著者
神原 啓介
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、オノマトペを用いた新しいヒューマンコンピュータインタラクション手法を提案し、それを実現する複数のシステムを作成、評価、発表した。オノマトペとは「ざわざわ」「ぐるぐる」といった擬音語・擬態語のことで、日常的な会話や文章の中で多く用いられている。オノマトペは、ものの様子や動き、感覚、感情を活き活きと表現できることや、柔らかく親しみやすい表現といったことが特徴となっている。このオノマトペをインタフェースに採り入れることで、コンピュータが苦手としてきた「感覚的」で「親しみやすい」インタフェースを実現することが本研究の目的である。そこで本研究では「オノマトペを声に出しながらポインティングすることで、そのオノマトペに応じた操作を行える」というマルチモーダルインタラクション手法を提案し、具体的な応用として、ペイントシステムとゲーム操作に本提案手法を適用した。また、これらのシステムをユーザテストによって評価した後、国内および国際学会で発表した。
著者
谷口 秀子
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究課題の主たる研究成果は以下の通りである。1.女性登場人物の男装を含む英米の児童文学作品の調査・分析を行い、重要と思われる男装の登場人物のデータベースを作成した。 2.男装に焦点を当てて日本の少女漫画を調査・分析し、重要な男装の登場人物のデータベース化を行った。 3.フェミニズム童話を始めとする、ジェンダーにとらわれない女性像を描いている作品についても研究を行った。 4.国際学会および国内学会において計5件の学会発表を行った。加えて、2014年6月にも学会発表を予定している。 5.男装に関する論文2件を発表した。
著者
山本 美穂 高橋 俊守 大貫 いさ子
出版者
宇都宮大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

流域圏という範域、およそ150年間という時間タームを対象として、農村の木造古民家という具体的事物を材料に近代農山村遺産の再評価を行った。単なる事例研究の域にとどまらず、具体的な時間軸と空間軸の中に事例を位置づけて評価する歴史地理学的視点を通して、近世を射程に入れた地域研究の課題と重要性がより明確となった。
著者
李 媛英
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2013-08-30

中部地方の自治体職員を対象とした愛知職域コホート研究対象者のうち、平成14年ベースライン時血清保存と、その後の追跡調査に協力が得られた35歳から66歳の2,846名を解析対象とした。血清GAD抗体はAlphaLISA法を用いて測定した。約10年間の追跡期間中に221名が糖尿病を発症した。GAD抗体の有無によって、性別、年齢を調整した糖尿病のハザード比:1.37 (95%信頼区間:0.92-2.04)であり、更に、閉経有無、喫煙状態、body mass index、運動習慣、空腹時血糖値を補正しても関連性は大きく変化なかった。本研究集団ではGAD抗体と糖尿病発症との関連は認められなかった。
著者
眞野 美穂
出版者
関西看護医療大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

状態文の統語構造の通言語的な解明を目指し、叙述の類型という観点から日韓英語の分析を行った。その結果、各言語において状態文は一律の性質を持つわけではなく、叙述の類型つまり文の意味機能により様々な統語現象での差異が観察されることが明らかになった。状態文の統語的特性は述語の意味だけではなく、生じる構文の機能の違いにより決定されること、また状態文と出来事文の関係についても類型的な観点から新たな知見を得た。
著者
則包 恭央
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

近年、有機材料を種々の電子デバイスに活用し、有機エレクトロルミネッセンス、有機薄膜太陽電池や有機薄膜トランジスタ(TFT)等の開発研究が行われている。これらの有機電子デバイスの特徴は、既存の無機材料ベースのデバイスよりも軽く柔軟性があり、しかも蒸着等の真空プロセスに替わって印刷技術を用いて作成でき、低コストで低環境負荷であると期待されることである。このようなデバイスの実現には、新材料の開発に加え、適した印刷プロセスの開発が求められている。そこで本研究では、上記課題を解決するため、フォトクロミック反応を活用した新しい印刷方法を構築することを目的とし、そのための基盤的研究を実施した。
著者
鈴木 典夫 守山 正樹 福島 哲人 坂本 恵 永幡 幸司 丹波 史紀 山川 充夫
出版者
福島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

