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著者
山本 智 加藤 隆史 中村 栄一 横山 広美 五所 恵実子 岩澤 康裕 山形 俊男
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.3-6, 2008-03

第3回山川記念シンポジウム「山川健次郎と東京大学」開催さる/グローバルCOE「理工連携による化学イノベーション」第1回国際シンポジウム「博士たちの輝くキャリアデザイン」を開催/学生企画コンテスト,優秀賞と敢闘賞を受賞/ひらめき☆ときめきサイエンス附属植物園で開催/理学系研究科・理学部教職員と留学生・外国人研究者との懇親会/大越慎一教授の日本学士院学術奨励賞の受賞を祝して/"核力の起源" 解明がNature 誌の2007 年ハイライト研究に選ばれる/第7回理学系研究科諮問会が開催される
著者
加藤 絹秀
出版者
The Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers
雑誌
造船協會會報 (ISSN:18842054)
巻号頁・発行日
vol.1937, no.60, pp.73-117, 1937-07-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
3

The auther briefly touches, in the first place, on the signification of “Air Conditioning, ” its origin and development and describes on air conditions v.a.v. human susceptibility. Then he generally explains the methods of conditioning the air, now usually employed; and tries a short survey on the present state of air conditioning of communication means such as railway wagons, tram ears on land, and vessels on water. He, finally, enters into the explanation of the design, lay-out and the results of provisional tests of the air conditioning equipments on board the two ships above named, which are not only the pioneer ships in Japan furnished with these equipments, but also the foremost vessels in the world in which the equipments are most extensively employed, viz. all public rooms and all cabins in the quarters for all classes of passengers have been completely air conditioned throughout.
著者
加藤 哲也 細川 昌俊 横井 秋夫 斉藤 正史 木原 正義 島倉 忠行 水上 信明 矢島 幸昌 高橋 一夫 平山 和代
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.8, pp.745-748, 1986-08-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
9

慢性関節リウマチ, 変形性関節症など, いわゆる関節の疼痛性炎症性疾患に対して超低温寒冷療法と, それに続く運動療法が著効を奏する新しい保存的治療として脚光を浴びつつある. われわれも本法を行う機会を得たので, その経験から本法の至適適応症例を検討した.方法は超低温ガス噴射装置を用いて局所皮膚温を7℃まで冷却し, つづいて自動運動による可動域訓練・筋力訓練を行わせる. 通院にて週2回治療を行い経過を観察できた症例は35例である.疼痛を主体として臨床評価すると, 著効14例, 有効12例で74%に効果が認められた. 一方, 悪化および副作用を示したものはなかつた.本法の至適症例は比較的高令の女性で, 炎症症状が明瞭にある一方, 骨変化は著明でない関節症状を示すもので, 表在性の関節で非荷重関節により効果が高いことが示唆された.
著者
北上 誠一 村上 由里子 安永 廣作 阿部 洋一 加藤 登 新井 健一 SEIICHI KITAKAMI YURIKO MURAKAMI KOSAKU YASUNAGA YOICHI ABE NOBORU KATO KEN-ICHI ARAI 社団法人全国すり身協会 社団法人全国すり身協会 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所 カネテツデリカフーズ株式会社 東海大学海洋学部 社団法人全国すり身協会 National Surimi Manufacturers Association National Surimi Manufacturers Association National Research Institute of Fisheries Science Kanetetsu Delica Foods Inc. School of Marine Science and Technology Tokai University National Surimi Manufacturers Association
出版者
The Japanese Society of Fisheries Science
雑誌
日本水産学会誌 = Bulletin of the Japanese Society of Scientific Fisheries (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.250-257, 2009-03-15
参考文献数
17
被引用文献数
2 3

