著者
高田 艶子 岩永 誠
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.49-55, 2014 (Released:2014-05-01)
参考文献数
18
被引用文献数
3 1

本研究は,認知症高齢者を対象として,補完代替医療 (CAM) としての音楽療法がその行動・心理症状 (behavioral and psychological symptoms of dementia: BPSD) のうちアパシーに与える効果を検証することを目的とした.平均年齢 85.9 歳の施設の認知症高齢者 20 名に,なじみの音楽による集団音楽療法を隔週で 8 ヶ月間,合計 10 回実施した.その結果,対象者全体では「情動反応」領域の歌唱,リズム,身体運動に有意な改善が認められ,「社会性」領域の集中力に改善傾向が認められた.アルツハイマー型ではリズム,集中力の改善および歌唱と参加意欲に改善傾向が認められたが,脳血管型では改善が認められなかった.このことから,音楽療法は認知症高齢者,特にアルツハイマー型のアパシーの側面に見られる BPSD 軽減に役立ち,QOL の向上に結びつくものと考えられ,薬物療法の補完代替医療法として有効であることが示唆された.
著者
大澤 克己 松井 淳一 丸田 正治 森田 祐子 斉藤 信博
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.585-590, 2015-12-15 (Released:2016-01-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

長野県木曽地域の伝統食品である無塩乳酸発酵漬物すんきから植物由来乳酸菌を分離し,ヨーグルト製造に適した乳酸菌を選抜を行い,その乳酸菌を用いたヨーグルトが開発できた.初発菌数1.0×108cfu/ml,発酵時間24時間以内で良好なカードが形成でき,牛乳以外に他の乳酸菌増殖用添加物を使用しないで商業ベースでヨーグルトを製造することを可能にした.
著者
板橋 雅子 高村 範子
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.208-211, 1985-03-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
5

王滝蕪と小松菜とを用いて,最初から乳酸を加えてすんき漬処理を試み,同時に行なった漬種(乳酸菌源)処理物と諸性状を比較して以下の結果を得た。(1) 粗たんぱく質含量は原料よりも漬処理物の方が大きな値を示すが,その度合は乳酸処理物の方が漬種処理物よりも大きい。このことは乳酸処理ではたんぱく質の分解が少ないことを示す。(2) 漬処理物中の遊離アミノ酸含量は原料中のそれより減少しているが,減少度は乳酸処理物の方が漬種処理物より少ない。このことは,漬処理による原料葉菜の組織の破壊が乳酸処理の方が少ないためと考えられる。(3) 乳酸菌源を用いずに乳酸添加のみによってすんき漬を行っても同様な結果が得られる。(4) 乳酸処理によるすんき漬は葉緑素の鮮度が良好に保存され,味覚上においても良好であった。
著者
板橋 雅子 高村 範子
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.56-60, 1985-01-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
6

すんき漬種の代りに菌種とその含有量がほぼ一定であるプレンヨーグルトを用い,王滝蕪と小松菜を原料としてすんき漬処理をしたものを,すんき漬種を添加して同様に処理したものと比較考察し,以下の結果を得た。(1) 粗たんぱく質含有率はプレンヨーグルト処理物,漬種処理物共原料中の水溶性非たんぱく質の溶出によって原料より高い値を示すが,前者は後者よりやや低い。原料別に見ると王滝蕪の方が残存率が高い。(2) 漬物中の遊離アミノ酸は王滝蕪ではプレンヨーグルト処理物は漬種処理物よりもはるかに多く,甘味および旨味アミノ酸含有率が高く,官能検査でもすぐれている。小松菜では両者の間に顕著な差がない。(3) 全アミノ酸含有率は粗たんぱく質の場合と同様に,漬処理物が原料より高い値を示し,その増加率は王滝蕪の方が小松菜より多い。添加物による相違はプレンヨーグルト処理物の方が漬種処理物より含有率がやや高い。必須アミノ酸含有率は王滝蕪,小松菜共にプレンヨーグルト処理物と漬種処理物との間に大差は見られない。(4) プレンヨーグルトを添加した場合の漬汁のpHは,最初はプレンヨーグルトそのものの値を示し,時間の経過と共に葉菜中の水分の浸出によって高くなるが,3週間後より次第に低下し,乳酸発酵の進行を示す。
著者
板橋 雅子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.229-231, 1982-12-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
5

