著者
吉岡 和彦 早田 和訓 松井 陽一 山田 修 坂口 道倫 高田 秀穂 日置 紘士郎 山本 政勝
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.2379-2384, 1991-09-01
被引用文献数
12

前方切除術およびS状結腸切除術後の排便機能の客観的な評価を試みた.手術を施行された18例において,術前と術後2か月,6か月および12か月に臨床的,生理学的および解剖学的評価を行った.術後2か月の排便回数が1日4回以上のものを不良群,3回以下のものを良好群とすると,肛門縁と吻合部の距離は不良群が良好群より有意に短かった(良好群:10(6〜25)cm,不良群:6(2〜14)cm(中間値と範囲),p<0.025).不良群では安静時肛門内圧,直腸最大耐容量および直腸コンプライアンスは有意に低下した.Pelvic floor descentは不良群では有意に増大した(術前:2.5(1.2〜6.9)cm,術後2か月:4.0(2.7〜5.6)cm,p<0.025).以上のことから術後の排便機能は,肛門縁から吻合部までの距離,肛門内圧,直腸最大耐容量,直腸コンプライアンスおよびpelvic floor descentに関係していると思われた.
著者
山本 初之助
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
造船協會會報 (ISSN:05148499)
巻号頁・発行日
no.48, pp.11-24, 1931-10-31

In the Yamamoto's feed-pump engine, the main valve chest and the auxiliary valve chest are made independent, so as to reduce the length of the main valve and the difference of expansion, and the space for the movement of the main valve was able to be uniformly distributed. The test results of 72 sets of feed-pumps with this system for high-pressure boilers of 200〜600 lbs./sq. in. are as follows : -1.The piston speed was uniform and the engine performance was smooth. 2.The shock, vibration and sound were reduced. 3.The efficiency of pumps was improved and the steam consumption was reduced. 4.It enabled to make starting and stopping of the engine easier and simplified the overhaul inspection. In this paper, the author precisely describes the improved points of this pump in comparison with the Weir's type, yet he says that these are not of absolute nature.
著者
渥美 和彦 山本 幹男 長谷川 洋作 伊藤 正敏
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.18-36, 2003-03-01

国際生命情報科学会(ISLIS)と財団法人未来工学研究所の主催で、Human PSI Forum, "Human Potential Science" International Forum『潜在能力の科学』国際フォーラム-物理・生理学的アプローチ-joint with「こころと体の不思議」国際フォーラムand第14回生命情報科学シンポジウム(国際版)を日本の千葉市幕張OVTAで2002年8月22日-27日に、450名、9カ国からの参加を得て開催し、成功した(予稿は、Journal of ISLIS, Journal of International Society of Life Information Science Vol.20, No.2, 2002に掲載)。2004年8月には、この成果を発展させる国際フォーラムのソウルでの開催が計画されている。
著者
加藤 正吾 山本 美香 小見山 章
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.39-44, 1999-06-25
被引用文献数
2

落葉広葉樹林において上層から下層までの樹木の葉フェノロジーを調査した。調査地は,春先の3月下旬から4月上旬に林床の雪が完全に消えており,多雪地帯のように残雪が展葉を妨げる阻害要因とはなっていなかった。最も早く展葉したのは下層木のツリバナ,チョウジザクラであった。上層木で最も早く展葉したのはシラカンバ,ウワミズザクラで,最も遅く展葉したのはクリであった。上層木の展葉時期の差は一ヶ月程度であった。上層木は5月下旬以降に展葉する樹種が多かったが,ハイイヌガヤとリョウブ以外の下層木12種は,この時点ですでに展葉を開始していた。高木性樹種において,dbhの小さな個体の中に他の個体よりいち早く展葉する個体がみられた。以上より,下層に成立している個体の多くは上層の林冠が閉鎖する前に葉を展開し,上層と下層の葉フェノロジー差によって早春に好適な光環境を得ていることが示された。
著者
宗宮 弘明 山本 直之 後藤 麻木 吉野 哲夫
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究によって、新たに23種の発音魚が記載された。マツカサウオ(キンメダイ目マツカサウオ科1種)、カマキリ(カサゴ目カジカ科1種)キントキダイ科魚類(7種)、キンチャクダイ科魚類(11種)、コトヒキ(スズキ目シマイサキ科1種)、イシダイとイシガキダイ(スズキ目イシダイ科2種)などが発音器を持つことが正確に記載された。マツカサウオ、カマキリ、コトヒキ、イシダイとイシガキダイは後頭神経を使って鳴き、キントキダイ科魚類とキンチャクダイ科魚類は脊髄神経を使って鳴くことがわかった。とくに、キンチャクダイ科魚類では、7属26種のうちサザナミヤッコ属(6種)とアブラヤッコ属(5種)だけが発音することもわかった。いずれの発音魚類も後頭神経か脊髄神経のどちらか一方だけを使って鳴き、両方の神経を使って鳴く魚種は観察されなかった。
著者
林 克彦 塚田 元 須藤 克仁 Kevin Duh 山本 誠一
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2010-NL-196, no.1, pp.1-7, 2010-05-20

