著者
福岡 文子 徳善 玲子 星 昭夫 江上 不二夫 長沢 金蔵 加藤 好雄
出版者
The Japanese Cancer Association
雑誌
GANN Japanese Journal of Cancer Research (ISSN:0016450X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.187-197, 1969-04-30 (Released:2008-10-23)
参考文献数
21

Derivatives of 2-acylamido-6-purinethiol and/or 2-acylamido-9-alkyl-6-purinethiol were synthesized and the 2-acylamide derivatives were compared with the parent compound as to their antitumor activity and toxicity. The antitumor activity was assayed mostly with NF-sarcoma, which is known to be highly sensitive to this class of nucleic acid base analogs, but also using other types of tumors.Among the 2-acylamide derivatives, formamide and especially isobutyroylamide derivatives were found to be the most active, but not markedly more active than the parent compound. A slight decrease in the toxicity was noted among the derivatives with high antitumor activity.
著者
岡崎 怜子 宮内 靖史 小林 義典 丸山 光紀 岩崎 雄樹 平澤 泰宏 阿部 純子 谷口 宏史 堀江 格 舘岡 克彦 上野 亮 小鹿野 道雄 篠田 暁与 小原 俊彦 平山 悦之 加藤 貴雄 高野 照夫 新田 隆 大森 裕也
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.115-122, 2005

症例は74歳,女性.70歳時に僧帽弁置換術および慢性心房細動に対しradial手術施行.手術2カ月後より周期220msの心房頻拍(AT)が持続.AT中,冠静脈洞(CS)の興奮順序は遠位から近位であり,CS内広範囲でpost-pacing interval(PPI)が頻拍周期にほぼ一致するconcealed entrainment(CE)を認めたことから僧帽弁輪を旋回するATと考えた.左房後壁切開線が接合する僧帽弁輪部直下のCS内部にて波高の高い電位が記録され,PPIが頻拍周期に一致するCEを認めた.同部位における高周波通電開始4秒後に頻拍は停止し,以後誘発不能となった.通電部位より2mm近位部でのペーシングで1cm遠位部への伝導時間が200msとなったことからこの通電で左房後壁切開のブロックが完成したと考えた.術中完全に凍結し得なかったCS筋層を介する伝導が頻拍発生の原因と考えられたradial術後ATを経験したので報告する.
著者
加藤 修一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.313, pp.25-27, 2010-10

私は、経営は「終わりなき駅伝競走」だと考えています。会社の経営にゴールがあるならば、そこに向かって全力疾走すればいい。しかし現実には、ゴールも期限もありません。創業から何年たとうが、売上高がいくらになろうが、お客様と従業員がいる限りは、会社を続けていかなければならない。
著者
松本 京子 岳野 公人 浦田 慎 松原 道男 加藤 隆弘 鈴木 信雄 早川 和一
出版者
一般社団法人 日本環境教育学会
雑誌
環境教育 (ISSN:09172866)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1_16-22, 2017 (Released:2018-06-28)
参考文献数
22
被引用文献数
1

This study clarifies the factors that influence children’s settlement intention in rural areas through community-based education. Derived from a questionnaire that surveyed elementary and junior high school students, we found that offering an education focusing on marine studies made a significant contribution to a child’s motivation to learn marine education, to participate in community festivals, participate in community events other than community festivals and to take pride in local products. This confirms that contact with nature and developing pride in the natural surroundings of the community heighten involvement in the community and children’s settlement intention.
著者
加藤 秀一 堀田 裕 峯田 昌之 三宅 正文
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.104, no.3, pp.536-539, 2013-05-20 (Released:2014-06-16)
参考文献数
9

