著者
末次 大輔 東野 陽子 山田 功夫 深尾 良夫 坪井 誠司 大林 政行 竹内 希 田中 聡 深尾 良夫 坪井 誠司 大林 政行 竹内 希 石原 靖 田中 聡 吉光 淳子
出版者
独立行政法人海洋研究開発機構
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2004

本特定領域研究により得られた海底・陸上地震観測データと既存観測データにより、西太平洋マントル遷移層に滞留するスラブの鮮明なP波、S波速度イメージや相転移面の深さ分布を推定した。その結果、スラブが滞留する前に断裂していること;沈み込むスラブ内部にはプレート生成時の異方性が保存されているが、滞留スラブではそれが見られないこと;滞留スラブの主要部分の温度は周囲より500度低く、水はほとんど含まれていないこと、などが明らかになった。
著者
藤原 靖宏 中辻 真 塩川 浩昭 三島 健 鬼塚 真
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.473-478, 2015-03-01 (Released:2015-02-03)
参考文献数
6

In AI communities, many applications utilize PageRank. To obtain high PageRank score nodes, the original approach iteratively computes the PageRank score of each node until convergence from the whole graph. If the graph is large, this approach is infeasible due to its high computational cost. The goal of this study is to find top-k PageRank score nodes efficiently for a given graph without sacrificing accuracy. Our solution, F-Rank, is based on two ideas: (1) It iteratively estimates lower/upper bounds of PageRank scores, and (2) It constructs subgraphs in each iteration by pruning unnecessary nodes and edges to identify top-k nodes. Experiments show that F-Rank finds top-k nodes much faster than the original approach.
著者
布施 哲史 金原 靖久 佐藤 隆一
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.27-37, 2015 (Released:2017-05-10)
参考文献数
38
被引用文献数
1

Activities by man-kind are limited in the Arctic, high latitude place more than North 66°33′, because of its hostile environment. Only military base, scientific observation station, resources production sites and ethnic community exist. Oil and gas E&P activities have been made in limited area such as Timan-Pechora area and Yamal peninsula in Russia, Mackenzie delta in Canada, North-Lope in Alaska and Barents Sea. Especially for offshore exploration activities in Arctic, it is highly affected by sea ice. As observed by satellite image in Arctic, no or less ice affected areas are defined such as Barents Sea and Norwegian Sea. Ice covered area in the Arctic and near of the Arctic requires serious counter measures against sea ice for putting oil and gas exploration into execution. In this lecture, recent oil and gas exploration activities in the ice covered Arctic offshore area are reviewed. In addition, history and challenge for future on new exploration license area in northeast offshore Greenland, where Greenland Petroleum Development Ltd. (GPX), Japanese Joint Venture Company established by JOGMEC, INPEX, JX, JAPEX and MOECO, are discussed. Although increase of exploration activities in Arctic is expected in the days to come, there are several technical challenges and difficulties for matter of environmental protection. It is an important mission for E&P companies to overcome those challenges and difficulties and to promote frontier oil and gas exploration in the Arctic area.
著者
荻原 牧子 川原 靖弘
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.171-177, 2019-04-15 (Released:2019-04-15)
参考文献数
26

高齢者の生活時間におけるテレビ視聴の割合は余暇活動の大半を占め,長時間の視聴が健康に与える悪影響もわかっている.しかし,視聴時間帯と健康との関連についての検討はなされていない.本研究では,383名の在宅高齢者に対して基本チェックリストとテレビ視聴アンケートを実施し,フレイルの有無による2群と視聴時間および視聴時間帯との関連をみた.結果は,両者に視聴時間の差はみられなかった.しかし,総合基準と,運動分野およびうつ分野のフレイルの者は,健常者に比べて16:00〜18:00の視聴が多かった.
著者
阪東 哲也 市原 靖士 森山 潤
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.25-32, 2015 (Released:2017-03-03)
参考文献数
15
被引用文献数
1

