著者
小村 弘 茂本 友貴枝 河原 亥一郎 松田 健一 阿野 理恵子 村山 洋子 森脇 俊哉 吉田 長弘
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.141-147, 2005-01-01
参考文献数
27
被引用文献数
1 2

コンビナトリアルケミストリーの発展により化合物ライブラリーの数は百万を越え, 週に何十万もの化合物が多くの生物学的ターゲットに対してスクリーニングされている. これに伴い多くのリード化合物が見出されている. さらに開発候補品のディベロッパビリティにおいて動態代謝特性が重要な要因の1つであるとの認識が深まり,優れた薬物動態プロファイルを伴った開発候補品を見出すため探索動態グループに対する要求が年々高まってきている.このような状況下において, 溶解性, Caco-2膜透過性及び代謝安定性試験などについてハイスループットスクリーニング(HTS)への取り組みが行われてきた. しかしながら, 探索動態試験におけるHTSは時間と労力を必要とし, 評価できる化合物の数は最大でも生物学的ターゲットに対するHTSの1/100から1/10000と限られている. 近年, 合成化合物の体内動態特性を予測するためのin silicoモデルが検討されている.特にpolar surface area(PSA), molecular weight(MW), 脂溶性(logP)及びhydrogen bonding(HB)の数などの種々のパラメータが用いられ, 薬物の膜透過性又は経口吸収性の予測が試みられている.
著者
小村 弘 松田 健一 茂本 友貴枝 河原 亥一郎 阿野 理恵子 村山 洋子 森脇 俊哉 吉田 長弘
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.131-139, 2005-01-01
参考文献数
25
被引用文献数
1 3

肝臓での代謝安定性は経口吸収性とともに生体内利用率に影響する重要な因子であり, その最適化は多くのプロジェクトにおける最重要課題の1つである. 一般に代謝試験には肝ミクロソーム系又は単離肝細胞系が用いられている. 肝細胞系はphaseI及びII代謝活性, さらに肝取り込みや胆汁排泄に関与する膜輸送系を有しており, 開発候補品を初め薬物の詳細な代謝検討に使用されている.しかし非凍結及び凍結ヒト肝細胞の場合コストが高く付くこと, またロット間の代謝活性の個体差が大きいこと, そしてロボットへの適応が難しいことから, 創薬の初期スクリーニングには適していないものと考えられる. 一方, 肝ミクロソーム系では細胞質の酵素によるphaseI及び硫酸抱合活性などのphaseII代謝を測定することができないが, 主代謝酵素であるcytochromeP450(CYP)活性が存在し,いずれの種についてもミクロソームを容易に入手できる. 特にヒトではハイスループットスクリーニング用として多くのドナーから調製されたミクロソームが市販されている.
著者
小村 弘 河原 亥一郎 茂本 友貴枝 松田 健一 阿野 理恵子 村山 洋子 森脇 俊哉 吉田 長弘
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.121-130, 2005-01-01
参考文献数
27
被引用文献数
2 5

経口吸収性は生体内利用率に影響する重要なファクターの1つであり, ヒトでの低い吸収率さらにはその個体間の大きなバラツキは, 開発候補品のディベロッパビリティーを大きく低下させる. 近年コンビナトリアルケミストリー及びハイスループットスクリーニング(HTS)の導入は幅広い生物学的ターゲットに対して効率的にリード化合物の創出を可能にしてきたが, リード化合物の経口吸収性を初め体内動態に関わる物性を悪化させた. したがって, 創薬において吸収性に優れた開発候補品を創製するためにはリード化合物の最適化が必要となる. 吸収性は主に水に対する溶解性と膜透過性が大きく関わっており, これらのスクリーニング系が開発されてきた.近年その処理能力を上げるため, より簡便な比濁分析法や溶液沈殿法を用いた溶解性試験, さらにはCaco-2細胞の短期間培養法, N in one 及び96 well formatを用いた透過性試験系が採用されている.
著者
鷹野 美紀 吉田 燿子
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.390, pp.112-121, 2015-01

大黒天、恵比寿は商売繁盛、掃除をするとお金が貯まる──。日本には昔から金運アップを願う信仰や言い伝えが数多くある。2015年は寺社や風水の力を借りて強い運気を取り込もう。
著者
冨士田 益久 木原 秀文 藤本 嘉治 吉田 裕 三吉 一子 米虫 和子
出版者
Japanese Society of Gerodontology
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.250-257, 1996