すんきの栄養学的効果を知る日的で,すんき漬法による試料とこれに類似する数種の漬け方の試料の成分をそれぞれ分析して以下の結果を得た.1)すんき漬法では漬種の有無に拘らず,原料中の粗たんぱく質の損失が非常に少ない.2)すんき漬と同様の漬込操作でも,食塩を5%添加すると粗たんぱく質のほぼ半量が失なわれる.3)漬込過程中に,原料中の遊離アミノ酸および粗たんぱく質の分解によるアミノ酸は漬汁中に溶出するが,乳酸菌による乳酸濃度が大であると,粗たんぱく質の分解が少ない上に,アミノ酸の漬汁中への溶出が抑制されるものと考えられる.
著者
荻原 博和 河原井 武人 古川 壮一 宮尾 茂雄 山崎 眞狩
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.98-106, 2009-07-31 (Released:2009-08-27)
参考文献数
25
被引用文献数
1 5

京都で製造されているすぐきの製造工程における微生物叢および化学的成分の変遷を検討した.製造工程における菌数の推移は,工程が進むにつれてグラム陰性菌や大腸菌群数が減少するのに対して,乳酸菌数が増加する傾向を示し,室発酵終了時には108 CFU/gに増加した.製造工程における微生物叢の推移は,原料からは多種多様な菌が検出され,なかでもPseudomonas 属菌が多く検出された.荒漬および本漬工程後ではMicrobacterium 属菌の占める割合が高く,M. testaceum が多く検出された.追漬工程ではLactobacillus 属菌が優占種となり,なかでもL. sakei とL. curvatus が多く検出された.室工程後ではL. plantarum と L. brevis が優占種であった.塩濃度は原料および面取り工程では低く,荒漬工程では6.3%を示し,その後の工程では塩濃度は3%程度の数値で推移した.pHについては製造工程が進むにつれて低下する傾向が認められ,室工程後では4.2を示した.酸度ならびに乳酸値は原料から荒漬工程までは大きな変化は認められなかったものの,室工程から数値が増加し,熟成後が最も高い数値を示した.
著者
板橋 雅子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.226-228, 1982-12-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
4

The “Sunki”, a kind of Japanese pickles peculiar in Kiso district, Nagano pref. is pickled without salt under lower temperature (winter season), then dried and preserved throughout the year. And so, it is considered to be available for preserving green vegitables and for providing dietary fibers protecting so-called adult-disease.The auther studied the dietetic components of the Sunki and its pickling conditions concerning with sample A (produced in Ohtaki village, Kiso district) and sample B (prepared in our laboratory under strict temperature conditioning) obtaining following results.1. Appearance and taste of the pickles; sample A was inferior in comparison with sample B.2. The pH of the pickling liquid; Sample A increased acidity with passing time, otherhand sample B held neary nutral throughout period.3. Free amino acid in the pickles; sample B contained less than sample A.4. Crude protein remaining in the pickles; sample B contained more than sample A, and its quantity is almost equal to that in the raw greens.In conclusion, it was demonstrated that the strict temperature conditioning (about -5°C) is necessary for producing good Sunki.
著者
任 恵峰 包 航 遠藤 英明 林 哲仁
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.246-252, 2001-04-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
10
被引用文献数
6 15

水溶性キトサンを用いて土壌改良を行うと共に,希釈水溶液を葉面散布剤として用いた,無農薬有機栽培野菜の抗酸化性・抗菌性およびフラボノイド含量について検討した.1) 抗酸化性:8種の無農薬野菜のうち,ホウレンソウ,コマツナ,チンゲンサイ,キャベツ,ネギ,およびプロッコリの6種では,一般野菜と比べてt検定の危険率5%で有意差が認められた.2) 抗菌性:コマツナはサルモネラに対して,キャベツおよびダイコンは腸炎ビブリオに対して,一般野菜より強い抗菌性を持っていた.3) フラボノイド:ミリセチン,ケルシトリン,ヘスペリチンの3種は,いずれも2種以上の野菜で無農薬栽培品における濃度の方が高かった.中でもケルシトリンはキャベツ,ブロッコリー,ダイコン以外の全検体から検出され,しかも総て無農薬栽培野菜の方が1.3倍-10.4倍高く,95%の信頼限界で有意差が認められた.
著者
月岡 祐介 村井 則之
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.937-940, 2011-12-25 (Released:2011-12-22)
参考文献数
10
被引用文献数
1

