著者
横山 元紀 吉田 香
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2010-HCI-136, no.6, pp.1-8, 2010-01-15 (Released:2009-12-24)

近年の情報技術の発達により,インターネット上に多くの Web ページが存在するようになった.これに伴い,Webページを検索・ランキングする技術が発達してきたが,現在の Web ページ検索技術はレイアウトの良さや読みやすさに関する評価因子を考慮していない.本研究では人間の視覚モデルを用いて Web ページの評価因子を解析し,Web ページの順位付けに評価因子を用いた Web ページ検索・ランキングシステムを提案する.本稿では提案システムを構築するにあたり,提案システムの概要と提案システムに用いる評価因子に関する考察を行った.その結果,Web ページのコントラストだけではなく,メニューやタイトル,画像などの構造を考慮した特徴量および既存の類似画像検索などで用いられる特徴量などを用いることで提案システムを利用するユーザの評価因子の評価によく当てはまる評価関数を構築できる可能性が確認できた. Conventional web search by keyword gives us retrieval results according to similarity between keyword and web page content or importance. There are several ways to calculate similarity or importance such as PageRank and HITS. However, higher ranked web page is not always well understandable or readable. On this point, people are interested in usability to evaluate web page. On the other hand, human visual perception model is suggested by psychologists and computer vision researchers. They reported our impression to web page is occurred in instant. In this paper, we propose the web page design evaluation system based on human visual perception model to apply page ranking method which can sort web page retrieval results by understandable or readable order. The proposed system is constructed by (i) image capture module, which takes web page retrieved by keyword as an image, (ii) feature extraction module, which extract image feature based on human visual perception model, (iii) evaluation factor analysis module, and (iv) re-rank module. We report the experimental result of questionnaire for web page evaluation and show consideration of web page design factor.
著者
吉田 浩一 田澤 浩二 伊藤 修二
出版者
Japan Chapter of International Geosynthetics Society
雑誌
ジオシンセティックス論文集 (ISSN:13446193)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.183-186, 2008
被引用文献数
2

高速道路JCT工事おいて,二重壁構造を有するジオテキスタイル補強土壁が採用された.本補強土壁の施工箇所は高速道路のOFFランプの路体部にあたり,最大壁高10.2m,幅6.5mの幅員の狭い両面盛土形状であった.そこで,補強盛土体の一体性と施工性の向上を目的に,各段のジオテキスタイルを全層敷設とし両面の内壁まで敷設した.本工事では,補強土壁の安定性を評価するために,盛土施工中および供用後において「光ファイバーセンサー機能付ジオテキスタイル」1)を盛土に敷設し,ジオテキスタイルに生じるひずみの計測を行うこととした.本論文では,動態観測結果の報告とその評価を行う.
著者
吉田 浩子
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.52-57, 2016-09-01 (Released:2016-09-15)
著者
吉田 英一 大江 俊昭 山本 鋼志
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2016年度日本地球化学会第63回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.40, 2016 (Released:2016-11-09)

海成堆積岩中に産出する球状炭酸塩コンクリーションの成因について報告するとともに、そのプロセスの応用として、地層処分場などの地下環境での長期的シーリング技術への適用性について述べる。
著者
菊地 真人 山本 英子 吉田 光男 岡部 正幸 梅村 恭司
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D = The IEICE Transactions on Electronics (Japanese Edition) (ISSN:18810225)
巻号頁・発行日
vol.J100-D, no.4, pp.544-555, 2017-04-01

本論文では,観測頻度から条件付き確率を推定するという問題に取り組む.条件付き確率の推定は,データマイニングや実際の応用における基本的な操作であり,その推定方法によって手法の正確さが左右されることがある.一般に,確率推定では最ゆう推定値が用いられるが,低頻度に弱いという問題がある.この問題に対処するため,ベイズの枠組みがよく用いられる.ベイズの枠組みでは,データについての事前分布を推定し,事後分布の期待値を用いる.しかし,データをもとに事前分布を推定することは容易ではない.そこで,本論文では,事前分布として何らかの分布を仮定して事後分布の信頼区間を求め,その下限値を用いる手法を提案する.期待値は偏りのない推定値となる一方で,信頼区間の下限値は条件付き確率を保守的に見積もった推定値となる.実験によって,提案手法が低頻度に頑強であることを示す.更に,提案手法は事前分布として一様分布を用いた場合,ベイズの枠組みを用いた手法とほぼ同じ性能を獲得しうることを示す.
著者
吉田 亨 玉川 英則 新保 雅之
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.59, no.463, pp.133-138, 1994
被引用文献数
1