大阪市では在宅寝たきり高齢者の歯科保健対策について調査研究を行うため, 訪問診査を実施している.1993年 (平成5年) 1月から3月まで大阪市内4区 (東部-城東区, 西部-大正区, 南部-東住吉区, 北部-東淀川区) に居住する65歳以上の在宅寝たきり高齢者の歯科保健の実態とニーズを調査し, その概要を把握した.それに基づき, 大阪市東淀川区歯科医師会では1994年 (平成6年) 6月1日より大阪市からポータブル歯科診療器具の貸与を受け, 実際の訪問歯科診療を行っている.今回, 大阪市4区の訪問診査の結果を報告すると共に, 現在実施している大阪市東淀川区の在宅寝たきり高齢者訪問歯科診療について報告する.<BR>訪問診査の調査対象者は, 大阪市環境保健協会訪問指導員による訪問指導を受けている者のうち厚生省寝たきり度判定基準B, Cランクに属し, 65歳以上で, 上記4区に居住し, 訪問診査を希望する者で, 総計52名に実施した.そのうち歯科診療を希望する者が26名 (50.0%) あり, 診査に当たった歯科医師は, 29名 (55.8%) に歯科診療の必要性を認めた.また, 1994年6月1日から1995年3月31日までの間に大阪市東淀川区で実施した訪問歯科診療の件数は, 8名で, 延べ訪問回数は55回であった.<BR>これらの結果から, 在宅寝たきり高齢者の口腔内の状態の改善と向上を図り, 歯科保健指導ならびに訪問歯科診療の推進が必要であり, それらを整備し, 充実することは, 在宅寝たきり高齢者の口腔保健と福祉の向上に有意義であることが示唆された.
著者
吉田 友敬 中西 智子 Tomoyoshi Yoshida Satoko Nakanishi 名古屋大学大学院人間情報学研究科 三重大学教育学部 Graduate School of Human Informations Nagoya University School of Education Mie University
雑誌
情報文化学会誌 = Journal of the Japan Information-culture Society (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.43-50, 1996-11-01

音楽において, リズムのゆらぎは, 音楽の流れに乗ることや, 音楽的感動にとって大切な要素である。このゆらぎの本質的な要因は何であるか。特にゆらぎのスペクトル解析に関しては, 武者等の研究がある。その中で, メトロノーム等に合わせることなく, 自由に拍打ちをする, フリータッピングにおいて, 1/fゆらぎが見出されている。本研究では, この方向を発展させて, 実際の楽曲に合わせて拍打ちをする実験を行った。その結果, 新たに1/fゆらぎが見出され, 人間的なリズムのゆらぎが私たちの感性に対して重要な意味を担っていることが推測される。また, いくつかの例において, リズムのゆらぎと引き込み同調の関連が示唆される。
著者
吉田 和司 三山 敏史 改井 瑞樹
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00564-16-00564, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1

In order to clarify the reason that the multi-feeding is harder to occur in an overlap-type sheet separation mechanism than in a pressing-type, we examined the behaviors of the paper sheet in the both sheet separation mechanisms. The apparatus that handle paper sheets, such as copy machines, printers, and ATMs, are widely used in these days. These apparatus are equipped with sheet separation mechanism to make paper sheet separate one by one. The sheet separation mechanisms are classified roughly into two groups, one is a pressing-type and the other is an overlap-type. The pressing-type separation mechanism is widely used in copy machines, printers, and facsimile, because it is simple and low cost, however, its reliability is relative low because a multi-feeding is easily to occur. On the other hand, the overlap-type separation mechanism is used in apparatus that high reliability is required such as ATMs although the mechanism is complex and high cost, because a multi-feeding is hard to occur in this mechanism. However, the reason why the multi-feeding is hard to occur in the overlap-type sheet separation mechanism has not been clarified. First, we introduced the model and formulation that can calculate the resistance force and feed force acting on the paper sheets in the overlap-type mechanism. And, based on the calculation results of the resistance force and friction force between the paper sheets, we examined the behavior of the paper sheet. As a result, we found that, in the overlap-type sheet separation mechanism, when the piled paper sheets move between the feed-roller and the gate roller, a slippage caused by the resistance force that is proportional to the number of the piled sheet occurs between the piled paper sheet, and this slippage is the factor that is superior to the pressing-type sheet separation mechanism.
著者
森 恵子 岩崎 靖 伊藤 益美 三室 マヤ 吉田 眞理
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.405-410, 2012 (Released:2012-06-26)
参考文献数
15
被引用文献数
2 7

症例は死亡時86歳の男性である.進行性の歩行障害,筋強剛,認知症を呈した.静止時振戦,L-dopaの反応性,自律神経障害はなかったが,MIBG心筋シンチグラフィーの集積低下をみとめ,Lewy小体型認知症と臨床診断された.死亡後の病理診断は大脳皮質基底核変性症であった.全身病理では心臓交感神経終末が高度に脱落しており,MIBGの集積低下を反映していた.さらに中枢神経,消化管,副腎等にはみられなかったLewy小体が交感神経節に限局してみとめられた.MIBGの集積低下はLewy小体の存在を示唆するが,その広がりまでは予見できず,また偶発的にLewy小体が合併する事を臨床診断の際には考慮する必要がある.
著者
吉田 正樹
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.11, pp.3134-3142, 2012 (Released:2013-11-10)
参考文献数
24