等級の異なる10種のスケトウダラ冷凍すり身に加水して調製した加熱ゲルの破断強度(BS),破断凹み,及びゲル剛性(Gs)とタンパク質(P)濃度の関係を解析した。そして,(1)BSとGsはP濃度に伴って指数関数的に増大,(2)加水しない加熱ゲルのBSとGsの最大値はすり身の等級が上位の方が高く,(3)BS vs Gsを図示すると,10種のすり身から得た加熱ゲルの両値の間に強い正の相関があった。これらの結果は,そのBSとGsのレベルとP濃度依存性から見積る加熱ゲル形成能が,冷凍すり身の品質要因の一として有用であることを示す。From ten lots of walleye pollack frozen surimis of various grades, the heated gels of different protein concentrations were prepared by adding 0-150% water. Breaking strength (BS), breaking strain (bs), and gel stiffness (Gs=BS/bs) were measured, and the effect of the protein concentration of the heated gel on their physical values was analyzed. The results were as follows: (1) Of all the surimis tested, the BS and Gs of the heated gel increased exponentially with the increase in the protein concentration of the heated gel. (2) The maximum values of BS and Gs of the heated gels formed without addition of water were higher in the order of SA>FA>A>KA>2nd grades of frozen surimi. (3) When BS was plotted against Gs, there was a close, positive correlation among those of the heated gels from the ten lots of frozen surimis of various grades. These results indicated that the heated gel forming ability, as measured by BS and Gs levels of the heated gel and its dependence on the protein concentration, is a useful parameter for judging the quality of walleye pollack frozen surimi.
著者
櫻田 弘治 石井 香織 長山 医 中嶋 美保子 葉山 恵津子 氷見 智子 加藤 祐子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1073, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに・目的】栄養関連指標であるGNRI[Geriatric Nutritional Risk Index={14.89×血清アルブミン}+{41.7×(現体重/理想体重)}]は手術後患者や透析患者などの生命予後予測指標として注目されている。我々は,心不全患者におけるGNRIが,その後の心血管疾患による死亡の規定因子であることを報告した。心不全患者は心不全の進行により,呼吸負荷や交感神経系の活性化によるエネルギー消費量の増大や筋肉の異化亢進に伴う筋肉量の低下,腸管浮腫による腸管運動障害による吸収障害や食欲低下によって,低栄養状態に陥りやすいといわれ大きな問題となっており,心不全患者における栄養状態の改善が急務とされている。一方,心不全患者の予後規定因子として確立とされている運動能の指標と栄養状態の関係について検討した報告は少ない。今回,栄養関連指標としてGNRIを用いて,心不全患者の栄養状態と運動療法の効果との関係を検討した。【方法】2011年6月から2013年10月までに,NYHAII度以上の心不全患者に対する運動療法を週2回以上の頻度で291±180日間実施した21例{男性:14例,年齢:62±11歳,NYHA(II度:11例,III度:9例,IV度:1例)}を対象とした。運動療法は,有酸素運動とレジスタンストレーニングを行った。評価項目は,患者基本情報,運動療法前後の血液生化学データ(Hb,CRP,eGFR,ALB,BNP),心臓エコー検査による左室駆出率(LVEF),GNRI,心肺運動負荷検査(AT@VO2,Peak VO2,VE/VCO2 slope,Peak WR)とした。心不全患者による運動療法前後のGNRI改善率と心肺運動負荷検査による諸指標の改善率との関係,さらに,心不全患者の中でGNRIが94未満の心不全患者を,栄養障害リスクあり心不全群(7例)の運動療法前後のGNRI改善率と心肺運動負荷検査による諸指標の改善率の関係について検討した。統計学的手法は運動療法の効果についてはPaired t-test,相関関係はSpearmanの順位相関係数により統計解析を行った。全ての検定における有意水準はp=0.05とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究の実施にあたり,事前に研究の趣旨,研究内容及び調査結果の取り扱いについて説明し同意を得た。また,本研究は他者との利益相反はない。【結果】運動療法前後のHb,CRP,eGFR,ALB,BNP,LVEFは有意差を認めなかった。GNRIは運動療法前が97.3±9.2から運動療法後に100.4±7.1と有意な改善が認めた(p<0.05)。また,運動療法によってAT@VO2は運動療法前が9.2±1.9ml/min/kgから運動療法後に10.0±1.8 ml/min/kg(p<0.01),Peak VO2は運動療法前が12.7±3.8 ml/min/kgから運動療法後に14.4±3.2ml/min/kg(p<0.01),Peak WRは運動療法前が68.1±28.0Wから運動療法後に79.8±27.1W(p<0.01)と有意に改善したが,VE/VCO2 slopeは運動療法前が37.0±9.8から運動療法後に34.7±10.3と有意差は認めなかった。全ての心不全症例において,運動療法前後のGNRI改善率と心肺運動負荷検査による諸指標の改善率には有意な相関を認めなかった。しかし,栄養障害リスクあり心不全群において,運動療法前後のGNRI改善率とAT@VO2改善率(r=0.978;p<0.001),GNRI改善率とPeak VO2改善率(r=0.877;p<0.001),GNRI改善率とPeak WR改善率(r=0.791;p<0.05)には有意な正の相関関係を認めたが,GNRI改善率とVE/VCO2 slope改善率には相関関係を認めなかった。【考察】心不全患者を対象とした,GNRIを用いた本研究結果より,栄養障害リスクのある患者は,栄養状態の改善率によって,運動療法の効果に影響を及ぼす可能性がある。このため,今後は積極的な栄養状態の改善に対する介入研究が必要と考える。【理学療法学研究としての意義】心不全患者に対する運動療法の有効性は周知されている。今回の研究結果によって,栄養障害リスクのある患者は,栄養状態の改善へのアプローチも心臓リハビリテーションの役割のひとつであると再認識できた。栄養状態の改善によって,さらなる効果的な運動能の改善が期待され,心不全患者の生命予後の改善に影響する可能性が示唆された。
著者
加藤 喜章
出版者
岐阜大学
巻号頁・発行日
2003