"Uranihon" is a name of the sections of Honsyu along the Sea of Japan. But it sometimes means the undeveloped part of Japan, too, because the prefix "lira" has a negative nuance in Japanese. This paper analyzes frequence of using and the transition of meaning of the word by using old local newspapers in Niigata Prefecture since mid Meiji era, and investigates the historical background. In result,the periods when the word was frequently used were Showa tens and Showa thirties and in the both periods the meaning of the word deeply reflected the historical background.
著者
仁枝 元良 吉田 敦 片岡 通明 有馬 政登 鳴海 馨 成田 久雄 笹崎 郁雄 宮城島 実香
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第41回, no.人工知能及び認知科学, pp.85-86, 1990-09-04

AI開発環境として開発される多くのツールは,従来開発に利用されてきたシステム構築のためのツールや技法とは異なった文化を背景としており,知識処理システムは従来のシステムと独立して開発される場合が多かった.そのためにエキスパートシステム(以降ESという)開発ではLISP,PROLOGベースで固有のモデルを構築するため以下の問題が発生していた.・省資源,高性能の知識処理システムの構築が難しい.・データベース,ネットワークなどの既存システムとの融合が難しい.これらの問題を解決するために,COBOLベースのES構築支援ソフトウェアーYPS/KR(YacII Programming System/Knowledge Representation)を開発し,既存システムとESの自然な融合を実現した.YPS/KRのシステム構成は以下のとおりである.・WS上でのモデル編集/構築を行う開発環境・ホスト上で実行するために知識表現形式をCOBOLに変換するYPS/KRであり,COBOLのプリプロセッサである.本論文ではオブジェクト指向とイベント駆動型推論を中心にYPS/KRの概要について述べる.
著者
鳥居 久展 貴志 真也 吉川 則人 和田 哲宏 吉田 隆紀 小川 成敏 北村 有己子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.C0325-C0325, 2005

【目的】夏季のスポーツ活動における熱中症の問題は以前より指摘されている。なかでも熱痙攣は発生頻度が高く、一般的にも「筋肉がつる」といった表現で知られている。われわれは1998年から和歌山県高校野球連盟からの要請により全国高校野球選手権和歌山大会のメディカルサポートを和歌山県理学療法士協会協力のもと実施してきたが、試合中の熱痙攣の対処には苦難する場面が多いのが現状である。今回、過去のサポート中における熱痙攣の発生状況について調査し、現場での高校球児の熱痙攣の特徴や要因、今後の課題についての知見を得たので報告する。<BR>【方法】全国高校野球選手権和歌山大会における熱痙攣の発生率、発生時期、発生部位、ポジション別発生状況、試合復帰状況を過去5年間(2000~2004年)のサポートカルテより調査した。<BR>【結果】熱痙攣の発生率は、サポート総処置件数335件中24件と全体の7%であった。しかしその割合は増加傾向にあり2004年では全体の18%と高くなった。発生時期としては21件(88%)が試合後半の6回以降に発生しており、守備中11件、投球中7件、走塁中6件の順に多かった。発生部位は下腿13件(両側4、片側9)、両下肢全体4件、ハムストリングス3件(両側2、片側1)、片側下腿+ハムストリングス2件、全身性2件であった。ポジション別にみると投手8例、捕手1例、内野手8例、外野手7例で全員先発メンバーであった。投手は8例中7例が投球中に軸足側の下腿に発生しておりポジション特性がみられた。処置後、試合復帰可能だった例は16例(うち2例が試合中再発、1例が続行不可能)で、8例が試合復帰不可能となった。処置としては水分補給、アイシング、ストレッチ等の応急処置の他、イニング毎に状況確認を行い必要な処置を実施した。<BR>【考察】高校球児にとって夏の地方大会は甲子園に直結する重要な大会であり、その独特の緊張感と暑熱環境下での開催の為、選手の身体的・精神的疲労は大きいと考えられる。2004年度に発生率が高くなったのは大会中の最高気温が平均33°Cを超えるなど(2003年は同29°C)、環境要因が大きいと考える。ポジション別では投手の割合が高く、発生時期が試合後半、部位は下肢に集中しており、運動量、疲労との関係が大きいと考える。復帰状況では3人に1人が復帰不可能となっており、両下肢や全身性の痙攣を起こしていた為、回復に時間を要したことが原因である。試合中は自由飲水させているチームが多いが、自由飲水の場合必要量の60~70%程度しか摂取できていないともいわれ、今後はチームレベルでイニング毎の水分補給やミネラル分の補給を促す必要がある。それには各選手、チームの熱中症に対する知識を高めるとともに大会レベルでの取り組みが必要となるため、今後一層サポート側からの啓発活動を行っていく予定である。
著者
野口 義紘 林 勇汰 吉田 阿希 杉田 郁人 江崎 宏樹 齊藤 康介 臼井 一将 加藤 未紗 舘 知也 寺町 ひとみ
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.277-283, 2017-02-28 (Released:2017-03-17)
参考文献数
20