症例は56歳,女性.多発性嚢胞腎,慢性腎臓病にて内科通院中に発熱と左背部痛を認めた.CTにて左水腎症,左尿管結石を認め,急性複雑性腎盂腎炎と診断し,左尿管ステント留置および抗菌化学療法を施行した.発熱が持続するため感染性腎嚢胞を疑いMRIを施行したところ,拡散強調画像にて左腎下極の嚢胞の1つが高信号を呈し,感染源と考えられた.同部位にCTガイド下経皮的嚢胞穿刺術を施行し,膿汁のドレナージに成功し治癒に至った.超音波検査やCTでは感染性腎嚢胞を同定するのは困難であるが,本症例のようにMRI拡散強調画像は感染性嚢胞を特定するのに有効であると考える.
著者
高見 千由里 加藤 正樹 松田 佳恵 加藤 喜隆 山上 潤一 早川 美和子 才藤 栄一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】当院は急性期医療を担う大学病院であり,重症例やハイリスク症例にも早期からリハビリテーション(以下リハビリ)を介入し,療法士は適切で万全なリスク管理が求められている。当院リハビリ部ではリハビリ時における事故発生状況について定期調査をおこなっており,今回我々は2009年~2013年度の事故発生状況,中でも転倒事故に着目し,当院におけるリスクマネジメントへの取り組みも含めて検討したので報告する。【方法】2009年4月1日から2013年3月31日の5年間に当院療法士が提出した事故報告書を基にリハビリ中に発生した事故314件を比較検討した。年間単位数から1単位あたりの事故発生率を求め標準化した。調査項目は事故報告書から転倒事故について発生時の動作,介助レベル,場所を抽出し年毎に比較検討を行った。また当院リハビリ室には2012年から安全懸架(Safety Suspension,以下SS)と位置づけられた懸垂装置を導入している。SSは患者の体幹に装着したハーネスと天井のレールにつながる懸垂装置である。今回,SSについての意識調査アンケートを部内療法士対象に実施した。【結果】事故件数及び1単位あたりの発生率は2009年度78件(0.038%),2010年度75件(0.034%),2011年度58件(0.025%),2012年度44件(0.018%),2013年度59件(0.020%)であった。事故のうち転倒は2009年度27件(34.6%),2010年度21件(28.0%),2011年度25件(43.1%),2012年度12件(27.3%),2013年度8件(13.6%)と低下を認めた。転倒事故において5年間合計件数の多い順に動作別では1位:歩行(34.1%),2位:立位(14.8%),3位:車椅子座位(12.5%),介助レベル別では1位:近位監視(49.4%),2位:軽介助(21.7%),3位:遠位監視(12.1%),場所別では1位:PT室(32.5%),2位:OT室(21.7%),3位:廊下(15.7%)であった。年度毎の歩行中転倒件数は2009年度9件,2010年度6件,2011年度11件,2012年度1件,2013年度3件であった。近位監視中転倒件数は2009年度10件,2010年度10件,2011年度14件,2012年度5件,2013年度2件であり,それぞれ2012年度から件数の低下を認めた。SSについてのアンケートでは「転倒事故防止を目的に使用している」との答えが61%であり「歩行練習中の事故防止に効果的か?」という質問では「非常に効果的」,「やや効果的」との答えが94%であった。【考察】当院では部内リスクマネージャーと安全管理室が連携し新人研修や部内勉強会においてリスク管理に関する講義を実施している。事故発生時には管理職療法士,リスクマネージャーから担当療法士に対し改善点についての指導,他療法士への周知徹底が行われ再発予防に取り組んでいる。リハビリ部では2012年度PT室にSSを導入しており,必要に応じて転倒防止ベルトの使用も推奨してきた。そのため2012年度から転倒事故件数の減少が認められ立位,歩行練習時にSSを使用することは事故防止に効果的であることが考えられた。アンケート結果でも転倒事故防止を目的にSSを使用しているスタッフが過半数におよんでいた。またSSについて歩行練習中の事故防止に効果的であると答えたスタッフが94%におよび歩行時の転倒事故防止に対するスタッフの意識向上が認められた。しかしSSは使用場所が限られる為,今後病棟や屋外では持ち運び可能な転倒防止ベルトの使用を今まで以上に推奨し,状況に合わせた使い分けをすることで,より安全で適切かつ効果的なリハビリの提供が必要と考える。【理学療法学研究としての意義】本研究では医療安全に関する要因の検討,スタッフの認識が把握できた。リスク管理の教育におけるシステムの構築に非常に有用と考えられる。また当院と同様の急性期医療施設への情報提供となり,今後の積極的かつ安全なリハビリの普及にも有用と考えられる。
著者
川道 美枝子 川道 武男 山本 憲一 八尋 由佳 間 恭子 金田 正人 加藤 卓也
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.633-641, 2013 (Released:2014-01-31)
著者
斉藤 嘉津彦 清水 瓊子 岡崎 正子 伊林 至洋 端 和夫 前野 康次郎 石井 清二 土橋 和文 島本 和明 戸田 貴大 黒澤 菜穂子 大和田 栄治 加藤 芳伸 大山 徹 梅津 有理 千田 道洋 有吉 範高 鎌滝 哲也 板谷 幸一
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.228-234, 2001-06-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

