著者
野田 宇太郎
出版者
成城大学
雑誌
成城文藝 (ISSN:02865718)
巻号頁・発行日
no.4, pp.19-28, 1955-06
著者
沖林 洋平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.659, pp.31-35, 2004-02-13
参考文献数
37

本稿では,まず認知心理学領域における批判的思考研究を概観する。近年の研究において,批判的思考に関する定義の統一はなされていない。さらに,批判的思考の領域固有性について注目した研究はほとんどなされていない。本稿では,文章理解過程における批判的思考の役割について検討する。特に,読み手の文章内容に対する期有知識量と批判的思考を適用した読解能力との関係に注目する。最後に,文章読解を課題に設定した批判的思考力の測定に関する実験デザインを提案する。
著者
繁田 亜友子 濱本 和彦 野須 潔
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 開発工学部 (ISSN:09177612)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.117-125, 2011-03-31
被引用文献数
2

本研究は,学習者が問題解決中に学習内容に対して主観的に感じる「簡単」,「難しい」の評価を主観難易度と定義し,選択式英語リスニング電子教材を対象に,学習者の解答時間における眼球運動から問題個別の主観難易度を推定する手法を提案する.まず,大学生5 名(男性2 名,女性3 名)を対象に学習中の眼球運動と学習内容に対する主観評価とを対応付ける測定実験を行い,推定に有効と思われる特徴量について検討した.t 検定の結果,主観難易度の評価間において眼球運動の移動速度,視野角度変位,移動速度の標準偏差,視野角度変位の標準偏差,瞬きの回数に有意差が確認されこれらを特徴量とすることとした.次に,抽出した特徴量を用い,学習者の主観難易度をマハラノビス距離により推定した.マハラビス距離の演算時は,固有値の影響を考慮し累積寄与率が97%以上となる第m 番目の固有値までを用いた.シミュレーション実験の結果,「簡単」84.2%,「難しい」88.5%の推定の一致率が得られた.
著者
石田 昭夫
出版者
日本生物地理学会
雑誌
日本生物地理学会会報 (ISSN:00678716)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.37-106, 2002-12-12
参考文献数
91
被引用文献数
4
著者
猪飼 隆明
出版者
大阪大学
雑誌
待兼山論叢. 史学篇 (ISSN:03874818)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1-30, 2005-12-25
著者
Borjigin Monkbat ボルジギン ムンクバト
出版者
千葉大学ユーラシア言語文化論講座
雑誌
千葉大学ユーラシア言語文化論集 (ISSN:21857148)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.261-266, 2014-09-25

日本語要約:P.266本稿では、内モンゴルにおけるモンゴル学校の言語教育について考察する。牧畜地域であるシリンゴル盟におけるモンゴル民族学校の事例を中心に見る。内モンゴルの民族学校と漢族学校状況の比較分析から着手する。先ず、内モンゴルで実施されている「二言語教育」は、他の多民族社会のその状況とくらべてみてどの程度のものかを比較してみる。教育カリキュラムにおける母語教科科目をモンゴル民族学校と漢族学校、さらに日本の小学校と在日朝鮮人学校の状況と比較し、本来の母語の教育について考察をした。漢族学校では民族語と算数が一週間の総授業の中で3割以上という高い割合をしめ、真の国民教育の姿が見える。日本の学校と朝鮮学校からも民族語の教育については2割程みられる。それらに反して、モンゴル民族学校ではモンゴル語の割合が2割に満たないし、学年が上がるにつれてその割合が減少するという致命的な問題を孕んでいることがわかる。それに算数の授業が1割しか占めていない。内モンゴルではモンゴル語、漢語、英語の3つの言語を小学校の低学年から履修され、言語科目の数が他の地域と異なる。それがやがて算数など他の教科科目にも影響を及ぼしていると考えられる。
著者
秦 小明 加藤 宏治 山内 亮 相澤 宏一 稲熊 隆博
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.83-88, 1999-12-27

