著者
工藤 智司 出口 博之 友安 信 重枝 弥 兼古 由香 吉村 竜一 菅野 紘暢 齊藤 元
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.614-620, 2022-09-15 (Released:2022-09-15)
参考文献数
16

自然気胸患者におけるPS(Performance Status of Spontaneous Pneumothorax:PSSP)を新たに提案した上で,続発性自然気胸の術後合併症予測因子に関して検討した.2015年1月1日から2021年5月31日の期間に,当院で手術を行った続発性自然気胸患者に対し統計解析を行った.164例のうち,術後合併症は37例,術後死亡は3例であった.PSSP(0/1/2/3/4)の合併症率は0/8.6/27.3/56.3/66.7%,死亡率は0/0/0/6.3/33.3%であった.術後合併症の独立した危険因子として,PSSP(3-4),BMI(<16),血清アルブミン値(<3.5)に有意差を認めた.PSSP:3以上,低BMI,低アルブミンの患者で,術後合併症率が有意に高いことが示唆された.
著者
北浦 順也 向井 省吾 森元 博信 二神 大介 古田 晃久
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.137-140, 2020-04-23 (Released:2020-04-23)
参考文献数
20

腹部大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR)時に腸骨動脈瘤を合併する場合,術後のType II endoleakを予防するため一般に塞栓術が施行されるが,その合併症として術後骨盤内虚血がある.症例は82歳男性.腹部大動脈瘤,両側総腸骨動脈瘤に対して右内腸骨動脈コイル塞栓術後を,その1週間後に二期的にEVARおよび左内腸骨動脈コイル塞栓術を施行した.術直後から左臀部の高度安静時疼痛および左臀部チアノーゼを発症し,重症殿筋虚血の診断で緊急左外腸骨動脈–内腸骨動脈バイパス術を施行した.術後チアノーゼおよび安静時疼痛は消失し,術後造影CTにてendoleakなく,バイパスは良好に開存していた.EVARに併施した内腸骨動脈塞栓術直後に重症殿筋虚血を呈した場合,速やかな腸骨動脈血行再建が必要である.
著者
長南 治 伊藤 彰敏 大橋 あけみ 綿貫 雅章 古江 尚
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.11-17, 2002-02-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
18

イチョウ葉抽出物摂取が高血圧者の血圧に及ぼす影響を調べる目的で, プラセボを用いた比較対照試験を実施した。高血圧者16名を対象者とし, イチョウ葉抽出物40mgを含む飲料もしくは対照飲料を1日1本, 12週間飲用した際の血圧変化を調べた。さらに, 飲用開始時ならびに飲用終了時に採血を行い, 一般血液検査および血液生化学検査を行った。試験期間中, 対照飲料摂取による血圧変化は観察されなかったが, イチョウ葉抽出物飲料摂取により, 収縮期血圧, 拡張期血圧, 平均血圧の有意な低下が観察された。また, イチョウ葉抽出物飲料摂取により, 血中尿酸濃度の低下が認められた。飲用終了後のリバウンド現象はみられず, 自覚症状, 体重および一般血液検査・血液生化学検査などの諸検査においても, イチョウ葉抽出物飲料摂取によりGOT, GPTの上昇が認められた一例を除き, 問題となる変化は認められなかった。
著者
麻木 孝郎 末岡 慎也 深澤 秀明 伊東 靖彦 古野 正憲 長 久
出版者
The Society of Resource Geology
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.27-36, 2004-05-20 (Released:2009-06-12)
参考文献数
5
被引用文献数
1

