著者
泉 太郎 堀 里子 佐藤 宏樹 三木 晶子 澤田 康文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.132, no.5, pp.617-627, 2012 (Released:2012-05-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3

Aggravation of asthmatic response (asthmatic attack, 2 cases) and adverse events (tremor, 1 case) due to a switch from a brand-name tulobuterol tape to a generic tape were recently reported. These changes disappeared after reformulation from generic to the brand-name tape. To investigate this issue, we conducted a questionnaire survey on changes of asthmatic response, adverse events and product usability due to a switch between tulobuterol tapes. We identified 44 cases (18 from doctors, 26 from pharmacists) in which changes of asthmatic response or adverse events had occurred due to a switch between tulobuterol tapes. Aggravation of asthmatic response had occurred in 30 cases and adverse events in 21 cases due to switch from brand-name tulobuterol tape to generic tape. As regards change of product usability, we obtained 96 relevant responses (18 from doctors, 78 cases pharmacists), and the major response was that generic tulobuterol tape peeled off the skin more easily than did the brand-name tape (60 cases). These results suggest that changes of asthmatic response, adverse events and product usability should be carefully monitored when switching tulobuterol tapes.
著者
大豆生田久志 小林亜樹 佐藤宏紀
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.627-628, 2011-03-02

オンラインショッピングは実際の店舗よりも膨大な数の商品を気軽に商品を閲覧できる。しかし膨大な数の商品の中から自分で欲しいものを探さなくてはならなく、店員のように商品を推薦して、購入までの意思決定の支援をするものではない。そこで、Tシャツ販売を例にとって、店員の役割を果たす試作システムを作成する。本研究では、適合フィードバックのようにユーザの嗜好を学習し嗜好に合ったものに絞るだけではなく、嗜好に合わないものも適当に提示することによって購入の決断を促し、意思の決定を早める手法を提案する。その提案手法の有効性について、既存の適合フィードバックと比較し検証する。
著者
佐藤 宏之
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.182, pp.75-86, 2014-01-31

元和四年(一六一八)四月九日、幕府は大名改易後の居城の収公にさいし、城付武具はそのまま城に残し置くこととの方針を定めた。さらに、軍事目的のために備蓄した城米も引き継ぎの一環として、備蓄の有無と備蓄方針の確認を求めた。本稿は、国立歴史民俗博物館所蔵の石見亀井家文書のなかにある、元和三年の津和野城受け取りに関する史料を素材に、城受け取りのさいに引き継ぎの対象となる財(モノ)に着目する。城受け取りのさいには、城内諸道具の目録が作成され、それに基づいて引き継ぎが行われる。その目録化の過程において、武家の財は公有の財と私財とに峻別される。公有の財とは城付の武具・道具や城米であり、大名自身の私有物ではなく、幕府から与えられたモノといえる。すなわち、その帰属権が最終的に将軍に収斂していくものである。一方、私財とは大名や家臣の武具・家財や雑道具などであり、その処分は個々人の裁量に任せられたモノといえる。こうした動向の契機となったのが、天正一八年四月二九日に真田昌幸宛てに出した豊臣秀吉の朱印状ではないかという仮説を提示する。秀吉は、降伏した城々は兵粮・鉄砲・玉薬・武具を備えたままで受け取るという戦闘力を具備した城郭の接収確保を指示し、接収直後に破城とするのではなく、無抵抗で明け渡す城の力(兵粮・鉄砲・玉薬・武具)を温存した。秀吉は、その後の奥羽仕置を貫徹するなかで、諸国の城々は秀吉の城という実態と観念を形成していったのである。こうした城付の武具や城米を目録化することによって把握することは、城の力を把握することでもあった。したがって、近世の城の構成要素は、城付の武具と城米であったということができよう。このような城付の武具と城米を把握・管理した江戸幕府は、国家権力を各大名に分有させ、それを背景とした統治業務の分業化を行いつつも、幕府の国家的支配の体系のなかに編成していったと考えられる。
著者
佐藤 宏之
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.1-14, 2012

