著者
小野 紘平 小中 英嗣
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.138, no.5, pp.627-634, 2018-05-01 (Released:2018-05-01)
参考文献数
13

Differential equations are considered to be a fundamental tool in many areas of engineering. The goal of our project is to develop an education system that teaches differential equations, in which exercise and assessment problems are automatically generated and delivered to the students. A student's comprehension is identified using his or her answer history record of past answers, and problems at the appropriate level of difficulty are selected and delivered to the student. The proposed education system is implemented by MATLAB.Item characteristic parameters of each class of problem are equated using test result from 183 students in advance. The implemented proposed system has been examined by 13 examinees in 4 weeks. The experimental results show that the proposed system can deliver suitable problem for each student, and all students can improve their performance on solving differential equation through the experiment.
著者
小野 恭子 藤井 健吉 大沼 進
出版者
一般社団法人 日本リスク学会
雑誌
リスク学研究 (ISSN:24358428)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.143-146, 2021-04-25 (Released:2021-04-24)
参考文献数
6

The committee of Society for Risk Analysis, Japan translated a report “COVID-19 a risk governance perspective” into Japanese, which was published by International Risk Governance Center (IRGC). This article introduces the Japanese translation of the report to share the state-of-art of risk governance methodology for Japanese readers. IRGC risk governance framework, which can be used as a structured method for examining the steps of solving various risk problems, was customized to COVID-19. IRGC proposed the five stages of the framework as follows: scientific assessment, perception, evaluation, management and communication. IRGC re-organized procedures which were used for cope with COVID-19 problems on these 5 stages and listed remaining challenges for each stage. Finally, IRGC listed 10 lessons (might be) learned for the immediate future.
著者
小野 雄大 友添 秀則
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
pp.14043, (Released:2014-09-29)
参考文献数
61
被引用文献数
6 3

The Young Men's Association (YMA) was an education institute that provided business programmes and further education for young men. It aimed to train both mind and body, and valued sporting activities.   However, there has been little knowledge about the state of sporting activities provided by the YMA. Therefore, the present study aimed to evaluate the state of the sporting activities at Fuchu YMA in Tokyo. For this purpose, the study used Fuchu-sport bulletins which specialized in such sporting programmes during the Taisho era and pre-war Showa era.   The main findings are summarized as follows.   1)  Fuchu-sport was modeled on a specialized magazine, Asahi Sports. The publication of Fuchu-sport was an indication of the high interest in sport during the Taisho era.   2)  After the Ministry of Home Affairs and the Ministry of Education announced their first and second instructions, the Tokyo government independently ran conferences aimed at the development of sport and physical education at Tokyo YMA. Accordingly, Tokyo was one step ahead of other areas in Japan in setting up athletic clubs for the YMA.   3)  The organization of kyogi-bu was supported mainly by Fuchu YMA, but also funded by the local authority and by Fuchu ordinary and higher elementary school, the latter being also committed to conducting actual sporting activities.   4)  University students were recruited as coaches, and thereby the kyogi-bu provided successful programmes that led to an improvement in competitive level. However, this improvement resulted in elimination of some of the members.   5)  The remarkable successes of the kyogi-bu and its development in Fuchu were accomplished by collaborating with the local educational institutions. The relationship between the YMA and school athletic clubs was another significant factor in running the sporting programmes.   The present study has provided deeper insights into the nature of sporting activities held by the YMA during the Taisho era and pre-war Showa era.
著者
小野 友道
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.122, no.6, pp.1549-1564, 2012

1935年,当時東北帝国大学教授太田正雄は映画のシナリオ作成を依頼された.映画は梅毒予防のための啓発映画で,作成されたシナリオは当時熊本医科大学助教授北村包彦に手直しするよう送付された.それは「螺旋形の悪魔」という題名で完成を見たが,しかし,映画は実現しないまま幻に終わった.太田正雄のシナリオは,現在,神奈川近代文学館に所蔵されている.このシナリオには当時の梅毒に対する考え方,歴史,症状そして治療などが記されており,それらを混ぜながらの若い建築家夫婦の梅毒物語である.歴史学的に貴重であり,また皮膚科学的にも興味深い資料である.
著者
小野 盛司 吉野 守
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.4Rin107, 2019

<p>将来AI/ロボットが大半の雇用を奪ってしまうと言われている。そのときはベーシックインカムという方法が提案されているが、巨額の財源が必要になる問題と労働意欲の喪失が欠点とされている。その両者を解決するために解放主義社会を提案する。</p>
著者
小野 勇一 伊澤 雅子 岩本 俊孝 土肥 昭夫 NEWSOME Alan KIKKAWA Jiro
出版者
九州大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1988