Since 2001, Nittetsu Mining has been carrying out copper exploration activities in twenty-two promising areas in Northern Chile, which were extracted using ASTER image analysis. In these areas, Furano area in Region I has been selected as the most important target considering its high mineral potential inferred from the ASTER image analysis and its easy access.Furano area, covering 282km2, locates some 15km northwest of Cerro Colorado copper mine. Geology of the basement rocks mainly consists of lower Cretaceous andesite and Paleogene intrusive rocks. They are widely covered by ignimbrite and alluvium sediment of Tertiary to Quaternary age. The RC drilling program of 13 holes, totaling 3, 704m, was carried out on the prospective locations in the western part of the project area, which were selected by geological and geochemical surveys. Dominant copper and gold mineralizations were observed in some holes. Above all, a tourmaline breccia zone in silicified andesite showed average copper grade of 0.9% over the depth from 110m to 190m in one hole. The ore body shows 40m in width, dipping 55 degrees towards north, and is expected to be 400m continuation from the distribution of surface mineral occurrences. About 20 million tons of ore reserve was estimated above the depth of 300m. In another hole, drilled in ignimbrite-covered area, oxidized and corroded tourmaline breccia and underlying chalcopyrite-disseminated granite porphyry were observed. A secondary precipitation of chalcocite was also recognized in the lower part of the tourmaline breccia. These evidences suggest that the adjoining area covered by ignimbrite still has high potential for porphyry copper deposition. Additional drilling exploration is required around those holes.
著者
尾崎 良智 井上 修平 藤野 昇三 紺谷 桂一 澤井 聡 鈴村 雄治 花岡 淳 藤田 美奈子 鹿島 祥隆 古川 幸穂
出版者
The Japanese Association for Chest Surgery
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.726-730, 2000-09-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
14
被引用文献数
3 2

入院中に喀毛症 (trichoptysis) を認め, 左上葉気管支と交通のあった縦隔奇形腫の1手術例を経験した.症例は36歳, 女性.1995年6月の検診で左上肺野に異常陰影を指摘され, 血疾が出現したため当科に入院した.入院中に喀毛をきたし, 縦隔成熟型奇形腫の気道内穿破と診断された.同年7月に縦隔腫瘍摘出および左上区切除術を行った.切除標本で腫瘍は左B3気管支に穿破していた.縦隔成熟型奇形腫は比較的高頻度に隣接臓器, 特に肺・気管支への穿孔をきたすが, 画像診断が進歩した現在では, 喀毛症により診断される例は極めてまれである.穿孔する原因としては腫瘍内の膵, 腸管組織による自家消化作用が注目されているが, 本症例では, 膵, 腸管組織は認められず, 腫瘍内容物の増大に伴う嚢胞内圧の上昇と周囲組織との炎症性癒着が穿孔の主たる原因と考えられた.
著者
塚本 陽子 設楽 久美子 伊藤 郁乃 森田 三佳子 古田島 直也 見波 亮 内田 裕子 大島 真弓 新藤 直子 松井 弘稔
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.324-329, 2019-11-30 (Released:2020-01-28)
参考文献数
7

慢性呼吸器疾患患者の入浴に関する報告は慢性閉塞性肺疾患(COPD)を対象としたものが多く症例数も少ない.本研究の目的はCOPDを含む慢性呼吸器疾患患者の入浴中の経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の変動を後方視的に調査し負担のかかりやすい動作を明らにすることで効率的な動作指導を検討することである.作業療法士が入浴評価を実施した61名を対象に入浴を構成する各動作項目(脱衣,洗体,洗髪,体拭き,着衣)後のSpO2値を調査した.加えて入浴評価と6分間歩行試験(6MWT)を同じ酸素量で実施した25名を対象に入浴時と6MWT時のSpO2最低値を比較した.入浴時のSpO2値は体拭きで最低値を示し,約35%の患者は6MWTのSpO2最低値を下回った.入浴時は体拭きでSpO2が低下しやすいことを考慮し指導を行う必要がある.また労作時の酸素流量設定は6MWTに加え入浴評価も実施した上で決定することが望ましい.
著者
古市 昌浩 酒谷 孝宏 蛯江 美孝 西村 修 山崎 宏史
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.II_141-II_150, 2018 (Released:2019-03-29)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

浄化槽分野の低炭素化推進に際し,1990年からの20年余の技術開発による温室効果ガス排出量の推移を明らかにし,この結果を基にさらなる削減施策のあり方について考察した.5から10人槽の浄化槽を対象に1990年から2013年を調査期間として,浄化槽のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量を分析した.その結果,2013年度生産品の排出量は1990年度に対し,一基当たり35%削減され,ブロワの省エネ化と浄化槽のコンパクト化は効果的な低炭素化手法であったことがわかった.また,我が国の排出量削減目標である2030年度マイナス26%(2013年度比)の本分野での達成は,現時点で最高性能を有する浄化槽の普及にて可能となるものの,長期目標(2050年までに8割削減)達成にはさらなる削減施策が必要と示唆された.
著者
岡西 健史 藤田 一郎 古谷 勇樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.I_1279-I_1284, 2012 (Released:2013-03-26)
参考文献数
15

