著者
倉上 政幹 川名 武
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.93-94, 1936-07-10 (Released:2008-02-29)
被引用文献数
1 1

The results of age determinations from 1910 to 1930, show that the breeding of Clupea pallasii in Hokkaidô is poor without exception in the year of either maximum or minimum sun-spots and has a peak in each intermediate period, while the 65 years' statistics show that in extreme cases of sun-spots the yearly catch is often unusually rich or poor.
著者
佐藤 克郎 川名 正博 山本 裕 佐藤 雄一郎 花澤 秀行 高橋 姿
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.465-471, 2002
被引用文献数
2

当科で音声外来開設以来13年間に経験した輪状披裂関節脱臼の2例につき,その経過を報告するとともに,輪状披裂関節脱臼の診断,音声機能の評価,経過観察と治療の方針につき検討した。当科の2症例はおのおの頸部への鈍的外傷および気管内挿管により前方型輪状披裂関節脱臼が発生し,音声機能を評価しつつ脱臼の整復を計画していたところ,おのおの発生から1および4カ月後に自然整復された。音声機能検査では,両例とも声門閉鎖不全の所見に加え基本周波数の上昇が認められ,自然整復後はいずれも改善し正常化した。文献的にも本症の自然整復例はある程度みられ,前方脱臼に多い。そこで自然整復の機序を推察すると,披裂軟骨に後方への張力として働く筋は唯一の声門開大筋で,他の筋に比べ働く頻度が高い後輪状披裂筋であるため,前方脱臼は自然整復の可能性が高いと考えられた。気管内挿管や頸部の外傷後に喉頭の症状をきたした症例においては,本疾患をも念頭におき,病歴や局所所見のみにとらわれず画像診断,音声機能検査,筋電図検査などを用いて確実に診断し病態を評価したうえで,容易に反復し施行できる音声機能の経過を参考に治療を計画することが重要と考えられた。
著者
川名 真弓 カワナ マユミ Mayumi Kawana
雑誌
雲雀野 = The Lark Hill
巻号頁・発行日
vol.27, pp.111-121, 2005-03-31

Kate Leslie, a heroine in The Plumed Serpent, was an Irish woman of Celtic descent, who would be forty soon. D. H. Lawrence felt nostalgia for Celticism and he treated it as a subject of his own literature. Kate came to Mexico, thinking that she would have to be born again. And she felt that her inevitable fate lay concealed in Mexico. Later she met the leaders of a movement of Quetzalcoatl: Ramon and Cipriano. Quetzalcoatl is a rare bird with green wings. In Mayan Mythology, it is said that a goddess had swallowed emerald and consequently it was born. Christianity saddled a person with a heavy burden and set up the hell. But the humanity Lawrence yearned for was in the pre-Christian ancient heathen world. Kate wore the bridal dress of green with an emerald ring. Quetzalcoatl was a rare bird with green wings. The term of endearment for Ireland is 'The Emerald Isle.' In Lawrence, green was a color having magnificent nobility. He Regarded King Arthur and Quetzalcoatl as the hero. So Lawrence fused the Celts and Mexico in The Plumed Serpent. Eventually 'Mexico is another Ireland.'
著者
吉川 裕之 八杉 利治 沖 明典 角田 肇 川名 敬 市川 喜仁
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

