著者
高橋 渉 三浦 聡美 長瀬 真知子 吉野 志織 大谷 裕香里 村山 雅子 原 智人 宇賀村 睦
出版者
北海道教育大学
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.33-39, 2001-02-09

「こどものじかん・りべろ」でミキちゃんが家以外ではじめてオシッコしたこと,マユちゃんが大声を出して泣くようになったこと,「ウレシパ共同作業所」でケースケ君が甘えるようになったこと,これら3名の子どもたちとのかかわりを通して,「のびのび」こそ,子どもにとって最も大切な育ち・育ての条件と思われることを述べた。常識的に困ったとされる行動であったとしても,大人から見た善し悪しで子どもの行動を性急に評価し規制するのではなく,その行動を今を生きる姿としてあるがままに受け止め,その行動を通して交わることが重要であることを述べ,また,実際の過程は多くの迷い,躓き,悔悟,感動,腹立ちを含むなまなましいものであることにふれた。
著者
三浦 佳世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.261, pp.41-46, 2009-10-22
被引用文献数
2

実写なのに模型を写したように見える写真作品がある。こうした作品は、三つの観点で興味深い。ひとつには、大きさ-距離判断という知覚の観点からである。どのような知覚要因が判断の誤りに関与しているのだろうか?二つめには、リアリティ判断の観点からである。私たちは何に基づき、リアルな実体という判断を下すのだろうか?三つめには、こうした作品が注目される社会的背景からである。写真の記録性が技術的には高まる一方、それを否定する写真が楽しまれる背景に何があるのだろうか?ここでは1番目の知覚的観点に焦点をあて、撮影俯角、ぼけ、色彩、線遠近法などの視覚要因を中心に、ミニチュア効果について考える。また、リアリティ判断ならびに社会的背景についても触れることとする。アイステーシスとは広義の「知覚」を意味する古代ギリシャ語で、感覚から感性まで、また、生理学から文化までを含む概念である。模型のように見える実写の作品を通して、「知覚」を多層的に捉えてみたい。
著者
佐々木 久美子 辰濃 隆 中村 宗知 金子 正堅 後藤 修宏 近藤 安昭 高畑 薫 三浦 嘉巳 豊田 正武
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.210-214, 2001-06-25
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

殺ダニ剤酸化フェンブタスズ(FBTO)及びシヘキサチン(CHT)の告示試験法評価のために6分析機関で共同実験を行った.玄米など6作物からのFBTO回収率の平均値は85.2~96.5%,CHTのそれは大豆を除いて83.5~89.2%であった.FBTO回収率の併行再現性及び室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ2.3~9.4%,3.9~12.6%,CHTのそれらは3.2~6.3%,8.3~12.9%であった.検出限界は0.015~0.05μg/g(FBTO),0.005~0.02μg/g(CHT)であった.
著者
三浦 周行
出版者
養賢堂
雑誌
農業および園芸 = Agriculture and horticulture (ISSN:03695247)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, 2015-08

精油目的のハーブなどの栽培では,得られる量が僅かであり,収穫の時期の他に,時刻が問題となる。Filhoら(2006)はブラジル北東部の温室で栽培したバジル'Fino Verde'の地上部を3月の満開日の異なる時刻に収穫し,そのままあるいは40~60℃で葉を乾燥後,精油を水蒸気蒸留した。8,12および16時区それぞれのha当たり平均精油収量は9.7,7.9および7.4L,GC/MS分析した主成分リナロール量の全成分量に占める割合は60.0,56.1および55.1%であった。4月に再生した地上部を8時に収穫後,40℃で0~16日間葉を乾燥した結果,リナロール割合は5日区で86.8%と最高であった。午前中に収穫し,5日間40℃乾燥後の抽出が良いとされた。Ramezaniら(2009)はリナロールを主成分とする精油を生成するコリアンダーを4月にイラン西南部の圃場に播種し,7月の果実が緑色となった日の4時刻に地上部を収穫後,乾燥した。乾物重100g当たりの精油収量は6,12,18および24時区それぞれ0.432,0.436,0.404および0.319mLであり,12時の収穫が勝った。
著者
吾妻 重二 三浦 國雄 陶 徳民 湯浅 邦弘 二階堂 善弘 藤田 高夫 澤井 啓一 井澤 耕一 藪田 貫 原田 正俊 増田 周子 篠原 啓方 西村 昌也 于 臣
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

