著者
津村 秀樹 嶋田 洋徳
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.124-130, 2014

Self-focused attention can contribute to increasing depressive moods. It is known that attending to self-referential stimuli that direct attention inward might induce self-focused attention. Distractions help to disengage attention from self-referential stimuli. However, the effects of distractions in attenuating the detrimental influences of self-focused attention on cognitive appraisal, depressive mood, and attentional resources, while attending to self-referential stimuli have not been investigated. This study examined whether walking exercise, which is a behavioral distraction technique, would attenuate the effects of self-focused attention. Undergraduate and graduate students (<i>N</i>=42) participated in walking exercise, while attending to self-referential stimuli. Then, they completed the Cognitive Appraisal Rating Scale (CARS), the depressive mood subscale of the Mood Inventory, and a digit span task, for assessing cognitive appraisal, depressive mood, and attentional resources, respectively. Results indicated that the walking exercise reduced the scores for appraisal for effect, which is a subscale of CARS, and lowered depressive mood scores. However, walking exercise had no effect on attentional resource scores. These results suggest that walking exercise modified the appraisal for effect and reduce depressive mood while attending to self-referential stimuli.
著者
串田 壽明 串田 尚隆 嶋田 義治 長谷川 篤彦
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.121-125, 2003 (Released:2007-02-06)
参考文献数
3

皮膚糸状菌症の猫3例に対し,1回量約90~170 mg/kgのルフェヌロンを2週間隔で投与したとき,症例1と3では2回,症例2では5回の投与で臨床症状が改善され,治療開始後,症例1では8週目,症例2では11週目,症例3では4週目には,1部の脱毛部分を残したものの,皮膚は正常となり,直接検査,培養検査ともに陰性となった。症例3では,治癒と判定した後3週目に他の部位に新しい病巣が発生したため,125 mg/kg,さらに3週間後に133 mg/kgを投与した結果,完治した。以上のことから,本剤の皮膚糸状菌症に対する治療効果は,症例によっては期待できるものと思われた。
著者
嶋田 雅子 小林 陽子 坂口 寄子 岡田 加奈子 村山 伸子 佐々木 敏 武見 ゆかり
出版者
JAPANESE SOCIETY OF HEALTH EDUCATION AND PROMOTION
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.94-109, 2008
被引用文献数
1 1

目的: 小学生を対象に「弁当箱ダイエット法」を用いたランチバイキング学習を実施した.このランチバイキング学習を通して, 児童の食物選択内容が改善するかを検討した.<BR>方法: 東京都世田谷区の小学6年の児童61名 (男子30名, 女子31名) が2003年秋にこの研究に参加した.ランチバイキング学習は, 年間を通じた食に関する学習プログラムの最初と後半の2回実施された.児童の食物選択内容の変化を, 栄養素, 食品, 料理レベルで検討した.さらに, 児童自身の選択内容の変化の気づきについてワークシートを分析した.<BR>結果: 栄養素では, 脂肪エネルギー比が男子は41%から33%, 女子は42%から29%へと有意に減少した.一方, 炭水化物エネルギー比は男子は40%から51%, 女子は40%から55%へと有意に増加した.食品では, 白飯が男子は108gから192g, 女子は82gから186gへと有意に増加し, 緑黄色野菜, 及び野菜の総重量も有意に増加した.料理では, 「食事バランスガイド」のサービング (SV) 数に基づき評価した結果, 主食と副菜の平均SV数が増え, 主菜のサービング数が減少した.学習時に児童が記入したワークシートの記述内容の分析では, 多くの児童がバランスの良い食物選択について正しい認識をしていた.<BR>結論: このランチバイキング学習を通して, 児童がバランスのよい食物選択のための知識とスキルを獲得したと示唆された.
著者
嶋田 敬士 山田 亨 高崎 友香 野口 祥宏 山崎 郁子 福井 和広
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.2569-2581, 2014-12-15