In open-channel turbulent flows with a rough wall, water surface profiles can be affected by the relative size of roughness element to a water depth and arrangement of roughness elements. In order to find characteristics of water surface profiles under various hydraulic conditions, an experimental study by using a simple surface flow visualization technique and a numerical study based on a large eddy simulation model that can take into account of water surface deformation were conducted for a rough wall boundary. Hemisphere particles were used as candidate of roughness elements for simplicity of establishing several particle distribution densities. It was made clear that water surface pattern can be classified by five types: flat, ripples, advection, parallel and cross. For sparse roughness elements, LES was conducted successfully to reproduce the above surface patterns.
著者
古賀 公也 白石 哲 内田 照章
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.31-42, 1989-07-25 (Released:2007-09-28)
参考文献数
25

1984年に,長崎県長崎半島の脇岬漁港周辺の丘陵地で,孵化日を知り得た4巣9羽のトビの雛の成長と発育を調べた.その結果は次の通りである.1)稠密な幼綿羽は9-12日齢,体羽は18-22日齢に出現した.雛は17-19日齢から両趾で立ち始め,27-31日齢から羽ばたきを開始し,45-47日齢で自から摂餌できるようになつた.2)ある種のワシタカ類は1羽の雛を巣立たせ(B1種),またある種のものは2羽以上の雛を育てる(B2種).調査した4巣のうち,3巣では2羽の雛が孵化し,残りの1巣では3羽の雛が孵化した.したがって,トビはB2種に属する.これらの巣のうち,1巣では年少雛は年長雛と等しい速度で成長し,他の2巣では年少雛は年長雛の成長よりも遅れ,残りの1巣では年少雛が餓死した.上記の4巣は餌の得易さに関する条件が同じであることから判断して,親鳥の採餌能力には個体差があり,それが年少雛の成長と生存に影響を及ぼすと考えられた.3) それぞれの雛の体重増加曲線をロジスチック式に当てはめた結果,成長速度係数の平均値0.133 を得た.この値は,27種のB2種における成長速度係数:および漸近体重の指数:相関式から予測された値(0.169)との間に有意差を示さなかった.4) ワシタカ類では,体羽の出現と立ち上がりの開始は,小型種よりも大型種でより早い成長段階に生じる傾向があった.トビは中型ワシタカ類に属するにもかかわらず,その発育様式は小型•中型 種よりもむしろ大型種に近かった.
著者
古賀 公也 白石 哲 内田 照章
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.57-66, 1989-09-25 (Released:2007-09-28)
参考文献数
19
被引用文献数
3 3

長崎半島の脇岬漁港に隣接する丘陵地において,1983-1986年の2月から7月にかけてトビMilvus migrans lineatusの繁殖生態を調べた.その結果は以下の通りである.1) 丘陵地の一部(面積0.4km2)で1985年と1986年に番い密度を調査し,それぞれの年に33番いを数えた.このような集団的営巣は,本調査地がトビにとって餌の得易い,かつ営巣可能な樹木の多い環境であることによるものと考えられた.2) 1983-86年に計32巣を対象に繁殖成功率を調べた.産卵は28巣で行われ,これらの巣における一巣卵数は平均2.2個であった.少なくとも1羽の雛が24巣で巣立った.巣立ち雛数は1巣当たり平均1.0羽であり,これは個体群を維持するの十分な雛生産率であると思われた.3) 抱卵期から家族期までの親の行動を調べた結果,雌親は家族期前期まで縄張り内に留まった.雌親は育雛期中期から巣の周辺で採餌を再開したが,ほとんどの餌は雄親によって集められた.このことから,餌の豊富な環境では雄親は単独で,雌親と雛に十分な餌を供給し得ると考えられた.4) 以上の観察から,餌と営巣樹種の豊富な環境では,トビは集団的/TV1...営巣し,かつ安定した個体群を維持するのに十分な雛を産すること,さらに雄親の十分な餌供給により雌親は抱卵期から家族期前期まで縄張り内に滞留すると思われた.
著者
谷口 夏子 福岡 篤彦 天野 逸人 岡村 英生 竹中 英昭 森井 武志 岡本 行功 吉川 雅則 古西 満 塚口 勝彦 濱田 薫 米田 尚弘 成田 亘啓
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR TB AND NTM
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.367-371, 2002-04-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
7

