著者
佐野 〓 太田 洋 上野 純一
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告. B, 専門関係論文集 (ISSN:03870812)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.167-172, 1976-03-31

空気でうすめた二酸化窒素をヨウ化カリウム溶液と触れさせて反応状況を追跡し,次の結果を得た.1)活性化エネルギー, 22.8kcal/mol 2)二酸化窒素1モルの消失に対し,ヨウ素0.4モルが遊離する 3)反応終了後の溶液中に亜硝酸イオンや硝酸イオンが検出される,などこれの結果に基いて反応機構を推定した.
著者
溝井 泰彦 福永 龍繁 足立 順子 藤原 敏 上野 易弘
出版者
神戸大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1987

1.人に於けるエタノールの初回通過効果の有無を調べる為、被験者をアルデヒド脱水素酵素(ALDH)アイソザイムの欠損者と正常者に分け、空腹時に体重当り0.1g及び0.4gのエタノールを経口及び経静脈投与した。0.4g/kgを投与した場合、血中エタノール濃度は直線的に減少した。血中アセトアルデヒド濃度は欠損者でのみ上昇した。経口投与した時の血中エタノール濃度は経静脈投与の場合よりもかなり低く、血中エタノール濃度曲線下面積は経静脈投与に比べ正常者に於いて13%、欠損者に於いて22%減少した。0.1g/kgを経口投与した場合、血中エタノール濃度は曲線的に下降した。曲線下面積は経静脈投与に比べ経口投与した時は正常者に於いて35%、欠損者に於いて33%減少し、エタノールの初回通過効果の存在が示された。曲線下面積の減少の割合は少量投与の場合に大きく、初回通過効果はエタノール少量投与によって明瞭に認められるものであった。2.食事後に0.1g/kgのエタノールを経口投与すると、ALDH正常型・欠損型被験者共に血中エタノール療度は空腹時に比べて有意に低くなり、曲線下面積は空腹時の経口投与に比べ著しく減少した。欠損者の血中アセトアルデヒド濃度は食事後投与の場合に高くなった。エタノール吸収の遅れ・吸収効率の低下と共に肝血流の増加とそれに伴うエタノール代謝の亢進が考えられた。3.健常者12人に0.1g/kgのエタノールを経静脈投与し、血中エタノール濃度曲線をMichaelis-Menten型酵素反応を消失過程に持つone compartment open modelで解析した。エタノール濃度の最高値は2.8mMから9.4mM迄分散し、非線形最小二乗法で求めたKm値、Vmax値には大きな個人差があった。エタノールが体内に拡散する速度と拡散スペースの容積もエタノール代謝の重要な要因であることが判った。
著者
上野 英二
雑誌
成城國文學論集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-36, 1991-08
著者
上野 英二
雑誌
成城國文學論集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-27, 1994-03
著者
上野 隆生
出版者
敬愛大学・千葉敬愛短期大学
雑誌
環境情報研究 (ISSN:0919729X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.153-175, 1998-04

Lorenz von Stein (1815-1890) was influential in drafting the so-called Meiji Constitution. In 1880's many Japanese statesmen, bureaucrats, and scholars visited Stein on the outskirts of Vienna to study the main points of Staatswissenschaft and to receive important instructions and suggestions for the future Constitution of Japan. Among those who called on Stein, we find Fujinami Kototada. Fujinami had been sent with special instructions from the Meiji oligarchies, especially Ito Hirobumi. Ito himself had been greatly influenced by Stein's theory, which was quite helpful in establishing an absolutistic constitution. Fujinami served as a very faithful custodian of Emperor Meiji's household affairs from his childhood. Therefore, if Fujinami attended the personal lectures of Stein, Ito thought it would be easy for Emperor Meiji to understand the core of Staatswissenschaft through Fujinami. In this article, by examining Fujinami's lecture-notes, the theory of state Emperor Meiji received is analysed.
著者
佐治 禎基 上野 敦志 武田 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.719, pp.1-8, 2000-03-21

