著者
内田 浩光 道下 尚文 陳 春平 大久保 賢祐 松本 公志 舟橋 祐紀 津留 正臣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.446, pp.67-75, 2011-02-24

2010年9月26日から10月1日まで,フランス・パリにて開催されたヨーロッパマイクロ波会議(European Microwave Week 2010)の概要ならびに,アンテナ・伝播,フィルタ,メタマテリアル・伝送線路,電力合成器ほか受動回路,増幅器,発信器・ミクサ,無線システムの各個別テーマに関する会議報告内容をまとめて紹介する.
著者
久保山 健 クボヤマ タケシ

大図研第40回全国大会(in前橋), 図書館システム分科会 2009年8月23日 前橋テルサ
著者
久保田 健吾 林 幹大 松永 健吾 大橋 晶良 李 玉友 山口 隆司 原田 秀樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G (ISSN:18806082)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.56-64, 2010 (Released:2010-03-19)
参考文献数
36
被引用文献数
1 1

都市下水を処理しているUASB-DHSシステムのG3型DHSリアクターの微生物群集構造をrRNAアプローチを用いて解析した.クローン解析による結果はリアクター上・中・下部において微生物群集構造が異なっていることを示しており,微生物多様性はリアクター上部において最も低かった.定量Real-time PCR法による各種微生物のrRNA遺伝子の定量結果は,アンモニアおよび亜硝酸酸化細菌の存在率がリアクター中・下部に行くにつれて増加することを示していた.リアクター上部からのアンモニア除去は,活性汚泥と同程度以上のアンモニア酸化細菌群の存在率に加え,DHSリアクターの高い汚泥保持能力および酸素供給能力に由来する可能性が示唆されるなど,除去メカニズムに関する知見を得ることが出来た.
著者
小船 雅義 渡辺 一郎 芦野 園子 奥村 恭男 小船 達也 大久保 公恵 中井 俊子 國本 聡 平山 篤志
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.290-296, 2009-10-01 (Released:2010-04-20)
参考文献数
36

要旨 背景:致死的な心室性不整脈は Brugada 症候群の特徴であるが,その不整脈発生基盤は心室のみにとどまらず,心房においても同様の変化がみられ,上室性不整脈の基盤を形成していると考えられている.しかしながら,上室性不整脈の電気生理学的背景はあまり知られていない.そこで我々は Brugada 症候群と対照群での心房筋の脱分極と再分極の電気生理学的指標について比較検討した.対象:全例 pilsicainide 負荷試験陽性であったBrugada 症候群 18 症例で,心房細動 (AF) の既往は認めなかった.対照群として,房室結節回帰性頻拍,WPW症候群,右室流出路起源心室頻拍にて心臓電気生理学的検査,カテーテルアブレーションを施行した 11 症例で比較検討した.方法:右心耳よりプログラム刺激を基本刺激周期 600 ms および 400 ms で 2 連早期刺激まで施行した.次に単相性活動電位 (MAP) を高位右房側壁より記録した.心房内伝導時間 (IACT) は刺激スパイクから遠位冠静脈洞内電位で計測した. 結果:対照群では全例 AF は誘発されず,Brugada 症候群では全例 AF が誘発された.対照群と Brugada 症候群間で,基本刺激時における MAP 持続時間 (MAPD) および IACT に有意差はなく,また右房有効不応期にも有意差は認めなかった.最短拡張期における MAPD は,Brugada 症候群で短縮しており,IACT 延長率は Brugada 症候群で有意に延長していた.Brugada 症候群間で MAPD の回復曲線における最大スロープは有意に大きかった.結語:我々の検討では,BS において,最短拡張期における MAPD の短縮,MAPD の回復曲線の最大スロープの増大および,IACTの延長が AF の易誘発性に関与していると考えられた.
著者
芦野 園子 渡辺 一郎 小船 雅義 奥村 恭男 大久保 公恵 中井 俊子 平山 篤志
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.299-303, 2008-10-01 (Released:2011-11-28)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

