著者
久保田 正和
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

我々は在宅療養中の10名の糖尿病患者を対象に、看護師によるテレビ電話を用いた定期的な交信が、日常生活における患者・家族の食事や運動、服薬等の自己管理をサポートし、血糖コントロールにどのような影響を与えるかを検討した。介入3ヶ月後、10名の平均HbA1c値は、介入前に比べ有意に減少した(p<0.005)。また、介入3か月後の体重も介入前に比べ有意に減少した(p<0.0005)。対照群は外来通院のみ行った患者で、HbA1c 値、体重に変化は見られず、介入群のデータとは対照的であった。看護師による糖尿病患者遠隔指導は平均HbA1c値、体重を変化させ、血糖コントロールの改善に有効であることが分かった。
著者
久保田 信
出版者
体質研究会
雑誌
環境と健康
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.65-68, 2012
著者
田中 昌一郎 粟田 卓也 島田 朗 村尾 敏 丸山 太郎 鴨井 久司 川崎 英二 中西 幸二 永田 正男 藤井 寿美枝 池上 博司 今川 彰久 内潟 安子 大久保 実 大澤 春彦 梶尾 裕 川口 章夫 川畑 由美子 佐藤 譲 清水 一紀 高橋 和眞 牧野 英一 三浦 順之助 花房 俊昭 小林 哲郎 日本糖尿病学会1型糖尿病調査研究委員会
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.65-75, 2011-01-30
参考文献数
19
被引用文献数
2

日本糖尿病学会1型糖尿病調査研究委員会の緩徐進行1型糖尿病分科会(旧日本糖尿病学会緩徐進行1型糖尿病調査委員会)では委員会委員の所属する施設において発症から5年以内の新規受診糖尿病687例を前向き(2004年4月~2009年12月)に登録し膵島関連自己抗体(glutamic acid decarboxylase[GAD]抗体,insulinoma-associated protein 2[IA-2]抗体およびinsulin autoantibodies[IAA])の測定を行った.2型糖尿病と思われる症例で膵島関連自己抗体が一種でも陽性の場合には緩徐進行1型糖尿病:slowly progressive IDDM(以下SPIDDM)と病型区分した.その結果,1)2型糖尿病と思われる症例の10%(49/474, 95%信頼区間:8-13%)にSPIDDMが認められた.2)膵島関連自己抗体陰性の2型糖尿病に比しSPIDDM例の自己免疫性甲状腺疾患の合併頻度,HbA1c値,初診時のインスリン治療の頻度は有意に高く,BMIは有意に低かった.3)SPIDDMではGAD抗体の頻度(69%,34/49)はIA-2抗体の頻度(39%,19/49)やIAA(29%,14/44)の頻度に比し有意に高かった.4)SPIDDMでは急性発症1型糖尿病に比し膵島関連自己抗体の単独陽性例が高頻度だった.以上の結果から2型糖尿病と思われる症例に高頻度にSPIDDM症例が含まれる可能性があること,SPIDDMは2型糖尿病や急性発症1型糖尿病と異なる臨床的特徴を呈することが全国規模調査で明らかとなった.<br>
著者
久保岡 俊宏 高橋 正昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.530, pp.5-9, 2004-12-17

小口径の望遠鏡を中心としたシステムでも静止衛星の撮像は可能なのか,さらには軌道決定に活用できる定量的なデータを取得できるのかを確かめるため,冷却CCDカメラを装着した10cm F5及び6cm F6の屈折望遠鏡を可搬型の赤道儀に搭載して静止衛星の撮像を試みた.その結果,画角内への衛星の導入精度には問題があるものの,いずれの組み合わせでも静止衛星の検出が可能であることが分かった.また,10cm望遠鏡を用いたシステムと鹿島宇宙通信研究センターにある口径35cmの据置型の望遠鏡で同時観測を行い,背景に写っている恒星の位置から各時刻における衛星の赤経・赤緯を求めた.2つのシステムから求められた赤経・赤緯の差はRMSで1/1000度程度であり,小型望遠鏡から得られたデータも静止衛星の軌道決定に十分利用可能であるものと考えられる.
著者
中橋 雄 大西 元之 岡野 貴誠 久保田 賢一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.21-24, 2006
被引用文献数
1

