圧485mOsm/<I>l</I>, LDH1682IU/<I>l</I>, CPK981IU/<I>l</I> (MM型98%), 血清ミオグロビン (MG) 1370ng/m<I>l</I>, 血清Na188mEq/<I>l</I>を示しHNKCと診断した. 治療開始半日後に意識清明となり, 4日後に筋脱力回復し, 10日後にはLDH, CPK, MGは正常値に復した. 以上より本症例ではII型糖尿病に過食と感染症を契機としてHNKCが発症し, 高Na血症, 脱水, インスリン不足が持続・進行したため, rhadbomyolysisが併発したものと思われる.
著者
仙波 浩幸 清水 和彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】質の高い授業を展開するためには,学生の集中力を高め,教授内容の理解度を上げる必要がある。本研究は,学生に集中力をもたせ質の高い授業展開を図るための知見を得ることを目的に実施した。【方法】対象は本学理学療法学科に在籍する,男150名,女78名,合計228名である。基本情報,睡眠調査,授業中の眠気調査から構成される,オリジナルで46の設問からなる質問紙を作成した。平成25年11月に学年毎に一斉に実施した。基本調査は,学年,年齢,性別,アルバイト(1週間の日数,1週間の時間数)の6項目である。睡眠調査は,就寝時間,起床時間,睡眠時間,睡眠満足度(7段階),寝つきの悪さ,深夜覚醒の6項目である。授業中の眠気調査は34項目である。授業中に眠気をもたらす原因として,全く関係ない(1)から強く関係する(7)までの7件法で回答を求めた。その項目は,寝不足,身体的疲労,精神的疲労,体調,授業の理解度,落ち込んでいる,集中力,やる気,授業内容,苦手な先生,座席の位置,指定席,自由席,意中の人が近くにいる,隣席との距離感,教室の明るさ,室温・湿度,季節,朝食後の授業,昼食後の授業,教室の雰囲気,受講生数,よく話す人が近くにいる,レジメの有無,話を聞くだけの授業,授業のペース,パワーポイントの授業,ペンを動かさない授業,先生の話し方,先生の威圧感,授業態度に厳しい教師,授業への緊張感,小テストの有無,期末試験の難易度である。すべての項目に基本統計,2項目間の相関,眠気調査34項目の因子分析を実施した。因子の抽出方法は,最尤法プロマックス回転,固有値1.0,因子負荷量0.4以上とした。すべての統計学的有意水準を5%,統計ソフトはIBM SPSS 19を使用した。【結果】1)眠気調査の基本統計影響が強い項目順に示す(平均値5.0以上,平均値±1標準偏差)。寝不足6.1±1.3,身体的疲労5.9±1.3,昼食後の授業5.7±1.3,話しを聞くだけの授業5.7±1.3,室温・湿度5.5±1.5,精神的疲労5.4±1.6,やる気5.3±1.5,先生の話し方5.3±1.5,集中力5.3±1.5,授業の内容5.1±1.6,授業への緊張感5.1±1.5,授業態度に厳しい5.1±1.6,教室の雰囲気5.0±1.7,パワーポイントの授業5.0±1.6であった。2)寝不足,平均睡眠時間,身体的疲労,精神的疲労の間には有意な関係が見られた。(Pearsonの相関係数:r=0.20-0.58,p<0.01)。また,アルバイト時間と平均睡眠時間,身体的疲労,寝不足の項目間にも弱い相関が見られた(Pearsonの相関係数:r=0.14-0.20,p<0.05)。3)眠気調査の因子分析5因子が抽出され,抽出後の負荷量平方和の累積は46.4%であった。第1因子の負荷量平方和は28.2%であった。第1因子に含まれる項目は,授業態度に厳しい教師,授業への緊張感,先生の威圧感,ペンを動かさない授業,期末試験の難易度,小テストの有無,先生の話し方,よく話す人が近くにいる,授業のペース,話を聞くだけの授業,パワーポイントの授業,であった。第2因子以降の抽出後の負荷量平方和は5.6-3.5%と低い値であった。第4因子は,精神的疲労,身体的疲労,寝不足,体調の4因子が抽出された。【考察】基本統計量による結果と因子分析の結果のそれぞれの項目の位置づけに大きな相違が見られた。学生は,寝不足,身体的疲労,精神的疲労などの健康面と昼食後の授業や室温・湿度などが眠くなる大きな要因と考えている。基本統計量による結果は,学生が考える眠気をもたらす要因,つまり主観的要因を示している。これには睡眠時間の短さが影響している。因子分析の第1因子は能動的・緊張感が求められる授業,第2因子は教室の環境,第3因子は座席の位置,第4因子は学生の健康,第5因子は学生の積極的授業参加と解釈した。抽出後の負荷量平方和の値から第1因子に含まれる項目が主に影響を及ぼす要因であり,その項目から判断すると,因子分析による結果は眠気をもたらす客観的要因であると推察した。したがって,学生は鉛筆を動かし,教員は学術的内容を充実させ,緊張感をもって授業を実施し,双方向コミュニケーションを積極的に取り入れた授業展開が重要であることを再認識した。【理学療法学研究としての意義】質の高い授業展開の方策を授業中に生じる眠気の視点から考察した。
著者
三谷 悠 渡邉 慎二
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