階層句機械翻訳では言語間の大局的な単語並び換わりを同期文脈自由文法によって表現することができるが,日英のような文法の大きく異なる言語間の翻訳ではその単語並び換わりを評価するためのモデルが充分であるとは言えない.本稿では階層句機械翻訳におけるこの問題を解決するために単語並び換えモデルを特徴量に導入することを提案する.提案手法では同期文脈自由文法の各ルールに並び換えされた原言語の文字列を追加することで,探索中の単語並び換えモデルの計算を効率良く行っている.日英旅行会話データを用いた実験では従来手法に比べ,提案手法の方がより適切な単語並びの翻訳結果を選択することができ,より高い翻訳精度を達成することができた.
著者
田中 忠夫 山本 忠利
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.389-396, 1994-07-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
19

自然環境の通気層中に生じる不連続な水の流れの条件下における85Srの移行挙動を明らかにするため, 85Srで汚染させた砂質土壌層へ脱イオン水を断続的に流下するカラム移行実験を行った。流れの停止回数が増すに従って, 陽イオン性85Srの土壌層中移行速度は増大する傾向を示した。この原因は, 土壌から間隙水中へ溶出するCa2+の濃度が流れの停止期間に増加することにより, 85Srの分配係数が減少するためであるとみなされた。土壌層流出液のCa2+濃度から推定した85Srの分配係数と土壌層における85Srの移行速度から得た分配係数とは, 流れの停止回数に伴う減少傾向がよく一致した。
著者
枝川 明敬 山本 眞一 小林 信一 加藤 毅 吉川 裕美子 柿沼 澄男
出版者
学術情報センター
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

学術研究の総合的推進のための重要な柱の1つである若手研究者の養成に関しては平成8年7月の科学技術基本計画における「ポストドクター等一万人支援計画」の閣議決定以降、着実に各省庁で施策の充実が図られており、平成11年度には1万人に達した。このため、この計画による若手研究者の養成の実績やその後の活動状況を検証し、大学院の拡充計画をも視野に入れた今後の長期的展望に立った量的・質的側面の両面を考慮した新たな若手研究者の育成・確保の在り方について研究を行った。本年度においては、昨年度に引き続き、以下の項目について調査・分析を行った。1)日本学術振興会特別研究員制度等の実態と効果に関する調査・分析2)将来の研究者需要に関する調査・分析3)全国の大学研究者に対するポスドクの研究評価及びポスドクの研究環境に関する調査・分析より具体的には、1)については対象者数5,500余社の特別研究員に対し、現在の研究環境を始め、当該人の処遇や勤務先・職場・キャリアパスについてはアンケート調査を行った結果をもとに、その更なる分析を行った結果現在の研究者としてのキャリアパスに少なからず特別研究員の経歴が役立っていることが知れた。一方、2)については、博士課程修了者等を雇用することが予想される企業に2,500余社に対しアンケート調査を行った結果を元にその更なる分析を行った。その結果、以前行った調査(「大学院の量的整備に関する調査研究」1,998)において予想された研究者需給見込みを大幅に変更する必要はなく、その後の経済状況を勘案しても一部に需給バランスが崩れることがあるもののおおよそ釣り合っていることが知れた。また、3)については、今年度初めて調査を行い、大学研究者から5,000名を抽出し、ポスドクへの評価やポスドクを巡る研究環境を聞いた結果、研究環境はかなり恵まれているものの、本人が評価している程には、指導研究者のポスドクへの評価は高くなかったが、概ね、助手クラスの研究活動の同等との評価が大勢であった。
著者
ガンダスチャ スチャ 吉村 哲彦 山本 俊明 神崎 康一
出版者
森林利用学会
雑誌
森林利用研究会誌 (ISSN:0912960X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.117-123, 1995-08-15
被引用文献数
1