明治二年(一八六九)八月、金沢城二ノ丸殿中において前田家八家の本多政均が暗殺されるという事件が起こる。その三年後、本多家家中は仇討ちを果たす。この事件は、「明治忠臣蔵」と評価されるにいたるのだが、なぜ本多政均暗殺事件と仇討ちが「忠臣蔵」と冠されるのだろうか。その所以はなにか。本稿は、「明治忠臣蔵」とイメージづけられた歴史像を「歴史的記憶」と位置づけ、その形成過程をあきらかにするものである。本多政均暗殺事件と仇討ちは、数年後には実録物に仕立てられ、明治四二年(一九〇九)九月の従四位への追贈を契機に碑石・銅像の建設運動へと展開し、その後小説へと流れ込む。その過程において、この一件は赤穂事件と重ね合わせられ、義士の物語として人びとに記憶されていくのである。
著者
佐藤 宏之 井辺 時雄 根本 博
出版者
農業技術研究機構作物研究所
雑誌
作物研究所研究報告 (ISSN:13468480)
巻号頁・発行日
no.9, pp.63-79, 2008-03

「ミルキープリンセス」は、縞葉枯病抵抗性を備えた栽培特性の優れる低アミロース米品種を育成することを目標に、「関東163号」を母、「鴻(こう)272」を父とする交雑組み合わせから育成された品種である(「鴻272」は、「コシヒカリ」の低アミロース性突然変異系統であり、「ミルキークイーン」の姉妹系統)。1997年から「関東194号」の地方系統名で、関係府県に配付して地域適応性を検討すると共に、品質・食味等の特性を調査した。2003年に「水稲農林387号」として登録され、「ミルキープリンセス」と命名された。この品種の特性は以下の通りである。1. 出穂期及び成熟期は「ミルキークイーン」より2日程度早く、育成地では"早生の晩"に属する粳種である。耐倒伏性は「ミルキークイーン」より強く"強"である。2. 収量性は、育成地における標肥栽培(N成分:6~8kg/a)では「ミルキークイーン」を10%程度下回るが、多肥栽培(N成分:10~14kg/a)では「ミルキークイーン」並である。3. 低アミロース性遺伝子Wx-mqを保有し、白米のアミロース含有率は約9%の低アミロース米品種である。炊飯米の粘りは「コシヒカリ」に優り、「ミルキークイーン」並である。食味総合評価値は、「コシヒカリ」、「ミルキークイーン」並の"上中"である。4. 縞葉枯抵抗性遺伝子Stvb-iを保有し、同病害に対して"抵抗性"である。5. Wx-mq及びStvb-i遺伝子を併せ持つ低アミロース米品種は、現時点で本品種以外には育成されていないことから、2遺伝子のDNA鑑定法(佐藤ら(2002)、斎藤ら(1999))を併用することで、「ミルキープリンセス」は他の水稲品種との識別が可能である(2007年現在)。以上の特性から、「ミルキープリンセス」は縞葉枯病常発地や肥沃地向けの低アミロース米品種として、普及・活用が期待される。
著者
石井 照久 保坂 学 佐藤 宏紀 三浦 益子
出版者
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 (ISSN:13449214)
巻号頁・発行日
no.34, pp.145-156, 2012-05

中学校理科の生物分野と高校生物において,教師が指導上難しさを感じることのある単元や箇所を抽出し,指導を困難にしている原因を明らかにするととともに改善策を検討した.抽出された事項は,(1)教科書の記載に関するもの,(2)色に関するもの,(3)実験の技術に関するもの,(4)教授法に関するもの,に大別された.そのうち(1)には,教師の指導を困難にしているだけでなく,生徒の理解を混乱させるものも含まれていた.それぞれの改善策を検討した結果,教師側の教材研究・実験技術の向上,などにより改善できる場合もあったが,教科書出版会社に改善を依頼したほうがいい場合もあった.また,容易には解決できない事項もあった.本報告は,秋田大学大学院教育学研究科の教科教育専攻理科教育専修の授業科目「生物学研究II」において,平成23年度前期の授業で展開された成果報告でもある.
著者
野田 真一 伴 好弘 佐藤 宏介 千原 國宏
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.665-670, 1999-12-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
13
被引用文献数
3