本研究は,ディジタルメディア表現能力を高めるために模倣学習を行うWeb動画教材の開発と評価・改善プロセスについて報告するものである.先行研究の学習モデルに基づき,実際にDTP実習を支援する学習環境を開発した.その評価プロセスから,学習者が一人で模倣学習を完遂するために,システム面で改善すべき機能が明らかとなった.それらの機能を実装した結果,学習者が一人で模倣学習を完遂できるレベルに教材の質を高めることができた.ただし,学習者の個人差に配慮するべきいくつかの課題は残された.
著者
中野 龍平 播磨 真志 小倉 恵実 井上 真輔 久保 康隆 稲葉 昭次
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.581-585, 2001-09-15
参考文献数
23
被引用文献数
15 27

カキ'西条'果実の軟化に対するエチレンの関与を明らかにするとともに, 果実のエチレン生合成に及ぼすCTSD脱渋に相当するCO_2処理と貯蔵中の湿度条件の影響を調査した.'西条'果実を>95%CO_2で16時間処理した後, 温度20℃湿度40&acd;60%の条件下で貯蔵すると, 収穫後2日(CO_2処理後1日)よりエチレン生成が検出され, 収穫後5日より軟化果実が多発した.1-methylcyclopropene(MCP)によりエチレンの作用を阻害すると, この急激な軟化は完全に抑えられた.CO_2処理を行わずに, 果実を低湿度下(40&acd;60%)および高湿度下(>95%)で貯蔵すると, 低湿度下で貯蔵した果実では収穫後2日よりエチレン生成の誘導と急激な軟化が観察された.高湿度下で貯蔵した果実ではエチレン生成・軟化発生とも収穫後10日まで抑えられた.一方, CO_2処理果実では, 高湿度下で貯蔵した場合でも収穫後2日よりエチレン生成とそれに伴う急激な軟化がみられた.以上より, '西条'果実の収穫後の軟化には, 水ストレスおよび脱渋処理に伴うCO_2ストレスによって誘導されるエチレンが関与していることが示された.
著者
久保 陽一
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学文化 (ISSN:02896613)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.21-40, 1991-03

カント哲学、とくにその理論哲学の基礎をなす超越論哲学については、周知のように、科学の基礎づけという新カント派の解釈に対して、ヴント、ハイデガー等は形而上学ないし存在論として解すべきことを説いた。だがその際科学の基礎づけないし認識論と存在論とが対立するものと見られるべきかどうかが問われるだけでなく、そもそもカントがいかなる意味で形而上学ないし存在論を説いたかも、繰り返し検討されなければならないと思われる。その場合考察の一つの手掛かりとなるのは、カントの形而上学が従来の形而上学、とりわけヴォルフ派の形而上学に対しいかなる関係にあったのか-批判か継承か修正かを明らかにすることだと思われる。この点について最近フルダは興味深い解釈を示している。フルダによると、カントは理論的認識の面でのみ従来の形而上学の要求を制限しはしたが、多くの点で従来の形而上学とりわけヴォルフ派のそれを-例えば、一般形而上学(存在論)と特殊形而上学(宇宙論、心理学、自然神学)という形而上学諸学科の分類、一般形而上学は自然学の「後」にあるのでなく「先」にあり、非感性的な認識根拠に基づいていること、総じて形而上学は「思惟から独立なものの学」だという信念等を-継承していた。更に、形而上学の範囲を実践的領域にまで拡張し、それ故カントは形而上学への要求にかんして決して「控えめ」ではなかった。だがその際一般形而上学はカントにおいてはもはや存在論ではなく、超越論哲学になったとも言う。しかしこの超越論哲学のみならず、特殊形而上学(自然の形而上学、道徳の形而上学)も結局のところ、フルダの与するヘーゲルの形而上学=論理学の見地からすれば、「本来の形而上学」ではないと批判される。このようなフルダのカント形而上学解釈のうち、(1)カントの形而上学がヴォルフ派のそれを継承しているという点は認められるものの、(2)超越論哲学は存在論ではないという見方には、必ずしも全面的に同調することはできない。むしろ超越論哲学はやはり一種の存在論であると思われる。(3)またカントの特殊形而上学が持っている理念の形而上学としての積極的意味が見失われているように思われる。(4)更に、総じてカントの形而上学は「本来の形而上学」でない、という批判に問題があるだけでなく、それによりカントとヘーゲルの関係も正しく捉えられなくなる恐れがある。以下ではこれらの点についてカントの形而上学の意味するところを考えることにしたい。
著者
小久保 錦一
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.779, pp.36-38, 2014-02
著者
豊田 一則 小久保 喜弘
出版者
独立行政法人国立循環器病研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

