14 0 0 0 OA 1.脳卒中

著者
山口 武典
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.91, no.8, pp.2329-2338, 2002-08-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
61
著者
渡邉 修 山口 武兼 橋本 圭司 猪口 雄二 菅原 誠
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.118-125, 2009-02-18 (Released:2009-02-24)
参考文献数
26
被引用文献数
11

厚生労働省は,2001 年から2005 年まで高次脳機能障害支援モデル事業を実施した.そのなかで,都道府県の実態調査をもとに全国の高次脳機能障害者数をおよそ30 万人と推定した.しかし,以後,高次脳機能障害者数を推計する報告は極めて少ない.そこで,東京都は,高次脳機能障害者支援施策を展開するうえで対象となる高次脳機能障害総数を把握する必要から,脳損傷者の発生数に関する調査および通院患者に関する調査を行った.方法:(1)年間の高次脳機能障害者発生数の推定:都内全病院(651 病院)に対し調査票を配布し,調査期間(2008 年1 月7 日~20 日)中に退院した都内在住の脳損傷者を調査し,性別年齢別に年間の高次脳機能障害者の発生数を推計した.(2)高次脳機能障害者総数推計:高次脳機能障害有病者数は,性別年齢別に平均余命に当該年齢の発生数を乗じ,これの合計を求めて都内の総数を算出した.結果:回収病院数は419で回収率は64.4 %であった.東京都内の1 年間の高次脳機能障害者の推計発生数は3,010 人,都内の推定高次脳機能障害者総数は49,508 人(男性33,936 人,女性15,572 人)であった.高次脳機能障害を引き起こす主な原因疾患は脳血管障害および頭部外傷であった.これらの疾患による高次脳機能障害の発生頻度を文献的に考察すると,本調査の結果は妥当な数値と考えられた.
著者
恒石 美登里 山本 龍生 石井 拓男 佐藤 保 山口 武之 牧野 利彦
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.349-356, 2017-12-31 (Released:2018-01-25)
参考文献数
22
被引用文献数
2

レセプト情報・特定健診等情報データベースを用いて,高齢者における現在歯数および欠損歯数と誤嚥性肺炎による医科受診との関連を検討した。 2013年4月分の歯科の診療報酬明細書データに誤嚥性肺炎病名および医科点数のデータを結合し,65歳以上の歯周炎病名および欠損歯病名を有する1,662,158名および356,662名を対象とした。歯周炎病名の歯式から現在歯数,欠損歯病名の歯式から欠損歯数を算出して3群に分け,誤嚥性肺炎による医科受診の有無との関連を検討した。 誤嚥性肺炎の割合は,現在歯数が20~32,10~19および1~9の者でそれぞれ0.08,0.14および0.25%であった。また,欠損歯数が1~14,15~27および28~32の者ではそれぞれ0.09,0.18および0.43%であった。誤嚥性肺炎の有無を目的変数として性と年齢を調整したロジスティック回帰モデルにおいて,現在歯数が20~32の者を基準とした10~19および1~9の者のオッズ比はそれぞれ1.20および1.53で有意に高かった。また,欠損歯数が1~14を基準とした,15~27および28~32の者のオッズ比はそれぞれ1.67および3.14と有意に高かった。 歯周炎病名および欠損歯病名で歯科を受診した高齢者において,現在歯数の少ない者ほど,欠損歯数の多い者ほど医科医療機関で誤嚥性肺炎の治療を受けていたことが明らかとなった。
著者
門 祐輔 山口 武典 橋本 洋一郎 里見 真美子
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.586-591, 1989-10-25 (Released:2010-01-20)
参考文献数
12

わが国で報告の少ないocular lateropulsionの症候学的位置付けを検討し, 責任病巣について考察した.延髄外側症候群11例中, 確実なocular lateropulsionは2例, 疑診例は7例であった.共同偏視の回復過程でこの徴候を認めた症例を提示し, 共同偏視が重要な役割を果たしていることを示した.Ocular lateropulsionは共同偏視を中心とする群と, それに小脳徴候を伴う群の, 2群に分けるのが適切であると考えられた.MRIの検討により, その責任病巣は延髄背外側にあると推定されたが, なお詳細な臨床病理学的検討が必要である.
著者
高井 逸史 山地 純子 田中 麻美 周藤 浩 宮野 道雄 中井 伸夫 山口 武彦 吉村 知倫 白濱 晴美 村上 将典 井上 健太郎 柄崎 隆治
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.191-198, 2003
参考文献数
14