Mixed Reality (MR) conjuncts the real world with a virtual world created by a computer. Optical superimposing has been a promising MR displaying technology so that it does not degrade the quality of the user's view. Unfortunately, optical see-through displays can not represent correct occlusion phenomenon; a CG object can not occlude a real object, but overlaps on the real one translucently. In this paper an architecture of an optical see-through MR display, which solves the above problem, is proposed. It can represent correct occlusion phenomenon among the real and virtual objects. Two types of new prerequisite elements, a realtime range finder and an active pattern light source with a video projector, are involved into the display. The dynamic active pattern light projection illuminates only not occluded portions of the real object in darkroom, according to the interference among 3D models of the virtual object and real one which is acquired by the range finder. Therefore, the occluded portions of the real object is not visible due to no illumination; the CG object occludes the real object approximately. A prototype display based on the architecture shows us interesting interactions between the virtual world and the real world including user's hand operations.
著者
吉岡 直範 佐藤 宏
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.26, no.293, pp.644-650, 1969
被引用文献数
2

等温結晶化したポリエチレンテレフタレートの球晶構造を小角光散乱, 光学顕微鏡および密度測定により検討した。試料には結晶化温度および時間を変えたものを用いた。結晶化温度110℃から140℃までの領域では通常の光散乱理論により説明される散乱像を得たが, 140℃以上の領域では四つ葉のクローバー像で代表される典型的な球晶による散乱の他に散漫な散乱や, あるいは新しい散乱像も見られた。結晶化条件, 配向度あるいは分子量およびジエチレングリコール含有率といったポリマー特性によっても散乱像は影響を受けるがポリエチレンテレフタレート球晶の構造は, その散乱像から理解できる。
著者
佐藤 宏昭
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.241-250, 2010 (Released:2010-09-28)
参考文献数
78
被引用文献数
6 1

急性低音障害型難聴 (ALHL) が突発性難聴と異なる疾患として認知されるようになって30年が経過した。2000年には厚生労働省急性高度難聴に関する調査研究班により本疾患の診断基準 (試案) が設けられ, この基準に基づく多くの報告がなされてきた。本総説では, ALHLの問題点として, 診断基準, 難治例, 治療薬剤について取り上げた。診断基準では高音部に加齢による難聴を有する例を準確実例として診断基準に加える必要があること, およびALHLの反復, 再発例とメニエール病非定形例 (蝸牛型) の名称の問題について述べた。長期的にみるとALHLは反復, 再発例やメニエール病への移行例が少なくなく, 少数ながら進行性の感音難聴をきたす例もみられ, この中には稀であるが低音障害型感音難聴で発症する聴神経腫瘍もあり注意を要する。また, ステロイドやイソソルビドなど現在使われている薬剤の有効性に関しても, 十分なエビデンスが得られていない点が問題点といえる。
著者
田中 真吾 朝比奈 泰子 佐藤 宏樹 三木 晶子 堀 里子 澤田 康文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.134, no.6, pp.757-766, 2014-06-01 (Released:2014-06-01)
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