腎臓病と脳血管障害の関係、言い換えれば脳腎連関を解明する目的で、以下の検討を行った。(1) 吹田研究に登録された都市型住民において、慢性腎臓病が頸動脈硬化の独立した危険因子となり、慢性腎臓病の有無に血圧カテゴリーを加えた交互作用が頸動脈硬化に対して存在した。(2)単施設急性期脳出血患者において、入院後早期の腎機能低下に超急性期収縮期血圧高度低下が有意に関連し、また腎機能低下者に転帰不良例が多かった。(3)多施設共同研究で、腎機能障害が脳梗塞rt-PA静注療法の治療成績不良や脳出血の3か月後転帰不良に独立して関連した。(4)脳血管障害と慢性腎臓病の関連を、英文総説に纏め、本研究成果も採り入れた。
著者
久保田 浩
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:2896400)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.27-46, 2000-03-31

Seit den 70er Jahren des 19. Jahrhunderts vermehrten sich die Kontroversen uber eine mogliche Wiedereinfuhrung der Feuerbestattung, die seit dem Verbot von Karl dem Grofien ihre Relevanz als Beisetzung verloren hatte. Das Hauptmotiv dafur war einerseits das neu entstandene hygienische Interesse, das die rapide Entwicklung der Naturwissenschaften zur Folge hatte, und andererseits die Verbreitung des romantischen Gedankengutes, die die Aufmerksamkeit auf den vorchristlichen Bestattungsbrauch erweckte. Unter dem EinfluB dieser zwei Zeitstromungen spielte dabei die antiklerikale Idee des burgerlichen Liberalismus eine ausschlaggebende Rolle, und die Feuerbestattungsidee wurde durch die sog. ,,Feuerbestattungsvereine" (FV) getragen. Die christlichen Kirchen griffen allerdings diese Idee, die seit 1878 anlafilich der Errichtung des ersten deutschen Krematoriums in Gotha und der darauf folgenden Legalisierung in einigen Territorialstaaten in die Tat umgesetzt wurde, auf breiter Front an, wobei die Feuerbestattung als ,,heidnisch" gebrandmarkt wurde. Die Kirchen lehnten die Feuerbestattung dogmatisch und ethisch als mit dem Auferstehungsglauben sowie der traditionell geubten Sitte der christlichen Erdbestattung nicht ubereinstimmend ab, und warfen ihr einen Sakularisierungscharakter infolge der naturwissenschaftlich-mechanistisch fundierten und sozialistisch-materialistisch erklarten neuen Weltanschauungen vor. Die Kirchen identifizierten namlich die Feuerbestattung mit der antikirchlichen Gottlosenbewegung, weil sie durch die proletarischen FV fur den antikirchlichen bzw. antireligiosen Kampf rezipiert wurde. Andererseits versuchten die burgerlichen FV, die ursprunglichen Trager der Feuerbestattungsidee, die Vereinbarkeit der Feuerbestattung mit dem christlichen Glauben bzw. der Religion uberhaupt zu beweisen. Wahrend die Feuerbestattung in der Weimarer Zeit aufgrund der aktiven Propaganda der proletarischen FV im allgemeinen als materialistischgottesleugnerisch angesehen wurde, gelang es den burgerlichen FV nach 1933, der Kulturpolitik der NSDAP entsprechend dem Begriff eine national-kulturelle Konnotation zu verleihen. Auf diese Weise transformierte sich die Konnotation der ,,Feuerbestattung" parallel zu den jeweiligen politischen und religiosen Konstellationen von dem nichtchristlichen und naturwissenschaftlichen, uber den antiklerikalen und proletarischen, zum kulturellen und nationalen Kampfbegriff.
著者
斉藤 史郎 泉谷 正伸 白木 良一 石黒 幸一 藤岡 俊夫 長久保 一朗
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.12, pp.1777-1780, 1994-12-20
被引用文献数
1 1