本研究はオフィス内に散在するオブジェクトを対象に, その認識, 管理を行うロボットを作成することを目的とする.実環境でロボットが人間と共存するためには, 環境の変化を自律的に認識管理する機能や人とのインタラクションを行なう機能が必要となる.ロボットはこの2つの機能を持つ事で環境または人間から必要な情報を獲得することができる.本研究で作成したシステムでは, 環境の自律的な認識機能として机の上のオブジェクトに関する情報を自律的に獲得し、認識を行なう事で位置変化のある物体の管理が可能となった.また, 人とのインタラクション機能としてはインターフェースによるインタラクションを行なう.人間はロボットが獲得した情報を閲覧し, 名前や使用方法, 属性なぢの概念的な情報をオブジェクトに追加したり, 必要なオブジェクトをロボットに依頼することができる.ロボットと人間で相互に情報を提示しあう事で環境内の有効な情報を獲得し, 環境全体の知識の共有を支援する.
著者
上野 香里 鈴木 健也 小澤 英昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.75-76, 1997-03-12
被引用文献数
1

ブックメタファは、マルチメディア電子本を、初心者が簡単に閲覧・でぎるツールである[1][2]。一般的なブラウザでは、利用者はリンクを辿って必要な情報を検索するという概念を学習することが必要である。伝統的なハイパーメディアのデータへのアクセス方法では、ハイパーリンクによって関連づけられている情報の空間全体を認識しにくい。ブックメタファをHTML情報のブラウザとして用いれば目次や各項目が一元的に並ぶため階層遷移を意識する必要が無く、誰もが理解している本の操作方法で情報を閲覧することがでぎる。本報告では、ブックメタファと他の一般的なHTMLブラウザによる閲覧の認知実験による評価について検討する。
著者
内藤 健二 佐藤 一弘 井上 文惠 上野 敏昭 渡邉 耕造
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会関東支部会報 (ISSN:13416359)
巻号頁・発行日
no.14, pp.24-25, 1999-12-03

埼玉県の稲作は4月下旬の早期から小麦あとの6月下旬まで作期が広範に及び、5月連休までの移植では食味評価の高いコシヒカリが作付されている。しかし、米麦二毛作地域を中心とした晩植の水稲では飯米の粘りが劣り、食味の評価がやや低い。この食味を改善する一つの方法として低アミロース米の利用が考えられる。そこで、本県の作期で栽培した低アミロース米の特性について検討するとともに、粳米との混米による食味への影響を検討した。
著者
井原 雅行 金田 洋二 上野 圭一 金山 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.82, no.5, pp.717-725, 1999-05-25
被引用文献数
3

本論文では, ユーザの潜在的好みを推定する手法を提案する. 同手法では, ユーザ本人のアクセス履歴に加え, 好みの似ている他ユーザ(一類似ユーザ)を探し, そのアクセス履歴も活用する. そのため, ユーザ本人が未アクセスの情報集合の中に埋もれていて潜在的好みに合致する情報を推薦提示できる. 本推定手法は「直接的類似ユーザ探索手法(SUSM:Similar-User Search Method)」と「間接的類似ユーザ探索手法(ISUSM:Indirect Similar-User Search Method)」から構成される. SUSMはユーザ本人と他ユーザのアクセス履歴を比較し, 共通にアクセスされた情報が最も多い他ユーザを探す手法である. ISUSMはSUSMにより探し出された類似ユーザの情報を用いて間接的に類似ユーザを探す手法である. 本手法を音楽検索システムに適用し, 潜在的好みに合致する情報を類似ユーザのアクセス履歴から探して推薦曲とした. 実験の結果, ユーザ本人のアクセス履歴のみから推薦曲を選ぶ場合と比較して, 提案手法の場合はユーザ本人の好みに合致する推薦曲(=有効推薦曲)が2倍以上に増加することを確認した.
著者
上野英三郎 著
出版者
成美堂
巻号頁・発行日
1906-03-13
著者
池内 隆夫 上野 学
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.321-325, 1993-04