In recent years, genome science has undergone radical changes and numerous advances have led to the development of its use in medical practice. In particular developments in pharmacogenetics have demonstrated that genetic polymorphism is responsible for inter-individual differences in the drug metabolism. This study was conducted to identify the genetic polymorphisms of CYP 2C 9 and CYP 2 C19 using PCR-RFLP, and the application of a gene analysis was investigated in TDM or pharmaceutical management and in counseling services for patients. In a patient with the following pharmacokinetic parameters for phenytoin, for Km=6.69 μg/mL and Vmax = 3.62 mg/day/kg, and a largely decreased metabolic activity of CYP 2 C9 compared to the general population, the genetic differences in CYP 2 C9 could be determined in genomic DNA based on the patient's peripheral blood. Based on this finding, the effective dose for medication was calculated and administered to the patient. In addition, during medical consultations, both written and oral information in an easily comprehensible form could be given to patients with genetic polymorphism. These procedures allow a for the careful matching of the patient to the right medication and dose. This study indicates the possible application of a genetic analysis of CYP to “Evidence-Based Medicine” in the field of pharmaceutical management in order to control the dosage in individuals and to improve patient counseling.
著者
加藤 武信
出版者
城西大学
雑誌
城西経済学会誌 (ISSN:02872072)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.73-92, 1970-09

現代社会において,管理の問題への有効な適用理論として,システム論やサイバネティックスがとりあげられている。この機会に,それぞれについて検討を試みることは,有意義なことであろう。本稿の課題は,種々の分野に適用を試みられているシステム論とサイバネティックスの関係を明らかにすることである。さらに,サイバネティックスの適用について検討を加え,経営における情報化の問題点と限界を明らかにする足がかりをつかみたい。
著者
加藤 綾子
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第24回全国大会
巻号頁・発行日
pp.152-157, 2009 (Released:2010-02-26)

For a long time, it was considered that Japanese popular music would not be received in Western market. However, based on the popularity of Japanese Anime and Manga in overseas market, Japanese popular music became popular lately particularly in Western countries. For example, some Japanese musicians were invited to some conventions in Western countries in these years. This kind of conventions introduce Japanese modern subculture such as Anime, Manga, popular music and fashion to Western consumers and gather over ten thousands people in a few days. Also, there are some music labels in Europe, which specialize J-rock (Japanese rock music). Some J-rock musicians made a contract with one of them and release their music in Europe. Focussing on the business side of the international music business, this paper shows how the development of Japanese popular music in Western market is carried out; mechanism, structure, and network of the music business.
著者
山本 普康 井上 剛 加藤 治 南田 勝宏
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.65, no.631, pp.1255-1260, 1999

The surfaces of roll material were dulled by Nd-YAG laser machining under some conditions of focal length cooling and number of beams for laser irradiation, and the rolling and sliding wear experiments were made in order to investigate the wear resistance of crater rims formed on the dulled surfaces. Then, the effects of distances from a focusing lens to a roll material, cooling conditions of air and water and combined irradiation of 2 beams on the wear resistance of crater rims were clarified. As a result, it has been found that the condition of 1 beam irradiation, water cooling and appropriate focal length is the best for the wear resistance of crater rims in the present series of experimental conditions.
著者
加藤 圭介
出版者
技術情報協会
雑誌
研究開発リーダー (ISSN:13491393)
巻号頁・発行日
vol.9, no.12, pp.20-24, 2013-03
著者
加藤 郁子 佐藤 忠 田中 久美子 横山 郁美 大川 貴子
出版者
福島県立医科大学看護学部
雑誌
福島県立医科大学看護学部紀要 = Bulletin of Fukushima Medical University School of Nursing (ISSN:13446975)
巻号頁・発行日
no.21, pp.1-12, 2019-03