膝窩動脈外膜嚢腫は外膜に生じた嚢腫が動脈内腔を圧排することにより下肢虚血症状を来す,外傷歴のない若年者に生じる比較的稀な疾患である.今回われわれは,運動時に生じる下肢痛を契機に診断され,加療前に自然軽快した症例を経験したので報告した.下肢に外傷の既往のない41歳の活動性の高い男性.主訴は運動時の左下腿痛.下肢造影CTで,左膝窩動脈を圧排する径19 mm,長さ48 mmの造影効果のない半月状の内部均一嚢腫を認めた.左膝窩動脈外膜嚢腫と診断し,エコーガイド下穿刺予定とした.しかし術前日になり症状の改善を認め,下肢造影CTでも嚢腫の縮小(径13 mm,長さ38 mm)と膝窩動脈内腔の拡張を認めたため経過観察することとした.膝窩動脈外膜嚢腫は稀な疾患であるが,活動性の高い年齢層に発症し治療によりADLの著明な改善が期待できる良性疾患である.下肢虚血の症例では本症例を念頭に置いて診療に当たる必要がある.
著者
五十嵐 芳暢 中津 則之 青枝 大貴 石井 健 山田 弘
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第42回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.P-197, 2015 (Released:2015-08-03)

アジュバントデータベースプロジェクトでは、各種アジュバントを投与した動物の網羅的遺伝子発現情報を取得解析したデータベースを構築している。アジュバントとは抗原とともに投与することで、抗原に対する免疫原性を増強、加速、延長する免疫増強製剤の呼称である。しかし、これまでアジュバント自体の作用メカニズムについては、明らかではない部分が大きかった。そこで、アジュバント単体を投与したラットの脾臓、肝臓等の網羅的遺伝子発現情報を取得することによって、アジュバントの副作用や毒性および作用メカニズムを探索、評価することを目指している。一方、これまでトキシコゲノミクスプロジェクトでは、薬剤を投与したラット肝臓や腎臓の遺伝子発現情報を用いた毒性予測モデルを構築してきた。これら毒性予測モデルにアジュバント投与の遺伝子発現情報を適用することによって、アジュバント単体の安全性や毒性、作用メカニズムを評価できる可能性がある。本報告では上記毒性予測モデルに改良を加え、外部データによって再評価したモデルと、その予測モデルにアジュバント投与の遺伝子発現情報を適用した例について紹介する。
著者
河内 まき子 山崎 信寿
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.101-118, 1992 (Released:2008-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
1 3

足の大きさに伴うプロポーションの変化を明らかにし,靴型のサイズ展開における靴型各部の変化量が適正であるか否かを評価するために,日本人成人男子528名,女子500名の右足の測定データのアロメトリー分析および市販靴24種の靴型形状との比較を行なった。足長の変化に伴い,幅径,高径,周長項目は一般に劣成長を,長径項目は等成長を示すため,足長が大きいほど足は相対的に細身となる。また,足長が一定の場合,足囲の変化に伴って外果端高以外の高径項目および女子の足幅が等成長を示し,幅径と周長項目は劣成長を示す。踵部の幅はボール部の幅ほど急速に増加しないため,足囲が大きいほど足が相対的に前広がりになる。サイズ展開における靴型の変化は,大きさの変化に伴うこのような足の形状変化と一致しない部分が多い。さらに,足と靴との適合性を向上させるうえでの問題点を,足の寸法•形状の時代変化およびサイズ展開技術の観点から検討した。
著者
谷地 和加子
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.46-55, 2013-01-20 (Released:2016-07-08)
参考文献数
14

倦怠感のある外来がん化学療法を受ける患者への背部温罨法の有用性を明らかにすることを目的とした.対象者は倦怠感を自覚し外来がん化学療法を受けている患者であり,15分間の安静臥床 (対照群 6名 ) と約 50℃ 15分間の背部温罨法 (罨法群 12名 ) の調査を行った.血圧 ・ 脈拍 ・ 体温,倦怠感尺度 Cancer Fatigue Scale (以下 CFS) の質問紙調査および翌日の CFSの郵送調査を比較検討した.その結果,体温は罨法群の前後で有意差があった (p =0.02).対照群の前の総合的倦怠感平均得点は,23.00 (SD 3.58) 点,罨法群では,25.08 (SD 7.31) 点であり,前後の CFS総合的倦怠感得点 ・ 身体的倦怠感得点 ・ 認知的倦怠感得点は,有意差があった.罨法群の総合的倦怠感得点は前と 15分後,15分後と翌日で有意差があり,前と翌日では有意差はなかった.罨法後のインタビューの内容分析では,【気持ちがいい】【気持ちが落ち着き楽になる】【リラクゼーション】【爽快感】などの 12カテゴリーが抽出された.本研究では,背部温罨法は倦怠感のある外来がん化学療法患者に対し心地よさをもたらすケアであることが示唆された.
著者
須川 妙子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成28年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.70, 2016 (Released:2016-08-28)

