著者
鈴木 健二 外山 義 三浦 研
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.552, pp.125-131, 2002
参考文献数
11
被引用文献数
9 7

The purpose of this study is to clarify the transaction between the residents' life and staffs' care in Group-living. The method of this study is observations of behavior and interviews with staffs. Behavior maps were drawn every 5 minutes from morning to night. The survey was repeated 3 times at the period of 2 months, 4 months and 6 months after the opening of the home. Some results show as follows: (l)Arrangement of the spaces plays an important role in forming of unconcernedly watching from staffs to residents. (2)As the time went by, not only residents' life but also staffs' care were changing in a quality. (3)Not only a bringing-out but also care behind-the-scenes were supporting residents' life.
著者
石亀 昌明 三浦 望 保坂 暁子 福島 隆行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.45-51, 1997-03-06

我々は、電子筆を用いた毛筆漢字や毛筆連綿ひらがな文字を出力できるワードプロセッサの研究を行っている。毛筆における側筆と呼ばれる筆法を表現するため、筆先の方向と筆の進む方向の差と筆の柔らかさによって筆先を回転させる筆の動的モデル(第一近似モデル)を考案した。電子筆は筆順に従って、各画の骨格データとして与えられる骨格線上にある点を進む。線の太さは筆圧値で変化する筆触パターンの直径で決定される。筆先の回転は、筆の進む方向と現在の筆先の方向と筆の柔らかさの関数として計算される。全ての毛の位置が計算できるため、濃淡表現やかすれ表現力実際のものにより近くできた。連綿表現のために骨格データの一部に連綿開始臨界点や連綿終了臨界点を設け、この間をbezier関数等で補間連結することで和歌などの連綿ひらがな文字列の出力が容易になった。
著者
東島 仁 中川 智絵 山内 保典 三浦 優生 高橋 可江 中村 征樹
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.28-43, 2012-06

The advancement of science and technology has brought not only positive but also negative influences. As a result, people are finding it important to examine the potential consequences of science and technology and their effects on society. In this paper, we describe a public dialogue to examine the relationship between autism (Autism Spectrum Disorders) and society, with detailed methodology for conducting it. Autism is a lifelong neurodevelopmental disorder; approximately one in 100 people have autism. The study of autism is one of the most active fields of research. The approximately 30 participants in the dialogue included various citizens, for example, entrepreneurs, autistic people, parents of young children with/without autism, educators, artists, and students. After being provided with sufficient information on autism, participants were divided into 5 groups to discuss the topic and offer proposals. Finally, 5 proposals for an autism-friendly society were announced; these can be viewed in English at http://ristex-kanazawa.w3.kanazawa-u.ac.jp/syoppu/Consensus.htm. In each proposal, the importance of collaborating with a variety of sectors such as citizens, medical institutions, schools, and other professionals was mentioned. We hope that these proposals will be a foundation for future discussions on the relationship between autism and society.
著者
三浦周行 著
出版者
内外出版
巻号頁・発行日
1929
著者
海宝 雄人 齊藤 正昭 角田 慎輔 青木 泰斗 青柳 智義 池田 憲政 三浦 文彦 松原 久裕
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.1853-1857, 2012-06-20
参考文献数
10

【背景・目的】内視鏡による胃液pH検査は酸関連疾患の研究にしばしば用いられる.ぶどうジュースにはpHにより色調が変化する色素が含まれており,これを利用した内視鏡による胃液pHの評価を試みた.<BR>【方法】咽頭麻酔時にぶどうジュースを投与し前処置をおこなった.その後内視鏡検査時にモニターでの胃液の色調評価,胃液の採取およびpH測定を行った.<BR>【結果】胃液の色調は赤色,黒青色,透明~白色,黄色の4つに分類した.黄色と透明~白色以外のすべての色間でpH値は有意差を示した.赤色および透明~白色では酸性であり,黒青色は弱酸性から中性であった.<BR>【結論】胃液pH測定は胃酸関連疾患の病態生理を知るうえで有意義である.本法により容易かつ安全に多くの症例で大まかな胃液pHの評価が可能である.
著者
三浦 修
出版者
岩手県立大学
雑誌
総合政策 (ISSN:13446347)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.115-136, 2011-07