われわれは膿胸関連リンパ腫の症例を経験したので報告する。患者は67歳男性で左側胸部腫脹と疼痛で受診した。既往としては6歳時に肺結核, 24歳時に結核性胸膜炎に罹患していた。生検標本の組織学的検査の結果, 悪性リンパ腫びまん性大細胞B細胞型と診断した。THP-COP (THP, CY, VCR, PSL) による化学療法を施行し徐々に胸痛と腫脹は改善し, 現在維持療法継続中である。また, 分子生物学的見地から膿胸壁のEBウイルス感染を証明した。悪性リンパ腫を併発した結核性慢性膿胸症例の全例にEBウイルスの感染が証明されたとの報告があり, EBウイルス陽性の結核性膿胸の患者ではより注意深く検査を進める必要がある。
著者
大石 真莉子 川井 元晴 小笠原 淳一 古賀 道明 神田 隆
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.744-749, 2012 (Released:2012-10-15)
参考文献数
25
被引用文献数
2 2

症例は38歳男性である.実子のポリオ生ワクチン経口投与の1カ月後に左上肢と右下肢の筋力低下が出現した.同部位の針筋電図で異常所見なく,筋力低下は一旦自然軽快したが針筋電図の2週間後に再増悪した.MRIでは頸髄前角と腰髄前根にT2高信号域があり,ペア血清で抗ポリオ2型中和抗体価の有意な上昇をみとめたためワクチン関連麻痺性ポリオ(VAPP)と診断した.γ-グロブリン大量静注療法を施行したが筋力改善はなかった.VAPPは通常一相性の経過をたどるが,本例はポリオウイルスの曝露期間中に施行した針筋電図による骨格筋障害がウイルスの感染経路を活性化したため,被検筋を中心とした二相性の症状増悪をきたしたと考えられた.
著者
三上 和久 古田 浩之 中村 崇
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.931-935, 2015 (Released:2015-10-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1

症例は79歳,女性.両側の大腿骨人工骨頭置換術と複数の腹部手術歴があった.2日間持続する腹痛と嘔吐にて紹介搬送され,腹部CTから癒着性イレウスと診断された.骨盤底はアーチファクトの影響で読影困難だった.しかし,改めてアーチファクトの影響が少なくなるようCT条件を調整したところ,左閉鎖孔に嵌頓する小腸を同定することが可能となり,超音波検査とあわせて左閉鎖孔ヘルニア嵌頓によるイレウスと診断を改め,即日緊急手術となった.人工物によるアーチファクトの影響で一見読影困難にみえても,CT条件の調整と超音波検査を併用することで,アーチファクト部でも積極的に読影することが重要であると考えられた.
著者
古澤昌彦著
出版者
成山堂書店
巻号頁・発行日
2001
著者
北嶋 諒 森田 剛文 古橋 暁 木内 亮太 武田 真 菊池 寛利 渡邊 文利 杉本 健 坂口 孝宣 竹内 裕也
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.116, no.7, pp.583-591, 2019-07-10 (Released:2019-07-10)
参考文献数
27

症例は60歳女性,貧血精査内視鏡検査でVater乳頭部腫瘍とその肛門側に粘膜下腫瘍を認めた.皮膚筋肉に多発する腫瘤やcafé au lait斑および乳頭部腫瘍生検より,神経線維腫症1型(NF1)に随伴する神経内分泌腫瘍(NET)と診断した.膵頭十二指腸切除術施行時,近位空腸漿膜に突出する結節が散在していた.病理上,乳頭部腫瘍はNET G2,乳頭肛門側腫瘍を含め他の腫瘍はいずれもGISTであった.本症例のような報告はまれである.