著者
原田 大樹
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部 文化教育開発関連領域 (ISSN:13465554)
巻号頁・発行日
no.58, pp.149-156, 2009

There are two purposes of this paper; 1)to clarify what is actually being practiced about "penalty" and "encouragement", in a classroom revel, referring to a practice which is done after the war in Kagoshima, and 2) to point out the change of nature of it compared with that of the prewar. It is found that cards or red balls are used as "penalty" after the war. However, these variation have the same effect as that of "penalty board" in terms of imposing a penalty for students. On the other hand, when I watch "encouragement" 7 example, there is the thing which there is not despite "A label" inside. It is considered as an important way to give students awards in order to encourage them to speak the common language. "Hougenhuda" - "penalty board" for practice common language, and "encouragement", which encourages students to use the common language, was being used in order to give students an incentive of speaking the common language. The similarities between the prewar "Hougenhuda" and the postwar are; 1) the role of it and 2) the situation of using it. The difference is that after war, teachers came to use it not only as a punishment but also encouragement of speaking the common language.
著者
原田 恵理子 渡辺 弥生
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.81-91, 2011 (Released:2016-03-12)
参考文献数
60
被引用文献数
5

本研究では,高校1年生を対象としたソーシャルスキルトレーニング(SST)を行い,ソーシャルスキルと自尊心に及ぼす効果を検討した。このプログラムは,自尊心や怒りといった感情のコントロールをターゲットスキルに取り入れ,感情の認知的側面に焦点をあてて実践されたものである。実施期間は4か月で,総合的な学習の時間を利用し,10セッションが実施された。ターゲットスキルは,a)自己紹介,b)コミュニケーション,c)聴く,d)自尊心,e)敬意,f)感情のコントロール,g)目標をたて実行する,h)あたたかいことばかけ(感謝する)の8つのスキルであった。アセスメントに,社会的スキルや自尊心の尺度を用い,行動評定とともに実践前と実践後に行った。その結果,向社会的スキルが増加し,引っ込み思案行動と攻撃行動が減少した。自尊心は,失敗不安を抑制する効果を得ることができた。高等学校における感情の認知に焦点をあてたSSTは,向社会的スキルの向上と引っ込み思案行動および攻撃行動の抑制を支援するプログラムとして効果をもつことが示唆された。
著者
阿部 なつ江 金松 敏也 末次 大輔 山崎 俊嗣 岩森 光 安間 了 平野 直人 折橋 裕二 原田 尚美 富士原 敏也
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.189-189, 2010

海洋研究開発機構・海洋研究船「みらい」によるMR08-06航海(通称:SORA 2009: South Pacific Ocean Research Activity 2009)は、南太平洋および沈み込み帯における地質学・地球物理学的研究ならびにチリ沖における古海洋環境変動復元研究を行う事を目的とし、平成21年1月15日(木)関根浜出港 ~ 平成21年4月8日(水)バルパライソ入港までの計84日間、3レグに渡り実施され,レグ1は、1月15日関根浜出港~3月14日バルパライソ入港までの59日間実施された。そのレグ1における航海実施概要と,太平洋横断中の海底地形・重力の測定結果を発表する。
著者
原田 禎夫
出版者
水資源・環境学会
雑誌
水資源・環境研究 (ISSN:09138277)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.45-51, 2015 (Released:2015-07-11)
参考文献数
16
被引用文献数
2 1

近年、海岸へのごみの大量漂着が各地で問題となり、生態系への影響も深刻化するなど、「海ごみ問題」は新たな地球環境問題として社会的にも関心が高まりつつある。こうした海ごみの多くは河川からの流出による陸域由来の生活廃棄物が多くを占めることが明らかになっている。しかし、河川の漂着ごみは移動性がきわめて高い上に、発生源が多岐にわたることから、その実態はほとんど明らかになっておらず、抜本的な対策も進んでいない。本研究では、こうした河川の漂着ごみをめぐる最近の研究や日本と韓国の取り組み事例をレビューし、その発生抑制に向けた社会的な仕組みづくりの課題について考察する。

2 0 0 0 OA 身心脱落考

著者
原田 弘道
出版者
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.744-750, 1992-03-20 (Released:2010-03-09)
被引用文献数
1
著者
石原 慎太郎 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1211, pp.90-93, 2003-10-06

答 所期の目的は達したと思います。(東京都側の言い分を全面的に退けた)1審の判決はちょっとおかしかったけれど、2審は税率を除いて主張を認めてくれました。 我々の行動を引き金に、国も外形標準課税を導入するようになったしね。
著者
宮崎 伸夫 原田 俊之 近藤 茂 長谷 美達雄
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.149-154, 1995-06-15 (Released:2009-08-07)
参考文献数
10
被引用文献数
1

雪の資源的ポテンシャルを多目的に活用するために,"スクリューフィード方式&quotの小型雪圧縮機を開発した.この雪圧縮機は,集めた雪をスクリューで筒内に押し込み,テーパーのついた筒の先端から円柱あるいは四角柱に圧縮・成型された雪を連続的に排出する仕組みになっている.また,この圧雪塊は着色することもできる.圧雪塊の力学試験から,実用上十分な強度と保存性があり,雪祭りや雪室の貯雪などの各種の材料として利用できることを明らかにした.この方式の特徴は,機械が小型で小動力で作動すること,操作が容易でかつ安全であり,経済性に優れた点も併せ持っていることである.
著者
伊藤 寿宏 押木 守 小林 直央 加藤 毅 瀬川 高弘 幡本 将史 山口 隆司 原田 秀樹 北島 正章 岡部 聡 佐野 大輔
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.7, pp.III_305-III_313, 2016 (Released:2017-04-03)
参考文献数
25