クコ果実より,冷水及び熱水にて多糖成分Cp(冷水抽出多糖)及びHp(熱水抽出多糖)を抽出した。それらをDEAE-セルロースカラム(HCO^-_3型)に供したところ,Cpは3つの両分(Cp-1, Cp-2及びCp-3)を,Hpは4つの両分(Hp-0,Hp-2,Hp-3及びHp-4)を与えた。得られた各面分の性質及び化学組成を検討した結果から,クコ果実に含まれる多糖成分は主にアラバン,グルカン,アラビノガラクタン及びペクチン質多糖であることが示唆された。
著者
鏡味 洋史
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
no.24, pp.457-460, 2006-12-20
参考文献数
11
被引用文献数
1

The Off Kamui-Misaki Earthquake of 1940 attacked Northwestem coastal region of Hokkaido and 10 persons were killed by accompanied Tsunami. However other shaking damages due to this earthquake have not appeared in earthquake catalogues. In this paper a literature surve was carried out through documents and newspaper articles. It is revealed that the damages are found at wide area of Western coast of Hokkaido and Southern Sakhalin and listed by municipalities. Slight building damages and ground failures were found in the town of Otaru, Yoichi and Iwanai.
著者
脇田 宏
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.105-110, 1999-06-25
参考文献数
7
著者
今井 功
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.51, no.11, pp.787-794, 1996-11-05
被引用文献数
2
著者
養老 孟司 神谷 敏郎
出版者
International Society of Histology and Cytology
雑誌
Archivum histologicum japonicum (ISSN:00040681)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.403-415, 1973
被引用文献数
4

北海道産オオアシトガリネズミの放臭腺の構造と, この腺の大部分を占めるアポクリン腺の腺細胞の微細構造を記載した.<br>放臭腺は毛とこれに付属する脂腺, アポクリン腺が側胸部でとくに良く発達したもので, 雄では大きく, 雌では小さい.<br>アポクリン腺の腺細胞は分泌物の量により異った形を示す. 分泌物は蛋白を多く含むと思われるが, 限界膜をもたず, 周囲にはリボソームが集る. ミトコンドリアの形態と分布は特異で, 細胞の基底部では多形性を示し, 小さく, 分泌物との関連がはっきりしないが, 頂部では丸く大きく, 基質電子密度は高く, 分泌物の周囲をとりかこむように配列する. この種の大きなミトコンドリアは分泌物とともに細胞外へ出される可能性がある.<br><i>Sorex</i> 属では放臭腺は主として腺体がアポクリン腺で占められているが, 近縁の <i>Neomys</i> 属と <i>Crocidura</i> 属では脂腺で占められる. これとちょうど平行した属間変更を示すのが顎下腺であって, 線条部が <i>Sorex</i> では分泌能がなく, <i>Neomys, Crocidura</i> では分泌能をもつ. このことから想定される顎下腺線条部と放臭腺の機能的関連について論じた.
著者
佐藤 直由
出版者
東北文化学園大学
雑誌
保健福祉学研究 (ISSN:13484567)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.17-33, 2003-03-31

本稿は、昭和20年代後半の山形県を事例に、青年団の社会福祉活動を検証した。山形県の青年団の活動は、選挙浄化運動、産業開発青年隊運動、社会福祉活動が三本柱であった。その中で社会福祉活動の活動プロセスや活動内容は、資料が整理されず、検証もされてこなかった。検証を行うための資料として、山形県社会福祉協議会が発行した広報誌『たすけあい』を主に利用し、活動の方針、活動の内容、活動の目的を考察した。さらに、社会福祉指定団の研究活動も考察した。山形県の青年団の活動方針は新しい社会の建設にあり、活動内容は農繁期の託児や苗代の消毒、被服補修といった生活に直結した活動であった。そして活動目的は人間的教養を高め、地域組織の連携を図ることに置かれた。社会福祉指定団の研究活動の一つは、地域問題の発見を促す社会問題地図の作成にあった。その結果、青年団の社会福祉活動は、地域生活の向上と民主化を進める実践であったことが明らかとなった。
著者
濱地 賢太郎
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 自然科学系列 (ISSN:13483323)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.49-68, 2009-03

Diracによって与えられた,特異ラグランジアンから導かれるオイラー・ラグランジュ方程式に対応するハミルトン形式を構成する処方の問題点を幾つか挙げ,その解決策としてその構成法の改良を与えた.またここで与える手法によって,これまでオイラー・ラグランジュ方程式とハミルトン形式の同値性に関する問題を,明快な形で論じることができるようになり,特に,オイラー・ラグランジュ方程式の解を再現するハミルトン系の構成法を与えた.