代表者らのグル-プは,森林に起源を持つといわれている食肉目の社会進化を明らかにするために、これまでネコ科、特に小型種について研究を進めてきた。特に小型ネコ科の社会形態とその維持機構を、様々な環境で野生化したイエネコの研究によって明らかにしてきた。すなわち、小型ネコ科の社会の適応性は生息環境の資源量と強い関連性を持つことが示唆された。この適応性についての試論は国内では野生種の小型ネコ、イリオモテヤマネコとツシマヤマネコの調査によって、すでに検討を始めている。ネコ科の社会進化を論ずる上で、イエネコの人間社会と完全に隔離された自然状態での社会形態と、その起源種である野生種の小型ネコの社会形態と比較することは重要なポイントとなる。しかしながら、わが国において野生化したイエネコの生息域とその中の資源量は、ほとんどの地域で人間生活との関連が深く、完全に自然状態で野生化したイエネコの生息域はない。本研究では、オ-ストラリア大陸内部に人間社会の影響がほとんどない地域で野生化したイエネコを対象にして、その社会生態と環境資源利用の調査を実施した。オ-ストラリアには西洋人の入植以来200年間にイエネコが野生化し、現在では大陸のほとんどの地域に分布している。人間生活の影響をまったく受けない森林地帯・半乾燥地帯・砂漠などに生息している野生化したイエネコは、その始原種であるヤマネコと同様に、ハンティング(狩り)によって生活をしている。一方、この野生化したイエネコは、オ-ストラリア固有の貴重な動物相に重要な影響を及ぼしている。これらの固有種の保護のために、野生化したイエネコの生態学的調査も本研究の重要な課題のひとつである。調査は、ニュ-サウスウェルズ州のヤソン自然保護区で行った。この保護区内に調査地を設け、1988年と1989年の2年間に約12ヶ月間滞在して資料を収集した。調査地内のネコの大部分を補獲し、発信機あるいは耳環を装着して個体識別し、テレメトリ-法と直接観察によって行動が追跡された。この地域の野生化したイエネコは、年中ほとんどの餌を野生化したアナウサギに依存していることが明らかになった。このことから、2年目にはアナウサギの生態学的調査も行った。調査の結果は、完全な自然条件のもとで野生化したイエネコの社会形態の基本型は、小型ネコの野生種とほとんど変わらないこと、また生息地の資源量がその基本型の変異に強い影響を持つことが明らかとなり、研究グル-プの試論が証明される大きな成果が得られた。2年間に渡る継続した資料が得られたことから、調査地内のネコの定住性と分散過程の資料が得られ、哺乳類に頻繁に見られる「雄に偏よった分散」を実証でき、またその分散の要因が、定住雄の繁殖活動によることが観察によって明らかにされた。さらに分散が確められた個体の分散過程の資料も得られた。これらの結果は、ネコ科の社会形態の維持機構解明に重要な手がかりを与えるものである。次にこの地域の野生化したイエネコは年間の餌の大部分をアナウサギに依存していることから、単純な食う=食われる関係のもとに成り立っていた。このことからネコのホ-ムレンジの大きさは、餌資源の季節的な変化に対応して決定されること、またネコの繁殖も餌の利用しやすい時期と同調していることを用いて、食う=食われる関係のシュミレ-ションモデルが導かれた。また、保護区の鳥類相の調査も平行して行い、ネコによる被食の程度は、主な餌であるアナウサギの個体数が最も少なくなる厳冬季にはかなりの程度補食されていることが明かとなった。このことから、小型哺乳類の生息が少ない地域や季節には、野生化したネコのオ-ストラリア固有動相への影響は大きいことが示唆された。本研究で得られた研究結果は各分担者ごとにサブテ-マごとに論文として公表され、また全体的には報告書の形でまとめられた。この研究成果は、特にオ-ストラリアでこれまで大きな問題となっていた野生化したイエネコについて多くの新しい知見を与えるもので野生動物保護管理のうえで貢献するものと期待される。
著者
小野 竜志 小野 景子
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.271-272, 2015-03-17