The purpose of this paper is to describe a posture and motion for the elderly with disabilities from the viewpoint of ecological concept based on affordance theory by James J. Gibson. As their action is limited by disabilities, they can't perceive enough information which exists in environment. Therefore, they must accomplish through the thinking based on insufficient and wrong information. As a result, their posture and motion can't adapt to surrounding situation, it makes them to feel anxious and fearful. Further more, emotion such leads to limit spontaneous motion with searching. We should be related with the elderly with disabilities to woik on environment spontaneously for perceiving the relation between themselves and environment. We think that it is important for them to acquire flexible motion corresponding to environmental change.
著者
中原 忠男 前田 一誠 山口 武志 岡崎 正和 影山 和也
出版者
環太平洋大学
雑誌
環太平洋大学研究紀要 = Bulletin of International Pacific University (ISSN:1882479X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.237-249, 2018-03-21

While division is one of the crucial concepts in elementary mathematics, it is hard to understand it. Thus, various research tasks have been tackled so far. We as a research team have investigated the following three tasks: 1) developing the survey which consists of a set of problems that enable to clarify the actual conditions of children’s construction of division concepts comprehensively and systematically, 2) revealing the actual conditions of children’s construction of division concepts based on the survey, and raising the research tasks on the teaching and learning of division, and 3) through examining those research tasks, proposing our alternatives for improving the teaching and learning of division concepts based on multi-world paradigm. In this paper we propose our final research findings by reflecting on our whole studies until now in a comprehensive way according to the following three steps. First, we give a general description of the perspective of multi-world paradigm as our theoretical background. Next, we overview our research results on the above 1) and 2) which have already been published. Finally we examine our alternatives for improving the teaching and learning based on the multi-world paradigm, which will become our final research findings, where we will emphasize the importance of meaningconstruction and tool-construction on division concepts.
著者
小笠原 道雄 那須 俊夫 アルカン M. 深田 昭三 ボールスマ J.P. 森 楙 相原 和邦 小倉 康 マンザーノ バヒリオ U 武村 重和 山口 武志 唐川 千秋 羽生 義正 鑪 幹八郎 二宮 皓 MANZANO V.u ALKAN M KARSTEN S KOPPEN J.k KOPPEN J.K. ALKAN M. KARSTEN S. BOORSMA J.P. 伊藤 克浩 草間 益良夫 細田 和雅 小笠原 道雄
出版者
広島大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1993

(森楙)テレビゲームがメディア・リテラシーの無意識的な形成という潜在的な教育的役割を演じている点を明らかにすることを目的に調査研究をした。(1)学生を対象に質問紙調査を行ない、テレビゲームとコンピュータ・リテラシーとの関係を調べた。その結果、知識レベル、行動レベルいずれでも、リテラシー形状には、性別、専攻、子供時代の遊びなどの要因が大きく関わっていることが分かった。(2)テレビゲームの内容分析をした。その結果、ゲームの内容が男性中心主義で、暴力を多く含んででいることが分かった。(森楙・深田昭三・ボールマス)コンピュータのイメージやビデオゲームの過去経験がコンピュータへの態度に及ぼす影響を学生について調べた。5つの尺度からなる質問紙を作成した。これらの尺度は、コンピュータやビデオゲームの使用頻度、コンピュータに対する態度、コンピュータのイメージ、などである。質問対象は学部学生633名であった。コンピュータとしてのイメージで一番多かったのはプログラミング・モデルであり、ついでメイン・フレームまたはワードプロセッサー・モデルであった。分析の結果、コンピュータにたいする態度は、「親近感」と「難しそうだという感じ」という2つの因子を含み、パス解析の結果、コンピュータのイメージは「難しそうだという感じ」を規定し、過去におけるビデオゲームの使用は、間接的にであるが、両方の因子に影響することが分かった。(山田武志)最近の、コンピュータを使った数学の教授-学習過程に関する理論的考察を行なった。一般的考察のあとコンピュータ利用によるマニピュラティーブの特徴と役割を吟味した。このようなマニピュラティーブの特徴として相互作用機能の顕著さが明らかになった。この機能は子供にたいしコンピュータの有効な使用により「推論-証明」という問題解決活動の機械を提供し、また、数学的概念の多様な表現を準備すると思われる。現行の指導要領から、数学教育においてもコンピュータや電卓等の有効な活用が本格的に盛り込まれるようになった。もちろん数学教育においては、コンピュータの構造やプログラミング言語の理解がねらいでなく、それを一種の知的道具として活用しながら、数学的な概念や考え方の理解を図ることが意図されているといえる。従来、説明やシミュレーションといった形態で活用されがちであったコンピュータの新しい分野を開拓すべく、本研究では、コンピュータに基づく教具の特徴について、表記論的な立場から検討を加えた。その結果、多様な表現を同時に提示するというコンピュータの機能によって、表現間の翻訳が推進され、そのことがひいては数学的な意味の構成にも貢献することを指摘した。さらに、方法論的な視座から、コンピュータが「仮説-検証」型の問題解決的授業の構築に貢献することを指摘した。(カルステン、コッペン)オランダの教育界におけるニューメディアを使った色々な新しい試みを報告し、新しい試みについていけない教師の問題を指摘している。技術習得の速さは教師たちよりも児童・生徒の方が勝るので、教師たちはニューメディアにたいし恐怖さえ感じている。ここで提案として、教師のこの方面での技能開発と、一般社会におけるコンピュータの使用基盤の拡大を挙げている。(マンザ-ノ、二宮)オランダを含む数カ国のインターネットを中心とする新しい教育システムの活用の実情を、文献からのみならず直接訪問して得られた情報をもとに、比較教育学的立場から、考察を行なった。なかでも「国際教育及び情報源ネットワーク」(I*EAR)並びに「ヨーロッパ学校プロジェクト」(ESP)を検討対象とした。結論として、今や電子ハイウェイが教育刷新のイニシアティーブをとっている感を強くするとしている。(相原和邦)日本文学の研究者として、日本の文学作品(特に明治期の)にみられるヨーロッパ絵画との関係を探ることを通して、イメージを通した異文化との接触による作家(とくに夏目漱石)の内面的変化の過程を考察した。漱石が最も深い共感を示しているのはターナーで、その作風は、「草枕」、「文学論」等で言及されているほか、言語による女性描写のぼかし・幻化の手法に生かされている。本国際共同研究を機会に、今後の異文化理解に関する研究の手掛かりを得ることができた。
著者
陳 富嘉 陳 富杰 尾崎 佑磨 霜村 典宏 山口 武視 會見 忠則
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.62-67, 2020 (Released:2022-02-11)
参考文献数
21