東アジア地域、すなわち中国、韓国・朝鮮、ベトナム、日本など「漢字文化圏」といわれる諸地域における伝統教養の形成と展開を、書院・私塾における教育と講学機能を通して学際的に考察し、多くの論文、図書を公刊した。他の個別作業としては、朱熹の書院講学の記録『朱子語類』の訳注を作成し、さらに大阪の漢学塾「泊園書院」およびその蔵書「泊園文庫」を調査して『泊園書院歴史資料集』や『泊園文庫印譜集』などを公刊するとともに、充実したコンテンツをもつ「WEB 泊園書院」を公開した。
著者
三浦 香苗 渋谷 美枝子 土屋 明子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. I, 教育科学編 (ISSN:13427407)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.29-44, 1996-02-29
被引用文献数
3

小学校で学習する"算数"は,中学校では"数学"と教科名がかわり,より論理的で抽象的な内容になる。さらに,中学校で学習する数学は高校の数学へ,大学や専門機関で学ぶ数学という学問へと,より高度で複雑になり発展・深化していく。算数は,数学への入口としての教科であり,論理的思考・抽象的思考を学ぶものであると位置づけられる。学習指導要領によれば,算数科の目標は,「数量や図形についての基礎的な知識と技能を身に付け,日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考える能力を育てるとともに,数理的な処理のよさが分かり,進んで生活に生かそうとする態度を育てる」(文部省,1989a p.38)である。中学校数学科の目標の設定についての部分では,「小学校算数の性格を受け継ぎ,心身の発達に応じて,算数の目標を更に十分に達成させるとともに,小学校のときよりも一層論理的,抽象的に思考することができ,数学的な理解を深め,数学的な考察や処理についての能力を一層高めるようにする」と,算数と関連させて数学の目標を位置づけ,数学科の目標は「数量,図形などに関する基礎的な概念や原理・法則の理解を深め,数学的な表現や処理の仕方を習得し,事象を数理的に考察する能力を高めるとともに数学的な見方や考え方のよさを知り,それらを進んで活用する態度を育てる」(文部省,1989c p.9)という算数科ときわめて類似したものである。平成元年に学習指導要領が改訂され,円周率などの複雑な計算については電卓使用を教科書に明記するなど,算数においても大幅な変更が行われた。算数科改善の具体的事項の4項目の1つとして「中学校との指導の一貫性を一層図る」(文部省,1989b p.2)が挙げられ,これまで6年生の比例・反比例で未知数にxyを使用していたものが,4年生で文字を使用して数量関係を式に表すことがとり入れられた。この学習指導要領は,小学校では平成4年度,中学校では5年度より施行されている。算数と数学の学習内容の関連について,小学校教員と中学校教員の認識を調べた結果(三浦 1994a)によれば,中学校数学の授業を理解する前提として,小学校教員は22項目の算数の基礎的知識・技能のほとんど全ての習得を期待していたのに対し,中学校教員はより限られた項目に対しては習得を重視していたものの,習得していなくとも中学校数学の授業に支障がないとする項目もみられ(渋谷・三浦,1994),小学校教員と中学校教員の算数の達成重要度認識がかなり異なったものであることが示された。このような点を踏まえ,中学校数学とのつながりという観点から,最低限必要な算数の基礎的学習内容を特定し,小学校卒業時およびその後の学習内容の達成状況を調べることが,本研究の第1の目的である。先行研究では,小学校卒業時には,算数の基礎的学習内容である四則演算計算は平均約83%,文章題は平均約64%の児童に習得されていることが確認されている(渋谷・三浦,1995a)。今回,中学生にも同様の内容の調査を行うことで,中学入学後もこれらの算数の基礎的な学力が定着しているか,また,その後の学力の向上がどのような問題にみられるかを検討する。第2に,既に行なった調査内容に,図形や関数等の内容を加えた,より広い領域の学習内容の「算数の基礎的学力診断テスト」を作成し,領域間の達成度の関連を検討する。我々は,小学生向け算数学力診断テスト作成のための調査を行ない,四則演算計算・文章題について,小学校卒業時の習得状況および誤答傾向,四則演算計算と文章題の関連について,以下の点を明らかにしている。(1)文章題解決においては主に立式過程で誤りが生じ,計算過程以降の誤りは1割以下と少ない。文章題解決においては,数量関係を把握して式に表すことが,誤りを生じさせ易い困難な過程である。(2)計算力が高いほど文章題の正答率が高く,計算力の高さによって,誤って立式する演算の種類が異なり,文章題解決過程で生じる誤りの種類には質的差異がみられる(渋谷ほか,1995)。今回の調査では,図形に関する知識などを問う図形問題をとり入れるが,計算力や数量関係の把握を必要としない図形問題は,計算力・文章題とどのように関連しているのかを検討する。さらに,数学の学習者である中学生自身が,算数の学習内容をどの程度中学校数学を理解する前提として必要と認識しているのかを調べることが第3の目的である。これについては,数学の学習内容を全て修了した時点の認識として中学卒業時の3年生,算数の学習内容についての記憶が比較的多いと思われる中学1年生に,小学校算数の学習内容である具体的な個々の問題について,"この問題ができることは,中学校の数学の授業についていくために必要かを尋ね,その差異を検討する。第4の目的は,学習内容の達成重要認識と達成度との関連を検討することである。算数で学習した個々の知識が数学の授業において必要だと認識するかどうかは,個々の知識を習得しているかどうかで異なるであろうか。算数のある問題を解ける生徒は,"この知識があったため数学のある部分が容易に理解できた"と考えるのか,あるいは"この種の知識がなくとも支障がなかった"と考えるのだろうか。逆に,ある算数の問題が解けない場合に,数学の学習においてその問題を解けることが必要と思わないのか,あるいは,"この問題が解ければ数学も容易に理解できるのに"と達成重要度認識が高いのだろうか。この点についても,第3の目的で検討する,算数の学習内容のどの部分が中学校数学の理解に必要と認識されているか,と関連させて検討する。
著者
三浦 英俊
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌 (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.89-105, 2006-12
被引用文献数
1

