著者
嶋田 曉
出版者
堺女子短期大学
雑誌
堺女子短期大学紀要 (ISSN:03892360)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.33-47, 1990-03-31
著者
小川巌嶋田忠著
出版者
岩崎書店
巻号頁・発行日
1982
著者
高取 克彦 嶋田 智明
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13413430)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.31-40, 2005

本研究の目的はビデオ映像を手がかりとしたMental Practice(MP)が、脳卒中患者の非麻痺側上肢課題遂行能力と麻痺側上肢機能に与える影響を調査することである。対象は脳卒中患者40例とし、MP群とコントロール群に無作為に振り分けた。課題は「座位にて、接近してくる水の入ったコップをできるだけ遠くで取る事」とし、MP群には課題動作を三人称的および一人称的視点で撮影したビデオ映像を見せ、コントロール群には同時間の休息のみとした。また、麻痺側上肢機能への学習効果を検証するためにMP群の1例には上記介入を4週間実施した。非麻痺側機能評価は座位でのFunctional Reach距離(S-FRD)の変化、視覚的判断による課題遂行能力と実行との整合性とした。麻痺側上肢機能は簡易上肢機能検査(STEF)の合計点数とペグボード遂行時間の変化で評価した。結果として、S-FRD変化は介入法と時間経過(介入前後)の2要因に交互作用が認められた(F=7.69,p<0.01)。4週間の介入を行った症例では介入後、STEF合計点数およびペグボード遂行時間共に改善が認められた。
著者
嶋田 哲郎
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research
巻号頁・発行日
vol.6, pp.S7-S11, 2010

秋田県北部(小友沼,八郎潟),福島潟,化女沼という国内を代表するヒシクイ <i>Anser fabalis</i> の大規模飛来地で,2008年12月19日,2009年 1月 9日,23日におけるヒシクイの個体数を調べた.12月19日から 1月 9日にかけて福島潟,化女沼で個体数が減少し,秋田県北部で個体数が増加した後,1月23日には秋田県北部での個体数が減少した一方で,福島潟,化女沼それぞれで再び個体数が増加した.1月中下旬,能代の平均気温は0.1~0.5℃であり,降雪量は66~79cmであった.降雪量の増加にともなう採食条件の悪化によってヒシクイは秋田県北部から南下したと考えられる.
著者
池田 清彦 嶋田 豊
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.173-184, 2006-03-20

広く信じられていることと異なり,科学は真理を追求する営為ではなく,何らかの同一性により,現象を説明する営為である。この立場から,現在の遺伝子還元主義的な生物学を批判し,システムを重視する対抗理論について論じた。
著者
嶋田 将大 堀 俊和 藤元 美俊 丸山 珠美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.570, pp.61-66, 2004-01-15
被引用文献数
2

八木・宇田アンテナは,地上テレビジョン放送受信用アンテナとして広く用いられているが,最適設計するのもパラメータが多数となることから,困難を伴う.本報告では,遺伝的アルゴリズム(GA : GeneticAlgorithms)を用いて設計し,入力抵抗の変化による指向性利得およびGB積の関係を示し,文献と比較し本報告で設計したアンテナの妥当性を示す.また,素子数の変化による指向性利得および比帯域幅の関係を示し,3素子における特異解の特性について示す.
著者
嶋田 義仁
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.585-612, 2010-03-31

本稿は、長年続けてきたアフリカのサハラ南縁の乾燥地文化の研究を出発点にした、人類文明史の再構築の試みの一端を示すことを目的としている。アフリカ大陸とユーラシア大陸を一連のアフロ・ユーラシア大陸として理解すると、その中央に巨大な乾燥地域が存在する。そこには、古来様々な国家や都市が形成され、ヨーロッパ中心の近代文明が世界に広がる以前、人類文明の中心はこの地域にあった。本稿では、この地域に形成された文明を「アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明」と呼び、その原動力として牧畜文化の文明形成力に注目する。従来、乾燥地に都市や巨大国家が形成された理由として、灌漑の重要性が指摘されてきたが、ここでは、牧畜のエネルギーに注目する。なぜなら、家畜は化石燃料が人類のエネルギー源となる以前の時代において、人間が利用しうる最大のエネルギー源であり、なかんずく長距離にわたる人と物資の移動(商業都市文化の基盤)と軍事力(巨大国家形成の原動力)にすぐれていた。筆者は、このことにアフリカのサハラ南縁イスラーム文明の研究をすすめるなかで気付かされた。しかし、「アフロ・ユーラシア内陸乾燥地」の自然条件も牧畜様態も多様である。その「文明」的表現となるとさらに多様である。イスラーム文明もあれば、モンゴルのように仏教やシャーマニズムの色濃い文明もある。こうした多様性も考慮した「アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明」全体像理解の糸口を、本稿では、次のような4類型化の可能性を提案することで探る。アフロ・ユーラシア内陸乾燥地は、自然環境条件から、(1)モンゴル・中央アジアの冷帯草原型、(2)サハラの熱帯砂漠型、(3)サハラの南の熱帯サヴァンナ型、(4)中東山地地帯のオアシス型の4類型に空間区分することができ、ウマ、ラクダ、ウシ、羊・ヤギが、それぞれの類型に特有な家畜として認められる。モンゴル人の言う5畜がおよそどの地域でも飼育されているが、ウマ中心の牧畜文化、ラクダ中心の牧畜文化、ウシ中心の牧畜文化、羊・ヤギ中心の牧畜文化がある。こうした仮説により、アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明を一連の牧畜文化複合体ととらえ、この地域の人間-家畜-自然の関係を多角的にかつ詳細に分析することにより、乾燥地としての共通性を有しながらもさまざまに発展していった乾燥地文明の多様性を構造的に整理して理解することが、アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明論の課題となることを示す。アフリカ、中近東、中央アジアと分断して研究されてきた旧大陸文明史を統一的に理解しようというこのような試みが、人類文明史理解のパラダイム変換を目指すような研究への寄与に些少とでもなりうること願う。
著者
嶋田 義仁
出版者
Japan Association for African Studies
雑誌
アフリカ研究 (ISSN:00654140)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.70, pp.77-89, 2007
被引用文献数
1