本研究の目的は,健康維持に関する情報モラル意識として,情報機器使用時の身体疲労への配慮及びインターネット依存傾向を取り上げ,個人内特性との関連性について検討することである.大学1年生136名を対象に,個人内特性として自己効力水準を取り上げた調査を実施した.その結果,健康維持に関する情報モラル意識の形成には,自己効力の高さが個人内特性として重要な役割を果たしていることが示唆された.とりわけ,自己効力水準の低い男性は,情報行動時の健康維持に対する配慮意識が低下しやすいと共に,インターネット依存傾向に陥りやすい傾向を有することが明らかとなった.
著者
原 靖英 山元 恭介 北浦 健生
出版者
神奈川県農業総合研究所
雑誌
神奈川県農業総合研究所研究報告 (ISSN:03888231)
巻号頁・発行日
no.147, pp.1-6, 2005-03
被引用文献数
1

「湘南キャンディシリーズ」は、'湘南キャンディレッド'、'湘南キャンディピンク'及び'湘南キャンディルージュ'の3品種のバラである。'湘南キャンディレッド'は、1996年に、当所保有の中間母本同士の交配により育成された切り花用バラ品種で、2001年7月に種苗法による品種登録申請を行った。花色は明るい赤色で、花形はカップ咲き、花弁のタイプは半剣弁、花弁数は平均44枚と多く、スプレータイプとしてはやや大きめの花を咲かせる。花は1花茎あたり5輪程度つき、花の高さは良く揃い、2次的に発生する側蕾の数は少ない。切り花用として、年間を通して安定して収穫することができ、養液栽培に適している。'湘南キャンディピンク'及び'湘南キャンディルージュ'は'湘南キャンディレッド'から2001年1月に自然発生的に得られた花色の異なる変異枝を固定したもので、2003年9月に種苗登録申請を行った。花色は'湘南キャンディピンク'は淡いピンク色、'湘南キャンディルージュ'は濃いピンク色で、両品種とも花の形はオリジナルの'湘南キャンディレッド'とよく似ている。花は1花茎あたり4-5輪程度つき、花の高さは良く揃い、2次的に発生する側蕾の数は少ない。切り花用として、'湘南キャンディレッド'同様年間を通して安定して収穫することができ、養液栽培に適している。
著者
吉田 達郎 小笠原 靖 岡田 千穂 押賀 佐知子 赤野 裕文 畑江 敬子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.20, pp.60, 2008

<BR>【目的】<BR> 食酢を用いた減塩調味は実際の料理で広く利用されているが、どの程度の食酢の添加が減塩に効果があるのか詳細な検討は為されていない。本研究は実際の料理において食酢の添加が塩味に及ぼす影響を官能評価によって調べ、食酢を用いた減塩調味に関する知見を得ることを目的とした。本研究では、食塩濃度が異なり塩味強度が有意に識別される2種の料理が、食酢の添加で塩味強度が有意には識別されなくなることを減塩効果と定義した。<BR>【方法】<BR> 1)具材を含む中華スープ;酸度0.01~0.04%となる量の食酢を食塩濃度の低いスープにのみ添加し、食塩濃度の高いスープと塩味強度を2点識別法で比較した。2)サンラータン;両方のスープに酸度0.135%となる量の食酢を添加した場合を同様に調査した。3)豆腐;醤油に食酢を加えた酢醤油を豆腐にかけた場合の塩味強度を醤油単独の場合と比較した。また、食酢の代わりに水で希釈した醤油の評価も実施した。<BR>【結果】<BR> 1)では米酢で酸度0.01%、穀物酢で0.02%、米黒酢で0.04%分の食酢の添加で減塩率12.5%の減塩効果が確認された。2)では3種の食酢で減塩率12.5%および25%の減塩効果が確認された。3)では減塩率12.5%の減塩効果は確認できなかったが、同じ食塩濃度での比較では希釈した醤油よりも酢醤油の方が塩味が有意に強かった。1)3)で食酢の添加による塩味の増強効果が確認されが、その場合の食酢の濃度範囲や減塩効果は限定的であった。一方、3)で酸味を感じるために塩味が弱くても嗜好されたことや2)で酸味を強く利かせた場合に塩味の差が識別されなくなったことから、塩味の不足を酸味で補う調味法もまた有効な減塩法であると考えられた。
著者
松田 昇一 棚原 靖 田中 学 中山 友裕
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会全国大会講演概要
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.374-375, 2018