Prostatodynia症例において排尿症状の程度をBoyarsky scoreで算定して治療成績との関係を検討し,難治症例における尿流障害についてUFMで検索した。1)初診時より排尿に関する訴えが高度な症例(Boyarsky score 7以上)の頻度は9.3%に相当した。2)排尿症状が高度な患者は排尿症状がないまたは弱い患者に比較して治療成績が有意に低く,現行の治療法では反応しない前立腺以外の臓器に由来する別の疾患の合併または混入の可能性が強いと推測された。3)排尿症状が強く難治の症例のUFM所見は,最大尿流量率異常を89%に,尿流曲線異常を100%に認め,下部尿路の器質的または機能的障害に起因する疾患が強く疑われた。4)Boyarsky scoreによる排尿症状の程度の把握および排尿症状高度症例に対するUFMによる検索は,下部尿路の器質的・機能的障害に起因する疾患を鑑別してprostatodyniaから除外するためのスクリーニング法として臨床的有用性が高い
著者
上野 雅清
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.18, no.10, pp.1207-1216,i-iii, 1966-10-01

抗生物質の普及は感染症の治療を容易にした反面, 耐性菌の出現, 菌交代症, 弱毒性菌の病原性化等のわずらわしい現象を招来する結果となり, 弱毒性菌としてあまりかえりみられなかつたD群レンサ球菌の分野においても, 本菌を起因菌とする胆嚢炎, 心内膜炎, 虫垂炎等の発生が注目され始め, その報告もみられる. 私はたまたま本菌による重症産褥敗血症を経験して以来, 産婦人科領域において単に腟内常在菌としか考えられていなかつたD群レンサ球菌においてもこのような現像が想定され得ると考え, 従来本菌研究の障害とされた亜型が多く出現する生物学的同定法をさけ, 血清学的同定法を導入することにより本研究を行つた. その結果, 本菌を単独起因菌とする尿路感染症の存在を確認し, 菌数10^4/mlをもつて本菌の成立とみなした. また, 尿路感染症の他, 産褥熱, 流産後子宮内感染症において検出される本菌の菌型を対照群と比較検討した結果, 感染群の尿, 血中, 子宮, 腟より分離されたVI, VII, VIII型に起炎性との関連を認めるとともに, 本菌による上記感染症の感染経路を追及して直腸, 大腿内側上部, 外陰部, 腟, 子宮, 尿路における感染経路を知り得た. さらに本菌の毒力を観察する目的からマウスを用いて実験を行い, 病巣由来株は非病巣由来株よりも毒力が強く, 副腎皮質ホルモン投与により死亡率の上昇, 死亡までの日数の短縮がみられ, 組織学的にも心, 肺, 肝, 腎に小膿瘍の形成を認め, グラム染色により本菌の存在を確認した. 本菌の抗生物質に対する感受性は他群のレンサ球菌と異なり, 耐性株が多く, 多重耐性株も多数認められ, 抗生物質を使用した感染症の直腸, 腟における細菌叢の変動を観察した例においてもProteus等と同様に, 菌交代症の菌種として出現する傾向がうかがわれた. 以上の実験成績から, 単に常在菌と考えられていたD群レンサ球菌といえども, 抗生物質, 副腎皮質ホルモン投与等の外的, 内的因子の負荷に伴う共存細菌の急激な変動, 本菌の増殖, 菌型の変動, 耐性株の増加, 耐性度の上昇, 網状内皮系統の貧菌力の低下等, 菌側, 宿主側の諸条件が加わるならば, 異所に侵入して病原性を発揮することも可能であると考えられ, 日常臨床においてこれ等諸条件を観察し, その予防に留意しなければならない.