講演番号が     入ります   『東亜同文書院大旅行誌』の食の記述にみる近代日本青年のアジア観     ―台湾の例を中心にー     ○須川 妙子     (愛知大短大)       【目的】1907~1944年に中国の現地調査を目的として行なわれた東亜同文書院生の大調査旅行の記録として、書院生が日誌として記した大旅行誌がある。行程中の書院生の心情が縷々記述され、特に食に関する記述からは、現地に対する心情や外地における母国への郷愁等を読みとることが出来る。植民地支配下にあったアジア各地においては中国内陸部とは異なる心情をもっていたことに着目し、書院生が「植民地アジア」の中でみた現地の生活文化について探る。本報告では日本統治下にあった台湾を主に取り上げる。 【方法】『東亜同文書院大旅行誌』を史料とした。大調査旅行行程に台湾が含まれる班の記録から食に関する記述を抽出し、前後の行程や現地での待遇、当時の世情などと照らし合わせて東亜同文書院生の現地に対する心情を導きだした。  【結果】台湾における書院生は、「台湾の中の日本」をみることで心身の安定を保ち、過酷な内陸部行程への英気を養う、もしくは内陸部行程中の労苦を癒していた。日本植民地下で開発発展した北投温泉では、立ち並ぶ飲食店に日本的な温泉街の風景を見出し、知識人の居住地区(青田街)に卒業生らを訪ね、日本家屋にて日本料理のもてなしをうけていた。また、台北を「小巴里」と表現し、生育期に日本で見聞きしてきたいわゆる「ハイカラ文化」も享受していた。近代日本の文化の様相である「和洋の折衷文化」を台湾で満喫する様子からは、現地本来の文化を直視せず、その「支配者層の文化」を享受する地と捉えていたといえる。
著者
笠井 順一 市場 政行 中原 万次郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.1182-1184, 1960-07-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
8

セメント類の凝結硬化について古くから諸説がある。著者らは新たな観点から,セメント類の水和反応に錯塩化学的な考え方が必要と考え,その一つの例としてマグネシアセメントの水和について調べて見た。すなわち軽焼マグネシアと塩化マグネシウム溶液からマグネシウムオキシクロリドの複塩を生成するまでの時間中にマグネシアは著しい過飽和現象を示すが,そのpHは理論上考えられるほどの変化を示さない。また塩化マグネシウム溶液濃度の増大はマグネシアの最大過飽和溶解度を増大するにもかかわらず,pHは逆に減少することを確かめた。この結果はマグネシアが溶解しても液相中にはOH-の増大を示さないから,マグネシアは液相中でMg2+とOH-に分れて存在している割合が少ないことを証明する。すなわち副塩生成までの過飽和現象は錯塩化学的な因子があり,一般セメント類の過飽和現象の説明の上に参考となるものと考える。
著者
キーナー ヨハネス 水内 俊雄 コルナトウスキ ヒェラルド 冨永 哲雄 高田 ちえこ
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨 2013年人文地理学会大会
巻号頁・発行日
pp.84-85, 2013 (Released:2014-02-24)

30名ほどのゲストハウス宿泊者を対象とした聞き取り調査の結果から、特にワーキングホリデーで来ている宿泊者の来日経由パターン、ゲストハウス生活、就労へのアクセス、ゲストハウス近隣に対するイメージを明らかにする。
著者
塚本 晶子 本間 真人 神林 泰行 木津 純子 幸田 幸直
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.687-692, 2007 (Released:2009-09-04)
参考文献数
16
被引用文献数
5 4

One of the major adverse effects of Shakuyaku-kanzo-To (SKT),a herbal medicine containing licorice,is licoriceinduced pseudoaldosteronism with hypokalemia and hypertension.Owing to the risk of hypokalemia,caution should be therefore exercised when SKT is co-administered with potassium lowering drugs.In order to clarify this risk,we examined the occurrence of hypokalemia in 103 patients receiving SKT.Thirty (29.1%) of the 103 patients developed hypokalemia and SKT dosing periods tended to be longer in these patients than in those who did not develop hypokalemia (54.5 vs.23.0 days,respectively).The co-administration of potassium lowering drugs was more frequent in the patients with hypokalemia (90.0% vs.64.4% for no hypokalemia p<0.01).The occurrence rates of hypokalemia varied with drugs co-administered with SKT ; with 75.0% for glycyrrhizin preparations,47.2% for diuretics,41.9% for glucocorticoids,20.0% for sennoside preparations and 25.0% for others.The above results confirmed that the co-administration of potassium lowering drugs enhanced SKT-induced hypokalemia.Frequent serum potassium monitoring is therefore required when potassium lowering drugs,especially glycyrrhizin preparations,diuretics and glucocorticoids,are co-administered to patients receiving SKT.