博士論文
著者
稲毛 治夫 加藤 裕久 石船 重之 古泉 秀夫 下川 正見 松下 竹次 江木 晋三
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.353-357, 1993-08-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
8

The hydrophilic membrane of a final filter was dissolved by etoposide injection (Lastet) when administered to a child with acute lymphoblastic leukemia by the continuous dosing method applied through a final filter. The objective of this investigation was to evaluate the effecacy (appearance, bubble point pressure and durability) of five final filters using etoposide injection and adjuvants. The results suggest that polyethylene glycol and ethanol in etoposide injection dissolved the cellulose membrane of the final filter, whereas the teflon membrane of the syringe-operated filter unit was valuable.
著者
加藤 大弥 林 達也 砂原 秀樹
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.2, 2017-10-16

現在,認証・識別において,長い時間をかけて社会システムとして確立してきた物理媒体による認証や識別手法が,電子化の普及により変革を迫られている点があり,パスワード認証の限界を始め,例として,指紋認証の初期時代におけるいわゆる「グミ指」と言われる攻撃手法や3Dプリンターによる「判子の危殆化」が喫緊の課題として挙げられる.これらはNIST SP800-63における知識,生体,所有の典型例でもあり,認証手法に関する社会的な転換を迫られている.そこで本論では所有による認証・識別に焦点をあて,改ざん・複製の検証を行い,実生活における人間の目視での認証と機械的なパターン認識での受容についての考察を行う.
著者
加藤 寛久 小倉 紀雄
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水質汚濁研究 (ISSN:03872025)
巻号頁・発行日
vol.13, no.7, pp.449-455,430, 1990-07-10 (Released:2010-01-22)
参考文献数
8
被引用文献数
3 2

東京北多摩地区の地下水(湧水,深井戸)中の揮発性有機塩素系化合物濃度について2年間測定した。そのうち湧水1地点については1週間に1回の短間隔で採水,分析を行った。その結果,テトラクロロエチレン濃度が減少する傾向を示したが,トリクロロエチレン,1,1,1-トリクロロエタンはほとんど変化をせず,また,トリクロロエチレンを除いて季節変化を示さなかった。次に,近接する湧水について調べたところ,他の化学成分についてはほぼ同じ値を示しているのにもかかわらず,揮発性有機塩素系化合物濃度はそれぞれの湧水で異なった値を示した。一方,2カ所の深層地下水(深井戸)については1カ月に1回の間隔で採水,分析を行ったが,トリクロロエチレンが2カ所の井戸水とも最も高く,飲料水水質基準を超過したものもあった。しかし,季節変化は認められず,検出されない化合物もあった。また,豪雨後の湧水中の揮発性有機塩素系化合物濃度の変化について調べたところ,降雨に伴う湧出水量の増加にかかわらず,ほぼ一定の濃度を示した。
著者
川島 眞 加藤 俊之 藤井 千恵 加藤 るみこ
出版者
日本臨床皮膚科医会
雑誌
日本臨床皮膚科医会雑誌 (ISSN:13497758)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.488-496, 2018
被引用文献数
1