病院でのリハビリテーションの一環として行われる取り組みの1つに,音楽療法士が音楽の力を意図的・計画的に利用して,患者の心身障害の回復や機能の改善に役立てる音楽療法がある.従来その効果は,病院や音楽療法士が各々独自に設けた評価基準と介入内容の記録などを通じて質的・量的に評価する方法が試みられてきたが,患者の症状,回復状況や個性が様々なことなどから,客観的で統一的な評価方法を確立することは非常に困難であった.そこで我々は,患者の心身賦活にともなって広く一般的に見られる表情である笑顔に着目し,評価記録用に撮影された音楽療法時の映像データのみから患者の笑顔度を定量化した.さらに,あらかじめ構造化されていた療法内容に着目し,介入の質が異なる場面での笑顔度の違い,それらの経過回数にともなう変化を統計的に検定した.その結果,療法内容と経過にともない統計的に有意な患者の表情変化を確認するとともに,その変化が従来行われてきた主観評価結果とも高い相関を示していることを確認した.
著者
野島 尚武 片峰 大助 川島 健治郎 中島 康雄 今井 淳一 坂本 信 嶋田 雅暁 宮原 道明
出版者
日本熱帯医学会
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.181-193, 1978
被引用文献数
1

ケニア国タベタ地区での淡水産貝類は以下の8属11種である。即ち<I>Btomphalarta pfeifferi</I> (Krauss), <I>B.sudanica</I> (Martens), <I>Bulinus globosus</I> (Morelet), <I>B.tropicus</I> (Krauss), <I>B.forskalii</I> (Ehrenberg), 以上5種は住血吸虫との関係種, <I>Lymnea natalensis</I> (Krauss), <I>Ceratophallus natalensis</I> (Krauss), <I>Segmentorbis angustus</I> (Jickeli), <I>Gyraulus costulatus</I> (Krauss), <I>Bellamya unicolor</I> (Olivier) <I>Melanoides tuberculata</I> (M&uuml;ller) である。<BR><I>B.pfeifferi</I>はLumi川と灌漑用溝に, <I>B.sudanica</I>はJipe湖畔に, それぞれの多数の棲息をみたが, マンソン住血吸虫の自然感染は<I>B.pfeifferi</I>のみに見られた。<I>B.globosus</I>は灌漑用溝のみに多数棲息し, <I>B.tropicus</I>は灌漑用溝とJipe湖畔に, <I>B.forskalii</I>は少数ながらあらゆる水系に見出された。ビルハルツ住血吸虫の自然感染は<I>B.globosus</I>のみに見出され, その貝の棲息数が多いと約10%の高い感染率が常時認められた。<BR>一方これらの実験感染では, <I>B.pfeifferi</I>には3隻のミラシジウムで, <I>B.secdanica</I>には5隻のそれで100%感染が成立し, 両種ともマンソン住血吸虫の好適な中間宿主であることがわかった。<BR><I>B.globosus</I>は1.5~8.5mmの若い貝は5隻のミラシジウムで100%感染が成立し, 11~12mmの成貝では20隻以上のミラシジウムが必要である。ビルハルツ住血吸虫の好適な中間宿主であることがわかった。<BR>以上からタベタ地区でのマンソン住血吸虫症, ビルハルツ住血吸虫症の媒介中間宿主として, 前者には<I>B.pfeifferi</I>と<I>B.sudanica</I>が, 後者には<I>B.globosus</I>が主な役割を演じていることが推測される。
著者
三浦 渉尊 嶋田 敏 緒方 大樹 太田 順 新井 民夫 原 辰徳
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.80, no.819, pp.DSM0336-DSM0336, 2014 (Released:2014-11-25)
参考文献数
18

Since service is an artifact as well as physical product, we can observe both function design and activity design of service in a conceptual design phase. Activity design requires designers to deploy all designed functions into activities in service delivery process. However, it is difficult for non-experienced designers to model complicated service delivery processes such as conditional branches and exception handlings while assuring the relationship to functions. To solve this problem, the authors propose a design support of constructing service delivery processes using a collection of structure patterns of processes called Workflow Patterns. In this paper, we make the Workflow Patterns hierarchized by the ISM method so that designers can easily choose a pattern among them according to purpose. The proposed method was implemented on a CAD system for service, and its effectiveness was verified through an evaluation experiment. As a result, it was revealed that the proposed method is especially effective in the case of constructing processes including conditional branches.
著者
辛 徳 嶋田 修 佐藤 誠 小池 康晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.9, pp.1860-1869, 2004-09-01
被引用文献数
12 3