1.月1~2回の研究会及び学習会活動を行ってきた。2.中越地震被災地及び他地域の被災地(福岡市・神戸市など)でのヒアリングを行った。3.調査活動として、仮設住宅100世帯の面接による2年継続の「避難所及び仮設住宅における生活調査」、「生活のストレス調査」、「住宅再建に関する調査」、小学生を対象とした「震災体験・認識調査」及びワークショップを実施した。4.「被災住民の生活再建と災害復興に向けた課題」と題したシンポジウム、「もとめられる医療通訳者養成研修プログラムとは何か」の研究交流集会、「災害ボランティアシンポジウム」、他各調査の現地報告会を開催した。5.成果については、「日本音響学会」「国際騒音学会:Inter-Noise」「日本居住福祉学会」等において発表。論文としては、『厚生の指標』に「新潟県中越地震で被災した児童による避難生活で体験した出来事の評価」等を発表。その他、関連会合にて講演その他で公表した。6.中越沖地震が発生したため、再度ボランティアの調整、ニーズの拾い上げ等での情報収集をするとともに、研究成果を活かし、児童支援並びに地域復興支援にあたった。7.研究成果報告書(全159頁:80冊)を作成した。8.福島大学において、「災害と復興支援」という授業を開講した。
著者
西村 正秀
出版者
滋賀大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、「視知覚において個別的対象はどのように表象されるのか」という問題に答えた。成果は次の三点に要約できる。(1)枠組みとして使用されるべき知覚理論はバージ的単称志向説である。(2)知覚における対象の表象は、従来の因果・情報論的表象理論を統計学の道具立てによって修正した、アッシャー/エリアスミス流の「相互情報量理論」で説明される。(3)知覚経験の現象的性格は知覚指示に寄与しない。
著者
青柳 富誌生 深井 朋樹
出版者
京都大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2003

最近の生理学実験の結果から、神経ネットワークの発火の相関が視覚刺激の情報統合や注意の切り替え等の高次機能に重要な役割を果たしている可能性が示されている。本研究では、[1]神経ネットワークがどのように発火相関を制御するのか?[2]逆に、現時点で系統的な数理モデルの研究がほとんど無い、発火相関が神経ネットワークの機能を制御できるのか?という双方向の機構を理論的に検証し、最終的に両者の自律分散的な協調過程を通じて高度な機能が実現するメカニズムを探ることが目的である。現時点では、[1]に関して、大脳皮質に広く偏在している同種の抑制性ニューロン間のギャップ結合の存在意義について、多様な発火パターンの実現という観点から理論的に説明を試みた。結果として、抑制ニューロン間に通常の化学シナプス,結合とギャップ結合が共存することで、その結合強度比を生理学的に妥当な範囲で調整することにより、同期・非同期状態を多様に実現できることが解析により示された。[2]に関しては、例えば、カラム形成に重要な競合型神経回路網において、入力の発火タイミングの相関により機能を制御可能である点を理論的に示した。また、更に大脳皮質の回路構造を基礎に連想記憶モデルを構成し、想起パターンの切り替えが同期発火入力により制御可能である点を示した。これは、同期発火が神経活動の切り替わり(すなわち行動の切り替え等)の為のシグナルになり得る点を示した興味深い結果である。
著者
深井 朋樹 竹川 高志 姜 時友 寺前 順之介
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

測定技術の進歩により、脳研究は詳細な回路メカニズムを解明する段階に入りました。そこで多電極記録や光計測によって得られるデータから、多数の神経細胞の活動を半自動的に分離するための新しい数学的手法を提案しました。また大脳皮質回路の非ランダム構造が自発発火生成や、記憶と意思決定の情報表現において果たす役割を、神経回路モデルを構築して明らかにしました。また脳がそのような構造を獲得するシナプス可塑性機構を理論的に同定し、それを用いた聴覚野神経回路モデルが、雑音の存在下で複数の音声信号を分離して認識できることを示しました。これはカクテルパーティ効果と呼ばれています。
著者
尾形 邦裕
出版者
埼玉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

脳の障害によって身体に麻痺を持つ場合,リハビリテーションによる運動機能獲得が重要となる.そこで,これをロボット工学の技術によって支援することを目指す.本研究では装着型のロボットを開発し,運動誘導に関する基礎的な検討を行い,上肢の運動誘導が可能であることを確かめた.下肢及び全身では赤外線を利用したカメラを用いることで足裏にかかる反力を推定し,可視化する技術を開発し,その有効性を確認した.
著者
小平 眞次 稲谷 順司 石川 雅之
出版者
木更津工業高等専門学校
雑誌
試験研究
巻号頁・発行日
1989

