著者
長島 弘明
出版者
明治書院
雑誌
国語と国文学 (ISSN:03873110)
巻号頁・発行日
vol.94, no.11, pp.86-100, 2017-11
著者
吉浦 徹 綾部 純一 前田 昌宏 三島 弘之 川崎 泰輔 鈴木 幸二 土屋 雄介 関口 徳朗 田中 良英
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.127-131, 2018 (Released:2018-04-20)
参考文献数
15

A 33-year-old man presented with subarachnoid hemorrhage (Hunt and Kosnik grade II, World Federation of Neurological Surgeons [WFNS] grade I, Fisher group 3). Cerebral angiography revealed two anterior choroidal arteries and an aneurysm in a distal branch, in addition to an occlusion at the beginning of the right middle cerebral artery (MCA) and ipsilateral moyamoya vessels (unilateral moyamoya disease). On day 5, proximal ligation and bypass (superficial temporal artery [STA]-MCA anastomosis and encephalo-myo-synangiosis [EMS]) was performed. After surgery, neither symptomatic cerebral vasospasm nor hydrocephalus occurred. The patient was discharged without any neurological deficits. According to several reports, in cases of ruptured aneurysms associated with main trunk artery occlusion, it is important to operate both the aneurysm and STA-MCA anastomosis simultaneously in the acute phase to prevent re-rupture of the aneurysm and improve the cerebral blood flow. Thus, combination surgery consisting of proximal ligation and direct/indirect bypass in the acute phase is considered useful for hemorrhagic moyamoya disease.
著者
長島 弘明
出版者
実践女子大学
雑誌
年報 (ISSN:09100679)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.43-99, 1983-03-10

ページ他に口絵あり
著者
坪井 洋人 飯塚 麻菜 浅島 弘充 住田 孝之
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.77-85, 2013 (Released:2013-04-28)
参考文献数
23
被引用文献数
3 4

シェーグレン症候群(SS)は唾液腺炎・涙腺炎を主体とし,様々な自己抗体の出現がみられる自己免疫疾患である.SSでは,種々の自己抗体が検出されるが,SSに特異的な病因抗体はいまだ同定されていない.外分泌腺に発現し,腺分泌に重要な役割を果たすM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R)に対する自己抗体(抗M3R抗体)は,SSにおいて病因となる自己抗体の有力な候補であると考えられ,近年注目されている.我々のグループの研究で,M3Rのすべての細胞外領域(N末端領域,第1,第2,第3細胞外ループ)に対して,抗M3R抗体の抗体価および陽性率は健常人と比較してSS患者で有意に高値であった.またSS患者において,抗M3R抗体はM3Rの細胞外領域に複数のエピトープを有することが明らかとなった.さらにヒト唾液腺(HSG)上皮細胞株を用いて,塩酸セビメリン刺激後の細胞内Ca濃度上昇に対する抗M3R抗体の影響を解析した.抗M3R抗体の細胞内Ca濃度上昇に対する影響は,抗M3R抗体のエピトープにより異なる可能性が示唆された.興味深いことに,M3R第2細胞外ループに対する抗M3R抗体陽性SS患者のIgGと,我々が作成したM3R第2細胞外ループに対するモノクローナル抗体は,ともにHSG細胞内Ca濃度上昇を抑制した.M3R第2細胞外ループに対する抗M3R抗体は,唾液分泌低下に関与する可能性が示唆された.   以上の結果より,抗M3R抗体は複数のエピトープを有し,唾液分泌への影響はエピトープにより異なる可能性が示された.抗M3R抗体はSSにおける病因抗体としての可能性のほか,診断マーカーや治療ターゲットとなる可能性も期待される.
著者
渡辺 勝敏 馬渕 浩司 小北 智之 武島 弘彦
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

温帯古代湖である琵琶湖のユニークな魚類相における固有種の起源と適応進化の遺伝基盤を明らかにするために、複数の固有種群を対象に、形態分析や次世代シーケンサーを用いたミトゲノム、発現遺伝子解析、ゲノムワイド多型分析等を行った。それらにより、4つの柱で研究を展開し、琵琶湖固有種の適応進化に関する理解を深めた。(1)湖適応に関する形態および遺伝子発現を含む表現型を明確化にした。(2)ミトゲノムや核ゲノムの遺伝変異を用いて強固な系統関係と人口学的歴史を推定した。(3)適応関連候補遺伝子のスクリーニングに基づき、種群間の共通性と多様性を明らかにした。(4)QTL分析に基づき、適応関連領域を検出した。
著者
辻本 崇史 升田 健三 佐野 雅之 宮島 弘 正路 徹也
出版者
Japan Society of Geoinformatics
雑誌
情報地質 (ISSN:0388502X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.201-210, 1991-06-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
5