Objective: Elderly patients commonly experience adverse drug events (ADEs) owing to their poor drug metabolizing and excretion ability, and these often cause multiple organ dysfunction syndrome.  Therefore, it is important that we identify the adverse drug events early on during prognosis.  We searched for oral medicines that might exacerbate the prognosis of ADEs in elderly patients.Methods: The objects under analysis were oral medicines that were registered in the Japanese Adverse Drug Event Report database (JADER).  The associations between the elderly/non-elderly patients and exacerbation risk/non-exacerbation risk were analyzed by risk ratios (RR).  The signal detection of exacerbation risk was defined as 95% confidence interval of lower limit of risk ratio>1 and χ2≥4.Results: The oral medicines that might markedly exacerbate the prognosis of ADEs in the elderly patients in comparison with the ADEs of young patients included 84 items, of which 63 have not been described as potentially inappropriate medicines in all guidelines for medical treatment of the elderly patients.Conclusion: In this study, while we could not search for oral medicines having a high risk of ADEs, we were able to search for oral medicines that might exacerbate the prognosis of ADEs in elderly patients.  This result could contribute to the proper use of medicines in the elderly patients.
著者
仁枝 元良 吉田 敦 片岡 通明 有馬 政登 鳴海 馨 成田 久雄 笹崎 郁雄 宮城島 実香
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.85-86, 1990-09-04