多剤耐性緑膿菌,多剤耐性アシネトバクター,基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌,ニューデリー・メタロβ-ラクタマーゼ1産生菌,KPC産生菌などの薬剤耐性グラム陰性桿菌が,世界中で発生し急速に拡大してきている.これらの菌に有効性が期待されるチゲサイクリンやコリスチンなどの薬剤は,国内では承認されていない.適切な治療薬がない現状では,これらの感染症を拡大させず,感染制御することが重要である.
著者
互 恵子 両角 亮子 吉田 倫幸
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.9-14, 1991-07-10 (Released:2010-08-06)
参考文献数
9
被引用文献数
1

The present study examined the effect of self-administered facial massage (“Shiseido Home Massage”) on psychophysiological states. Twenty healthy females, age 19 to 48, served as subjects. Prior to the experiment, subjects learned the technique of self-administered facial massage by watching a video on skin care and by receiving direct instruction from a beauty specialist. To master the technique, subjects were asked to practice self-administered facial massage everyday for a two-week period. During the experiment, frontal EEG (Fz) was recorded during pre-rest, self-administered facial massage and post-rest conditions. Before and after recording in each condition, subjects estimated their own psychological states (mental arousal level and “feeling-refreshed” level). The frequency-fluctuation of α-waves in the EEG record was extracted using an F-V conversion system and analyzed using Fast Fourier Transform (FFT). Self-administered facial massage was found to increase the subjects' sence of well-being and the estimated level of feeling refreshed. In addition, self-administered facial massage was found to reduce mental arousal during post-rest in subjects who reported a high arousal level in the pre-rest condition, whereas it increased the arousal level during post-rest in subjects who initially reported low arousal. Also, the power spectrum of α-wave fluctuations during self-administered facial massage is of the 1/f type which can be described by a curve approximately inversely proportional to the frequency over the low frequency range. This powerspectrum relation did not hold for states of higher or lower arousal. The results suggest that the 1/f type of α-wave fluctuations in the frontal area are correlated with a feeling of wellbeing and mental arousal and that self-administered facial massage results in an improved self-assessment of psychophysiological states.
著者
宮城 悦子 沼崎 令子 中西 透 片岡 史夫 猿木 信裕 井畑 穰 伊藤 則雄 吉田 憲生 新原 温子 村松 孝彦 今泉 明 山本 浩史 高須 万里子 光島 徹 杤久保 修 山門 實 青木 大輔 平原 史樹
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.749-755, 2012 (Released:2012-07-13)
参考文献数
17

目的:血漿中アミノ酸濃度はがんを含む各種疾患により変化する.血漿中アミノ酸プロファイルから健康状態や疾病の可能性を把握する「アミノインデックス技術」は複数がんのスクリーニング法として臨床実用化されている.本研究は多施設共同試験により3種の婦人科がん(子宮頸がん,子宮体がん,卵巣がん)の判別を行う指標式を「アミノインデックス技術」を用いて導出し,その有用性を検討することを目的とした.方法:複数施設で子宮頸がん患者208例,子宮体がん患者186例,卵巣がん患者102例,婦人科良性疾患患者305例,健康人1,631例を対象として採血し,血漿中アミノ酸濃度をLC-MSにより測定した.結果:3種の婦人科がん患者の血漿中アミノ酸濃度変化は共通性が高く,婦人科がんのいずれかに罹患している可能性を判別する一つの指標式を「アミノインデックス技術」を用いて導出し,その判別性能評価を行った.導出された指標式の特異度95%での感度は子宮頸がん52%,子宮体がん58%,卵巣がん77%であり,いずれもⅠ期症例から高い感度を示した.また,子宮頸がんでは腺癌も高い感度を示す,子宮体がんではCA125より有意に感度が高い,卵巣がんではCA125と同程度の感度を示すなどの特徴を有していた.結論:「アミノインデックス技術」により導出された,3種の婦人科がんのいずれかに罹患している可能性を評価する一つの指標式は,3種の婦人科がんの簡便な血液検査のスクリーニング法として有用であることが示唆された.
著者
近藤 史人 古川 忠始 吉田 信人 川口 恭則 串戸 一浩 鈴木 常彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.36-36, 2002