地質調査において, 当該地域に詳しくない調査者を支援する目的で, 当該地域に詳しい専門家の知識を組み込んだ地質ユニット判別のエキスパートシステムを試験的に開発した.システム開発のためのモデル地区とした鹿児島県西浦とその周辺 (Fig.1) は, 各種の火山岩が卓越し, 従来の調査で20以上のユニットに分けられている (Fig.2) .最初に, この地域の調査を担当した専門家から地質ユニット判別の基準を聴取し, 出現確率の概念 (Table 1) にもとづき, 知識ベースを組み立てた.判別のための情報は, 試験的システムであることを考慮して, 岩石の視覚的データに限定した.次に, 以前の調査で採取された岩石試料を室内で判別してシステムの欠点を抽出し, 若干改良した.その後, ラップトップコンピュータに組み込んだ本システムを使って, 当地に詳しくない地質専門家が現地 (Fig.3) でその有効性を評価した.また, このとき採取された試料を使って, 知識ベースを与えた専門家も室内でシステムの評価を行った.システムは, 判別効率の高い順に, 19の質問を出し, それに対する利用者からの回答に応じて, 可能性のある地質ユニットを順次絞り込む.この操作を繰り返し, 判別に影響を与える質問項目がなくなると, システムは最終結果を確率表現で出力する (Table 5) .現地試験の結果, システムが推定した第1候補の地質ユニットと専門家が区分したユニットが一致したのは, 20試料中20~30%しかなく, 推定結果の被検者間の差もかなりあった (Table 4) .この様な結果に対し, 多くの問題点が指摘され, それらは今後の課題として残された.しかし, システムの正当率が低かった割には, 現在の地質図を変更して, システムが推定した地質ユニットを採用した方がよい例も少数あった.以上の結果, 今回の試験的エキスパートシステムの構築によって, 記述的・定性的要素に富む地質調査の分野にも人工知能的手法の導入が可能であるとともに, 同様の性格を有する他の社会分野への波及効果も期待され, またシステムの構築過程で専門家の知識の整理に大いに役立つという副次的効果のあることが判明した.
著者
小島 弘昭 森田 正彦 小檜山 賢二
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.39-42, 2013-01-05

An image database of the Japanese weevils (excluding Scolytidae and Platypodidae), which was awarded the Akitu Prize 2008 by the Entomological Society of Japan, is introduced. The database site consists of the following eight pages: 1) home about the database; 2) comments on weevils; 3) image search; 4) text search; 5) collecting records plotted on Google Maps; 6) checklist; 7) images in nature, and 8) photo collage. The pages 3 to 8 are linked by a relationship with the keyword of the species name. Species information includes scientific and Japanese names, systematic position (family, subfamily, tribe and subtribe), distribution, host or collected plants, body length, synonym, notes, original description, collecting records and images including type specimens.
著者
中島 弘 大関 直也 西山 徹 唐澤 恒 出井 裕司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0839, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】下腿義足歩行に関する歩行分析は,Winterらに代表されるように数多く報告されている。したがって,義足側立脚期後半における義足足部による蹴り出しは,正常歩行よりも弱いことが明らかとなっている。一方,義足側立脚期前半は,健常者よりも股関節パワーが増加するといわれている。関節モーメントのパワーは,関節モーメントと関節角速度を乗算し求めることが可能であるが,関節モーメントと角度変化の増減は報告者により異なる。本研究は義足側立脚期前半における股関節モーメントと股関節の角度変化を明らかとすることを目的とした。【方法】対象は同年代の下腿切断者10名(61.3±11.1歳),健常者10名(62.1±10.3歳)の合計20名とした。下腿切断者は下腿中断端,TSB義足を使用し自立歩行が可能な者とし,義足足部は普段使用しているものを採用した(SACH足1名,単軸足部1名,蓄積型足部8名)。計測機器は三次元動作分析装置Vicon MX(Vicon Motion System社製)と6枚の床反力計(AMTI社製),10台の赤外線カメラを用いた。赤外線反射マーカーはHelen Hays Hospital Marker Setに準じて34点を貼付した。サンプリング周波数は赤外線カメラと床反力計ともに100Hzとした。計測課題は自由速度歩行とし,義足側1歩行周期を5試行計測した。赤外線カメラから得られたデータは6Hz,床反力計から得られたデータは15Hzにてフィルタ処理後,1歩行周期を100%に正規化し平均した。比較パラメータは義足側荷重応答期の股関節モーメントと股関節角度,下腿傾斜角度,足関節角度とした。統計学的分析はマンホイットニーのU検定にて有意差を求めた(有意水準5%)。【結果】義足側荷重応答期における股関節伸展モーメントは,下腿切断者では健常者よりも有意に低下した(p=0.0068)。股関節角度は下腿切断者では健常者よりも伸展のタイミングが早く,角度変化は有意に増加した(P=0.0089)。また,足部底屈角度は下腿切断者と健常者では有意差を認めなかったが,下腿傾斜の角度変化は下腿切断者では健常者よりも有意に減少した(P=0.00021)。【結論】下腿義足歩行における義足側荷重応答期は,健常者と同様に足部は底屈するが下腿前傾が減少するため足部ロッカー機能が不十分である。したがって,重心の前方移動を代償するために,健常者よりも早期に股関節を伸展させることが明らかとなった。その結果,床反力ベクトルは後方へ傾き股関節近傍を通過するため,健常者よりも股関節伸展モーメントが低下することが明らかとなった。義足側立脚期前半における股関節パワーの増加は,股関節伸展モーメントの増加よりも角度変化が大きいことが要因である。
著者
小島 弘敬 高井 計弘
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.68, no.10, pp.1237-1242, 1994-10-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
16
被引用文献数
4 2