It has been reported the use of nonsteroid anti-inflammatory drugs (NSAIDs) in late pregnancy was associated with potentially fetal toxicity (contraction of fetal ductus areteriosus). According to the package inserts in Japan, many oral NSAIDs are contraindicated to women in late pregnancy, but several oral and topical NSAIDs with case reports of fetal toxicity are not. In the present study, a web-based questionnaire survey was conducted in pharmacists/physicians to determine their awareness of fetal toxicity caused by NSAIDs, as well as their attitudes regarding the use of NSAIDs in late pregnancy. Responses were obtained from 427 pharmacists, 22 obstetricians, and 160 non-obstetric physicians. Of the non-obstetric respondents, more than 40% had no knowledge of fetal ductus arteriosus contraction caused by oral ibuprofen, and most of them were not aware of the relevant warning statement on the package insert. In contrast, these were familiar to nearly 100% of the obstetricians. As for ketoprofen tape, only 20-40% of the pharmacists/physicians were aware of the warning statement, and nearly all respondents did not confirm whether the patient was in late pregnancy. The majority of the respondents answered that oral ibuprofen, ketoprofen tape and NSAID-containing OTC drugs should not be used in late pregnancy after they knew the warning statements in late pregnancy. This survey suggests that the fetal toxicity of NSAIDs is not well recognized by pharmacists/physicians. It would be necessary to make it thoroughly known to them through such as enrichment of safety information on the package inserts, accompanying with the evidence.
著者
市野 進一郎 フィヒテル クローディア 相馬 貴代 宮本 直美 佐藤 宏樹 茶谷 薫 小山 直樹 高畑 由起夫 カペラー ピーター
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
巻号頁・発行日
pp.119, 2013 (Released:2014-02-14)

(目的)マダガスカルに生息する原猿類(キツネザル類)は,真猿類とは独立に群れ生活を進化させた分類群である.集団性キツネザルには,性的二型の欠如,等しい社会的性比,メス優位など哺乳類一般とは異なるいくつかの特徴がみられる.こうした一連の特徴は,社会生態学理論でうまく説明できないものであったが,近年,メスの繁殖競合によって生じたとする考え方が出てきた.本研究では,長期デモグラフィ資料を用いて,ワオキツネザルのメス間の繁殖競合のメカニズムを調べることを目的とした.(方法)マダガスカル南部ベレンティ保護区に設定された 14.2haの主調査地域では,1989年以降 24年間にわたって個体識別にもとづく継続調査がおこなわれてきた.そこで蓄積されたデモグラフィ資料を分析に用いた.メスの出産の有無,幼児の生存,メスの追い出しの有無を応答変数に,社会的要因や生態的要因を説明変数にして一般化線形混合モデル(GLMM)を用いた分析をおこなった.(結果と考察)出産の有無および幼児の生存は,群れサイズによって正の影響を受けた.すなわち,小さい群れのほうが大きい群れよりも繁殖上の不利益が生じていることが明らかになった.この結果は,ワオキツネザルの群れ間の強い競合を反映していると思われる.一方,メスの追い出しの有無は,群れサイズよりもオトナメスの数に影響を受けた.すなわち,群れのオトナメスが多い群れでは,メスの追い出しが起きる確率が高かった.このように,ワオキツネザルのメスは群れ内のオトナメスの数に反応し,非血縁や遠い血縁のメスを追い出すことで群れ内の競合を回避するメカニズムをもっているようだ.
著者
岩木 晃三 佐藤 宏明
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.115-127, 2006-12-20 (Released:2008-07-18)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

本研究では, 渡良瀬貯水池での水質改善を目的とした水位低下・干し上げによる鳥類個体数への影響の有無を, 人為的な水位変動のない自然湖沼との比較によって明らかにすることを目的とした.調査は, 2004年1月26日から5月15日までに渡良瀬貯水池, 多々良沼, 城沼など9ヶ所において水鳥類を対象に85回の個体数カウントを行い, 渡良瀬貯水池と比較しうる結果が得られた多々良沼と城沼の個体数の増減をを分析した. 分析対象はオナガガモを除くカモ科およびカイツブリ科鳥類とした. 併せて, 種数と出現種の変化にも注目した.各期別すべてで3池沼の個体数変化率に有意差がなかった. また全調査期間では, 渡良瀬貯水池と多々良沼に有意差がなく, 渡良瀬貯水池と城沼に有意差があったが, 城沼の傾斜がより強かった.渡良瀬貯水池で水位低下期から干し上げ期に記録されなくなった種があり, 多々良沼と城沼でも記録されなくなった種があった. 渡良瀬貯水池では, 最低水位維持期と干し上げ期にサギ科, チドリ科, シギ科, カモメ科などの渉禽類および魚食猛禽類のミサゴで新たな記録や個体数の増加がみられた. 多々良沼と城沼では, 同じ時期に個体数が顕著に増加した種はなかった.以上のことから, 水位低下期から満水期においてみられた個体数の減少に関しては, 水位低下・干し上げの影響は少なく, 自然条件下における季節的移動 (渡去) が主原因であったと考えられる.
著者
荒井 基晴 前田 一人 佐藤 宏樹 三木 晶子 澤田 康文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
pp.16-00041, (Released:2016-06-27)
参考文献数
8
被引用文献数
2

