著者
小泉 正樹 尾形 昌男 吉野 雅則 三浦 克洋 山岸 征嗣 徳永 昭 田尻 孝
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.52-53, 2009-12-10 (Released:2013-07-29)
参考文献数
3

大腸切除術後に生じた吻合部狭窄のために通過障害をきたし,内視鏡的バルーン拡張術で治療した7症例について検討した。7症例中3例において再拡張を要したが,最終的にはすべての症例で通過障害の改善を得た。狭窄の発生率は2.1%で,吻合法では器械吻合に多く,結腸手術に比して直腸手術で多かった。内視鏡的バルーン拡張術は有用な治療法であった。
著者
三浦 美和 林田 りか 高尾 秀明 小野 孝二 松田 尚樹
出版者
日本放射線安全管理学会
雑誌
日本放射線安全管理学会誌 (ISSN:13471503)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.46-53, 2013 (Released:2013-07-26)
参考文献数
21

From October to December 2010, just before the radiological accident at the Tokyo Electric Power Company Fukushima Daiichi nuclear power plant, 71 radiation professionals belonging to the radiation facilities in Japan were asked what they consider as a “safe” dose of radiation for themselves, their spouse, parents, children, brothers and friends. Although the “safe” dose varied widely from less than 1 mSv/y to higher than 100 mSv/y, the average dose was 35.6 mSv/y that was around the middle point between the exposure dose limits for annual average (20 mSv/y) and for any single year (50 mSv/y). Similar results were obtained from another surveys for the members of Japan Radioisotope Association (36.9 mSv/y) and for the Oita Prefectural Hospital (36.8 mSv/y). Among the family members and friends, the minimum average “safe” dose was 8.5 mSv/y for children, to whom 50% of responders claimed the “safe” dose less than 1 mSv. Gender, age and specialty of the responder also affected the “safe” dose. These findings suggest that the perception of radiation risk varies widely and that the legal exposure dose limit derived from the regulatory science may act as an anchor of safety even in radiation professionals. The different level of risk perception for different target groups in radiation professionals appears similar to those in non-professional whole population. The gap between these characteristics of real radiation professionals and the generally accepted picture of radiation professionals might take a part in a state of confusion after the radiological accident.
著者
三浦 義彰
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.185-195, 2005-08-01

中学時代に生化学という学問のあることを知り,医学部入学の後,憧れの生化学に直面したら何のことはない尿の化学の実習ばかりで大いに失望した。卒業と同時に太平洋戦争が始まり,海軍軍医に任ぜられた。海軍では,生化学専攻という点が買われ航空医学の研究所に採用され,不具合の航空機の原因を検討した。2年ほどの戦地勤務後,再び航空医学の研究所に戻ったが,航空機はなくな(代わりに不足勝ちの食糧の対策やジェット機に備えて,乗員の食糧の研究に追われた。戦後,東大医学部の生化学教室に戻り,研究未発達の核酸の代謝を燐の放射性同位元素を使って始めた。しかし燐よりも炭素の同位元素を使いたく,それを習いにペンシルバニア大学に留学した(1952-3年)。そこで得た知識は生化学の技術も習うことは出来たが、西欧の生化学の究極の目的は「生命とは何か」を化学的に究明することであると悟らされた。帰国後,東大分院と千葉大学で,カイコの絹糸腺から得た核酸はネズミの肝臓でも絹糸蛋白フイブロインを合成すること,ネズミの再生肝DNA合成の起こるまでの準備期間にはトロンボキサン,c-GMP,オルニチンデカルボキシラーゼの上昇が必須であることなどを還流肝を用いて証明した。この一連の反応はDNA合成に必要なpleiotropic responseである。定年後は実験室がないので,栄養の本などの執筆につとめている。
著者
三浦 房紀 鈴木 素之 村上 ひとみ 中村 秀明 多田村 克己 瀧本 浩一 朝位 孝二 大島 直樹 久長 穣 榊原 弘之 三石 真也 中田 幸男
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、行政と住民が協力して災害時の情報を収集、処理、提供するとともに、災害時要援護者の安否確認を迅速に行い、救助活動を支援するシステムの開発を行った。入力情報には、気象庁の情報のほか、地震計と3次元雨量計を設置して、独自でも入力できるシステムとした。広く住民に情報を提供するためには、デジタルサイネージを用いて、安否確認システムの要援護者が持つ端末はスマートフォンを用いて、サーバはクラウドシステムを用いてシステム構築を行った。宇部市をモデル地域として、市の防災や福祉に関連する部署、高齢者、聴覚障碍者の協力を得て、プロトタイプシステムを構築、その機能検証を行った。
著者
吉井 範行 三浦 伸一 岡崎 進
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.275-282, 2000-11-20 (Released:2009-08-07)
参考文献数
64