ササクレヒトヨタケは中国南部や韓国で大量に栽培されているものの,基礎的な研究があまり進められていない.本研究では,本きのこ種の簡便な担子胞子分離法の開発を目的として,担子胞子の発芽を誘導するためのpH条件及び培地組成を検討した.ササクレヒトヨタケの栽培子実体より無色の発芽孔を欠く若い胞子と黒色の発芽孔を有する成熟した胞子を採取し,pH 3.0ないし9.0に調整した各培地に接種したところ,胞子発芽は若い胞子に限ってみられた.また,胞子発芽の至適pHは6.0であった.菌糸生長量においても同様に,至適pHは 6.0であったことから,担子胞子分離に有効な培地のpHは 6.0 であると結論づけられた.一方,ササクレヒトヨタケの若い胞子は牛糞培地において発芽し,菌糸体コロニーを形成したが,PDA培地とMA培地では発芽しなかった.また,牛糞培地に最終濃度50 ppmのn-酪酸を添加することで,ササクレヒトヨタケの若い胞子の発芽や菌糸体コロニーの形成が促進された.本きのこ種の担子胞子分離には若い胞子を用いること,pH 6.0 に調整し,n-酪酸を添加した牛糞培地を用いることが有効であると結論づけられた.
著者
陳 富嘉 陳 富杰 早乙女 梢 霜村 典宏 山口 武視 會見 忠則
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.93-99, 2020 (Released:2022-03-21)
参考文献数
33

複数の系統群を含むことが知られるサクレヒトヨタケには四極性と二極性の交配型が報告されていたため,日本産のササクレヒトヨタケ Coprinus comatus の交配型を再検討することが必要となった.ITS領域による分子系統解析の結果,本きのこ種には3つの系統群が検出され,日本産本きのこ種はこのうちの1系統群に含まれた.子実体から単胞子分離したー核菌糸体は二極性ヘテロタリズムを示した.また,A因子の組み換え株は出現せず,A因子は1極めて近接した2つの遺伝子座により構成されると推察された.一方,本きのこのクランプ形成頻度は,ヘテロカリオンで30%以上,ホモカリオンで8%以下であったが,ホモカリオンのクランプ形成能は交配型遺伝子とは,連鎖していないことが,示唆された.
著者
山口 武志 影山 和也 中原 忠男 岡崎 正和 前田 一誠
出版者
全国数学教育学会
雑誌
数学教育学研究 : 全国数学教育学会誌 (ISSN:13412620)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-20, 2017-01-27 (Released:2019-01-17)
参考文献数
20