症候性ブルガダ症候群 (BS) に対する突然死の予防に関しては現時点では植え込み型除細動器 (ICD) が唯一の有効な治療法とされている.しかし近年 BS のICD 頻回作動例においてキニジンの内服により心室細動 (VF) 発作が抑制されたなど,キニジンの有用性がいくつか報告されている.そこで我々は BS の右室流出路心筋の有効不応期,活動電位持続時間およびその回復特性に対するキニジン静脈内投与の効果について検討を行った.対象は男性の無症候性ブルガダ症候群 5 症例.ST 上昇のタイプは Brugada-type-1 が 1 症例,type-2 が 3 症例,type-3 が 1 症例であった.電気生理学的検査ではコントロール時,全例で VF が誘発された.キニジン投与後 4 例で VF が誘発不能となった.その理由として,キニジン投与後右室流出路の有効不応期は延長し,また活動電位持続時間の回復曲線の最大の傾きが減少したことが VF 発生を抑制したことに関連していると考えられた.
著者
久保 尚子 沢井 祐紀 鹿島 薫
出版者
島根大学
雑誌
Laguna : 汽水域研究 (ISSN:13403834)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.261-271, 1999-03

The coastal brackish lakes, Lake Namako-ike, Lake Kai-ike and Lake Kazaki-ike lie to the north-east shore of Kamikoshiki Island in Kagoshima Prefecture of Japan. They are separated from the sea by along gravel bar called as Nagameno-hama Quality of water(salinity, electric conductivity, pH, Cl^-, dissolved oxygen, H_2S), change of water levels and distribution of diatom assemblage and analysis of total organic carbon(TOC), total nitrogen(TN) and total sulfur(TS) contents in the surface sediments were carried out, for clearing water environment of the three lakes.13; The three lakes have different salinity. At Lake Namako-ike, the salinity of surface water was 30~34%o. At Lake Kai-ike, 20~29%o. At Lake Kazaki-ike, 5~9%o. Lake Kai-ike is stratified, the layer of high salinity is covered by the layer of low salinity, and the deeper layer contained a significant amount of H_2S. It has a bacterial plate in the upper H_2S layer. Analysis of TOC, TN and TS content in the surface sediments and distribution of diatom assemblage are corresponded to the difference of environment in the three lakes.13; Quality of water has been kept up at least 13 years in comparison with Matuyama.(1985) and Yamamuro.(1978) Inflow and outflow of seawater has been kept up at least 50 years in comparison with Aramaki et al.(1976) and Yasui and Shinoda.(1938).13;
著者
笹岡 俊邦 大久保 直 佐藤 朝子
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

パーキンソン病では黒質線条体ドーパミン神経の変性によってドーパミンが枯渇し、運動障害が起こる。線条体の中型有棘神経に発現する D1、 D2 ドーパミン受容体(D1R、D2R)の運動制御への関与がわかっているが、その分子機構は明らかでない。本研究では Tet-off システムによるコンディショナル D1R 発現マウスを用いて、成熟後に D1R を発現抑制すると運動量の低下が確認された。しかし D1R ノックアウト(KO)マウスが示す過剰な運動量と反対の結果であった。このことはマウスの発育時における D1R 発現の有無がその運動量の低下又は過剰への制御と関係することを示している。
著者
小久保 温 角田 均 和島 茂
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.16, pp.125-128, 2012-03-09
参考文献数
8