1976年,R・ドーキンスによる「利己的な遺伝子」の発表以来,文化遺伝子,ミームの概念は,S・ブラックモア,R・ブロディ,佐倉統などにより掘り下げて論じられてきた.ここではミームの発生過程を伝統的ダーウィニズムの模倣-変異-淘汰による偶然の産物とするにとどめず,I・プリゴジン,S・カウフマンの自己組織化の論理をミームにも適用し,マルチエージェントが自己触媒となり,散逸構造を形成するプロセスと仮定して考察する.環境に対する全体最適の価値観を自己触媒のモメンタムと捉えることで,21世紀型のサステイナブルな創発型組織モデルを形成し得るミームマネージメントの可能性を考察する.
著者
蒲池 みゆき 吉田 千里
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.77-84, 2006-09-30 (Released:2016-12-01)

In this research, we investigated the function of human eye-gaze perception and control system. The whites of human eyes produce a strong contrast with the pupils, and in light of this fact, detection of the eye-gaze direction is relatively easy to do. Our result in Experiment 1, however, showed that the perceived eye-gaze direction is affected not only by the eyes but also by the direction of the whole head. From the perceived position, the actual gazed position can be estimated by a linear function model. From the result of Experiment 2, we found that the head and eye movements of perceiver are also systematically affected by the looker's head rotation. Additionally, in the MRI imaging study in Experiment 3, it was shown that the rotation center of the eyeball when the participant gazed at various points was located backward, and the rotation angle was asymmetric on both eyes.
著者
飯田 実 石井 正則 秋山 香織 辻 富彦 吉田 茂
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.151-153, 1998-04-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
15

口蓋扁桃摘出術後4日目に大量出血をきたした1症例を経験した。凝血塊の誤飲により窒息し, 心肺停止をきたした。そのため緊急気管切開術を施行し, 救命救急処置により一命をとりとめた。術後安静の不徹底が誘因と考えられた。口蓋扁桃摘出術は頻繁に, そして比較的安易に行われる手術であるが, 危険な一面を有していることを再認識し, 予防法の徹底と的確な対応の重要性を強調した。
著者
高木 昭佳 吉田 直子 渡部 有貴 中川 洋子 北澤 英徳 三村 泰彦 足立 伊佐雄 川上 純一
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.15-22, 2007-01-10
参考文献数
23
被引用文献数
1 3

To improve the drug information service and standardize pharmaceutical care for inpatients of the Department of Japanese Oriental Medicine, Toyama University Hospital, we created a Kampo (Oriental) medicine database and used it in the preparation of medication instruction sheets. The database was configured on a Power Mac G4 (Apple Computer, Inc.; Cupertino, CA, USA) personal computer operating on Mac OS 10.4 using FileMaker Pro 6 database software. The database comprised 5 interlinked files-patient registration file, constituent crude drug registration file, Kampo formula registration file, and a file for the making and storing of instruction sheets. Information on 239 crude drugs and 560 Kampo formulae obtained from our "Hospital Manual for Japanese Oriental Medicine" was recorded in the database. Further, color photographs of the plants from which the herbal medicines were derived and other natural medicines were included in the instruction sheets to give patients a better understanding of Kampo pharmacotherapy. The database has made it easy to prepare personalized instruction sheets, which can be done by only entering the patient's ID and the Kampo formulae prescribed or crude drug name. In addition, the medication instructions for each inpatient and the indication(s) of prescribed Kampo formulae have been recorded in the database for later use in the management of inpatient histories and to provide utilization statistics for Kampo medicines. When a questionnaire survey of inpatients of the Department of Japanese Oriental Medicine was carried out to evaluate the usefulness of the medication instruction sheets prepared using the database, it was found that they gave patients a better understanding of Kampo pharmacotherapy and made them more interested in it. In conclusion, our database system will help improve the drug information service and quality of pharmaceutical care for inpatients treated with Kampo formulae prepared from crude drugs.
著者
野村 陵 川本 英樹 吉田 秀則 米田 武史 青木 茂
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集 (ISSN:13465260)
巻号頁・発行日
vol.25, no.10, pp.72-77, 2005 (Released:2005-10-31)
参考文献数
10

高解像度圧縮性CFD解析コードを用いて超音速風洞流路流れの可視化を行った.CFD解析結果の可視化は,流れ方向の気体の密度勾配分布に基づいた仮想的なシュリーレン光学画像処理手法を用いて行った.ここでは,以前に考案した超音速風洞流路流れの特性を利用した最適化手法によるノズル形状の最適化結果を例として,最適化前後のCFD解析結果を可視化し,風洞測定部の気流の変化を確認した.可視化によって,風洞流路内の一様流れ中に発生する微小な圧力波を良く捉えることができ,最適化による風洞測定部の圧力波のわずかな変化を確認することができた.このような可視化手法が微小な圧力波を評価する上で有効な手法であることが判明した.