It is still very difficult for children to understand the meaning of division although various efforts for the improvement of teaching division have been implemented. Therefore overall researches which both capture difficulties and misconceptions of various kinds of division systematically and propose better way of teaching and learning of it to overcome them are required. From this perspective, as the first step of our research, we developed six sets of test of division, for fifth and sixth graders in the elementary school and first graders in the junior high school, which could reveal difficulties of understanding the meaning of division systematically. In six sets of test, various factors of story problems of division which will be expected to affect the percentage of correct answers, such as effect of the order or value of the dividend and the divisor, effect of figures, number lines, word expressions, key words and so on, were taken into account. It is the main reason for us to develop new tests why most of previous test or studies of division only focused on specific grade or specific kind of division such as division with fractions which children have difficulties. We conducted the longitudinal and cross-sectional survey with six tests for children at both elementary schools and junior high schools located in three prefectures: Okayama, Hiroshima and Kagoshima. This article reported results of children’s performance of solving problems of “partitive division and the extension of its meaning”, and analyzed children’s difficulties and misconceptions of them in terms of various factors of story problems of division.
著者
相 正人 山口 武人 尾高 健夫 三橋 佳苗 宍戸 忠幸 山口 和也 税所 宏光
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.45-49, 2003-05-31 (Released:2014-04-03)
参考文献数
7
被引用文献数
3 2

【目的】大腸内視鏡検査における芍薬甘草湯(TJ-68)の腸管収縮抑制効果を明らかにする。【対象/方法】対象は前投薬未施行で大腸内視鏡検査を行った26例。肛門から約25cmのS状結腸まで内視鏡を挿入し,全体像の把握が可能な収縮輪を規定,内視鏡との距離を保ちビデオ記録を行った。記録はTJ-68散布前3分間と,TJ-68(0.5gを微温湯50mlに溶解)を注射器で緩徐に散布した後の3分間行った。記録開始から30秒毎の計12回の画像から収縮輪内腔面積を画像解析ソフトによりpixel数として計測し,TJ-68散布前後の面積変化をグラフ化した。得られたグラフから散布前後のarea under the curve(AUC)を算出し比較検討した。【結果】TJ-68散布前のAUCは平均で41,057pixels・min,散布後は98,348 pixels・minであり,散布後有意な増大を認めた。【結論】TJ-68の大腸粘膜直接散布により明らかな腸管収縮抑制を認めた。TJ-68が大腸内視鏡検査時の収縮抑制剤となり得ることが示唆された。
著者
山口 武志
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education (ISSN:09136606)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.11-27, 2012

近年の数学教育における認識論的研究では,構成主義や相互作用主義,社会文化主義の協応(coordination)が議論されており,各種の認識論における社会的相互作用の機能のとらえ方が論点の1つになっている。こうした研究動向をふまえ,本研究は,文献解釈的方法によって,Vygotsky 論を中心とする社会文化主義的アプローチにおける社会的相互作用の位置づけに関する考察を目的とするものである。本稿では,Vygotsky 論の鍵概念として,(V1)高次精神機能の発生と発達に関する基本的な視座としての「文化- 歴史的発達論」,(V2)高次精神機能の記号による被媒介性:媒介された(mediated)行為,(V3)高次精神機能の社会的起源:間精神的機能の内精神的機能への転化,内化(internalization)と専有(appropriation),(V4)発達の最近接領域の4つを指摘した。その上で,社会文化主義的アプローチにおける社会的相互作用の重要な機能や特性として,次の3つを指摘した。(SC1)「間精神機能の内精神機能への転化」を基盤とする「文化- 歴史的発達」にとって,社会的相互作用は必要不可欠であり,認知発達の質に影響を与える。(SC2)社会的相互作用は,「発達の最近接領域」の創出において重要な役割を果たす。(SC3)心理的道具に媒介された社会的相互作用を通じて,子どもは高次精神機能を発達させる。
著者
西村 圭一 山口 武志 久保 良宏 長尾 篤志 長崎 栄三 清野 辰彦 青山 和裕 松嵜 昭雄 清水 宏幸
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は,わが国の子どもに,「数学的論拠に基づいて,事象を分析,解釈し,意志決定する能力」である「数学的判断力」の育成することを目的としたものである。数学的判断プロセスを規定し,数学的判断力に関する実態調査を実施するとともに,数学的判断におけるプロセス能力の水準化や,そのプロセス能力と数学の内容・選択支援・社会的価値観・他者との相互作用の五つの軸によって構成される授業の枠組みを作成した。そして,小・中・高校で実験授業を実施し,その有効性について実証的に検討した。