本研究は,都市間の最短旅行時間に基づく利用者予測人数を指標として,我が国の主要4島(北海道,本州,四国,九州)内の移動に対して新しい空港の立地の効果を予測する.はじめに沖縄を除く46都道府県の県庁所在地最寄駅を都道府県の代表点として,全ての代表地点間の待ち時間を含む最短旅行時間データをソフトウェア「駅すぱあと」を用いて計測する.次に,島嶼地域を除く全国市+東京都特別区代表点を出発・到着ノードとする交通ネットワークモデルを作成する.モデルはノードとして空港,新幹線駅を加えて,リンクは航空路,新幹線,在来線によって構成される.交通ネットワークモデル作成の目的は対象地域の待ち時間を含む最短旅行時間をシミュレートすることにある.このモデルに"もらいうけ"システムと名付けた航空便設定方法を用いて新空港および航空便を追加し,利用者数を見積もる.既存空港間の航空便利用者数をもとに,300kmを超える地域間旅行者数が人口の積におおよそ比例することを利用して新空港の利用者数の推定を行う.さらに1便あたりの平均乗客数から立地候補点の評価を試みる.
著者
三浦 真琴 松田 昇子
出版者
関西大学教育開発支援センター
雑誌
関西大学高等教育研究 (ISSN:21856389)
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-13, 2016-03

『「恋する学問」は、関西大学の学生科目提案委員という制度を利用して、私たち学生3人が、2年間かけて企画・立案した全学部対象の一般教養科目です。先生や大学職員さんのお力をお借りしながら、シラバス作成から、毎回の授業を90分間どうするかまで自分たちで考えています。授業を創ったきっかけは、3人とも1年生の秋学期に三浦先生の「大学教育論~大学の主人公は君たちだ~」という授業を受講していて、「身の回りにあるものへの知的好奇心」を持った学生が輝ける場所、それが大学なのだということを、もっと自分たちの言葉で伝えていきたいと思ったからです。「もっと知りたい」「もっと自分のことを知ってほしい」と思う好奇心は「恋心」 と同じようなものではないでしょうか。私たちはその「恋心」を学問、チームの仲間、授業、日々の生活など、多くのものにもてるようになることを目的とし、約40人の受講生とともに授業を創り上げています。』 (Field of Invaluable learning 2016*のパンフレットより)
著者
宮本 泰 佐藤 直行 三浦 馨 柳沢 謙
出版者
Japan Antibiotics Research Association
雑誌
The Journal of Antibiotics, Series B (ISSN:04478991)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.246-250, 1954