1.臨床応用の第一歩として・ボランチア13名にこのL2ワクチンを経鼻的に投与する第I/II相試験を行い、VLP抗体および中和抗体の上昇を確認するとともに、安全性を確認した。このL2ワクチンは、最も型共通性でかつウイルスの細胞内エントリーに最も重要な役割を有する領域のペプチドである。pacebo3名、0.1mgが5名、0.5mgが5名にアジュバントなしで経鼻接種され、0.5mgの群の4名においてHPV16とHPV52のL1/L2 VLPに対する中和抗体が誘導され、有害事象はなかった(Vaccine,2003)。2.ワクチン接種の対象者や適応・end pointを決める上でHPV感染からCIN発生、CIN進展に関わる研究を行った。HPV16/52/58のうち複数のVLP抗体を有する場合にCINになりやすく、HPVの1つの型に抗体を有しても他の型の感染やそれに引き続くCIN発生を抑制しないことを示した(J Med Vjrol,2003)。3.HPV16陽性のCINと子宮頸癌において、E6塩基配列のvariationとHLA Class II allelesを検討し、E6 prototypeではDRB1^*1501とDQB1^*0602、D25E(アジア型)ではDRB1^*1502、L83V(ヨーロッパ型)ではDQB1^*03032が有意に高頻度であった(Int J Cancer,2003)。
著者
深田 秀実 小林 和恵 佐藤 賢二 川名 英之 増田 智弘
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.3_1-3_20, 2012 (Released:2012-08-13)
参考文献数
22
被引用文献数
1

地方自治体の災害対策本部を対象とした従来の防災情報システムは、キーボードやマウスといった入力デバイスを用いるものがほとんどであり、災害発生時の緊迫した状況下で、正確かつ迅速にシステム操作を行なうためには、情報リテラシーの高い専門職員を配置する必要があった。しかし、自治体における現在の防災体制の中で、情報システムに精通した専門職員の配置を必須とすることは、行財政改革を進める必要がある自治体にとって、容易なことではない。そこで、本研究では、自治体の防災担当職員が災害発生直後の混乱した状況でも、容易に操作することが可能な災害情報管理システムを提案する。本提案システムでは、テーブル型ユーザインタフェースとデジタルペンを用いることにより、被害情報を容易に入力できる操作性を実現している。実装したプロトタイプを用いて想定利用者によるシステム評価を行った結果、デジタルペンでアイコンを入力する操作性や対応履歴閲覧機能について、良好な評価を得た。
著者
川名 好裕
出版者
立正大学心理学研究所
雑誌
立正大学心理学研究所紀要 (ISSN:13482777)
巻号頁・発行日
no.10, pp.31-47, 2012

首都圏の大学生が授業の一部の時間を使って実験調査アンケートに参加した。分析に適した有効データ数は、男性106名、女性139名であった。アンケート調査用紙に、笑顔の有るもの、無いものの写真40種類の女性の写真のうちの1つが判定刺激写真として印刷されていた。この顔写真をみて、その外見的魅力や内面的魅力についての評定と、その写真人物との関係希望の度合い(友人希望、恋人希望) を回答させた。因子分析の結果、外見的魅力は、美的魅力、健康的魅力の2つに下位分類され、内面的魅力は、対人的魅力、社会的魅力、の2つに下位分類された。写真刺激の笑顔の有無、アンケート回答者の性別の他に、写真刺激の美しさの判定から顔の美醜を加え、三元配置の多変量分散分析を行った。多変量にあたる従属変数は、美的魅力、健康的魅力、対人的魅力、社会的魅力の4つの魅力と、友人希望と恋人希望の2つである。笑顔の有無は、美的魅力には有意な影響力をもっていなかったが、笑顔のある顔の方が笑顔の無い顔より健康的魅力があるという結果であった。また、笑顔のある方が笑顔のない方より、有意に対人的魅力があると判断されていた(p<.01)。逆に、笑顔の無い方がある方より社会的魅力があると判断されていた。しかし、笑顔の有無は友人希望や恋人希望には有意な影響力をもっていなかった。美醜判定の影響力については、醜顔の方が美顔より健康的魅力ありという結果であった。美醜判定の関係希望への影響力は、笑顔の有無の影響力より大きく、醜顔より美顔の方を圧倒的に友達希望においても恋人希望においても有意に高く評定していた。
著者
佐々木 広美(池澤広美) 秋山 昌範 稲葉 修 上島 励 鎌田 洸一 川名 美佐男 堤 徳郎 芳賀 拓真 吉村 武雄 茅根 重夫
出版者
ミュージアムパーク茨城県自然博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