本研究では、流入下水中のヒト腸管系ウイルス濃度分布、及びWHOが推奨する許容年間疾病負荷(10-6 disability-adjusted life years per person per year)に基づいて、定量的微生物リスク評価(quantitative microbial risk assessment: QMRA)の手法を用いて下水再生水の利用用途ごとにウイルス除去効率の目標値を算出する手法を構築・提案する。代表的なヒト腸管系ウイルスとしてノロウイルスに着目し、流入下水中のノロウイルス濃度モニタリングデータを使用することで、6種類の下水再生水利用シナリオにおけるノロウイルスの下水再生水中許容濃度及び除去効率の目標値を試算した。本研究で提案した方法により算出したヒト腸管系ウイルス除去効率目標値を使用する際には、下水再生システム稼動後においても未処理下水中のヒト腸管系ウイルス濃度をモニタリングすることが求められる。また、用量反応モデル情報の更新と、下水再生利用が行われる地域の状況に基づいた曝露シナリオとパラメータの更新についても継続して取り組むことが重要である。
著者
原田 信男
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.41-54, 1995-01-20

律令国家体制の下で出された肉食禁断令は平安時代まで繰り返し発令され,狩猟・漁撈にマイナスのイメージを与える「殺生観」が形成されるようになる。鎌倉時代に入ると,肉食に対する禁忌も定着してくる。しかし,現実には狩猟・漁撈は広範囲に行われており,肉食も一般的に行われていた。そこで,狩猟・漁撈者や肉食に対する精神的な救済が問題となってくる。仏教や神道の世界でも,民衆に基盤を求めようとすれば,殺生や肉食を許容しなければならなくなった。ところが,室町時代になると,狩猟・漁撈活動が衰退し肉食が衰退していくという現象が見られる。室町時代には,殺生や肉食に対する禁忌意識が,次第に社会に浸透していったように思われる。一方,農耕のための動物供犠は中世・近世・近代まで続けられていた。肉食のための殺生は禁じられるが,農耕のための殺生は大義名分があるということになる。日本の社会には,狩猟・漁撈には厳しく,農耕には寛容な殺生観が無意識のうちに根付いていたのである。
著者
太田 幸志 原田 和弘
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.563-571, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
34

【目的】運動への手段的態度と感情的態度が,セルフ・エフィカシーと自己調整を媒介して,運動行動に影響しているかを検証した。【方法】事前調査において50 ~74 歳の500 名へ質問紙によるインターネット調査を実施し,うち394 名が半年後追跡調査に回答した。基本属性を考慮したうえで,手段的態度,感情的態度,セルフ・エフィカシー,自己調整,運動行動の関連性をパス解析にて検証した。【結果】横断および縦断解析ともに,感情的態度は自己調整およびセルフ・エフィカシーを介して間接的に運動行動に回帰していた。一方で,手段的態度は自己調整を媒介して間接的に運動行動に回帰していたが,セルフ・エフィカシーへの関連性は認められなかった。【結論】感情的態度はセルフ・エフィカシーと自己調整の両者に媒介して運動行動に影響することが明らかになった一方で,手段的態度が両者を媒介して運動行動に影響を与えるかは明確にならなかった。
著者
原田 啓一郎
出版者
九州大学
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.271-283, 1998-07-21
著者
神崎 仁 泰地 秀信 岡本 康秀 原田 竜彦
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.74-80, 2019-02-28 (Released:2019-03-14)
参考文献数
14

要旨: 目的; 耳鳴を主訴とする 4kHz, 8kHz のみの感音難聴症例の中 THI>18 以上の耳鳴に対する Sound generator 付き補聴器 (HA 群) とスマートフォンアプリ (SM 群) の音の効果を比較し評価した。方法; 23例の耳鳴を主訴とする高音域感音難聴症例を HA 群 9例と SM 群 14例の2群に分けた。耳鳴の効果は THI, 自覚的耳鳴評価 (大きさ, わずらわしさ, 生活への影響, 苦痛度) と自覚的改善度で評価した。結果; 治療後両群ともに, それぞれ THI スコア, 自覚的耳鳴評価スコア, 自覚的改善度は有意に改善した。しかし, 治療前後の上記項目のスコアの差については両群間には差がなかった。HA 群では治療前 4kHz の聴力レベルは SM 群より高度で, 耳鳴持続期間も長かった。結論; 聴覚系への長期の音響療法は SG 付き補聴器であれ, スマートフォンアプリであれ耳鳴を改善させると思われる。高音域 (4, 8kHz) の耳鳴患者には両者を比較して選択させることが推奨される。選択にあたっては 4kHzの聴力レベル, 耳鳴の持続期間, 補聴器のコスト, 音響療法を仕事中に必要とするか, 帰宅後にのみ必要とするかを考慮する。
著者
星野 仙一 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1213, pp.177-180, 2003-10-20

ぶっちぎりの独走で、18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神タイガース。日本シリーズに向けた強化合宿を始めた10月9日、甲子園球場に本誌のコラム「監督の眼」でおなじみの星野仙一監督を訪ねた。シリーズでの戦い方から、マネジメント論、プロ野球界の課題まで存分に語ってもらった。(聞き手は本誌編集長、原田 亮介) 問 リーグ優勝おめでとうございました。