【研究目的】精神科病院の看護師が,がんを併発した精神疾患患者に関わる際に感じる困難の実態を明らかにすること.【研究方法】A県の精神科病院に勤務し,がんを併発した精神疾患患者に関わった経験がある看護師・准看護師を対象に,自記式質問紙による実態調査を行った.調査項目は対象者の基本属性,看護ケアの困難感(6要因25項目),がんを併発した精神疾患患者と関わるために必要な教育のニーズ(3要因12項目)である.【結果】分析対象は138名.看護ケアの困難感では,〈患者のセルフケア〉,〈家族による支援〉について70%以上の看護師が難しいと感じていた.がん看護の基本的な知識と精神疾患患者への応用についての教育ニーズでは,80%以上の看護師が必要性を感じていた.【結論】精神看護とがん看護に携わる看護師が情報交換を行い,相談できる体制を作ることが看護ケアの困難感軽減につながると考える.
著者
加藤 剛 湊 真一
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:21888566)
巻号頁・発行日
vol.2019-AL-171, no.7, pp.1-7, 2019-01-22

7 次対称方陣とは,中心に関して対称な位置にある 2 マスの和が常に一定であるような 7 × 7 の魔方陣である.現在知られている 6 次の半魔方陣 (斜めの和の条件を持たない魔方陣) の数え上げの方法を参考にして,方陣を 2 つに分割して数え上げる手法を用いて計算した結果,7 次対称方陣の解の総数は,回転や鏡像で同じ形になるものを除いて,1,125,154,039,419,854,784 通りであることを初めて明らかにした.本稿ではその計算方法について述べる.
著者
森 暢平 河西 秀哉 茂木 謙之介 舟橋 正真 松居 宏枝 加藤 祐介
出版者
成城大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

日本の立憲君主制研究は、「日本史」の枠組みで検討されるか、英国との比較のなかでしかなされてこなかったのが現状であり、日本の立憲制のモデルになったドイツとの比較があまり行われてこなかった。そのため本研究は、ドイツの公文書館に所蔵される史料および日本の宮内公文書館の史料を中心に、ドイツ人研究者を交えて、日独の立憲君主制の比較研究を行う。具体的には、(1)新たな立憲君主制論の構築、(2)「宮廷システム」をドイツからの移転という視点で捉え直す研究、(3)皇族の位置づけをドイツの模倣という観点から再検討する研究の3つの分野から研究をすすめる。
著者
石橋 隼 村上 昌志 加藤 俊一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.47-49, 2011
参考文献数
9

本論文では音同士を重ねることで聴者に心理的に影響を与えられるのか、その効果を探った。環境音など元々存在している音は、音自体を調整する事は難しい場合が多い。そして音が、聴者に対して心理的な負荷となっている場合がある。本研究では、マスキング効果にみられる騒音の低減のように、環境音にBGM等の別の音を重ねて流し心理的負荷を低減させられるのではないか仮定し、その原因となる特徴量の分析を実施した。
著者
渡邉 一弘 成田 紘一 佐藤 静香 加藤 正
出版者
日本薬学会化学系薬学部会
雑誌
反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要
巻号頁・発行日
vol.36, pp.139, 2010

In multistep syntheses of complex natural products, selection of the most suitable protecting group for each hydroxy function is very important and sometimes holds the key to success. We are interested in the chemoselective deprotection to expand synthetic applicability of phenyliodine(III) bis(trifluoroacetate) (PIFA). The hypervalent iodine reagent such as PIFA is one of the promising reagent for development of environmentally benign oxidations. We describe not only the deprotection of more readily removable 3,4-dimethoxybenxyl (<sup>3,4</sup>DMB) protecting groups, but also selectivity among the three benzyl-type protecting groups, <sup>3,4</sup>DMB, <I>p</I>-methoxybenzyl (PMB) and benzyl (Bn). When the tetra-protected compound (having Bn, PMB and <sup>3,4</sup>DMB groups) was treated with 2.0 equivalents of PIFA at room temperature, the <sup>3,4</sup>DMB group was removed to give mono-alcohol with more than 97% selectivity.