これまで,人腕のインピーダンスは,マニピュランダムにより摂動を与えることで計測されてきた.これらの実験結果はいずれも摂動区間の平均値なので,時間に対して連続的に変化するスティフネスは測定不可能であり,その摂動区間以外には測定できない.更に,このような摂動実験環境では運動中や接触作業中の変化するスティフネス特性を解析することは難しい.そこで,本研究では表面筋電信号を運動指令とする筋肉骨格系のモデルを作成して,このモデルから直接スティフネスを推定する方法を提案する.このモデルは筋肉の長さの変化項及び筋肉の硬さの変化項を線形関数で表現し,関節トルクを運動指令に関して2次まで表現した.そして,このモデルのパラメータは,筋電信号と力センサから計測した関節トルクを用いて最小二乗法により求めた.その結果,パラメータの推定に使用していないデータに関しても関節トルクを推定できるようになり,スティフネスの連続的な変化値やスティフネス楕円体を推定することができた.
著者
町田 史門 小山 貴之 宋 洋 高田 さとみ 嶋田 茂 越前 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMM, マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.226, pp.5-10, 2012-09-27

カメラ付きモバイルデバイスの普及により,SNSへの写真投稿が容易になっているが,その写真投稿に起因したプライバシー侵害の問題が次第に増加しつつある.この問題の多くは,被写体ユーザの了解を得ることなく写真を投稿する行為にあるが,そのプライバシー侵害と感じる要因を,アンケート調査と過去のSNS記事アーカイブを用いたマイニングにより解析し類型化を行なった.更にそれを用いたプライバシー保護サービスの策定を行なった.
著者
高田 さとみ 小山 貴之 町田 史門 宋 洋 嶋田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.189, pp.69-74, 2012-08-20

最近,SNSへの画像投稿に伴うプライバシー侵害のトラブルが次第に増加している.そこで,4年間に及ぶ多量のSNSアーカイブを対象にしたテキストとそれに紐づく画像の分析を行い,プライバシー侵害要因を調査した.その結果,プライバシー侵害項目の抽出が投稿画像のみでは難しく,投稿画像と投稿記事に含まれたテキストの併用により,プライバシー侵害項目の抽出を行うことが可能となる.本稿では,プライバシー侵害項目抽出のための効果的な分析方法を検討した.
著者
町田 史門 梶山 朋子 嶋田 茂 越前 功
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.2092-2103, 2014-09-15

SNS(Social Networking Service)が幅広い年齢層に急速に普及し,SNSに投稿されるライフログにより,多くの人々がコミュニケーションを活発化している一方,SNS投稿に起因したプライバシ侵害のトラブルが多く発生している.その原因の1つとして,SNSユーザによる,個人に関する情報の漏洩がある.本論文では,SNSユーザの不用意な投稿による個人に関する情報の漏洩が,実際に発生していることを確認するために,Twitterアーカイブにおけるこのような情報漏洩の存在率の試算評価を行った.次に,本試算評価を受け,SNS投稿時に発生する情報漏洩を自動検知する第一歩として,非公開とすべき情報の内容分類と開示レベルを対応付けた,SNSにおけるプライバシ侵害情報分類表の提案とその評価を行った.さらに本分類表の特性を活かし,センシティブデータの漏洩有無の通知と,SNS投稿者を中心としたネットワーク内における公開対象者の自動設定を提供するシステムを提案した.Social Networking Service is rapidly becoming popular for all ages nowadays. Users communicate by posting messages in SNS. On the other hand, posting messages through SNS increases invasion of privacy. One of the reasons is SNS users themselves often leak their sensitive data unintentionally. In this paper, to confirm leakage of sensitive information by unintentional posts, we evaluate the abundance ratio of sensitive data in Twitter archive. As a result, we define and evaluate a classification table of invasion of privacy for SNS that is based on classification according to contents of information which should be kept private, and disclosure level as the first step to detect privacy leaks automatically. We also propose a system that provides automatic configuration of disclosure target based on SNS egocentric network.
著者
井出 達徳 今野 亮介 五藤 智久 北谷 謙一 嶋田 明代
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.7, pp.259-264, 2014-07-01

特許の技術情報としての活用及び企業の経営戦略の策定に貢献する経営情報としての活用について電機業界での一例を紹介する。電機業界では,非常に多数の特許が事業に関与するため,個々の特許の質はもちろんのこと特許の量も事業遂行上,重要となってくる。特許明細書から得られる情報,特許のマクロな分析手法とマクロ分析から得られる情報について述べると共に,ベクトルを用いた新しい特許ポートフォリオ分析手法について紹介する。さらに,特許から得られる情報を補強するために様々な情報源,データベースも駆使して研究開発動向やビジネス情報等を総合的に分析する「総合調査」について述べる。
著者
町田 史門 梶山 朋子 嶋田 茂 越前 功
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.2092-2103, 2014-09-15

