著者
古橋 忠晃 津田 均 小川 豊昭 鈴木 國文 清水 美佐子 北中 淳子 照山 絢子 堀口 佐知子 清水 克修 後岡 亜由子 Figueiredo Cristina Pionné-Dax Nancy Tajan Nicolas Vellut Natacha Singly François de Pierrot Alain Castel Pierre-Henri Furuhashi Tadaaki Tsuda Hitoshi Ogawa Toyoaki Suzuki Kunifumi Shimizu Misako Kitanaka Junko Teruyama Junko Horiguchi Sachiko Shimizu Katsunobu Sedooka Ayuko
出版者
名古屋大学総合保健体育科学センター
雑誌
総合保健体育科学 (ISSN:02895412)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.29-33, 2011-03-31 (Released:2014-06-11)

In recent years the hikikomori (social withdrawal) phenomenon described in Japan has also come to be seen in Europe, particularly France. Despite the high level of interest in hikikomori in France, it has not been clearly defined and there is no clear overall understanding of the phenomenon. Our Japanese-French research team, supported by a Grant-in-Aid for Scientific Research (B) (overseas surveys), compared hikikomori youths in France and Japan from the perspectives of researchers in various fields. The aim of this study was to investigate the kinds of people to whom the concept of hikikomori is applied in France and Japan. A clinical conference was held in Paris in September 2010 to discuss cases considered to be hikikomori in the two countries. This article is an interim report from research in the first year of a series of international joint studies, and describes the commonalities and differences in the state of hikikomori in Japan and France.
著者
小川 容子 山崎晃男 桑野 園子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.40, pp.103-108, 2002-05-18

本論文は,駅で流されている発車サイン音楽が,電車利用者にどのような印象を与えているのかフィールド調査及びイメージ調査によって明らかにしたものである。回答者は18歳から58歳までの26名。山手線を一駅ずつ乗・降りしながら,各プラットホームで,発車サイン音楽に関する質問,形容詞印象評定と駅全体の印象に関する各質問に回答させ,併せて2ヶ月後に,同じ回答者に駅のイメージ調査をおこなった。その結果,各駅で流されている発車音楽サインのふさわしい度にはそれほど違いがみられないが,発車サイン音楽を含めたサイン音全体に対する不満が「わずらわしさ」や「耳障りである」といった印象を形成していることが分かった。2つの調査でおこなった「形容詞を用いた印象評定」では,迫力性,美的,金属製の3因子が同様に抽出され,実際の乗り降りをおこなっている時の印象とイメージとして思い浮かべる印象の間には,美的因子に関する相関が見られた。The purpose of the present study is to investigate people's impressions to signal music, which rings at platforms. Two kinds of social survey were designed to investigate the subjects' impressions using Semantic Differential and the results were compared with those of laboratory experiments. Three main results were observed: (a) All responses to the signal music could be divided into the same 3 main factors: powerful, pleasant and metallic. (b) There was a correlation on the pleasant factor between social survey and laboratory experiment. (c) Similar feelings (metallic or pleasant) for 6 kinds of signal music were evoked in both conditions: social survey and laboratory experiment.
著者
三幣 康太 北村 謙英 コルテス カルロス 小川 実穂
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
マイクロ・ナノ工学シンポジウム
巻号頁・発行日
vol.2014, no.6, pp."20pm1-E6-1"-"20pm1-E6-2", 2014-10-20

This paper presents an experimental platform to explore effective ambient intelligence systems using a MEMS-based wearable eye-tracking system and tactile display. Ambient intelligence, which allows us to receive useful information on site and at real time from the surrounding environment, requires a method to let the users be aware of the information. Given that our vision and hearing is heavily used, we consider that utilizing of tactile sensation is most effective. In our research, We use an unobtrusive pupil tracker for wearable computer using dye-sensitized photovoltaic cells installed on an eyeglass lens and an electro tactile display. In addition, we made an Android application that enables us to manipulate the Tactile sensations and get information of the eye tracking device.
著者
桜井 良太 藤原 佳典 金 憲経 齋藤 京子 安永 正史 野中 久美子 小林 和成 小川 貴志子 吉田 裕人 田中 千晶 内田 勇人 鈴木 克彦 渡辺 修一郎 新開 省二
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.352-360, 2011 (Released:2011-10-12)
参考文献数
30
被引用文献数
6 8