再発型単純疱疹(口唇ヘルペス,性器ヘルペス)患者に対するファムシクロビル(FCV)の1日治療の有効性および安全性について,ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験で検討した.<br> 本試験では,FCV 1000 mg(FCV錠 250 mgを4錠)又はプラセボを単純疱疹の前駆症状発現から6時間以内に1回目を服薬し,2回目を1回目から12時間後に服薬した.<br> 1134例の患者がFCV群又はプラセボ群にランダム化された後,531例が治験薬を服薬した(Intent-to-treat).主要評価項目はIntent-to-treatからAborted lesion症例を除いた集団373例を対象に解析した.主要評価項目であるすべての病変部位が治癒するまでの時間の中央値は,FCV群で4.7日,プラセボ群で5.7日であり,FCVの1日治療は,治癒までの時間を有意に短縮した(P=0.008).副次評価項目である病変部位のウイルスが消失するまでの時間およびすべての病変部位が完全痂皮化するまでの時間についても,有意に短縮した(それぞれP=0.042,P=0.004).有害事象の発現率はFCV群で19.0%(50/263例),プラセボ群で11.6%(31/268例)であり,重篤な有害事象は発現しなかった.以上より,FCVの1日治療の有効性が検証され,高用量投与による安全性上の問題は認められなかったことから,本治療法は再発型単純疱疹の有用な治療選択肢の一つとなることが示唆された.試験登録番号JapicCTI-163223
著者
保科 静香 黒澤 景一 高橋 翔太 加藤 浩太 吉村 公佑 奥村 幸弘 松本 尚貴 横山 雅彦 中田 正文 日比谷 孟俊 神原 陽一
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.537-549, 2018-11-15 (Released:2018-11-15)
参考文献数
13
被引用文献数
1

福島第一原子力発電所事故由来の134Csの分布を,南東北,北関東,南関東,及び甲信越などの山岳地域において,シンチレーションスペクトロメータを用いて測定した。吾妻山及び八溝山では,高度が低くなると放射線強度が増し,一方,御前山,及び大山では高度が高くなると放射線強度が増すことがわかった。このことは,特定の高度にその中心を有する放射性物質雲(プルーム)が存在し移動したことを示唆している。
著者
加藤 學 岡田 達明 白井 慶 山本 幸生 荒井 武彦 小川 和律 細野 梢 瀧川 覚博 セレーネXRS チーム
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.34-34, 2004

「セレーネ」は、高度約100kmの月極周回軌道から月面全域の探査を行う日本初の総合月ミッションである。蛍光X線分光計(XRS)は両極域を除く月面全域の主要元素組成(Mg, Al, Si, Feなど)を空間分解能約20kmで定量的に決定する。XRS観測及び他の観測機器による元素・鉱物・地形・地質構造などの観測データを相互に利用することによって、月の初期進化過程を探るのが主な科学目標である。本報告では、XRSで導入した新規技術、仕様や機能、機上データ処理方法、地上解析方法について概説する。さらに、地上試験データの特性や性能評価、今後の試験計画、打上後の観測計画について述べる。
著者
小川 佳代 中岡 泰子 富田 喜代子 前田 宏治 加藤 孝士 高橋 順子 石原 留美 尾崎 八代 中澤 京子 三木 章代 吉村 尚美 江口 実希
雑誌
四国大学紀要, A(人文・社会科学編) (ISSN:09191798)
巻号頁・発行日
no.40, pp.13-19, 2013-06

大学の位置する地域における子育て環境を把握し、大学教員としてより具体的な子育て支援のシステムを構築するために、育児ストレスの構造の地域の特性を明らかにした。A県内子育て支援センターに通っている子どもの親及び家族630名を対象とした。育児ストレッサー尺度を用いて、ストレスについて測定した。477名から回答が得られた。対象者の98.1%が女性であった。育児ストレッサー31項目の単純集計の結果、高い値を示したのは「一人になれる時間がない」「自分の時間がない」「子どもを育てるために我慢していることがある」などであった。育児ストレッサーの32項目を変数とした因子分析を行い、6因子を抽出した。第1因子は「子どものしつけや対応への困難」、第2因子は「自分の時間がない」、第3因子は「一人きりの子育て」、第4因子は「子どもの食行動の問題」、第5因子は「夫の無理解・非協力的態度」、第6因子は「子どもにまとわりつかれる」と命名した。

1 0 0 0 OA 国民思想叢書

著者
加藤咄堂 編
出版者
国民思想叢書刊行会
巻号頁・発行日
vol.國體篇 中, 1931
著者
上原 優香里 兎澤 良輔 藤巻 晶 中村 友哉 加藤 宗規
出版者
了德寺大学
雑誌
了德寺大学研究紀要 = The Bulletin of Ryotokuji University (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.12, pp.191-197, 2018