宮沢賢治の作品研究や読解には、岩手県の風土の研究や理解が不可欠といわれる。童話「虔十公園林」は、この風土を主要な舞台とし、当時の都市公園の景観が背景に描かれている。風土は自然環境と社会環境で捉えられる。ここでの論考は、次の3点にまとめられる。1)この短篇に出現した人口林の種スギと自然林の種ブナについて、作品にどのように描かれているかを分析し自然景観の植生景観を復元した。ここで復元されたスギ優占の屋敷林、社寺林などは、地域の人々が生産や生活のために造った、人文景観の集落景観でもあった。一方、宮沢賢治が、自然林のブナをどのような生態学的特性をもつ植物と捉えていたかは解明できなかった。2)短篇の題名にもなった術語「公園林」は、1912年に出版された林学者本多静六著『造林學本論』に由来し、農村のスギ植栽林を都市の児童公園の緑地に変換するこの物語において、重要な役割を果たす科学的内容をもっていた。しかしながら、その概念を作品に適用した宮沢賢治には、科学的中身の吟味や用法の適否を検討することなどの関心が薄かった。3)「虔十公園林」は児童公園の機能を付与されている。このアイディアは、日本の都市公園成立に関わる文献と報道情報や、東京などの都市公園から構築された。とくに、1924年の関東大震災復興事業案に提示された小公園は、この短篇成立に重要な役割を果たした。

2 0 0 0 OA 伊勢物語読本

著者
三浦千春 校
出版者
吉川半七
巻号頁・発行日
1891
著者
西 智弘 森 雅紀 松本 禎久 佐藤 恭子 上元 洵子 宮本 信吾 三浦 智史 厨 芽衣子 中野 貴美子 佐藤 一樹 下井 辰徳 田上 恵太 江角 悠太 坂井 大介 古川 孝広 森田 達也
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.184-191, 2013 (Released:2013-07-05)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

【背景】わが国における緩和ケアの需要は年々高まり, 緩和ケア医の養成は重要な課題である. しかし, 緩和ケア医を目指す若手医師が, 教育研修体制やキャリア構築などに対して, どのような満たされないニーズを抱えているかは明らかになっていない. 【目的】緩和ケア医を目指す若手医師が抱えるニーズを明らかにする. 【方法】卒後15年目までの医師を対象にグループディスカッションを中心としたフォーラムを行い「必要としているけれども十分に満たされていないことは?」などに対する意見をテーマ分析を用いて分析した. 【結果】40名の医師が参加した. 若手の抱えるニーズは, 「人手の確保」「研修プログラム・教育の質の担保」「ネットワークの充実」「緩和ケア医を続けていくことへの障害の除去」「専門医として成長する道筋の確立」であることが示された. 【結論】緩和ケア医を育成していくため, これら満たされないニーズの解決を議論していくべきである.
著者
瀧本 浩一 三浦 房紀 日置 武男
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 = Journal of social safety science (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.145-150, 1999-11-01
参考文献数
7

<p>Schoolchildren should learn not only knowledge about earthquake prevention but also how to cope with an earthquake. However, there is no effective educational tools. Therefore, we developed the new version software for eartquake preparedness education in order to learn behavior during and after earthquakes by introducing the style of TV games. This paper outlines summary of the new software development and its evaluation by using methods which are used in the field of educational technology. The results are also explained.</p>
著者
前田 直樹 長友 真実 田中 陽子 三浦 宏子
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 (ISSN:13455451)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.79-87, 2007-03-25

Co-dependency is a functional deficit whereby individuals control both other's behaviour and their own behaviour in order to keep being depended on by others. It has been pointed out in the clinical field that co-dependency is associated with a variety of mental health problems. There are two parts in this study. The purpose of the first part of the study was to develop a questionnaire of particular co-dependent behaviours and to examine the relationship between co-dependency, depression and dependent personality. The factor analysis of the questionnaire generated two factors, "Self-sacrifice" and "Immaturity" . Based on these factors the subscales were developed. Besides, Self-Depression Scale (SDS) was used to assess their mental health With regard to measuring dependent personality, eight items were extracted from dependent personality disorder from Cluster "C" Personality Disorder of DSM-IV-TR. The sample was 290 social welfare students (179 males, 111 females). The analysis of correlation showed a significant relation between co-dependency, depression and dependent personality. The second part of the study hypothesised that co-dependency of social welfare students would be higher than students majoring in a different subject The co-dependent data, gained from the first par of the study, was compared with data from students majoring in another subject (n=142). However, it was not found a significant difference between them. Further studies in this area should gather more data from clinical field.
著者
三浦 史光
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.323-328, 2006-02-17

近年の不揮発性メモリ素子の発達は、近い将来に不揮発性主記憶を可能にしつつある。しかし現在のOSやアプリケーションは不揮発な主記憶を利用するようになっておらず、主な利用形態はファイルシステムとしての利用にとどまっている。ファイルシステムとしての利用は互換性の観点では望ましい。しかし、ファイルの操作はOSのカーネルを介してしか操作できないので、コンテクストスイッチを必要とする。アプリケーションは直接主記憶を操作できるので、OSのカーネルを介さないで永続的主記憶を利用できる可能性がある。本研究は不揮発性記メモリ素子を主記憶として使う方法を検討し、オーバーヘッドを削減する。Non-volatile memory device technologies have developed. Now we expect main memories constructed with non-volatile memory devices. On the other hand, OS and applications are still designed on the assumption that main memories are volatile. So, the typical usage of non-volatile memory devices are filesystems at present. The usage for filesystem is good from the view point of API compatibility. But only the kernel can handle filesystem, and other programs must make requests against the kernel. It requires context switches. Applications can directly handle main memories as the nature. We studied that applications directly handle non-volatile memories.
著者
三浦 功也 太田 貴也 Daniel Sangorrin 本田 晋也 高田 広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.1, pp.1-6, 2013-03-06