We created a draft of new patient information leaflets to ensure patients’ proper use of drugs and to highlight safety issues and improvement plans extracted and proposed by small group discussions (SGD) with pharmacists. A total of 3 SGDs (participants: 15 pharmacists) were conducted with the aim of improving patient information leaflets for oral diabetes drugs. First, the disadvantages and advantages of the current instructions as well as requests for ideal patient information leaflets were obtained from participants.Conventional patient information leaflets that could be improved were useful to understand drug efficacy, adverse effects, and instructions for daily consumption of medicines, and to encourage patients to re-check drugs at home and inform their family of the measures to be taken in the case of adverse effects from the standpoint of patients. However, some disadvantages arose; for example, the instructions were difficult to read because of small lettering and illustrations and too much text. It was not tailored for individual patients, and descriptions about serious adverse effects caused patients much anxiety. Therefore, we have created a draft of new patient information leaflets with diabetes that are simpler and easier to understand and use concise wording and illustrations that are impactful.
著者
朴 恵林 三木 晶子 佐藤 宏樹 馬来 秀行 浅井 康平 小西 ゆかり 澤田 康文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.6, pp.913-923, 2016 (Released:2016-06-01)
参考文献数
6
被引用文献数
7

We conducted a workshop that aimed to clarify problems with care workers supporting medication use in nursing homes, to propose measures for solving these problems, and to raise awareness of these problems among care workers. Eighteen care workers from different fee-based elderly nursing homes were enrolled in the workshop, and divided into four groups. The participants in these groups identified the issues based on their experiences regarding medication-related incidents, and discussed related problems and viable measures using the KJ method. The issues identified by each group were “dropping a medication”, “wrong resident”, “refusal to take medication”, and “confusion”. To resolve these problems, the participants recommended: “conducting study sessions or testing of manuals and medication knowledge”, “strengthening monitoring systems”, “enhancing information sharing”, etc. The involvement of pharmacists was hardly mentioned, despite the workshop being designed for “medication assistance”. A post-workshop questionnaire revealed that 88.9% of the participants acknowledged an increased awareness of safe assistance in the use of medication. A follow-up questionnaire, distributed approximately seven months after the workshop, revealed that 82.4% of participants applied the experience and knowledge they learned at the workshop to their work. The workshop seemed to raise awareness and lead to preventive measures for safe medication assistance. Communication between care workers and other health care professionals, such as pharmacists, is important to designing and implementing safe medical care in nursing homes.
著者
内田 貴之 佐藤 宏介 井口 征士
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.151-157, 2002

Several methodologies on Mixed Reality displays focus how to represent the occlusion phenomenon among real objects and CG objects. Generally, optical seethrough ways can not represent the correct occlusion phenomenon: a CG object overlaps on the real one translucently. This paper proposes an optical system with Digital Micro Mirror Device (DMD), a new type of optical see-through display which can represent the correct occlusion among the real and virtual images. A DMD consists of some hundred thousands of micro-mirror, that one micro-mirror corresponds to one pixel of the input image, and each mirror can switch its reflective direction. A reflective optical system with DMD, object and eye lenses is able to mix the transparent view of the real scene and another image according to arbitrary pixels with arbitrary mixture rate. Unlike other optical see-through displays with a LCD shutter and a half-mirror, there is an advantage in optical efficiency due to reflective and switching optics.
著者
佐藤 宏 稲葉 孝志 井濱 康 神谷 晴夫
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.1023-1026, 1999-09-25
参考文献数
16
被引用文献数
6 31