In the recent decade, many computational studies as well as physicochemical experiments such as neutron diffraction and NMR spectroscopic measurements have actively been done in order to clarify the structure and dynamics of supercritical water and its solutions. In particular, studies on hydrogen bonding in supercritical water have been attracting much interest from physical chemists. Long-ranged structure and the relevant collective motion have also been investigated in detail. For supercritical solutions, thermodynamic properties such as solubility and the microscopic structure of ion hydration have been studied. Here, recent progress in computational studies on the structure and dynamics of the fluids is reviewed.
著者
三浦 清
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.256-283, 1966-12-05 (Released:2008-08-07)
被引用文献数
1 2 1

The geology, petrographic characters of the granites, and the types of collapses of the rocks caused by heavy rain fall in the Kamo District, Shimane Prefecture, are described to clarify the relation between rock types and collapsing phenomena in the granite mountain area. The granitic rocks comprise granodiorite and biotite granite, and both are weathered remarkably in most parts. From the genetic point of view, the collapses are classified into six types. 1) Collapse, closely related to the joint structure of the rocks; they occur characteristically at the foot of slopes in the region of weathered granodiorite. 2) Collapse of the weathered zone (uppermost layer covered with vegetation) of slopes, caused by difference of physical properties to the ground water between the weathered zone and the basement rocks. 3) Collapse with characters of (1) and (2). 4) Collapse closely related with dikes in granite. 5) Collapse accompanying landslide in fault breccia zones. 6) Collapse or resliding of the talus deposit, made by an older land slide of the adjoining rock masses. The majority of the collapses in this district belong to types (1), (2) and (3). Types (1) and (2) predominate in granodiorite and (3) in biotite granite.
著者
三浦 光 萱野 良樹 宮永 和明 井上 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.534, pp.29-32, 2008-02-29
被引用文献数
2

電気接点の開閉時に発生するアーク放電は電磁ノイズの発生源となるため,EMCは寿命,信頼性などと同様に重要な評価パラメータである.本論文では外部磁界の影響を明らかにするために,磁界印加時の銀接点低速開離1回目の最初に発生する短時間アークに着目し,電流ノイズ計測を行った.アーク継続時間と持続電圧の関係から,30mT印加時には無印加と比べてアーク継続時間が平均1桁,持続電圧が平均1V減少することを明らかにした.また最初の短時間アークの電流ノイズは継続時間が長いほど増加することが明らかとなった.
著者
三浦 逸雄 呉 凱 顧 銘 芳鐘 冬樹
出版者
東京大学
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.349-367, 2003-03-10
被引用文献数
1

This survey aims to discover how international students get information and use library services for their study and daily life. The questionnaire survey was conducted in Dec. 2001 and 478 completed questionnaires (23.5%) were returned. The questionnaire falls into three categories: (1) Questions about satisfying their information needs; (2) Questions about using libraries in the University; (3) Questions about personal data. The main findings of the survey were as follows: (1) Most valuable information resources for students are collections of libraries in the University and Internet; (2) Main information resource about students'homeland is Internet; (3) As well as WebOPAC, circulation and copy services of the libraries are used frequently, but reference service, ILL, online databases, and user instructions are used infrequently; (4) Services for international students (book corner for the international students and scholars, satellite television system, and foreign newspaper corner), provided by the General Library, are used scarcely; (5) Most of the respondants want strongly the libraries to strength the collection of English books and journals for their learning and research.
著者
前田 啓朗 田頭 憲二 三浦 宏昭
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.273-280, 2003-09-30
被引用文献数
3

本研究では,日本の高校生英語学習者による語彙学習方略(以下VLS)の使用に焦点を当て,VLS使用の一般的傾向と異なる学習成果の段階における傾向を明らかにすること,簡便にVLS使用を測定できる質問紙を提供すること,英語学習をより促進できるようなVLS指導への示唆を導くこと,を目的とした。先行研究で示された高校生英語学習者のVLSを用いて調査を行い,15高等学校からの1,177の回答を分析し,先行研究に示される「体制化方略」「反復方略」「イメージ化方略」の3因子を仮定するモデルが確認された。同時に学習成果を測定し,上位・中位・下位に分割して分析を行った結果, VLS使用の強さが上位・中位はあまり異ならないがそれら2群と下位では顕著に異なり,異なるVLS間の相関は中位と下位ではあまり相違ない一方で上位ではイメージ化方略と他の2方略が比較的独立している,という結果が得られた。このことから,VLS指導や語彙指導の際に,学習成果の度合いに応じて効果的なVLSは異なるという点に留意する必要性が示唆された。
著者
千葉 則茂 大川 俊一 村岡 一信 三浦 守
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.8, pp.1722-1734, 1993-08-25
被引用文献数
23