目的:温泉は古くから治療目的などにも用いられてきたが,温泉施設を高齢者に対する健康増進を目的とした介入事業の拠点として用いる有効性について検討した研究は極めて少ない.そこで我々は,運動・栄養指導,温泉入浴からなる複合介入プログラム"すぷりんぐ"を開発し,その効果を無作為化比較試験によって検討した.方法:65歳以上の特定健診該当者を対象に公募により本プログラムへの参加者を募集した.68名が事前調査に参加し,60名(72.7歳±6.0)がプログラムへの参加に同意した.参加者を無作為に介入群31名と対照群29名の2群に割付け,交差法により前期に介入群,後期に対照群に対して複合介入プログラムを3カ月間(週2回,90分)実施した.介入群プログラム終了時(3カ月後:第2回調査)と対照群プログラム終了時(6カ月後:第3回調査)に調査を実施し,プログラムの短期・長期的効果の検討を行った.結果:介入に起因した傷害,事故の発生はなく,介入群の平均プログラム出席率は76%であった.性・年齢・BMIを調整した一般線型モデルの結果,第2回調査時には対照群に比べ,介入群の握力と開眼片足立ちに有意な改善が認められた(各々p =0.028,p =0.003).また,第3回調査において,介入直後に確認された握力と開眼片足立ちの有意な改善の維持が認められ(各々p =0.001,p =0.024),改善傾向が見られたWHO-5の有意な維持・改善が示された(p =0.027).交差後の対照群の介入プログラム出席率も平均81%と比較的高く,対照群への介入時においても傷害,事故の発生は確認されなかった.結論:温泉施設を活用した複合的介入プログラムである"すぷりんぐ"は身体機能を中心とした高齢者の健康増進に寄与するプログラムであることが示された.また,その継続的効果とプログラムの出席率・安全性が確保されていることから,温泉施設を高齢者に対する健康増進を目的とした介入事業の拠点とする意義は高いものと考えられる.
著者
小川仁士 宇野健 佐々木宣介
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.369-371, 2014-03-11

大学の情報基礎教育においては,単にコンピュータなど既存の情報通信機器の使い方を教えるのみでなく,そこに使われている情報技術の要点をも教える必要がある。しかしながら,従来の座学に頼った授業形態では,学生の学習意欲を高めない限り十分な教育効果を期待することはできない。本研究では,情報技術の教育効果の向上を目指し,学生が自ら体験し考察することのできるアクティビティ中心の授業を行うことを前提に,実際の授業の中で利用可能な教材の開発を行った。具体的には,コンピュータのオペレーティングシステムのメモリ管理機能について対戦型のゲーム形式で体験学習できる教材を開発し,実験授業を通して有効性を検証した。
著者
小川 史
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田教育評論 (ISSN:09145680)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-23, 2004-03-31

近年,戦時下の総動員体制についての研究が深められるなかで,それが単に上からの強圧的な支配のみによって成立したのではなく,民衆の自発性によっても基礎付けられようとしていたことが強調されている。むろん,日本の場合,総体的にみれば1930年代後半以降の総動員体制がきわめて抑圧的なものであることは明白であり,教育の領域も教化的な色彩が強い。したがって,そこに民衆の自発性をゆるす余地は大きいとは言えないかもしれない。だが,当時の論調には民衆の自発性を求めるものが多く存在し,政策サイドも実際にそうした自発性を涵養する試みを展開しているのである。それは実は生産力の増加と労働力の再生産を意図したものであった。当時にあってそうした論調が強かった分野のひとつが文化政策論,とりわけ素人演劇論であった。当時文化政策へと転回していった社会教育行政は主に法整備の面で素人演劇に関わっている。脚本の作成から上演までさまざまな団体が関わった素人演劇運動を通して,演劇による表現空間は政府および政府関連組織によって政策的に形成が目指される。総動員体制は,民衆に表現と娯楽の機会を与え自発性を引き出すことで,その存立を図ったのである。だが,その際,素人演劇運動は,警察的な抑圧を前提に自発性を引き出しつつ,同時にそれを国策的な方向へと導くという,きわめて難しい課題を引き受けねばならなかった。当時素人演劇運動が直面していたこの問題は,民衆を「国民」として規定しかつその「国民」の自発的な参与によって成り立つ政治体である近代国民国家の存立という,きわめて重要な政治的問題と密接に結びついている。ここで問題となるのが自発性の意味である。この自発性は,中性で純粋なものではなく,ある歴史的に特殊な性格を持つべく方向付けられたものである。本研究もその点を中心としつつ論を展開してゆくことになる。
著者
小川 史
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2005

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2018号 ; 学位の種類:博士(教育学) ; 授与年月日:2005/2/22 ; 早大学位記番号:新3969
著者
福森 崇貴 小川 俊樹
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.13-19, 2006-08-30
被引用文献数
2