モラル・エコノミーと情の経済学は基本的に低開発論であり, その特徴は低開発を当該社会が充分経済合理性を成熟させず, 非経済的な諸価値に支配されていることに起因させる点にある。非経済的価値の重要性を評価しようとしている点で新しさがあるが, 当該社会がどのような価値に重きを置くかという内的要因の観点から (経済合理性も一つの価値), その経済を論じようとしている点で, 基本的に心理主義的であり倫理的である。したがって, 経済発展の方策は新たな価値観の注入という倫理的心理的教育的な手段しかない。低開発を非経済的価値で説明しようというのはそもそもトートロジーであり, 経済発展も低開発も実に多様な様相をとることが説明できない。小論では, これに対して, 経済的発展も停滞も, 歴史自然環境という外的要因によって説明しうるとする。外的要因数は内的要因数よりもはるかに多数であり, これはそれだけの多様な経済発展と低開発があることにもなる。小論では, こうした分析の一例として, アフリカと東南アジアの比較を試みた。アフリカだけでも4種類の歴史自然環境があることになるが (表), この数は分析のレヴェルにおうじてもっと増やせるし, 東南アジアもさらに細かくわけられる。
著者
中西 久枝 内藤 正典 嶋田 義仁 伊勢崎 賢治 大坪 滋 末近 浩太 吉川 元 立山 良司 中村 覚
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

中東の紛争では、中東の内外からの外部勢力の介入が紛争の長期化をもたらす実態が明らかになった。また、紛争防止策として、(1)国家再建時にすべての勢力をそのプロセスに包含すること、(2)イスラーム社会組織が果たす社会サービスの分配機能への着目、(3)難民や避難民の保護と共生のしくみを域内で構築すること、(4)民主化への移行期は、治安・雇用の創出・市民社会の政治参加への拡大などの課題への舵取りが紛争の再燃防止になること、などが挙げられる。
著者
飯尾 俊二 筒井 広明 嶋田 隆一 畠山 昭一
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

展開図では平行四辺形の簡易ヘリカルコイルのプラズマ位置安定化作用を、円形断面小型トカマク装置で確かめた。3次元の自由境界平衡計算で、トロイダル磁場コイルとトーラス片側だけのヘリカルコイルの構成であってもMHD平衡が取れ、コイル電流が一定でプラズマ電流が半減しても水平位置はほとんど変化しないことを見出した。縦長断面トカマク装置で簡易ヘリカルコイルによる受動的位置制御を実証するために製作した小型トカマク装置のトロイダル磁場コイルは、導体をエッジ巻きにしてトーラス外側のみの支持構造とした。誘導電動機を用いたフライホイール電源をベクトル制御してトロイダル磁場を1秒以上ほぼ一定に励磁できるようにした。
著者
渡辺 幸雄 猿丸 仁美 嶋田 典司
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.37-43, 1983-12-25

134種の植物についてウレアーゼ活性を調べた結果,大部分の植物でその活性が検出された.活性がもっとも高かったものはナタマメであった.ウレアーゼ活性が検出されなかった植物でも,生育環境が異なると活性を発現するものもみられ,まったくウレアーゼが存在しない植物があったとはいいきれないと思われる.供試植物を草本と木本とに分けて比較すると,草本の方が高いウレアーゼ活性を示す傾向にあった.ウレアーゼ活性が検出されなかったシコロベンケイに尿素を与え,その同化を検討したところ, Niの存在下でのみウレアーゼ活性の上昇が認められた.
著者
嶋田 典司 矢島 聡 渡邊 幸雄
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.15-21, 1988-03-18
被引用文献数
3

水生シダであるオオサンショウモを用いて下水二次処理水及び富栄養化された湖沼の水から栄養塩を除去することを目的に基礎的な実験を行い,以下の結果を得た.1)合成培養液を用いた室内実験から,オオサンショウモはpH4から8の広い範囲で生育が可能であることがわかり,植物体が2倍になる時間は4.5日であった.N源ではNO_3-NよりもNH_4-Nをよく吸収し,生育も良好であった.N,Pの吸収量は新鮮重1gあたりNとし23.5〜5mg,Pとして1〜1.5mgであった.2)下水二次処理水を用いた栽培実験では栽培期間中にNO_2-Nが18ppmになったが,オオサンショウモには障害は発生しなかった.処理水中のPが0.1ppmと低濃度の場合でもオオサンショウモの生育は可能であったが,Pを1ppm添加することにより,Nの吸収が増し,添加したPもほぼ吸収しつくした.3)手賀沼の水を用いた実験ではオオサンショウモの生育は10日で約4倍になり,N,Pの濃度低下も顕著であった.以上の結果から,富栄養化された水からの栄養塩の除去にオオサンショウモの利用はきわめて有効であることがわかった.