樹業のCGによる画像生成は,自然景観のシミュレーションにおいて重要な位置を占しめ.庭園や公園,街路樹の並木など種々の建設計画における景観評価や,ヘリコプターなどの低空速飛行機用フライトシミュレータやドライビングシミュレータのための景観シミュレーションにおいては,特にリアルな樹木の表現が必要となる.筆者らの一部はこれまでに,一様な枝の分布,広葉樹のような丸みのある樹冠の形成および自重によらない枝の枝垂れ形状を実現するためには,受光量不足による枝の枯死,枝先の向日性を考慮した生長モデルが有効であることを示している.本論文では,更に,樹木の性質である(a)頂芽優性,(b)休眠芽の休眠打破および(c)枝の幹化をも考慮した生長モデルによれば,これまでの生長モデルでは得られない複雑な形状の枝振りが実現できることを示す.この生長モデルでは,ある種の「植物ホルモン」の存在を仮定することにより,これらの性質を実現している.このことは,樹木全体の形状を監視し生長の仕方を制御する「中央制御装置」のようなものの存在を必要とせず,それぞれの芽が「ホルモン濃度」の絶対値や変化分に応じて発芽と生長を行うことにより,樹木全体としての形状が制御されるということを意味し,単純な生長モデルの開発という観点からも興味深いものとなっている.これまでにこのような生長モデルは提案されていない.
著者
三浦 康晶
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.186-189, 2002-06-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
1

現在のカメラは高度に自動化された機種が主流であり, いわゆるマニュアルカメラの入り込むスペースはほとんどないかに見える. しかしながら, 写真撮影の多様化に伴い, 自動化によって忘れ去られたものを見直そうとする気運もある. 本報では, 自動化時代におけるマニュアルカメラの存在意義について考察するとともに, ニコンFM3Aを開発した過程を振り返り, その企画化された背景と技術開発の詳細について報告する.
著者
三浦 於菟 興津 寛 武島 英人 赤池 正博 斎藤 輝夫 岡田 研吉 白石 佳正 渡辺 裕
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.637-642, 1998-03-20
被引用文献数
3

〓血証盗汗の記載の〓矢は, 王清任『医林改錯』と唐宗海『血証論』であるが, その病態説明は少ない。そこで血府逐〓湯加減・抵当丸・桃核承気湯加減で盗汗が消失した〓血3症例(女性)に基づき, 東洋医学的病態を考察した。その共通病態は熱証(夏季の発病, のぼせ, 盗汗時のほてりなど)と下焦の〓血証(下腹部脹満, 少腹急結, 頻尿など)であった。その病態理論は以下のように考えられられた。睡眠中は衛気が血分に入る。このため, 体表の衛気は虚となり発汗しやすい状況となっている。血分の衛気は〓血の存在のために鬱し, 夜間に〓血の熱はさらに強まる。この熱が津液を温め蒸し, その結果津液が外に押し出されて盗汗が生じる。これより, 熱証が〓血盗汗の前提条件と思われた。また下焦=肝とすれば, 血は夜間肝に帰ることにより, 下焦の蓄血で出現し易いとの仮説も考えられた。以上より, 盗汗の原因のひとつとして〓血を考慮することも必要と思われた。
著者
小野澤 正喜 小池 庸生 周東 聡子 泉水 清志 三浦 哲也 伊藤 優子 櫻田 涼子 幸田 麻里子 金子 義隆 藤原 愛 大島 宗哲
出版者
育英短期大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

グローバル化の中で外国人との接触が増え、日本人の異文化に関する意識に大きな変容が生じている。異文化との共生の中、群馬県の青年層が異文化をどのように捉え価値観を見いだしているのか調査を行った。調査では、地域のコミュニティよりも学校生活における友人関係が、異文化に対し強く影響を与えている傾向が見られた。
著者
清水 俊幸 安島 雄一郎 吉田 利雄 安里 彰 志田 直之 三浦 健一 住元 真司 長屋 忠男 三吉 郁夫 青木 正樹 原口 正寿 山中 栄次 宮崎 博行 草野 義博 新庄 直樹 追永 勇次 宇野 篤也 黒川 原佳 塚本 俊之 村井 均 庄司 文由 井上 俊介 黒田 明義 寺井 優晃 長谷川 幸弘 南 一生 横川 三津夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.10, pp.2118-2129, 2013-10-01