本研究では,腓骨筋に対する伸縮性テーピングの施行が,ハムストリングスおよび体幹伸展筋群に与える影響について検討した.対象者は健常成人8名とした.腓骨筋に対する伸縮性テーピング施行前後で,指床間距離(FFD),下肢伸展挙上角度(SLR),modified schober test(MST)の3項目の評価を実施し,介入前後の値を比較した.介入前後結果(中央値)は,FFDが-4.2㎝,-2.4㎝,SLRは46.0°,48.5°となり,有意に向上した.また,MSTは介入前後ともに21.2㎝となり,有意差はなかった.FFD,SLRの結果から,腓骨筋に対するテーピング貼付において,ハムストリングスの伸張性が向上したと考えられる.これは,長腓骨筋と大腿二頭筋の間に筋膜性の直接接続があることが要因として考えられた.体幹伸展筋群は,脊椎後方の靭帯や軟部組織などの伸張性が大きく変化しない状況では可動域はそれほど変化しない可能性が考えられた.本研究により,腓骨筋に対する伸縮性テーピングはハムストリングスの伸張性を向上させることが明らかになったが,体幹伸展筋群には変化が認められなかった.
著者
加藤 逸郎 小野 公二 大前 政利 神田 哲聡 藤田 祐生 大林 茂樹 中澤 光博 丸橋 晃 今堀 良夫 切畑 光統 由良 義明
出版者
Japan Society for Head and Neck Cancer
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.581-586, 2005
被引用文献数
3

ホウ素中性子捕捉療法(Boron neutron capture therapy: BNCT)は,<SUP>10</SUP>Bを予め腫瘍に集積させ,中性子線照射で発生する粒子線を利用して腫瘍選択的に破壊する治療法である。我々はこの治療法を再発頭頸部悪性腫瘍患者に対し,2001年より世界に先駆けて開始した。対象は扁平上皮癌6例,唾液腺癌3例,肉腫2例の計11例であった。その結果,腫瘍縮小率は,CR:2例,90%以上:5例,73%,54%,PD:1例,NE:1例で,奏功率82%。QOL改善は,潰瘍消失と皮膚再生,PSの改善による仕事復帰,疼痛・開口障害・呼吸苦の改善,生存期間延長などであった。11例中7例(4例:遠隔)に転移を認めた進展例だったが,治療後の生存期間は,1-38ヶ月で平均8.5ヶ月,生存率は36%(4例生存中)であった。副作用は,口内炎,全身倦怠感,脱毛などで軽度だった。進展再発頭頸部悪性腫瘍に対しBNCTを実施し,その有効性を確認した。
著者
加藤 のぞみ 小沼 純一 生島 美紀子 沖 あかね 高木 雅也 奥平 一 林 淑姫 Nozomi Kato Jun'ichi Konuma Mikiko Ikushima Akane Oki Masaya Takagi Hajime Okudaira Shu ji Lin
出版者
東京音楽大学付属図書館
雑誌
ライブラリーレポート (ISSN:21884706)
巻号頁・発行日
no.2, pp.3-17, 2014

シンポジウム主催:東京音楽大学付属図書館、オーケストラ・ニッポニカ開催日時:2013年12月7日 (東京音楽大学付属図書館5階)総合司会:林淑姫内容:経過報告「オーケストラ・ニッポニカ十年の活動の中で考えたこと、感じたこと」 / 加藤のぞみ発表日本人作品演奏と演奏譜――「オーケストラ・ニッポニカ・アーカイヴ」の意義 / 小沼純一神戸女学院大学「大澤壽人プロジェクト」について / 生島美紀子日本人作品上演と楽譜の所在――オーケストラ・ライブラリアン会議での討議から / 沖あかね全音レンタル楽譜事業と課題 / 高木雅也オーケストラ・ニッポニカの経験から / 奥平一
著者
守安 正恭 市丸 百代 西山 由美 加藤 篤
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.659-665, 1993-11-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
10
被引用文献数
6 11

過塩素酸ナトリウムをイオン対試薬としイオン対抽出法とイオン対HPLCを結合して植物からアルカロイド(植物塩基)を迅速に取得する方法を開発した.四級アルカロイドは過塩素酸イオンとイオン対を生成し,酸性条件下1,2-ジクロロエタンで定量的に抽出される.又,三級アルカロイドも定量的に抽出される場合が多いが,抽出率が低い場合もある.得られた塩基の粗過塩素酸塩分画は過塩素酸ナトリウムをイオン対試薬とするHPLCで良好に分離でき,この系は分取への応用が容易である.すなわち分取HPLC後,各ピークのフラクションから有機溶媒を留去し,残りの水相を1,2-ジクロロエタンで振り混ぜるとアルカロイドが抽出され,1,2-ジクロロエタンを留去すると純粋なアルカロイドの過塩素酸塩が得られた.ボウイ,エンゴサク,ナンテンジツの3種の生薬に対してこの方法を適用したところ,いずれの場合もアルカロイドが定量的に抽出されHPLC分離も良好であった.又ボウイについては分取HPLCも行い,シノメニン,マグノフロリンを迅速に取得できた.