近年情報技術の発展に伴いオフィスでの働き方が時間や場所に制約されなくなってきている。そのような中、自由席での業務スタイルが生まれ、コストダウンのみならずコミュニケーション活性化が注目されたフリーアドレスオフィスは増加傾向にある。一方こうしたオフィス形態の変化は、個人が対応すべき環境の制約もあり全体的な仕事満足度への影響も報告されている。本研究ではフリーアドレスオフィスという環境のなかで、個人の仕事環境を向上させることを目的とした。調査を踏まえ、「交流」の場で「集中」の場を確保することと、公共空間をパーソナライズすることの2点に着目した。個人所有の机上用品にパーテーションの効果を持たせることを提案の方向性とし、デザイン要件を、①周囲は普段通り話しかけられること(交流の確保)②作業中はパーティションとして機能すること(集中の確保)③自分のものでデスク環境を構築できること(公共空間のパーソナライズ)の3つを抽出した。「交流」の場でのパーテーションのあり方という観点で試作を繰り返し、最終的にはユーザーの所作に合わせて形状が変化し、パーテーションを作るという製品を提案した。
著者
稲水 伸行
出版者
The Academic Association for Organizational Science
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.4-14, 2013

近年,オープン化と自由席化をしたオフィスの導入が進んでいるが,組織パフォーマンスへの効果やプライバシー,縄張り意識などの観点で議論されてきた.本稿で取り上げる日本マイクロソフト社の品川オフィスでは,⑴多様な空間づくり,⑵柔軟な制度運用,⑶コミュニケーション手段の統合,の3つの特徴によりコミュニケーションの活性化が図られており,この種のオフィスの導入と運用への示唆を与えてくれる.
著者
宮城 浩彰 井上 真郷
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 = IEICE technical report. IBISML, Information-based induction sciences and machine learning (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.265, pp.271-275, 2010-10-28
参考文献数
6

今日,ゲノムデータの統計的解析により疾患の原因となる遺伝的多型座が多々発見されている.この解析手法としてFisher正確確率検定もしくはこれを拡張したFisher-Freeman-Halton検定の多重検定補正(Bonferroni補正やHolm補正)が挙げられるが,これらの補正は保守的であり本来検出すべき遺伝的多型座を見逃している可能性が高い.このような問題に対し,本手法では多重性を考慮したp-値の正確計算を実現し,保守的でない多重検定補正手法を提案する.
著者
内田 誠 白山 晋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.2840-2349, 2006-09-15
参考文献数
18
被引用文献数
10