SNS(Social Networking Service)が幅広い年齢層に急速に普及し,SNSに投稿されるライフログにより,多くの人々がコミュニケーションを活発化している一方,SNS投稿に起因したプライバシ侵害のトラブルが多く発生している.その原因の1つとして,SNSユーザによる,個人に関する情報の漏洩がある.本論文では,SNSユーザの不用意な投稿による個人に関する情報の漏洩が,実際に発生していることを確認するために,Twitterアーカイブにおけるこのような情報漏洩の存在率の試算評価を行った.次に,本試算評価を受け,SNS投稿時に発生する情報漏洩を自動検知する第一歩として,非公開とすべき情報の内容分類と開示レベルを対応付けた,SNSにおけるプライバシ侵害情報分類表の提案とその評価を行った.さらに本分類表の特性を活かし,センシティブデータの漏洩有無の通知と,SNS投稿者を中心としたネットワーク内における公開対象者の自動設定を提供するシステムを提案した.
著者
田中 章 嶋田 治一 永島田 義則
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.122-124, 1978-10-10 (Released:2009-05-22)
参考文献数
1

鹿児島県奄美群島の喜界島において,1974年侵入時から1977年の間のウリミバエ雄成虫の誘殺トラップによる個体数変動と生息環境の違いを調査した。1.個体数変動調査では,誘殺数は侵入以来増加の傾向にあり,1977年は50トラップ当り10,000頭以上であった。季節的には一般に秋期に多く,冬期に少なかった。現在の喜界島の高密度は野生寄主オキナワスズメウリに依存しているものと考えられる。2.生息環境調査は,環境を5つに分けて誘殺数を比較した結果,部落内は少なく,孤立した林では多く,その差は26倍であった。このことから,本種の密度推定や抑圧防除を行う上に注意を要することと思われる。
著者
嶋田 奈緒子
出版者
順天堂大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

EGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤であるイレッサ(ZD1839)は肺癌における分子標的治療薬として使用されているが、その副作用として急性肺障害・間質性肺炎の発症があり、この急性肺障害の発症機序の解明や危険因子を同定することは我々呼吸器・臨床医にとって急務である。我々は昨年までに、AKR/J系マウスにイレッサを投与しneutrophilの集積が肺胞壁のcapillary内に起きていることを確認した。Macrophageの集積はneutrophilに比べて顕著ではなかった。また老化促進マウス(senescence-accelerated mouse, SAM)にもイレッサを投与しその肺組織に及ぼす影響も検討した。SAMの元々のストレインはAKR/Jマウスであるにもかかわらず、SAMPlはイレッサ投与によってもAKR/Jマウスと比較してneutrophilの集積はみられなかった。今年度はマウス・ストレイン間のイレッサ感受性の違いを検討する為に、AKR/Jマウス、C57BL6マウス、NZWマウスにイレッサを投与して検討した。当初はマウス・ストレイン間でイレッサ感受性に違いのあることを予想していたが、今のところ3ストレイン間で炎症性細胞の浸潤などに大きな違いは認められていない。また肺組織での発現解析においても現在のところ、大きな違いは同定できていない。しかしまだマウスの実験匹数やイレッサの条件検討などが充分ではなく、今後はさらに検討を重ねる予定である。これら疾患モデルにおける遺伝子発現プロファイルの違いやgenetic variationを検討することは、今後イレッサ急性肺障害の危険因子・予測因子の解明の糸口につながる可能性があると思われる。
著者
嶋田 善夫 宮崎 孝正
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.167-178, 2006-09-25 (Released:2010-01-21)
参考文献数
21

In order to analyze large amounts of trouble information of overseas nuclear power plants, it is necessary to select information that is significant in terms of both safety and reliability. In this research, a method of efficiently and simply classifying degrees of importance of components in terms of safety and reliability while paying attention to root-cause components appearing in the information was developed. Regarding safety, the reactor core damage frequency (CDF), which is used in the probabilistic analysis of a reactor, was used. Regarding reliability, the automatic plant trip probability (APTP), which is used in the probabilistic analysis of automatic reactor trips, was used. These two aspects were reflected in the development of criteria for classifying degrees of importance of components. By applying these criteria, a method of quantitatively and simply judging the significance of trouble information of overseas nuclear power plants was developed.