著者
光成 滋生 渡辺 秀行 吉田 真紀 境 隆一 笠原 正雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.68, pp.261-266, 2002-07-18
参考文献数
17
被引用文献数
1

本稿では放送型コンテンツ配信における不正者追跡問題を考える.従来の配信法は、想定された人数以上の不正者の結託により追跡不可能な海賊版復号器を作成することが可能になるという問題点を持つ.筆者等は、既に楕円曲線上のヴェイユペアリングを用いることにより、この結託問題を解決する方式を提案した.本稿ではこの方式を拡張し、鍵漏洩の自己抑止力と非対称不正者追跡機能、および加入者排除機能を持つ方式を提案する.提案方式では放送量は従来方式より小さく、また加入者が何人結託したとしても結託者以外の個人鍵を生成することができないという拡張前の方式の特長を受けもつ.In the previous traitor tracing schemes, there exists an upper bound on the number of traitors who attack the schemes for certifying the security. We proposed one resolution of the problem using Weil-pairing on the elliptic curves. In this paper, we extend the scheme, yielding an asymmetric self-enforcement and revocation scheme.
著者
芦原 正紀 斉藤 照夫 中村 光男 井野場 静代
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.71-76, 1995-03-25

本学の全国大学女子サッカー大会優勝チームの選手の中から11名選出し, 1年時と4年時の形態及び体力, 運動能力を比較した結果は, 以下のごとくまとめることができた。1.形態は, すべての項目においても1年時と4年時の両者の間には有意な差は認められなかった。2.背筋力は, 1年時よりも4年時のほうが約20kg増大しており, 有意な差が認められた。3. 50m走は, 1年時よりも4年時のほうが約0.5秒速くなり, 有意な差が認められた。4. 100m走は, 1年時よりも4年時のほうが約0.7秒速くなり, 有意な差が認められた。5.動作開始時間は, 1年時よりも4年時のほうが約0.03秒速くなり, 有意な差が認められた。6.筋収縮時間は, 1年時よりも4年時のほうが約0.03秒速くなり, 有意な差が認められた。7.全身反応時間には, 1年時よりも4年時のほうが約0.05秒速くなり, 有意な差が認められた。8.したがって, 女性の場合においても4年間のサッカーにより, 筋力や敏捷性を助長させる可能性が示唆された。
著者
服部 和史 野末 晃志 山川 正克 石澤 隆 藤原 正尚 吉田 広明 五十川 幸宏
出版者
大同特殊鋼株式会社
雑誌
電気製鋼 (ISSN:00118389)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.135-140, 2005
被引用文献数
1

SUS630 is a martensitic precipitation hardened stainless steel having high strength and the good corrosion resistance comparable with SUS304, and used as stern shaft, high strength bolts, and the golf club faces, etc. In golf club faces, thickness of face steel had been 2.3 mm or more to secure durability. To obtain better "Carry" and "Impact feeling" by nonconventional high restitution face, thickness of the face was expected to be possible by thinning by 2.0 mm or less. However, to thin the thickness of the face, a strong material was necessary to secure durability, and application of ausforming process for SUS630 was proposed. Through ausforming process for SUS630 in forging test, tensile strength was closed to 1500 MPa because of the effect of ausforming. To mass-produce the ausformed SUS630, hot rolling process through ausforming was selected from the point of view in production cost, production variation, and constraint on machine. Ausforming process in finish rolling with application of 80 % high reduction in rough rolling with a view of strengthening and more toughness by refining austenitic grain size, named as Combined Ausforming Process (C-AF), was specified on hot rolling process, and hardness has achieved from 480HV to 510HV after aging treatment. Strengthening of SUS630 with C-AF rolling process made it possible to be adopted as golf club face material with high restitution by thinning thickness by 2.0 mm or less.
著者
福嶌 五月 仲原 正明 荻野 信夫 城戸 哲夫 黒住 和史 久原 章雄 西 宏之 木村 一隆 中尾 量保 辻本 正彦
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.1321-1325, 2001-08-01
参考文献数
15
被引用文献数
2