咽頭, 直腸からの淋菌, C.tnchomatisの検出は, 分離培養では偽陰性, 非培養検出法では偽陽性の誤った結果を呈しやすく正診率がひくく, これまで臨床的知見の蓄積が少ない.各種の非培養検出法の咽頭, 直腸スワブを検体としての偽陽性反応の出現率を検討した.Gen-Probe Pace2®のみが他の非培養検出法と異なって, 咽頭, 直腸スワブを検体とする淋菌, C.trachomatisの検出について偽陽性が認められなかった.Gen-Probe Pace2®による淋菌生殖器感染症患者の淋菌陽性率は男子咽頭29.4%, 女子咽頭33.3%, 男子直腸0%, 女子直腸46.7%, C.tmchomatis生殖器感染症患者のC.tmckomatis陽性率は男子咽頭3.9%, 女子咽頭10.5%, 男子真腸0%, 女子直腸53.3%であった.淋菌, C.trachomatisの女子直腸炎は頚管分泌物の汚染による直腸への感染拡大と考えられ, C.trachomatisの咽頭感染合併率は淋菌に比してひくく, C.tmchomatisの咽頭感染性は淋菌よりひくいと考えられた.
著者
石島 弘
出版者
沖縄大学
雑誌
沖大論叢 (ISSN:03871630)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.57-75, 1973-03-30
著者
平島 弘一 三尾 剛 市山 尚 三觜 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.93, no.453, pp.107-113, 1994-01-28
被引用文献数
7

気象レーダ及びその他のセンサーからの情報を複合したシステムを用いて雷雲を捕捉するシステムである地上用雷電探知装置の、雷雲判定の方式等を中心にシステム概要を報告する。本システムで実現された主な課題は次のものである。・立体構造の判定単位区分の細分化・予知に結び付ける新しい知見に立脚した処理アルゴリズムの開発
著者
鍵山 恒臣 筒井 智樹 三ヶ田 均 森田 裕一 松島 健 井口 正人 及川 純 山岡 耕春 熊谷 博之 西村 裕一 宮町 宏樹 渡辺 了 西村 太志 高木 朗充 山本 圭吾 浜口 博之 岡田 弘 前川 徳光 大島 弘光 植木 貞人 橋本 恵一 仁田 交一 茂原 諭 中道 治久 汐見 勝彦 中原 恒 青木 重樹 青地 秀雄 井田 喜明
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2/4, pp.33-60, 1996-03-15

In recent years, investigations on the structures of volcanoes have been noteworthy for further understanding volcanic processes, including locations of magma reservoirs, magma rising process before eruptions and causes of related phenomena. In 1994, a joint experiment was conducted on Kirishima Volcanoes, Southern Kyushu, to reveal the structure and the magma supply system by a group of scientists from national universities under the National Research Project for the Prediction of Volcanic Eruptions. The experiment was carried out by seismological, electromagnetic and other geophysical methods. The following seven papers including this one present some results of the experiments. This paper outlines a seismic explosion experiment in Kirishima, and presents all data on the first motion. An extensive explosion seismic experiment was conducted on December 1, 1994. Observations were made along a 30-km major line lying in the NNW-SSE direction and other sub-lines which cross the major line in and around the Kirishima Volcanoes. Along these lines, 6 shots with a charge size of 200-250 kg, and 163 temporary observations were arranged by many universities and institutes. A newly developed data logger was used for these temporal observations, and the position of each site was determined by GPS. All 6 shots were successfully fired, and clear onset and significant phases were observed at most observation sites. A travel time diagram suggests that a high velocity layer crops out south of the Kirishima Volcanoes, while in the Kirishima Volcanoes, this layer is covered with a lower velocity layer, which is thick at the northern part. It is also suggested that a structural discontinuity exists between S3 and S4.