障害者と健常者がともに楽しむことができるような,美術館や博物館のユニバーサル化が模索されている。美術館や博物館にはさまざまな展示物があるが,絵画は視覚障害者にとって鑑賞することが難しい対象である.本研究では,青森県立美術館と連携し,視覚障害者が絵画を楽しむことができるようにするため,画像処理技術,CAD,3Dプリンタ,切削機などを活用して,絵画を複数の方法により立体化して出力した.立体化の方法は,具体的には,1)油彩画の明度を高さに変換,2)木版画を版木のような表現に変換,3)舞台背景画をレリーフに翻案の3種類である.制作の過程では,視覚障害者の方に鑑賞していただき,改善をはかった.また,青森県立美術館で2011年秋に開催された特別展Touch the Art!展に作品を出展した.
著者
安田 明生 北條 晴正 樊 春明 海老沼 拓史 久保 信明
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では,海面で反射したGPS信号を利用した新しい海面高度計測センサを開発した.このセンサは,GPS衛星を信号源として利用するパッシブなシステムであるため,小型・省電力である.また,一度に複数のGPS反射波を観測できるため,広範囲な海洋観測が可能である.航空機からの観測実験では,数十cmの精度で海面高度を観測できることが確認された.本研究成果の応用として,航空機や人工衛星から津波監視などが考えられる.
著者
坂本 諒 千葉 雄司 久保田 光一 土居 範久
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.48-66, 2011-03-25

本論文では SH4A 向けコンパイラにおいて浮動小数点演算の演算精度を指定する命令を選択し,挿入先を定める手段として,0-1 整数計画法を利用する手法を提案し,その実用性を評価した結果を示す.SH4A は浮動小数点演算命令の実行時にどの精度で演算を行うか指定するための命令を 2 種類提供するが,それぞれ挿入可能な箇所と実行コストが異なる.このため SH4A 向けコンパイラでは,どこでどの命令を使って精度の指定を行うべきか判断する必要があるが,提案技法ではこの判断に 0-1 整数計画法を利用する.また,0-1 整数計画法がコンパイル時間に与える悪影響を軽減するために,挿入箇所を求める問題を分割,簡約化する技法も提案する.分割や簡約化を適用しても最適解の探索に膨大な時間がかかる場合はあるが,そのような場合には最適解を求めることを諦め,探索を中断してヒューリスティックにより解を求める.組み込み機器向けベンチマーク EEMBC benchmark suite および組み込みプロセッサ向けベンチマーク CoreMark を使って評価したところ,提案技法でコードサイズを最適化すると,コードサイズを 1.2% 小さくできることが分かり,このときコンパイル時間の増加率は相乗平均で 13.5% になり,最適解を求ることができた問題の比率は 99.9% 以上になることが分かった.また,CoreMark を使って評価したところ,提案技法で実行サイクル数を最適化すると,最適化しない場合と比べ,精度指定にかかる実行サイクル数と,アプリケーション全体の実行サイクル数をそれぞれ 64.1% と 3.1% 削減できることが分かった.
著者
寺内 美奈 久保 敦 長嶋 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.57, pp.59-64, 2006-05-12
参考文献数
6
被引用文献数
4

聴覚に障害のある人のコミュニケーション手段の一つである手話は,手指信号と非手指信号より構成されている対話型言語である.著者らはネイティブサイナによる手話対話をできるだけ詳細に記録し,対話主導権のあり方,会話進行の特徴を明らかにすることを検討してきた.また,非手指動作(NMS)を抑制した場合や手指動作(MS)を抑制した場合に対話中の発話交替に与える影響について解析を進めている.本報告では,時間遅延が発話交替にどのような影響を及ぼすか調べるため,一組の対話中に伝送遅延を施し,その対話状況を解析した.その結果,遅延環境下では協調戦略的介入が2倍近くになることと,招致介入は遅延の影響が少ないことが判明した.また,通常伝送下での対話は遅延環境下よりも戦略的介入が積極的に行われたことを確認した.
著者
久保田 正文
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6416号)
著者
大久保 篤
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.241-250, 1997-04-30
参考文献数
9