症例は15歳の女性. 主訴は下腹部痛. 13歳時, 腹痛にて施行したCT検査で脾膣(容積1,150cm^3)を指摘されるも位置異常を認めなかった. 今回, ジェットコースターに乗った後に下腹部痛を来し来院. CT検査にて脾臓を正位に認めず, 下腹部に腫瘤(容積810cm^3)を認めた. 超音波検査, 血管造影にて広範な脾梗塞を伴う遊走脾と診断し, 腹膣鏡下脾臓摘出術を施行した. 術中所見では脾周囲靱帯は欠失し, 脾臓は腹膣内に遊離していた. 脾動静脈をEndo GIA40mm^Rにて切離後, 腹膣内で脾臓をTissue Morcellator^R を用いて粉砕し摘出した. 手術時間は145分, 出血量は50mlであった. 病理所見は梗塞を伴った正常脾であった. 第6病日に退院し, 術後2年目の現在経過良好である. 遊走脾に対する腹膣鏡下手術の報告は自験例を含め5例で, メッシュによる脾固定3例, 脾摘2例であった. 自験例は広範な脾梗塞と脾腫をともなっていたため, 脾摘を行った.
著者
今津 浩喜 笠原 正男 城野 健児 竹下 健也 丹羽 基博 村上 正基 南 圭介 見元 裕司 田代 和弘 黒田 誠 溝口 良順 堀部 良宗 新井 一史 菅沼 正司 船曵 孝彦
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化機病學會雜誌. 乙 (ISSN:13497693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.8, pp.1499-1505, 1992
被引用文献数
1

手術及び剖検にて得られた十二指腸癌症例中良好なDNA histogram の得られた12症例についてそのDNA ploidy pattern, proliferation index (PI) 及び proliferating cell nuclear antigen (PCNA) との相関を検討した. 12症例中75% (9症例) がDNA aneuploidy を示し, また, (91.6%) 11症例がPCNA染色陽性であつた. 組織型とDNA ploidy pattern, PI, PCNA score 及びPCNA陽性率との間に, また, DNA ploidy pattern とPCNA score 及びPCNA陽性率との間には特に相関がなかつたが, PIとPCNA score との間に相関傾向が, PIとPCNA陽性率との間に有意の相関が (P<0.05) 認められた. PCNAの陽性率の判定には方法論上いくつかの問題点も含まれているが腫瘍細胞の増殖率の判定においては, 少なくとも関連性があるものと考えられた.
著者
石橋 尚宜 水野 毅 石野 裕二 髙﨑 正也 山口 大介 原 正之 渡邊 怜
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00404-16-00404, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2

This paper treats a relay-feedback mass measurement system that uses a relay with hysteresis and feeds back the velocity of the object. The measurement system has an on-off relay with hysteresis and switches force acting on the object in relation to its velocity. Such nonlinear control induces a limit cycle. The mass of the object is determined from the period of this cycle. In previous study, the actual trajectory of the limit cycle was different in shape from the theoretical one so that the prerequisites of the estimation formula were not satisfied. The delay of the velocity sensor is a main factor of such degradation. In this paper, the effect of the delay on mass estimation is investigated experimentally and analytically. In addition, an estimating equation including this effect is derived. Experimental result supports the validity of the derived estimating equation.
著者
岡原 正幸 高山 真 澤田 唯人 土屋 大輔
出版者
三田社会学会
雑誌
三田社会学 (ISSN:13491458)
巻号頁・発行日
no.21, pp.65-79, 2016-07

論文1. アートベース・リサーチ(ABR)と社会学2. ライフストーリー・インタビューの経験を表現すること3. 他者理解をめぐるアートと社会学4. アートと社会学の交差5. アートベース社会学(Arts-Based Sociology)へ
著者
境 隆一 光成 滋生 笠原 正雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.75, pp.75-80, 2001-07-25
参考文献数
13