###############################################################################################################################################################################################################################################################Recent development of communication networks based on information technologies has been producing a lot of virtual communities. It is bringing a new kind of social phenomenon, especially on the communities on the world wide webs, such as SNS (Social Networkig Service) and Weblog. It is considered that the SNS and the blogs are kinds of social networks of their users. From a viewpoint of the communication network, they become a new communication infrastructure and their influence become more profound. Because of this, the phenomena or functions observed in such networks are notable. In the latest studies on networks, some close relationships are pointed out between the structure and the function of networks. In this paper, we analyze a structure of a real SNS, comparing with several theoretical network models. We show that the SNS has an unique structure that conventional network models have not represented. Furthermore, taking notice of the function of the network, we estimate a model of the SNS network structure, based on the phenomena that derive from the network structure, as well as the structure itself.
著者
高井 一輝 河口 信夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.2328-2339, 2007-07-15
参考文献数
15
被引用文献数
4

近年,コミュニティの形成にはSNS の利用が拡大しつつある.しかし,既存のSNS の多くは,多様なコミュニティや人間関係をシステム上にうまく反映できない.また,ファイルを用いた情報共有までは考慮されておらず,CMS などを併用するのが一般的である.本研究では,多様な人間関係を反映可能なアカデミック・コミュニティ・システム(ACS)を提案する.ACS では,情報発信者による各種コンテンツに対する細かなアクセス制御を行うために,情報発信者が自分の友人を自由にグループ化でき,コンテンツごとに友人のグループを利用したアクセスコントロールが可能である.これにより,多様な人間関係をシステム上に反映できる.ACS ではさらに,コミュニティをまたいだファイルの共有や,システム外のユーザとのコミュニケーションも支援する.被験者を募集し,システムの評価実験を行ったところ,日記の投稿のうち13.2%でグループ化によるアクセスコントロールが行われた.また,グループ化によるアクセスコントロールができない場合に比べて,日記の投稿数が約15%増加した.実験後のアンケートでは,約75%の被験者が,これらの機能により教員や研究関係者を友人として登録する敷居が下がると回答した.これらより,グループ化によるアクセスコントロールによって,多様な人間関係をシステム上に反映可能であることが確認できた.Recently, SNS is popularly used to create communities and to communicate with others. However, current SNS can't be applied to various communities and human relations. ACS (Academic Community System) is a Social Networking System that is designed for communities such as universities which contain various human relationships. In this system, user can divide his/her friends into groups, and these groups are used to control access to contents. In addition, this system helps users to share and publish files such as research papers. We made an experiment to evaluate this system. In the experiment, rate of access control to diary posts are 13.2%. The number of posts of diaries has increased by about 15% compared with the case where the access control by the grouping cannot be done. Through the experiment and the evaluation, we confirmed the effectiveness of access control which is based on friend groups.
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイト (ISSN:02896508)
巻号頁・発行日
no.188, pp.146-153, 1999-03

情報発信や情報収集,オンライン・ショッピング,広告・宣伝など,インターネットは個人にとっても企業にとっても非常に便利な道具になってきた。しかし同時に,インターネットを悪用した犯罪やトラブルの危険も増大している。残念なことに,インターネットで何かの被害にあっても,泣き寝入りせずに相手を追求して責任をとらせることは難しい。
著者
鈴木 和香子 中垣 紀子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.68-73, 2016

<p> 特別支援学校で医療的ケアを受けている児童生徒の父親2名、母親7名を対象とし、医療的ケアの現状について思うことを明らかにし、その現状から課題を考察することを目的に質的記述的研究を行った。結果、【養育者の負担が大きいと思う】、【教員との信頼関係が重要だと感じる】、【教員の医療的ケア実施の負担が大きく心配である】、【教員が医療的ケアを拒否しているように感じる】、【学校側との相互理解ができていないと感じる】、【個別性を配慮した医療的ケアをしてほしい】、【医療的ケア制度の改善を検討してほしい】、【教育を受ける権利を尊重してほしい】の8カテゴリーが抽出された。</p><p> 養育者の視点での医療的ケアの課題には、養育者の負担、教員に対する信頼と不安の葛藤、養育者と学校間の相互理解不足、児童生徒の個別性に対応可能な医療的ケア制度の不足、特別支援学校の看護師の役割の不確定さが存在すると考えられた。</p>