TIG溶接は溶接面の欠陥発生が少なく,耐食性や靱性に優れているが,溶け込みが浅い欠点がある.そこで我々は,外部磁場を用いてTIG溶接の溶け込み制御を試みた.本研究では外部磁場が溶融池の流れおよびビード形状におよぼす影響を報告する.
著者
田原 靖彦 佐藤 洋 西谷 修一
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.14-23, 2004-12-25 (Released:2017-06-02)
参考文献数
13

エコーが分離して知覚される限界の遅延時間(dTJd)の測定を通じて,聴覚の積分特注が検討された。聴感実験の音源としてインパルス,帯域ノイズパルス,純音パルス,そして日本語の4連音節単語が使用された。本研究により以下の知見を得た。1)聴覚積分による音感覚の減衰過程は,一般的にベキ乗関数によって表現される。しかし,実験音源とエコーレベルの範囲を限定すれば指数関数による表現も可能である。2)エコーが分離知覚されるための直接音とエコーの間の最小空白時間(臨界無音時間)は音源の匪類によらず約9msとなる。3)第2エコーのdTJdは,第1エコーを第2エコーの直接音と見なして,単一エコーの分離知覚モデルを適用することで説明できる。これらの結果を通じて,室内音響評価指標の改良に重要な意味を持つ,聴覚減衰過程の関数型,各種の聴覚パラメータ,エコーの分離知覚メカニズムが明らかとなった。
著者
北原 靖子
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.97-108, 2007

心理学科学部二年次生対象の科目「基礎実験演習」の一部として,行動観察法の学習案を考案し試行した結果について検討した。本学習案では,嘘発見という面白いが難しいテーマを取り上げ,探偵ゲーム形式に仕立てて導入した。名探偵を目指して「何を・どのように」観察すればよいのか模索する体験を通して,観察指標を的確かつ客観的に設定するにはどのような考慮が必要なのかを理解することを主たる目的とした。さらに,客観性を保証するために考案された既存の工夫(判定一致率)についても紹介した。また,独自に予想を立てる,材料を決定する,協力者をお願いするなど,他にも学生自身が主体的に動くための仕掛けを盛り込んだ。その適用結果として,ある班Xにおける実施の経過を追ってみたところ,教材としては十分関心を呼んだものの観察法ならではの醍醐味を味わってもらうにはさらに課題が残ることが示された。今後はねらいをもっと絞り込み,基本面の達成をしっかり確保する工夫が必要であろう。
著者
平岡 俊景 篠木 浩 牧野 快彦 洞 尚文 杉原 充 小川 雅司 谷本 徹二 二宮 忠司 西薗 功 芦原 義弘 笠原 靖
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.305-309, 1994

ドライケミストリー法は, 面倒な試薬調製が一切不要で, 簡単に検査ができ速やかに結果が得られる測定法で, 方式として多層分析フィルム法と試験紙法が知られている。一方C反応性タンパク質 (CRP) は急性炎症を初期の段階で鋭敏にとらえることができるため, 測定の迅速性、簡便性が強く求められている。我々は血清中のCRPを迅速簡便に測定する多層分析フィルムを開発した。本法は細菌由来のα-アミラーゼで標識した抗ヒトCRPモノクローナル抗体と, 不溶性澱粉を用いることを特徴とする均一系酵素免疫反応に基づき, 展開層, バリア層, 発色試薬層の3層で構成される。専用測定機 (富士ドライケム5500/3000) を用い検討した結果, 検出感度は0-5mg/100m農で精度や従来法との相関性は良好であった。
著者
平岡 俊景 篠木 浩 牧野 快彦 洞 尚文 杉原 充 小川 雅司 谷本 徹二 二宮 忠司 西薗 功 芦原 義弘 笠原 靖
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.305-309, 1994-12-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
16