茨城県の貝類相の実態を明らかにするため、市民参加型調査の他、現地調査やコレクション調査など、様々な方法を通して調査を実施した。その結果、約390種、約4,400点の海産貝類コレクションが同定・整理されただけでなく、約40種の淡水産貝類、約80種の陸産貝類が確認された。また、市民参加型調査によって、農産物に被害を与える外来の陸産貝類の茨城県内の分布状況が明らかになった。これらの成果は博物館の企画展の展示や刊行物を通して広く一般に公開されるとともに、改訂版の茨城県レッドリスト種を選定するための基礎資料として活用された。
著者
川名 国男
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.96-101, 2010-09-30 (Released:2012-12-04)
参考文献数
3
被引用文献数
1

The song of the Japanese Night Heron Gorsachius goisagi has long been known from its distinctive low, carrying call which sounds like ‘ivoh—’. The actual status of the song, however, has little been studied. The author conducted a comparative survey of the song at song posts and during the breeding period at breeding sites in Tokyo in 2008, using a digital voice recorder and a digital video camera to record the song. The study documented the song at song posts during night for 10 consecutive nights. The song usually continued from sunset until next morning and in an extreme case, lasted for 10 hours. However, once a breeding pair was established, they immediately stopped singing and thereafter, the song was not observed during the breeding period regardless of day or night. Results of this study suggest that the singing activity of the Japanese Night Herons is done intensively at night for a short period from immediately after their arrival in Japan up until pair formation occurs, and that thereafter, no singing occurs either during the daytime or at night. The Japanese Night Heron derived its common name from the belief that it was a nocturnal species. This might be because male birds sing intensively only at night. However, the results of the present and previous studies revealed that this species to forage exclusively during the daytime both in the breeding and non-breeding seasons. This species can therefore be considered diurnal, except for short periods.
著者
川名 尚 井上 栄 山口 宣生 吉川 裕之 加藤 賢朗 白水 健士 本藤 良
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1990

1.単純ヘルペスウイルス(HSV)のPCR法による検出 昨年度に確立したPCR法を用いて臨床検体からのHSVゲノムの検出を試みた。臨床検体は、女性性器より採取した。外陰や子宮頸部から綿棒にて擦過して得たものを、培養液にてすすぎ検体とした。これらを遠心後、上清を培養R-66細胞に接種してウイルスの分離を行った。沈澱よりDNAを抽出し、PCR法にてHSVゲノムの検出を行った。分離されたウイルスは、螢光標識マウスモノクローナル抗体を用いて固定と型の決定を行った。 臨床検体の検討に先き立ち、新鮮分離株 HSV-1 50株、HSV-2 34株の計84株についてPCR法を用いて検討した結果、全例に陽性所見を得た。また、型分けについても100%一致した。以上より、このPCRの系は、本部で分離されるHSVの株は、1型、2型共にほとんど検出できることが判明した。臨床検体は、妊婦、性器ヘルペスなどから得られた94例について検討した。1型分離陽性が5例、2型分離陽性が13例であった。これらについて、PCR法を行った所、1型につては5例全例、2型については、9例(69%)に陽性所見が得られた。 一方、分離陰性の76例中8例(11%)に陽性所見が得られた。分離陽性でPCR法陰性になった例は、ウイルスDNAが十分とれてなかった可能性が考えられる。一方、分離が陰性でもPCR法が陽性であることからPCR法の方が感度がより良い可能性が示された。2.ヒトパピローマウイルス(HPV)のPCR法による検出 昨年度確立したコンセンサスプライマーを用いる性器に感染するHPVの検出法を外陰部や子宮頸部の病孝に応用し、本法の高い感度と特異性が証明された。
著者
加藤 茂孝 棚林 清 鈴森 薫 川名 尚 竹内 薫
出版者
国立予防衛生研究所
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1989