スーパーコンピュータ「京」の構成と評価について述べる.「京」はスパコンの広範な分野での利活用を目指した10PFLOPS級のスパコンである.我々は,デザインコンセプトとして,汎用的なCPUアーキテクチャの採用と高いCPU単体性能の実現,高いスケーラビリティのインターコネクトの専用開発,並列度の爆発に抗する技術の導入,高い信頼性,柔軟な運用性,省電力性の実現を掲げ,2011年にそのシステムを完成させた.HPC向けCPU,SPARC64 VIIIfxと,スケーラビリティの高いTofuインターコネクトを専用に開発し,並列度の爆発に抗する技術としてVISIMPACTを実装した.冷却やジョブマネージャ等により,高い信頼性,柔軟な運用性,省電力性を実現した.「京」は2011年6月と11月にTOP500で世界一となった.また,複数のアプリケーションで高い実行効率と性能を確認し,スパコンとしての高い実用性を示した.
著者
阿部 裕輔 磯山 隆 小野 稔 斎藤 逸郎 三浦 英和 鎮西 恒雄 望月 修一 磯山 隆 小野 稔 鎮西 恒雄 斎藤 逸郎 三浦 英和 川崎 和男 望月 修一 井街 宏 バスク ジャロミル ドブザク ペーター 中川 英元 光宗 倫彦 河野 明正 小野 俊哉 時 偉 杉野 礼佳 井上 雄介 岸 亜由美
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

無拍動流完全人工心臓の可能性を検討するために、体内埋込式無拍動流完全人工心臓を開発し、成獣ヤギに埋め込んで研究を行った結果、無拍動流でも生理的制御(正常な状態に維持するための制御)が可能で、ヤギの一般状態、血行動態、肝機能、腎機能や自律神経機能を正常に保つことができることを明らかにした。しかし、無拍動流では人工心臓への十分な血液流入を維持できないことがあったため、体内埋込式完全人工心臓に生理的制御を適応する場合には、ある程度の拍動性が必要であると考えられた。
著者
植田 健 三浦 尚人 鈴木 和浩 鈴木 文夫 伊野宮 秀志 小竹 忠 西川 泰世 山口 邦雄 伊藤 晴夫
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.569-572, 1992-05

A 66-year-old man with the chief complaint of oliguria had been referred to our hospital under the diagnosis of bilateral hydronephrosis and abdominal aortic aneurysm by his family doctor. CT scan and digital subtraction angiography demonstrated an abdominal aortic aneurysm continuing to bilateral internal iliac arteries. The degree of right hydronephrosis was less advanced compared to the left side. Right percutaneous nephrostomy was performed because the retrograde stenting was unsuccessful. After the renal function improved, an operation for the aneurysm was undertaken in the surgical department. Although bilateral ureterolysis was possible, the resection of the aneurysm could not be done. After clamping the nephrostomy catheter, drainage of urine into the ureter was not seen one month after the operation. A double-J ureteral stent was inserted by the antegrade approach and the nephrostomy tube was removed. By exchanging the stent every 3 months, the renal function has been stable and the size of the aneurysm unchanged during the 25 months after the surgery.
著者
三浦 麻子 森尾 博昭 折田 明子 田代 光輝
出版者
関西学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

オンラインコミュニティでの社会知醸成過程を解明するため,1990年代に多数の利用者を集めた著名なコミュニティ(ニフティサーブ)のアーカイバルデータを分析した.特に心理学フォーラムを分析対象とし,6つの会議室のログをほぼ完全に発掘することに成功した.質量両側面からの分析の結果,利用者の質的差異がコミュニティで醸成される社会知の質に影響していた可能性が示唆された.また,書き込みと応答のコミュニケーションをネットワーク分析によって視覚化したところ,ネットワーク指標に応じてコミュニケーション構造が質的に異なることが示された.フォーラム参加者の名乗りについても探索的に分析した.
著者
福場 良之 辻 敏夫 林 直亨 三浦 朗 山岡 雅子
出版者
県立広島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

昼食後の眠気による作業効率低下対策として知られている短時間仮眠が,その後の運動パフォーマンスやそれを支える基礎的な生理機能に与える効果について,包括的かつ実践的な検討を行った。結果として,1)昼食後に睡眠ステージ2までの浅い短時間仮眠(napと呼ばれ,10-20分程度)をとると,覚醒したまま安静で過ごすよりも,スポーツ競技時に必要と想定される脳の情報処理能力や視力に正の効果がありそうであること,2)昼食後に睡眠ステージ4まで含む1時間程度のより深い仮眠をとると,安静やnapをとる過ごし方よりも,無酸素性最大発揮パワーに正の効果がありそうであること,の2点が示唆された。