ドライケミストリー法は, 面倒な試薬調製が一切不要で, 簡単に検査ができ速やかに結果が得られる測定法で, 方式として多層分析フィルム法と試験紙法が知られている。一方C反応性タンパク質 (CRP) は急性炎症を初期の段階で鋭敏にとらえることができるため, 測定の迅速性、簡便性が強く求められている。我々は血清中のCRPを迅速簡便に測定する多層分析フィルムを開発した。本法は細菌由来のα-アミラーゼで標識した抗ヒトCRPモノクローナル抗体と, 不溶性澱粉を用いることを特徴とする均一系酵素免疫反応に基づき, 展開層, バリア層, 発色試薬層の3層で構成される。専用測定機 (富士ドライケム5500/3000) を用い検討した結果, 検出感度は0-5mg/100m農で精度や従来法との相関性は良好であった。
著者
川畑 光希 松原 靖子 櫻井 保志
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-10, 2018-04-17

本論文では,時系列データストリームを対象とした自動特徴抽出手法であるStreamScopeについて述べる.StreamScopeはIoTアプリケーションやWebアクセス履歴等の大規模なデータストリームから,(a)自動的に時系列パターンを発見し,(b)それらの特徴を統計的に要約しながら,データストリームを構成するすべてのパターンを明らかにする.また,(c)計算時間はデータストリームの長さに依存せず,ストリームマイニングに適した高速な処理を行う.実データを用いた実験では,提案手法がデータストリームに含まれる特徴的なパターンの種類と変化点を自動的かつ正確にとらえることを確認した.さらに,提案手法はオンライン処理でありながら高精度であり,計算時間について大幅な性能向上を達成していることを明らかにした.
著者
藤原 靖弘 平本 慶子 朴 成華 中原 憲一 木幡 幸恵 谷川 徹也 渡辺 憲治 富永 和作 渡辺 俊雄 荒川 哲男
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.6, pp.965-970, 2013 (Released:2013-06-05)
参考文献数
29
被引用文献数
1

本邦ではGERD患者の半数以上が何らかの睡眠障害を有しており,特にNERD患者に多い.夜間の逆流は,胸やけ症状・覚醒の有無やおこる時間帯により入眠困難,中途覚醒,早朝覚醒,熟眠障害をきたす.一方,睡眠障害が食道知覚神経過敏を介してGERD症状を悪化させることから,GERDと睡眠障害は相互関連がある.GERDと閉塞性睡眠時無呼吸は共通のリスク因子を有することがその関連に影響を与えている.睡眠障害をともなうGERD患者では睡眠障害をともなわないGERD患者に比較して,GERD症状が強く,健康関連QOLや労働生産性が低下している.
著者
竹ヶ原 靖子 安保 英勇
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.136-146, 2018

<p>援助要請者は,援助要請の際に,自身のコストだけでなく,潜在的援助者のコストにも注目していることが示されているが,援助要請者が何から潜在的援助者のコストを予測するのかについてはあまり検討されていない。そこで,本研究では援助要請者と潜在的援助者の二者間におけるコミュニケーション・パターンに着目し,それが援助要請者の潜在的援助者コスト予測と援助要請意図に与える影響を検討した。大学生の同性友人ペア15組にそれぞれ10分間の日常会話をさせた後,潜在的援助者のコストを予測し,自身の援助要請意図について回答させた。その結果,相補的コミュニケーション(↑↓)と潜在的援助者の憂うつな感情との間に負の相関,相称的・競争的なコミュニケーション(↑↑)と援助要請意図の間には負の関連が示されるなど,日常会話におけるコミュニケーション・パターンと潜在的援助者のコスト予測,援助要請意図との間にいくつか有意な関連が示された。このことから,日常場面におけるコミュニケーションは,援助要請者が潜在的援助者のコストを予測する手がかりのひとつであることが示唆された。</p>