AI開発環境として開発される多くのツールは,従来開発に利用されてきたシステム構築のためのツールや技法とは異なった文化を背景としており,知識処理システムは従来のシステムと独立して開発される場合が多かった.そのためにエキスパートシステム(以降ESという)開発ではLISP,PROLOGベースで固有のモデルを構築するため以下の問題が発生していた.・省資源,高性能の知識処理システムの構築が難しい.・データベース,ネットワークなどの既存システムとの融合が難しい.これらの問題を解決するために,COBOLベースのES構築支援ソフトウェアーYPS/KR(YacII Programming System/Knowledge Representation)を開発し,既存システムとESの自然な融合を実現した.YPS/KRのシステム構成は以下のとおりである.・WS上でのモデル編集/構築を行う開発環境・ホスト上で実行するために知識表現形式をCOBOLに変換するYPS/KRであり,COBOLのプリプロセッサである.本論文ではオブジェクト指向とイベント駆動型推論を中心にYPS/KRの概要について述べる.
著者
吉田 有輝 三岡 相至 松本 直人 大野 英樹 吉田 生馬
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】1998年の厚生労働省の調査によると,ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome:以下,GBS)は人口10万人あたりに対し1.15人の年間発生率であり,平均発症年齢は39歳で男女比は3:2である。また,GBSは一般的に予後良好であるとされており,1998年の英国の調査において,走行可能な状態まで回復した症例は約62%と報告されている。このように,GBSは若年性の神経難病であり,やや男性に多いことから,働き盛りの労働者に発生しやすいという特徴を持っている。それにも関わらず,GBSを発症した症例がその後どのような過程を経て社会復帰を実現したのかを示す報告は少ない。そこで,今回,当院において急性発症から自宅退院,その後の訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)により社会復帰を達成した症例を経験したので報告する。【方法】平成25年3月5日~4月16日までに神経内科に入院したGBSの1例を対象とした。年齢は40代後半,性別は男性,職業は建設施工会社の現場監督であり,妻と3人の息子と同居していた。退院時のBarthel Indexは85点,100mの連続歩行や1時間の座位保持は疲労感が強く継続は困難な状況で,外出には車椅子が必要であった。筋力は,徒手筋力検査にて,上肢では前腕筋が概ね3+,股関節伸展筋および外転筋が3+,足関節底屈筋が2+,握力は右14.5kg,左14.0kgであった。退院時の主訴は「新たな身体を作りたい」であり,HOPEは「最終的に復職したい」であった。入院中は1日3回のリハビリテーションを毎日実施し,自宅復帰後は週に3日,1回40分の訪問リハを医療保険下で平成25年4月18日~9月27日まで実施した。訪問リハでは,屋内生活の安定を目標とするとともに,過用性筋力低下(overwork weakness)のリスクを考慮したADL指導や自主練習の提示を行っていった。その後,徐々に活動範囲を拡大させながら,日常的な活動性とADLおよびIADLの状況を毎回確認し,最終的には,復職した際の具体的な通勤方法や仕事内容を評価し,指導を行った。【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に則り,利用者に十分な説明と同意を得た後に実施した。【結果】自宅復帰後,社会参加に対するHOPEに早期復職や完全復帰と変化が認められるようになった。しかし,介入時の主訴からも推測される通り,疾患や身体機能,それに伴うADLへの理解が不十分であり,復職に関して焦燥感があることが考えられた。本人が同年6月末を復職時期として希望していたため,まず,通勤手段である自転車走行や電車移動を家族とともに行ってもらったが,電車移動中や外出先では疲労が強く頻回な休息が必要という結果であった。そこで,本人と相談しながら復職時の課題を明確化し,問題解決方法をその都度確認していった。その結果,8月初旬には1日の外出を実施することが可能となった。その際,移動時の疲労やそれらの翌日への持ち越しが確認されたが,デスクワークは可能であることも確認できた。そして,9月には訪問リハを週2回に変更し,復職後の業務内容は会社と相談した結果,内勤へと変更することが決まり9月27日に訪問リハは終了,10月初旬に復職を達成した。【考察】若年の男性にとって,労働者や夫,父親としての社会的地位や尊厳,名誉が失われることは大きな問題である。また,あらゆる神経難病の中で,GBSが予後良好と言われていても,罹患した方々は常に不安と隣り合わせの状態で自宅退院を迎えていることが容易に予測できる。今回の症例では,入院中から復職という社会復帰の目標が明確に設定されていた。しかしながら,退院直後は自宅内生活を送ることが精一杯であり,外出時には車椅子を使用しなければならない状況であった。そのため,まずは居宅生活の安定を目標としリハビリテーションを実施していった。その中で,徐々に生活が安定すると,可及的早期に復職をしたいというHOPEの変化が認められた。本人は復帰時には仕事への完全参加を希望していたが,病態やより具体的な復職のプロセスを考慮すると,本人との間で課題の明確化と問題解決方法をその都度確認していく必要があった。そのような介入をした結果,利用者の焦燥感は徐々に緩和していったと考えられる。そして,社会的側面や経済的側面も考慮し,可能な限り利用者の地位や名誉,尊厳に配慮した形で目標を共有していけたため,安全な方法や形式での社会復帰が可能であったと考えられる。【理学療法学研究としての意義】理学療法の目的および理学療法士の役割が,身体の機能回復ではなく,個々人の権利・名誉・尊厳の回復であるならば,本症例のような神経難病を有する患者に対し,退院後も居宅サービスとしての支援を行い,社会復帰を実現していくことは大変重要なことであると考えられた。
著者
山口 正己 土師 岳 西村 幸一 中村 ゆり 八重垣 英明 三宅 正則 京谷 英壽 吉田 雅夫 小園 照雄 木原 武士 鈴木 勝征 福田 博之
出版者
農業技術研究機構果樹研究所
雑誌
果樹研究所研究報告 (ISSN:13473549)
巻号頁・発行日
no.5, pp.39-49, 2006-03

1. 'なつおとめ'は,'あかつき'と'川中島白桃'の出荷の谷間を埋める,果実品質が優れ,大玉のモモ品種育成を目的に,'あかつき'に'よしひめ'を交雑して得られた実生から選抜された中生のモモ新品種である。交雑は果樹試験場千代田圃場(現果樹研究所千代田圃場)において1984年に行われ,1987年春に育種圃に定植,同年7月に初結実した。1990年に第1次選抜され,1992年よりモモ第7回系統適応性検定試験に供試され,1999年8月に命名登録,2002年7月に品種登録された。2. 樹勢はやや強,樹姿はやや直立する。新梢の発生は多く,花芽の着生も良好で,花は単弁普通咲きで花粉を有し,結実は極めて良好である。開花期は'あかつき'とほぼ同時期である。収穫期は'あかつき'の1週間程度後になる中生品種である。3. 果実は扁円形で果実重は230g程度であるが,場所によっては350gを超える果実も収穫されており大玉果が期待できる。果皮の地色は白,着色は多く,玉揃いも良好で外観は優れる。果肉は白色で,溶質,粗密は密~やや密,果汁多く,糖度は14%余り,酸は少なく食味は良好である。4. せん孔細菌病,灰星病の発生が見られるが慣行防除により特に大きな問題とはならない。過熟になると果肉内に水浸状の異常,いわゆるみつ症状が現れることがあるので注意が必要である。5. モモの全栽培地域で栽培が可能である。特に中生モモの出荷時期の平準化に有効であり,普及が期待される。
著者
ララメンディ フロリアン 吉田 昭太郎 ジャラベール ロラン 藤田 博之 竹内 昌治 ポール オリバー
出版者
Institute of Industrial Science The University of Tokyo
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.521-524, 2015