症例は31歳,男性.18歳時,自慰行為によりナイロン製のつり糸を尿道より挿入してとれなくなるも放置.最近排尿痛が激化したため受診した.レントゲン写真上膀胱内に巨大な結石が存在し,超音波検査にて両腎に著明な水腎症および実質の非薄化を認めたため,入院のうえ膀胱切石術にて結石を摘出した.結石は大きさが10.5×7.5×7.5cmで重量360g.割ったところ中より全長3メートル以上にもおよぶつり糸が認められた.術後も血清 BUN 28.4mg/dl,CRTNN 4.1mg/dlと高値であり,これは術後6ヵ月経過しても改善はみられなかった.本症例は膀胱結石により腎機能障害が生じた比較的まれな症例であり,またこの膀胱結石は検索し得た範囲内では,現在までに報告されたもののうち最大のものである.

1 0 0 0 OA 商牌雜集

著者
大久保葩雪 編
巻号頁・発行日
vol.[1], 1800
著者
播磨 真志 中野 龍平 山本 貴司 小松 英雄 藤本 欣司 北野 欣信 久保 康隆 稲葉 昭次 富田 栄一
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.251-257, 2001-03-15
被引用文献数
12 10

カキ'刀根早生'のハウス栽培果実の脱渋後の軟化発生の実態について調査し, その要因について検討した.1. 無脱渋, 樹上脱渋およびCTSD脱渋処理果実の日持ち性について検討したところ, 収穫日を基準とした果実の軟化様相には差がなかった.2. '刀根早生'ハウス栽培6園におけるCTSD脱渋後の軟化の発生は, 園地により大きな差が認められたが, 各園の軟化発生程度と根群分布, 葉中無機成分含量, 葉の水分ポテンシャルおよび根の呼吸活性には相関は認められなかった.3. 加温時期の異なるハウス栽培および露地栽培果実を経時的に採取しCTSD脱渋後の軟化様相を調査したところ, いずれの栽培法でも未熟な段階で収穫した果実では脱渋後, 急速に軟化した.満開後120日以降に収穫した果実では軟化の発生が一時的に少なくなった.この時期は露地果実では果実生長第II期から第III期への移行する時期と一致していた.4. 鉢植え個体を7&acd;10月にハウス内に搬入する高温処理は, 収穫後の果実軟化の割合を増加させた.以上より, ハウス栽培'刀根早生'では, 成熟期の高温が果実を「軟化しやすい」生理状態にすると考えられた.
著者
松田 陽子 野津 隆志 久保田 真弓 乾 美紀 落合 知子 杉野 竜美 北山 夏季
出版者
兵庫県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