従来,楕円曲線上定義をされたペアリングは楕円暗号の解読に応用されていたが,近年,このようなペアリングが双線形写像であることを利用した暗号方式がいくつか提案されている。本稿では,これらの暗号方式を紹介すると共に,不正利用者の追跡が可能な放送用鍵配送の基本方式を提案する。この方式は,黒澤-Desmetの方式では実現されなかった。利用者の結託攻撃に対する安全性を有していると考えられ,実用上も極めて重要な方式である。また,新たなペアリングを利用した暗号方式についても考察する。Weil pairing and Tate pairing are the bilinear mappings from n torsion points of elliptic curves to a finite field. In this report, we review some cryptographic schemes based on Weil pairing or Tate pairing over elliptic curves. These schemes can be realized by the bilinear mapping of the pairings. We then propose a new key distribution scheme for broadcast encryption which is traceable traitors. The new broadcast key distribution scheme for the traitor tracing whose broadcasting data contain the constant header is firstly realized the security against the collusion attacks.
著者
石川 敬史 木原 正雄 渡辺 哲成
雑誌
十文字学園女子大学紀要 = Bulletin of Jumonji University (ISSN:24240591)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.161-172, 2016-03-28

十文字学園女子大学司書課程では,各学科の専門的学びを活かしながら,図書館の現場とのつながりを重視した学科横断的な教育プログラムを構築している。こうした教育プログラムを司書課程単独で実践することは難しく,図書館関係企業や,地域に位置する書店,公共図書館などと連携を図ることにより可能になる。図書館現場が生きた教材として位置されることにより,学生の学びの成果が図書館の現場に還元され,同時に図書館関係者(図書館員,図書館関係企業社員等)の現場力の向上と,地域における図書館種をこえた図書館関係者同士の関係性構築につながる。こうした視点に立脚し,本稿では2013年度より進めている産学連携による2つの教育実践を報告する。第一は,利用者参画型の「図書館システムづくり」概念の構築を視野に入れ,日本事務器株式会社と連携した図書館システムを活用する教育実践である。第二は,図書館という「館(やかた)」を越えた「移動」する「図書館活動」の現代的意義の分析を視野に入れ,キハラ株式会社と連携したオリジナルブックトラックの制作である。これら企業との産学連携による教育実践を通して,学生と企業社員の学びを考察する。
著者
杉原 正顕
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.26, pp.1-10, 1991-03-15

本稿においては,交代級数の収束加速法に関する4つの話題について述べる.第一の話題はEuler変換の振動的関数の無限積分計算への適用可能性である.第二の話題は交代級数の部分和に対する(漸近)展開公式である.第三の話題はEuler変換vs Aitken加速(ler変換とAitken加速では,どちらが交代級数の加速法として有効か?)最後の話題は交代級数に対する普遍的加速法の非存在(すべての交代級数の収束を加速することはできない.)である.In this note we discuss four topics on convergence acceleration methods for alternating series. The first is applicability of the Euler transformation to numerical integration of oscillatory functions over the infinite interval. The second is an asymptotic expansion of the partial sum of alternating series. The third is the Euler transformation versus the Aitken δ^2-process (Which is the better acceleration method for alternating series, the Euler transformation or the Aitken δ^2-process?). The last is non-accelerability of alternating series (All alternating series are not accelerable.).
著者
柏原 剛 市川 衛 豊原 正智 松井 桂三
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.1-6, 2010-08-16

現在、ウェブでは CGM (コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア) [1] が登場したことにより、ユーザーからコンテンツの発信が盛んに行われるようになった。しかし、電子掲示板などで見られる、複数のユーザーから集められたデータが集まり、ひとつのコンテンツが生成されていくのは文字を手段としたものがほとんどである。そこで、本研究では文字以外の複数のデータが集まって一つのコンテンツが生成される CGM を構築した。Up to now web surfers who make use of CGM (Consumer Generated Media) have been actively generating media content. However, as is often seen in BBS, the content gradually amassed from data posted by multiple users is almost always conveyed in the form of script (or written characters). Therefore this study attempts to construct a CGM that does not depend on conventional script for multiple users to post data and generate content.