先に細谷1) らは, 本邦の土壌から分離した放線菌の1株H-365株が, 抗菌スペクトル並びに動物に対する低い毒性などの点でStreptomycin (SM) に類似の性質を示す新抗生物質を産生することを見出し, この株が<I>Streptomyces reticule</I>に属することから, この物質をReticulinと命名した。後に, BENEDICT2) らはscreeningの途上でやはり日本 (千葉県) において採取された土壌の2っの別々のサンプルから得られた2株が, SM類似の抗生物質を産生することを見出したが, この株は従来SM産生株として知られている<I>S. griseus</I>及び<I>S. bikiniensis</I>とは異なる新種で, 彼らはこれを<I>S. griseocarneus</I>と命名し, その有効産生物質はHydroxystreptomycinであることを指摘した。<BR>細谷3) らはその後, screeningを継続して2,000種以上の分離放線菌の中から, グラム陽性及びグラム陰性菌に有効な抗生物質産生株100株余を分離したが, その中からreticulin産生株として5株を得て, このものの生物学的性状, 有効物質の精製などを研究し, 得られたreticulinを用いてモルモットに於ける実験的結核症に対する治療実験をおこない, 著るしい効果が見られたことを報告4)した。更に, 細谷5) らは, <I>S. reticule</I>とBENEDICTらの得た<I>S. griseocarneus</I>との異同並びにそれらの産生物質であるreticulinとhydroxystreptonlycinとの異同を詳細に研究し, これらの産生株は分類学的に異なるものであること, 並びにreticulinとhydroxystreptomycinとは化学的に同一物質であることを結論するに至つた。<BR>著者らは, 1951年から1952年にかけて, 当時細谷から依頼を受けたreticulinのサンプルを用いて, モルモットの実験的結核症に対して長期の治療実験をおこない, 遠隔治療成績をも含めて, 同時に治療対照として用いたSMと同程度の著るしい成績を認め, 昭和27年6月文部省綜合研究結核研究委員会化学療法研究科会に報告した。その時の実験では, 当時までに発見された主な抗結核剤, 即ちPAS及びTB1をも同時に最終的に比較をおこなう目的の下に, 遠隔成績の観察をも兼ねて多数の動物群を編成したが, 不運にも溶血連鎖球菌による肺炎の流行に遭遇し, 実験動物の多数が罹患, 或いは斃死するに至り, 殊に治療中止後の遠隔成績を見るための残存動物群における混合感染が甚だしく, 実験成績の正確な批判に少なからず支障を来たした。以上の事実並びに膨大な成績表のために適当な誌上発表の機会を失したが, 今回, reticulin治療群とSM治療群の部分だけを他から切りはなして, 対照群との比較成績を, ここに報告する次第である。幸い, この両治療群のみは治療中の実験群のうちでも溶血連鎖球菌の汚染をうけた個体が少なかつた。治療中止後の観察群は大部分が混合感染をうけた。混合感染の有無は剖検表の備考欄に記載してあるから成績の判読に際して参照されたい。治療実験に入るに先立ち, reticulinの結核菌に対する発育抑制効果をSMのそれと比較した成績を示した。
著者
中村 正幸 楊 毓英 窪田 昭真 清水 洋 三浦 裕 和崎 克己 師玉 康成 滝沢 正臣
出版者
一般社団法人 日本医学物理学会
雑誌
医学物理 (ISSN:13455354)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.30-39, 2003

A network of the emergency telemedicine for mountain climbers in Japan Alps area has been developed. The network consists of 2.4GHz wireless LAN with over 30 km distance to be connected the Cable TV LAN. We confirmed that this network is able to transfer the high quality video and audio signal suitable for the telemedicine between the mountain huts and hospitals. In this paper, we pointed out the shortcomings of wireless LAN system and cable TV network system in use, for the telemedicine, and wireless LAN module covered more than 30km and a extension system of upstream frequency bandwidth for Cable TV network. Experiments suggested that a low cost and long distance wireless LAN is useful for mountain climber's emergency telemedicine.
著者
内田 直希 松澤 暢 三浦 哲 平原 聡 長谷川 昭
出版者
SEISMOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
地震. 2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.287-295, 2007-03-25
参考文献数
26
被引用文献数
5 4