インドネシアの東カリマンタンに位置するバツアンパールのビレッジHTISP1とHTISP3で,産業造林の作業者の疲労調査を,フリッカーテスト,ブロッキングテスト,蓄積的疲労徴候調査によって行った。フリッカーテストの結果,おおむね作業前よりも作業後の方がフリッカー値が低下していた。ブロッキングテストの結果,天然更新の補整植栽作業による阻止現象は認められないという結果になった。蓄積的疲労徴候調査において,応答率を日本における橋梁建設工事作業者と比較したところ,身体的な疲労は,今回の調査結果の方が際だって大きかった。その理由として考えられるのは,赤道直下の過酷な暑さである。作業種,居住地,年齢別にその傾向の違いを調べたところ,作業種による違いはあまり大きくないが,「下刈り」が特性項目全般にわたって高くなっている。居住地による違いを調べたところ,身体的疲労はHTISP1の方が際だって高いという結果になったが,HTISP1はHTISP3よりも居住年数が長いため,疲労が蓄積しているのではないかと考えられる。
著者
山口 惠三 大野 章 石井 良和 舘田 一博 岩田 守弘 神田 誠 秋沢 宏次 清水 力 今 信一郎 中村 克司 松田 啓子 富永 眞琴 中川 卓夫 杉田 暁大 伊藤 辰美 加藤 純 諏訪部 章 山端 久美子 川村 千鶴子 田代 博美 堀内 弘子 方山 揚誠 保嶋 実 三木 誠 林 雅人 大久保 俊治 豊嶋 俊光 賀来 満夫 関根 今生 塩谷 譲司 堀内 啓 田澤 庸子 米山 彰子 熊坂 一成 小池 和彦 近藤 成美 三澤 成毅 村田 満 小林 芳夫 岡本 英行 山崎 堅一郎 岡田 基 春木 宏介 菅野 治重 相原 雅典 前崎 繁文 橋北 義一 宮島 栄治 住友 みどり 齋藤 武文 山根 伸夫 川島 千恵子 秋山 隆寿 家入 蒼生夫 山本 芳尚 岡本 友紀 谷口 信行 尾崎 由基男 内田 幹 村上 正巳 犬塚 和久 権田 秀雄 山口 育男 藤本 佳則 入山 純司 浅野 裕子 源馬 均 前川 真人 吉村 平 中谷 中 馬場 尚志 一山 智 藤田 信一 岡部 英俊 茂籠 邦彦 重田 雅代 吉田 治義 山下 政宣 飛田 征男 田窪 孝行 日下部 正 正木 浩哉 平城 均 中矢 秀雄 河原 邦光 佐野 麗子 松尾 収二 河野 久 湯月 洋介 池田 紀男 井戸向 昌哉 相馬 正幸 山本 剛 木下 承皓 河野 誠司 岡 三喜男 草野 展周 桑原 正雄 岡崎 俊朗 藤原 弘光 太田 博美 長井 篤 藤田 準 根ヶ山 清 杉浦 哲朗 上岡 樹生 村瀬 光春 山根 誠久 仲宗根 勇 岡山 昭彦 青木 洋介 草場 耕二 中島 由佳里 宮之原 弘晃 平松 和史 犀川 哲典 柳原 克紀 松田 淳一 河野 茂 康 東天 小野 順子 真柴 晃一
出版者
日本抗生物質学術協議会
雑誌
The Japanese journal of antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.346-370, 2009-08-25
被引用文献数
26