1.風疹ウイルスゲノムの増幅検出風疹ウイルスゲノムの増幅検出については、最終的に、(1)ウイルスRNAをグアニジン・フェノ-ル・クロロフォルムで抽出する。(2)RNAの逆転写後の相補的DNAのPCRによる増幅は2段階で行う(mested PCR)、(3)増幅DNAの検出は、アガロ-スゲル電気泳動後のDNA断片のエチジウムブロマイド染色による、事とした。2.妊娠中の風疹遺伝子診断妊娠中に発疹が出現し、風疹IgM抗体が検出された10症例について、抗体上昇以前の母血清6例、胎盤絨毛10例、治療中絶された胎児の組織5例について、ウイルス遺伝子の検出を試みた。陽性例は、血清2例、絨毛9例、胎児5例であった。胎児陽性例は全て絨毛陽性であったので、絨毛での陽性結果は、即、胎児陽性と診断して差しつかえないものと考えられた。3.風疹感染胎児におけるウイルス増殖部位臓器別に遺伝子検出を行なった胎児の症例について、ウイルス遺伝子陽性は、胎盤、腎、肝、脳、〓帯の各臓器であり、胎児感染は全身感染であると思われた。陰性の臓器は、脾、心、肺、眼、胸腺であった。この時、胎児血の風疹IgM抗体は陽性であったので、〓帯血IgM抗体陽性とウイルス遺伝子陽性、即ち、胎児でのウイルス増殖とが相関していることが確認された。4.先天性風疹症候群患児からのウイルス遺伝子の検出出生した患児の髄液、リンパ球、血清、咽頭ぬぐい液、尿、白内障手術の為摘出したレンズからも遺伝子が検出され、胎内持続感染であると思われた。
著者
川名 淳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.36, no.11, pp.36-47, 1987-11-10

『紫式部日記』における行事記録的部分には、紫式部が実際にいた地点から見えた範囲を、対象により近接融合した形で語る視座と、自己の存在もその状況の一要素として客観視し、土御門邸全体を俯瞰するような形で伺候する人々や調度の配置等を述べる視座の二つが認められる。が、後者はいわば観念上のもので実体験に基づくものではない。本稿ではその俯瞰的視座の背景に、行事絵の享受によってもたらされた紫式部の視覚的な場面構成意識というものを想定し、この作品の構造と文体の特異性に迫る一考察を試みた。

1 0 0 0 OA 債権法要論

著者
川名兼四郎 著
出版者
金刺芳流堂
巻号頁・発行日
1915

1 0 0 0 OA 日本民法総論

著者
川名兼四郎 著
出版者
金刺芳流堂
巻号頁・発行日
1912
著者
川名紀美著
出版者
潮出版社
巻号頁・発行日
1980
著者
熊田 淳 川名 明 片岡 寛純
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.11, pp.465-471, 1988-11-01

クヌギ(Quercus acutissima CARR.)の樹体内における元素の消長について13元素を対象に葉の展開期から落葉に至るまで生育相別に葉と当年生枝の元素含有率の測定を行った。葉中のFe, Si, Sr, Ca, Znの含有率は, 展開期の6月, 7月からほぼ直線的に増加し, 葉落期の12月になっても減少しなかった。B, Clの含有率は, 一度増加するが, Bが9月, Clが11月の黄葉期から落葉期にかけて減少した。Cu, S, N, K, Mg, Pの含有率は, 葉の展開期に高く落葉期まで減少の傾向を続けた。クヌギは当年生枝の伸長にともなって一年間に2回, または3回にわたって新葉を展開するが, どの時期に展開した葉であっても, 各元素の増減のパターンはほぼ同じであった。また, 当年枝と葉の元素含有率の関係をみると, Cu, S, N, Mg, P, Bは黄葉・落葉期になると葉から枝へ一部移動することが考えられ, Fe, Si, Ca, Sr, Znは落葉期になっても葉中の含有率がそのままであることから, 大部分が落葉中に残り林地に還元されると考えた。KとClの移動については, 降雨時の溶出と樹体内に移動する部分についてさらに検討を要する。