1995年2月5日午後, 若狭湾沖で特別観測を行っていた啓風丸の近くを渦状擾乱が南東進した. この渦状擾乱について, 主に啓風丸の資料を用いて解析を行った. 渦状擾乱は水平スケール約100kmで, 700hPaより下層の擾乱であった. そして, 約半日前に北陸地方の沿岸を東北東進した渦状擾乱と2つで, 1つのメソαスケールの擾乱を形成しており, 上方には上層の擾乱が位置していた. 渦状擾乱は温暖前線, 寒冷前線の様相を示すシアーラインを伴っており, 温帯低気圧に似た構造をしていた. 啓風丸の10分間隔の海上気象観測値によると, これらと別のシアーラインが検出できた. シアーライン通過時の観測値の変化やレーダーエコー分布は「Tボーン構造をした温帯低気圧」に似ていた. なお, 海上風は渦状擾乱後面のシアーライン通過後が最も強く, その強風は下降してきた寒気によるものと考えた.
著者
矢田 豊 竝川 昌司 神田 大輔 畑中 健 大山 達也 長島 多聞 久保田 潤 高木 均 吉永 輝夫
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.53, no.8, pp.523-529, 2012 (Released:2012-08-30)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

症例は56歳,男性.C型肝硬変に腹膜播種を伴う進行肝細胞癌(HCC)を併発し,ペグインターフェロンα併用5FU全身化学療法(PEG-IFN/5FU全身療法)を施行したところ,化学療法開始直後に出血性ショック状態となった.腹部CT検査で腹腔内出血を確認し,化学療法に伴う肝癌破裂と診断した.保存的加療にて軽快し,かつPEG-IFN/5FU全身療法によりHCCは腹膜播種巣を含め著明に縮小した.このため,PEG-IFN/5FU全身療法を計5コース施行したところ,同療法は奏功した.化学療法に伴うHCC破裂は化学療法が有効であるがゆえに生じる可能性があり,循環動態の安定が得られた後に,同療法を繰り返すことで著効が期待できる.腹膜播種を伴う進行HCCにPEG-IFN/5FU全身療法は考慮すべき治療法と考えられた.
著者
大久保 由紀 八藤後 忠夫
出版者
文教大学大学院言語文化研究科付属言語文化研究所
雑誌
言語と文化 (ISSN:09147977)
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-29, 2004

An investigation for 279 university students, resulted in the following conclusions.1) Resistance to "abusive language" was shown to be significantly higher in the control group than in the object group. The working hypothesis was formed from this result.2) High resistance in the object group was significantly shown only in the "the nursing family".3) Both object and control groups had a high resistance score of toward language on "physical region". A low resistance score was also confirmed both groups on language concerning "the region on the actions of the partners" and "the region on the inner matters of the partner".4) In all inter-group comparisons, Resistance to the language use concerning "people who are not so intimate with the subject" was significantly high. Especially in cases of "dispute".5) University students of nursing and psychology and welfare (the object group) had low resistance. However, it is be not appropriate to postulate their lack of their sensitivity toward "abusive language" from this.
著者
栗山 進一 大貫 幸二 鈴木 昭彦 市村 みゆき 森久保 寛 東野 英利子 辻 一郎 大内 憲明
出版者
日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.93-98, 2007-03-30 (Released:2008-07-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

本研究の目的は, 40歳代女性に対する超音波・マンモグラフィ併用 (US & MMG), 超音波単独 (US単独), マンモグラフィ単独 (MMG単独) の3種類の逐年検診方法を, シミュレーション分析により救命効果, 効率の点から比較検討することである。各検診方法に対して10万人ずつの仮想コホートを設定し, 検診とその効果をシミュレーションにより追跡した。それぞれの検診を行うコホートで, 要精検者数, 乳がん患者数を, 検診の感度・特異度, 乳がん罹患数より計算し, 期待生存年数を早期乳がん比率, 病期別の5年生存率, 平均余命より算出した。費用効果比は検診により生存年1年延長に要する費用である。検診方法別の感度・特異度, 早期乳がん比率は, 平成12年度~16年度に栃木県保健衛生事業団が行った地域住民出張検診データから算出した。救命数の差をみると, 検診方法別ではUS & MMGが最も大きく, US単独, MMG単独の順に低下した。費用効果比をみると, US単独が他の2つの検診方法より良好であり, MMG単独, US & MMG単独の順で費用効果比が低下した。最も効果の高いのはUS & MMG検診であり, 最も費用効果比が良かったのはUS単独検診であった。