本研究では組込み向け高信頼デュアルOSモニタSafeGを用いた,汎用OSの監視手法を提案・実装した.SafeGは単一の組込みシステム上で,リアルタイムOS(RTOS)と汎用OSを同時実行するために提案・実装された小規模なソフトウェアモジュールである.SafeGを用いてRTOSから汎用OSを監視することにより,汎用OSのカーネルや,既存の監視機構が正しく動作していることを保証することができる.そこで本研究では,SafeGを用いて,RTOSから汎用OSの実行シーケンスの監視を行う機構に着目し,その実装と評価を行うことで,実際に汎用OSの監視機構が実現できることを示した.
著者
山本 伸一 三浦 周 小原 徳昭 池田 満久 若菜 弘充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.570, pp.9-13, 1999-01-29
被引用文献数
9

通信放送技術衛星(COMETS)は1998年2月21日に打ち上げられたが, 第2段ロケットの不具合により静止軌道へ投入でぎず周回衛星となった.COMETSには高度移動体衛星通信用実験機器(MCE)が搭載され, Ka帯およびミリ波帯を用いて様々な実験が予定されていたが, これらの内容についても見直しが行われた.陸上移動実験では, 周回衛星となったことにより高い衛星仰角が得られることを利用し, 都市部での高仰角伝搬特性Ka帯で測定した.陸上移動衛星通信では, ビルなどの障害物によるシャドウイングが大きな問題であるが, 測定の結果から, 衛星仰角が高いほどこれらの影響が軽減され, 都市部でも見通し率が大幅に改善されるため, 陸上移動衛星通信が可能となる環境になることが確認された.本稿では伝搬特性測定の結果および測定を行うに当たり必須であったドップラ補償などの技術について述べる.
著者
三浦 信幸 高橋 克巳 島 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.1523-1535, 1998-05-15
被引用文献数
10

本論文では,個人適応型WWWにおけるユーザモデル構築法を提案する.個人適応型WWWとは,従来の一般的なWWWが,基本的には,すべてのユーザに対して同一の情報内容を同一の情報提示方式で提供してきたのに対し,ユーザモデルとコンテンツモデルの擦合せにより,ユーザ1人1人の特性に応じて提供する情報内容・情報提示方式をユーザごとに動的に変更しながら動作するWWWである.本提案手法の特徴を以下に示す.1)ユーザに余計な負荷となる事前アンケートは用いず,WWWへのアクセス履歴のみからユーザの特性を把握する.2)ユーザモデルをグラフで表現することにより,ユーザのアクセス行動の遷移をモデルに反映できる.3)WWWコンテンツ自身のハイパーリンク構造やコンテンツの意味的な関係を表現したコンテンツモデルとユーザのアクセス履歴を組み合わせてユーザモデルを構築することにより,より多様な個人適応が可能なモデルを構築できる.本論文ではユーザモデルとして,状態モデル・行動モデル・学習モデル・メタモデルの4つを提案し,主に状態モデルについて,実際に外部に公開中の2つのWWWサイトのアクセス履歴に適用し,約4万人分のユーザモデル構築を行い,構築結果の評価実験を行った結果,ユーザ間の相違点・共通点を適度に表現できること,従来法では見つかりにくいユーザ特性を見つけられること等を確認し,提案手法の有効性を示した.This paper proposes a user-models construction method for personal-adaptive WWW.Though Web system has provided same information in same layout to all users,personal-adaptive WWW adapts contents of information and how to users'preferences.Features of our proposal method is as follows.1) User-models are constructed from access histories,not using questionnaires.Questionnaires are excessive works for users.2) User-models are represented as graphs in order to express users'activities.3) User-models are constructed from access histories and WWW contents-models.As WWW contents-models express hyperlink structures of contents and semantic relationships among contents.These user-models enable more various personal-adaptations.We define four user-models,user-status model user-activity model,user-learning model and user-meta model.We show experimental results of constructing user-models,especially user-status model,from access histories of real two public WWW sites.We constructed fourty thousand users'models and the results show effectiveness of our method in the viewpoints that we can get more various and more interesting users'profiles than what are produced by usual construction methods and that constructed user-models have both different points and common points.