Spatio-temporal distribution of quasi-static slip on the plate boundary east off Miyagi and Fukushima prefectures, NE Honshu, Japan is estimated by using small repeating earthquake data. The analysis of small repeating earthquakes has advantages of relatively high spatial resolution, especially near the trench, and the availability of long-term data (22 years) compared to GPS data. The results show that the repeating earthquakes are distributed outside the coseismic slip areas (asperities) of large earthquakes, showing that fault creep is dominant outside the asperities. The cumulative slip (slip histories) of small repeating earthquake groups reveal the existence of many non-steady aseismic slip events. Most of the episodic quasi-static slip events are associated with <I>M</I>≥ 6 earthquakes and they are frequently seen in the areas near the Japan trench in particular. Minor afterslip (∼15cm) of the 2005 Miyagi-oki earthquake (<I>M</I>7.2) is also estimated in the area which encompasses the coseismic slip area of the 2005 earthquake.
著者
安井 希子 寄能 雅文 三浦 雅展
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.81, pp.87-92, 2007-08-02

純音又は広帯域雑音に対する変動音の変動感に関する研究は過去に報告されている.そして,遅い速度の変動音に対する変動感の評価指標として変動強度(Fluctuation Strength FS)が過去に提案されてあり,純音に対するAM音(AM SIN)において変調周波数が約 4Hzの時にFSは最大になると言われているしかし,減衰楽器の持続的な時間変動音の変動感とそれに対する主観評価に関する調査報告はほとんどないのが現状である.そこで本研究では,減衰楽器の持続的な時間変動音としてマンドリンのトレモロ音を取り上げ,トレモロ音の変動感とそれに対する主観評価の関係を調査している.The "Fluctuation Strength (FS)" was suggested as an evaluation index of hearing sensation concerning modulated sounds of low frequency. Past studies had been investigated FS of modulated pure tones and broad-band noise, and clarified that FS for amplitude-modulated pure tone (AM SIN) with a modulation frequency within 4-8 Hz is large compared to the range outside of 4-8 Hz. However, few studies have been reported concerning the relation between FS and subjective evaluations for continuous sounds played by musical instruments. Therefore, the tremolo played by the Mandolin is employed here as harmonic sounds fluctuating of low rate, and investigated here is the relation between FS and subjective evaluations for continuous sounds using the Mandolin.
著者
坪子 侑佑 渡辺 祥太 白石 泰之 三浦 英和 山田 昭博 鈴木 拓志 平 恭紀 山家 智之
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学
巻号頁・発行日
vol.53, pp.S200_01-S200_01, 2015

The authors have been developing a pulmonary mechanical simulator in order to establish a design parameters of a novel artificial cardiovascular devices. In pulmonary circulation, interactive pressure-flow changes are regulated by pulmonary impedance characteristics. We focused on the native impedance characteristics variation in the pulmonary circulation. To examine the effect of respiratory control on pulmonary resistance, we measured pulmonary arterial pressure and flow in adult goat under the different respiratory settings with open/closed-chest condition. Pulmonary input impedance in two respiratory conditions under the anesthetized open-chest positive pressure ventilation (PPV) and the awake spontaneous respiration (SR) were calculated. Longitudinal impedance at 0 Hz in SR showed lower than in PPV, and at high harmonic area in SR was bigger than in PPV. In order to examine the hemodynamic response for newly designed artificial internal organs, pulmonary impedance variation caused by respiratory control should be considered. For sophisticated pulmonary resistance model, reproducing the negative pressure condition in the thoracic cavity, and pulmonic vascular resistance regulation might be required.

2 0 0 0 OA 普通文と時文

著者
"三浦 勝也"
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要 = Research reports of Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology
巻号頁・発行日
vol.1, pp.137-143, 2007-03-20

明治末期から大正初期にかけて、当時の論壇の執筆者たちの主たる文体だつた文語体の文章について、彼らは「時文」という呼称を用い、確立しつつある文体としての認識を持っていた。このことについて考察を試みる。
著者
涌井 秀樹 山下 純一 大渕 宏道 吉田 廣作 中本 安 三浦 亮
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.788-791, 1986
被引用文献数
1

症例は16才の女子高校生で修学旅行中に一過性の黒色尿を生じたため入院した.尿潜血反応は強陽性であつたが赤血球沈渣はみられなかつた.血清ビリルビン, LDH, GOT値の上昇と血清ハプトグロビン値の減少を認めた. Coombs試験, Ham試験, sugar water試験は陰性で赤血球浸透圧脆弱試験は正常であつた.運動負荷試験を行なつた.黒色尿は生じなかつたが血管内溶血の所見を得た.修学旅行後は通常の学校生活に戻つたが黒色尿はみられていない.以上より修学旅行中の長距離歩行によるmarch hemoglobinuriaと診断された.本邦報告例では圧倒的に青年男子の運動選手,特に剣道選手にみられるので,本症例はきわめてまれな例である.