This paper introduces a new technique for patterning functionalization layers on substrates with hightopogra phy. The method is based on a parylene-C template shaped by a structured, sacrificial photoresist layer and attached to the substrate where functionalization is not intended. After photoresist removal and surface function ali za tion, the parylene layer is peeled off, leaving all areas initially covered by the sacrificial polymer functionalized. The technique has several advantages: (i) In contrast to microcontact printing, it allows surfaces with complex topographies to be functionalized; (ii) complex function al ization patterns are possible; (iii) the parylene structure can be reutilized. We successfully demonstrate the technique with the guided growth of neuron-like PC12 cells on honeycomb-shaped protein patterns on micro pillars and microwells. The range and limits of the technique are analyzed and discussed in detail.
著者
大塚 宏司 田仲 勝一 入船 朱美 井上 里美 北山 哲也 吉田 健太郎 新田 竜司 河野 正晴 廣瀬 友彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P1432-C3P1432, 2009

【はじめに】2005年より、理学療法士(以下PT)として社会人サッカーチームに関わりトレーナー活動を行っている.本チームは現在、地域リーグに所属しているが、将来のJリーグ入りを目指して活動している.<BR>サッカー競技は非常に激しいコンタクトスポーツであり、ケガをするリスクも高い.ケガの予防に努めることはトレーナーとして非常に難しい責務でもある.競技スポーツの現場において、実際に起こったケガを調査・分析することで、サッカー選手におけるスポーツ傷害にどのような特徴があるのかを明らかにし、その予防策を示すことを目的とした.<BR><BR>【対象と方法】2005年~2007年の過去3年間に本チームに所属した選手92名の内、当院整形外科を受診した選手は32名で、件数はのべ49件であった.調査データーより(1)各年度の有疾患率(受診件数/各年度在籍選手数)を算出(2)外傷・障害の発生率(3)受傷機転(4)発生部位(5)発生時期(6)ポジション別発生状況(7)試合復帰状況を後方視的に調査した.<BR><BR>【結果】(1)各年度の有疾患率:05年27.5%・06年50.0%・07年85.1%であった.(2)外傷・障害の発生率:外傷が31件(63%)、障害が18件(37%)であった.(3)受傷機転:練習中26件(53%)、試合中23件(47%)に分類された.(4)発生部位:足関節・足部14件(28.5%)、膝関節10件(20.4%)、大腿部4件(8.1%)、下腿部3件(7.5%)であり、筋腱損傷では大腿部、靭帯損傷では膝関節・足関節が多かった.(5)発生時期:月別にみると4月が最も発生件数が多く、3月と5月と8月と続いた.(6)ポジション別発生状況:MFが20件(41%)で最も多く、ついでDFが16件(32.6%)、FWが10件(20.4%)、GKが3件(6%)であった.(7)試合復帰状況:重症度を1週間以内を軽症、1週間以上4週間未満を中等症、4週間以上を重症と分け、軽症:28件(57.1%)、05年5件・06年10件・07年13件、中等症:8件(16.4件)、05年0件・06年4件・07年4件、重症:13件(26.5%)、05年3件・06年4件・07年6件であった.<BR><BR>【考察】ケガの発生状況は下肢に集中しており、サッカーの競技特性と一致し、その6割がコンタクトプレイによる外傷が原因であった.各年度の有疾患率が増加したのは、チームドクターやPTが関わることでケガに対する意識が高まり初期症状のうちに受診してくる選手が増えたためと考えている.年度別にて重症例が増えていることに関しては、試合中におこるアクシデントにて長期離脱が余儀なくされたケースであった.