本研究では、バル-ン搭載可能な小型軽量のロ-カル用サブミリ波発振源の設計、試作により、その実用化を模索することを目的とした。(1)周波数逓倍器の試作と性能限界の考察 逓倍器動作のコンピュ-タによるシミュレ-ションを行い、逓倍回路の最適条件を模索し、その出力限界を明らかにした。そして、サブミリ波帯逓倍器を試作し、2逓倍器については、ほば予想通りの特性結果を得ることができた。ただし、3逓倍器以上の出力電力測定については、サブミリ波電力計の開発が必要となり、パイロ検出器を液体窒素冷却デュア-内にセットして、サブミリ波電力計を試作したが、直読で1μW程度の感度であり、電力の校正が正確でないなど、高感度化と併せて今後の課題として残った。(2)フラックスフロ-発振器の開発 Nb/AlO_X/Nb接合によるフラックスフロ-発振器(FFO)の開発を行い、発振器出力をアンテナにより放射し、387GHzにて1μWの発振出力を得た。また、高周波数化として、NbN/MgO/NbN接合によるFFOの試作を行い、バイアス電圧2mV以上で速度整合ステップが得られ、1000GHzの発振を確認した。ただし、注入同期とピュリティ-の測定は、今後の課題となった。今後、さらに、FFOとアンテナの整合回路の低損失化、発振周波数の安定化、出力ビ-ム系の改良等の開発を進めれば実用的なサブミリ波発振源になるものと考える。以上により、本研究においては、ほぼ計画どうり目標を達成することができた。これにより、サブミリ波発振源の実用化の見通しを得ることが出来た。
著者
乾 善彦
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、日本語の文章の史的展開の中で、文字および表記体が文体に対してどのように関わってきたかを明らかにするものである。文字については、漢字専用時代の漢字の用法としての仮名が、諸文体の中でどのように機能していたかという点に関して、従来、対立的にとらえられていた記紀万葉集と木簡・正倉院文書との仮名に共通する基盤のあることを指摘し、共通する基盤からそれぞれの位相において、その文体に応じた字母が選択されることを明らかにした。表記体のついては、歌と散文との関係において、散文の表記体と歌の表記とのあいだに、それぞれのテキストに応じた選択意識が働いており、中国の仮借の用法からはじまる日本書紀歌謡の方法と、いわゆる変体漢文と仮名との対立による古事記歌謡の方法、割り書きという注補入形式という風土記歌謡の方法とが、古代において成立していること、その様式は、歌が定型か非定型かによって仮名書きになるか宣命書きになるかという対立へと展開し、やがて、文字としての仮名成立以降は、漢字対かなの対立へと展開する.ことを明らかにした。文字としての仮名(ひらがな・カタカナ)成立以降は、表記体の転換によって、表記体と文体とが微妙な差異を生じせしめる。その様子は、三宝絵、平家物語諸本の分析によって、明らかになった。つまり、三宝絵の場合は、成立時の表記体はひらがなであるが、原資料の漢文的な要素が色濃く出ているが、それでも漢字仮名交じりの伝本と比べると和文的要素が強く、それは真名本との対照によって知られる。また、平家物語の原体は漢字仮名交じりであったと推定されるが、そこには、漢文的要素がそのままの形で混入されることがあり、和漢混清の原初的な様相を示している。それは、表記体がひらがなへと移行しても、保存される傾向にあるが、やはり、和文的要素が入り込んでくることが指摘される。
著者
川島 博之
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

都市近郊農民が、宅地用として農地を販売し利益を得ることは、農工間格差の是正に役立つ。インドにおける農地の売買について、インターネットを利用して情報を集めるとともに、現地調査を行った。
著者
柴田 幹夫 白須 淨眞 野世 英水 川邉 雄大
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

大谷光瑞のアジア諸地域における活動を歴史的に考察した。研究成果としては、研究代表者の編になる『大谷光瑞とアジア-知られざるアジア主義者の軌跡-』(勉誠出版、2010年、本文580ページ)、『大谷光瑞-「国家の前途を考える」』(勉誠出版、『アジア遊学』156号、本文216ページ。2010年)において、多くの若い研究者を組織して大谷光瑞のアジアにおける活動を明らかにした。また研究分担者、白須淨眞の編になる『大谷光瑞と国際政治社会-チベット、探検隊、辛亥革命-』(勉誠出版、2011年、本文375ページ)では、近代国際政治社会のなかで大谷光瑞を中国近代史あるいは、日本近代史のなかで位置づけた。
著者
木暮 照正
出版者
福島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,日常生活での問題解決力の基盤の一つである認知的柔軟性(文脈状況に合わせて視点や注意を柔軟に切り替えることができる能力),とくに直面する問題にどのように対処しようとするかという点に着目し,成人の学習経験がこの認知的柔軟性の生涯発達変化に及ぼす影響関係について,質問紙及びオンライン型のアンケート法を用いて検討した。自己学習(インフォーマルな学び)に対して意欲や満足感が高い成人学習者は,直面する日常的な問題に対して柔軟な対処をとることができる可能性が示唆された。
著者
河田 興
出版者
香川医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2001