1997-1998年の冬季に, 本邦東北地方北西部に生息する60頭の野生肉食類について寄生虫学的検討を行った. これらは, 青森・秋田両県下で捕獲ないしは交通事故死したホンドキッネ7頭, ホンドタヌキ20頭, ホンドテン29頭, ホンドイタチ2頭, 二ホンイイズナおよび二ホンアナグマ各1頭であった. キツネおよびタヌキでは, 回虫(それぞれToxocara canisおよびT. tanuki), 鉤虫(Ancylostoma kusimaenseおよびArthrostoma miyazakiense), Molineus sp.が高率に回収された. テンでは, 胃のAonchothecaputorii, 膵管のConcinnumten, 小腸のMo1ineus sp.とEuryhelmis costaricerlsisが高率に寄生していた. 従来から分布の知られていた寄生虫種に加えて, この地方あるいは本邦での分布が知られていなかった次のような寄生嬬虫種が確認された. すなわち, キツネからのTaenia polyacantha,タヌキからのPygidiopsis summa, テンからのEucoleus aerophilus, A. putorii, Soboliphyme baturiniである.
著者
森谷 貴行 日浦 慎作 佐藤 宏介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.1579-1591, 2007-06-01

シーンの三次元モデルから生成したCG画像と入力画像の差の最小化によりシーンに対するカメラの位置・姿勢の変化を追跡し,同時にステレオカメラによりシーンの三次元形状を求めることで,自己位置と環境マップの同時推定(SLAM)を行う手法について述べる.ステレオカメラによる距離画像取得処理計算は濃淡画像入力に比べ著しくCPU負荷が高いため処理サイクルが不均一となりがちで,この間に追跡が不安定になったり,シーンの三次元形状の位置合せ精度が低下するおそれがある.そこで本論文ではモデリングと追跡の2種の処理を並列化し,加えてステレオ計算中の運動追跡処理を改良することによって追跡の安定度と位置合せ精度を向上させる方法について述べる.実験ではシーンモデルの更新の有無にかかわらず高精度に追跡とモデリングが同時実行できることが確認された.
著者
有賀 貞 砂田 一郎 佐藤 宏子
出版者
東京大学大学院総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター
雑誌
アメリカ太平洋研究 (ISSN:13462989)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.165-185, 2008-03

上杉忍・巽孝之編著『アメリカの文明と自画像』Shinobu Uesugi and Takayuki Tatsumi. eds. American Civilization : Reflections on Self-Reflections (2006) : 紀平英作・油井大三郎編著『グローバリゼーションと帝国』Eisaku Kihira and Daizaburo Yui, eds. Globalization and Empire (2006)//古矢旬・山田史郎編著『権力と暴力』Jun Furuya and Shiro Yamada, eds. Power and Violence (2007) : 秋山英一・小塩和人編著『豊かさと環境』Eiichi Akimoto and Kazuto Oshio, eds. Affuence vs. Environment (2006)//久保文明・有賀夏紀編著『個人と国家の間(家族・団体・運動)』Fumiaki Kubo and Natsuki Aruga, eds. Between the Individual and the State : Families, Associations, and Movements (2007) : 荒このみ・生井英考編著『文化の受容と変貌』Konomi Ara and Eikoh Ikui, eds. Transcultural Relationship of Japan and US in Modern Era (2007)
著者
丹羽 謙治 下原 美保 金井 静香 亀井 森 佐藤 宏之 深瀬 浩三 高津 孝 日隈 正守 橋口 晋作
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の主要な課題である「自然災害等に備えた、鹿児島県の資料防災ネットワークの立ち上げ」に向けての基礎づくりを行った。鹿児島県、宮崎県の一部自治体の資料保存状況を把握するとともに、鹿児島市の入来院家資料、大武文庫、谷口家資料、姶良市の森山家資料などのデジタルカメラによる資料保存・目録整備、資料防災に関する研究会・講演会の開催、ホームページの立ち上げによる広報活動を実施した。