外国人児童の母語教育の現場での課題を、教師の考えや教育実践、家庭の両親の意識などを中心に調査し、日本・オーストラリア・カナダ・タイでの取り組みの調査結果をもとに、 「言語資源」の認知、学校と家庭の連携、自尊意識を高める方策の重要性を考察した。母語・バイリンガル教育についての知見や教授法のアイデアの紹介も含め、母語学習支援のための情報ネットワーク形成のプラットフォームとなる国内初の実践的な母語学習支援専門のウェブサイトを立ち上げた。
著者
及川 佐枝子 市原 学 久保 雅敬
出版者
椙山女学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、近年化粧品や食品などに広く利用されている二酸化チタンや酸化亜鉛のナノ粒子について、THP-1マクロファージ様細胞および大腸癌細胞Caco2を用いて炎症反応の誘導および炎症性疾患増悪作用の検討を行った。その結果、二酸化チタンのナノ粒子による炎症反応誘導作用は、ルチル型よりアナターゼ型で強く認められた。また、THP-1マクロファージ様細胞において、酸化亜鉛のナノ粒子により粥状動脈硬化進行の原因とされるマクロファージ泡沫化の促進が認められたが、二酸化チタンのナノ粒子では認められなかった。酸化亜鉛ナノ粒子はマクロファージの泡沫化を促進し、粥状動脈硬化症を増悪する可能性が示唆された。
著者
奥田 稔 深谷 卓 小林 恵子 伊藤 依子 調所 廣之 設楽 哲也 八尾 和雄 小川 浩司 橋口 一弘 佐伯 哲郎 山越 隆行 濱田 はつみ 川崎 和子 石井 豊太 鳥山 稔 増田 哲也 杉山 博 川端 五十鈴 川島 佳代子 八木 昌人 田部 浩生 岡村 浩一郎 木場 玲子 斉藤 晶 安藤 一郎 野村 恭也 吉見 健二郎 窪田 哲明 大谷 尚志 波多野 吟哉 竹山 勇 上杉 恵介 林崎 勝武 鈴木 淳一 澤木 誠司 石塚 洋一 古屋 信彦 安達 忠治 坂井 真 新川 敦 小林 良弘 佐藤 むつみ 山崎 充代 斎藤 洋三 舩坂 宗太郎 斉藤 啓光 石井 正則 浅井 和康 森山 寛 遠藤 朝彦 小林 毅 関 博之 林 成彦 石井 哲夫 窪田 市世 水谷 陽江 荒 牧元 大竹 守 北嶋 整 上田 範子 山口 宏也 牛嶋 達次郎 坊野 馨二 菊地 茂 佐橋 紀男 臼井 信郎 原 俊彰 宮川 晃一 田中 康夫 喜友名 朝盛 井上 庸夫 八木 聰明 大久保 公裕 服部 康夫 町野 満 大塚 博邦 稲葉 真 島田 早苗 添野 眞一 星 慎一 頼 徳成 大橋 和史 村山 貢司 飯塚 啓介 市川 朝也 冨田 寛 小山 明 山内 由紀 渡辺 健一 佐藤 かおる 山田 久美子 木田 亮紀 牧山 清 亀谷 隆一 藤田 洋祐 井上 鐵三 田村 悦代 野原 理 阿部 和也 水野 信一 岩崎 真一 小川 裕 加賀 達美
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.797-816, 1995-06-01
被引用文献数
6 3

To evaluate the effectiveness, safety and utility of Emedastine difumarate (ED) in the treatment of Japanese cedar pollinosis, a multicentered, double-blind comparative study was performed in 290 patients in 1994.<br>Patients with Japanese cedar pollinosis were divided into two groups; the first group was treated with ED at a dose of 4mg/day starting two weeks before the season and continuing for the whole season. The second group was given an inactive placebo instead of ED during the pre-season and the early portion of the season and then replaced with ED during the later portion of the season.<br>As a result, the final improvement rate was significantly higher in the first group than that in the second group.<br>All subjective symptoms such as sneezing, nasal discharge, nasal obstruction and eye itching were suppressed due to ED treatment.<br>In conclusion, it was better to continuously administer ED to patients with pollinosis from the preseasonal period till the end of the season.<br>However, when the ED treatment was started in the midseason, the outcome was good, although less satisfactory than the outcome of continuous treatment given throughout the entire pollen season.