(目的)今日成人領域においては、パルス式色素希釈法の原理を用いたDDGアナライザ(DDG-2001日本光電工業社製)を用いて心拍出量や循環血液量といったパラメータを低侵襲で、採血することなしにベッドサイドで繰り返し測定することができ、ICUなど適切な循環管理が必要な場面で実際に臨床応用されている。しかし新生児では組織の測定に及ぼす影響が成人と異なることが予想され、パルス式色素希釈法の臨床応用はまだ行われていない。本研究では、新生児においてこの方法が応用可能であるかについて、新生児に応用し、臨床データを収集しその有用性の検討及び新生児の循環動態の生理学的特異性やその発達的変化を明らかにするとともに、この方法を臨床応用しNICUにおいて循環動態の適切な把握を行い、超低出生体重児や重症仮死児などの予後の改善に貢献することを究極の目的とするものである。(研究方法)新生児を用いた研究を行った。(対象および方法)出生体重503-3556g(平均1724g)の20例について日令0-129(平均24)に測定を行った。ICG(0.2mg-0.5mg/kg)を上肢の末梢より静注し、循環血液量、心拍出量の測定はDDGアナライザ(DDG-2001日本光電工業製)で測定をおこなった。(結果)循環血液量(平均±標準偏差)は101.5±31.1ml/kgであった。また心拍出量(平均±標準偏差)は192.0±81.6ml/kg/minであった。パルス式色素希釈法による循環血液量ならびに心拍出量の測定は新生児にも応用可能であり、この方法は新生児の適切な管理および治療を行うために循環動態等を把握する上で大変有用であると考えられる。この方法の新生児領域へ更なる普及が必要であると思われた。
著者
定光 大海 中木村 和彦
出版者
山口大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1990

電気的心室細動と高カリウムによる心停止モデルを用いて、体外循環による蘇生法の有効性を検討した。【方法】実験動物にはネコを用い、電気的心室細動群と高カリウム群の2群に分けて、次のように心停止とした。[電気的心室細動群]大腿静脈より右房まで挿入したワイヤ-と前胸部に刺入した鋼線との間に交流を通じて心室細動とした。[高カリウム群]中心静脈より塩化カリウム1ー3Emqを投与して心停止とした。両群とも心停止中に大腿動静脈に体外循環用の送脱血管を挿入した。[心肺蘇生法]両群とも12分間の心停止後、心マッサ-ジと薬剤投与(ノルアドレナリン、リドカイン、重炭酸ナトリウム)を行い、心マッサ-ジ開始1.5分後より1分間隔で自己心拍が再開するまで電気的除細動を繰り返した。心マッサ-ジ開始後4分以内に自己心拍が再開しない場合には、申請したチュ-ブポンプ及び体外循環回路を用いて、大腿静脈から脱血し、大腿動脈より送血して体外循環を行った。両群とも蘇生後4日間経時的に神経学的スコア-を評価した。【結果】電気的心室細動群では、全例体外循環を必要とせず、心マッサ-ジ開始4分以内に自己心拍が再開した。一方、高カリウム群では約半数が4分以内に蘇生できず、体外循環を行った。体外循環を行ったネコは体外循環開始5ー20分以内に自己心拍が再開した。電気的心室細動群の90%は蘇生後4日間生存し、4日目の神経学的スコア-(0=正常、100=脳死)は大半が20ー40であった。高カリウム群では、体外循環使用と非使用との間で生存率と神経学的所見に有意差はなかった。また、電気的心室細動群の方が高カリウム群よりも生存率、神経学的所見ともに良好であった。【結語】体外循環を用いた蘇生法は、高カリウムによる心停止の心蘇生に対しては有効と思われるが、脳蘇生の効果は明らかでなかった。
著者
戸田 徹子 Donald Davis
出版者
城西国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は米国フレンズ奉仕団の日本ならびに日系人を対象とした活動を解明しようとするものであった。このテーマについては基本的資料の存在が確認されていなかったことから、まず奉仕団本部資料室で所蔵調査を開始。関連資料の概要を把握し、必要な資料を収集した。特に日系人強制収容に関しては多数の資料が存在していたので、資料リストを作成した。また奉仕団が作成したオーラル資料を項目別に整理し、日本語でまとめた。これらの作業と並行して、主要な奉仕団職員の日米交流活動や日系人支援活動を日米交流関係の文献で紹介した。
著者
福士 幸治
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

新規な遠隔位官能基導入化試薬の創製を進めたが、完成にはいたっていない。その過程で簡便なメソ体のcis-11,12-diamino-9,10-dihydro-9,10-ethanoanthraceneの大量合成法を確立した。このジアミンは、モノイミド化すると残ったアミノ基と縮合環化物を生成するがカルボン酸とはジアミドを与える。今後、ジアミドやアミドエステル誘導体を用い、試薬の開発を進める。