本研究は,不快な情動をあらかじめ回避しようとする傾向(不快情動回避心性)が,現代の青年に特徴的とされる友人関係に対してどのように影響を及ぼすのかについて検討することを目的として行われた。具体的には,不快情動回避心性は,自己開示に伴う自己の傷つきの予測を媒介して表面的な友人関係へとつながるという因果モデルを想定し,その検証を行った。本研究では,大学生190名(男性61名,女性129名)を対象として,質問紙調査が実施された。構造方程式モデリングによるパス解析の結果,不快情動回避心性から「群れ」「気遣い」へは直接的な影響のみが認められ,また,不快情動回避心性から「ふれあい回避」については,傷つきの予測を媒介要因とする影響のみが認められた。このことから,直接的あるいは間接的に,不快情動の回避が青年期の表面的な友人関係のもち方へとっながっていくことが示唆された。
著者
松本 一則 服部 元 小川 圭介 橋本 真幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.22, pp.1-3, 2013-07-15

web サイトの内容や分野を表すジャンルコードを計算機で推定するジャンル推定技術がマーケティング分野で重要になってきている.一般的に同技術の場合,ジャンル推定に適した単語をあらかじめ求めておき,推定対象ページに現れるそれらの語の出現頻度を基とした特徴ベクトルでジャンル判定を行う.しかし必要な単語数は膨大で識別器の学習は通常困難である.そこで,情報量基準で選択した最小限の単語数でジャンル別 SVM を構築し,同 SVM の各識別結果から総合判定を行う 2 段階 SVM を実現した.さらにエラー識別に役立つ語を学習させた SVM を第 1 段に追加する工夫で精度を向上させた。Automatic genre estimation for specified web sites or web pages is important for web marketing. In general, bag of words (BOWs) extracted from specified web pages are inputted to the genre discriminator. However, the number of necessary words is huge for the discriminator. Thus authors propose genre-specific words extraction based on Information Criteria, and a practical 2-stage SVMs which are ensemble with genre-specific SVMs. We also show SVMs discriminating errors of another SVM improve the accuracy of the estimation.
著者
長 秋雄 国松 直 金川 忠 藤井 真希 横山 幸也 小川 浩司 田仲 正弘
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7-8, pp.413-447, 2009-08-05 (Released:2013-08-05)
参考文献数
36
被引用文献数
2

初期地圧は,地下岩盤開発における地下構造物の建設・維持の安全性に必要な情報として,これまで測定されてきている.しかし,過去に実施された測定結果は非常に貴重なデータにも関わらず,データベース的な意味でそれらを収集整理した文献は見当たらない. 本論文では,過去に公表された75 論文に掲載された初期地圧測定結果について,初期地圧の値とともに初期地圧状態の考察において必要と思われる項目(例えば,測定位置の被り深さ,岩種など)を収集・整理した.また,可能な限り測定位置の応力状態が理解できるように,公表されたデータから三次元主応力とそれらの方向余弦・6 応力成分・水平面内主応力・鉛直応力等を計算し,データベースとしての視点のもとに一覧表形式で表示した. 収録データをもとに,初期地圧と被り深さとの関係,初期地圧と測定標高との関係,初期地圧と岩級との関係などについて,岩種を区分(堆積岩,火成岩,変成岩)して検討を行った.
著者
小川 環樹
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.412-417, 1972-12-31
著者
田村 俊世 小川 充洋 依田 美紀子 戸川 達男
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.118, no.7-8, pp.993-998, 1998-07-01 (Released:2009-10-02)
参考文献数
12
被引用文献数
3

The aim of this study was to provide adequate home health monitoring in the home by using fully automated biosignal measurement to support daily health care and to improve quality of life. We attempted to develop a home health monitoring system that did not provide any restrictions during sleep. bathing or elimination. A set of room containing a bedroom. bathroom. and toilet room was constructed. The system consisted of monitoring devices and a computer terminal for collecting data. The data were automatically collected from the monitoring devices placed at the bed, bath, and toilet and were transferred to a data terminal in the bedroom and stored for further analysis. The data acquisition system is now being used for seven days and data are collected without any trouble.
著者
小川 進 清原 徹也 阿部 忠行
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.520, pp.135-141, 1995-08-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
25
被引用文献数
3 4 8

街路景観の定量的評価をフラクタルにより試みた. 景観の評価は色彩と形態の2因子で行い, いずれもフラクタル次元を算定した. この結果, 街路景観のフラクタル次元は色彩と形態のいずれも自然景観よりも高く, かつフラクタル性 (相関係数) が低いことが判明した. さらに, CADにより環境調和を考慮した街路景観の修景設計を試みたが, フラクタル性は環境調和を定量的に評価しうる量と考えられる.
著者
小川 束 城地 茂
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学環境情報論集 (ISSN:13444883)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.241-267, 2000-03-21

The purpose of this paper is to classify the patterns of calculation of the winter or summersolstice in Shou-shi-li, the last method of establishing the calendar before the Ming dynasty in China, and to make a strict interpretation of the original text on the basis of this classification. Some parts of the text have ambiguous expressions and we can not interpret them when we only consider each phrase in question. Our approach is valid for this question.
著者
小川 淸太郎
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.88-199, 1939-11-10