近年、実世界を忠実に再現した3次元モデルに対する需要が高まっている。構造物の3次元モデルを再現する場合、複数の視点から計測を行い、3次元点群データを統合するレジストレーションが必要である。しかしながら、すべてのデータ点を用いたレジストレーションには膨大な計算時間がかかり、またこの問題は局所解が多く存在することが知られている。そこで、本研究では、効率よい特徴点の抽出と、プレレジストレーションが不要な3次元点群データ統合手法を提案する。
著者
小野 元子 太田 文隆 玉置 幸雄 石川 博之
出版者
福岡歯科大学学会
雑誌
福岡歯科大学学会雑誌 (ISSN:03850064)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.97-104, 2004-01-30
参考文献数
34
被引用文献数
3

The relation between acoustic characteristics of the vowel and maxillofacial morphology was studied in 100 Japanese female malocclusion patients with the mean age of 24 years. The frequencies of the first formant (FD and second formant (F2) of the five Japanese vowel sounds (/a/,/i/,/u/,/e/and/o/) were analyzed by using linear predictive coding, and 18 skeletal parameters were measured on lateral cephalograms. From correlation analyses between F1, F2-F1 and 18 parameters, F1 of the /i/ statistically showed significant positive correlation with the mandibular plane angle and the Y-Axis, whereas the F2-F1 of the /i/ showed negative correlation with the angle of convexity, the mandibular plane angle, the Y-Axis, N-M distance, and the ANS-M distance. No significant correlation was found in the other vowel sounds. These results suggested that the uttering /i/ sound can be easily influenced by the mandibuluar vertical and horizontal positions because its articulation point is placed at the most anterior and superior site among the five Japanese vowels.
著者
田中 浩基 矢島 暁 筒井 裕士 佐藤 岳実 小野 公二 高田 真志 浅野 智之 櫻井 良憲 丸橋 晃 鈴木 実 増永 慎一郎 菓子野 元郎 劉 勇 木梨 友子 密本 俊典
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.128, 2010

京都大学原子炉実験所では硼素中性子捕捉療法用のサイクロトロン加速器を用いた熱外中性子源の開発を行っている。実機のインストールを平成20年10月に完了し、平成21年3月に施設検査合格、中性子発生試験を開始した。陽子電流は1mAを達成し、熱外中性子強度1×10<SUP>9</SUP>(n/cm<SUP>2</SUP>/s)を実験的に確認した。これまで原子炉で行ってきた臨床試験の中性子強度よりも高い熱外中性子束を得ることができた。
著者
北原 直人 小野田 尚佳 石川 哲郎 日月 亜紀子 小川 佳成 平川 弘聖
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.1518-1521, 2001-06-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
18

腎不全を合併した原発性アルドステロン症の外科的治験例に関する報告は少ない.われわれは,腹腔鏡下副腎摘出術によって,血圧,電解質異常の管理が容易となった1例を経験したので報告する.症例は49歳,男性.腎不全,高血圧にて加療中に低カリウム血症を認め,精査にて原発性アルドステロン症と診断された.腎機能の悪化により,透析導入となっていたが,血圧,電解質の管理が困難であった.腹腔鏡下に左副腎摘出術を施行し,術後透析のみで血圧,電解質はコントロール良好となった.透析導入例にみられた本症の治療に対する一致した見解は得られていないが,自験例では低侵襲の腹腔鏡下手術により,高血圧,電解質が改善したことから,今後同様の例での治療方針を決定するうえで示唆に富む症例と考えられた.
著者
小野里 憲一 大野 義照
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.7_3-7_8, 2011 (Released:2012-07-01)
参考文献数
5

2010年11月に「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」が改定された。「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」は「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」と「建築工事標準仕様書 JASS 5 鉄筋コンクリート工事」の間を取り持ち,両者の不足部分を補足し,配筋用の設計図面作成の手引きを示すとともに,鉄筋工事の施工方法を紹介することを目的としている。本報では2010年版の「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」の改定の要点を解説する。
著者
萩原 志周 小野 健太 渡邉 誠
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.64, 2017

近年、2020年東京オリンピックの追加種目に選出されるなどで、サーフィンが注目されている。日本のサーフィンにおいて四季の影響によりウェットスーツの着衣が必要な時期とそうでない時期がある。そして日本では、12 月~4 月と1 年間の約半分の時間をフルウェットのウェットスーツを着用している。 夏の暖かい時期に海への来場者が増える日本において、冬の海では、海の家やシャワー室などの設備がほとんどないのが現状である。そこで本研究では冬場の海におけるサーファーのウェットスーツ脱衣時にどのようなデザインであるべきなのかを調査を通して抽出された課題を踏まえて提案するものである。本研究の最終提案として、冬の海におけるサーファー対象者から見たフ ルウェットスーツ脱衣時の課題改善製品の提案を行う。