著者
早川 喜郎
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.333-338, 2004-11-01 (Released:2011-03-04)
参考文献数
5

Membrane technology in the vegetable and fruit processing has been applied for concentration using RO membrane and for clarification using UF or MF membrane.Recent technological advances related to the development of new membrane system, advanced separation and recovery of valuable components, improvement quality, saving energy consumption and reduction of environmental negative impact, have expanded the range of membrane separation.We have developed two new membrane systems. One is RO concentration system for material including the solid. Conventional RO system has been used for only juice concentration including the solid below 0.5mm particle size, by this new RO system, it is possible to concentrate liquid including 0.5mm-10mm particle size solid.Another is electrodialysis system for reduction of nitrate in a green vegetable, the characteristic of this system is to be operated under high concentration (Brix20), low velocity and low temperature condition.
著者
早川 明夫
出版者
文教大学
雑誌
教育研究所紀要 (ISSN:09189122)
巻号頁・発行日
no.15, pp.55-63, 2006

小中校の歴史教科書・教師用指導書・学習参考書などの大半は、「国風文化」の発生・発達を遣唐使の停廃とリンクさせて叙述している。これはこんにちの歴史学界の水準から大きく乖離している。そこで、教科書等の分析とあわせて、遣唐使と「国風文化」に関する先学の研究成果を踏まえ、「国風文化」の授業における留意点を示したい。
著者
早川 宗志 楠本 良延 西田 智子 前津 栄信
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.147-157, 2015

日本では沖縄県石垣島にのみ分布する絶滅危惧IA類テングノハナIlligera luzonensis (C.Presl) Merr.の開花調査,標本調査,系統解析を行った.石垣島産テングノハナは午前中にのみ開花した.石垣島産テングノハナの花期は既報の夏開花(7-8月)ではなく,春(3-5月)と秋(10-12月)の2回開花であったため,夏開花の台湾産テングノハナとは異なった.さらに,石垣島産テングノハナはフィリピン産と葉緑体DNAの塩基配列が異なった.以上より,石垣島産テングノハナは,台湾産と花期が異なり,フィリピン産と系統的に異なることから,固有の系統群である可能性が示唆された.
著者
早川 幸弘 水谷 淳之介 山本 桂一郎 鴨下 隆志 矢野 宏
出版者
品質工学会
雑誌
品質工学 (ISSN:2189633X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.50-63, 2010-04-01 (Released:2016-10-17)
参考文献数
7

Earthquake prediction by the MT-system was proposed by Genichi Taguchi in 1995. Studies started in the Yano laboratory at Tokyo Denki University in 2004 demonstrated that earthquake prediction was possible to some extent, but there was considerable prediction error. A new study was started in line with new developments in the MT-system. Data collection was started in Tsukuba district. This paper gives a periodic analysis of seismic waveforms in the Tsukuba district and obtains the distances of ground vibrations by using the RT method, with the variance of the period as an attribute. The possibility of prediction by a further two-tail T method is shown, based on the variation of the distance over time. The estimated S/N ratio was -0.176 db and the sensitivity was 0.016 db. The prediction error was ±10% at a vibration velocity of 20μm/s.
著者
小村 和久 稲垣 美幸 西川 方敏 中西 孝 早川 和一 唐 寧 楊 小陽 飯田 孝夫 森泉 純
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.335-342, 2007-09-25 (Released:2017-05-16)

環境放射能の観点から能登半島地震発生前後の放射能関連のデータの解析を試みた.解析したのは,輪島市西二又地区で採取した大気浮遊塵中の210Pb,輪島沖50kmに位置する舳倉島のラドン濃度,地震発生後の4月21日から西二又地区で連続測定を実施した空間γ線レベルの3項目である.その結果,地震発生約3週間前から大気浮遊塵試料のラドンの娘核種210Pbの濃度が増加し,地震直前にピークに達した後に低下に転じ,約2週間後にほぼ平常値に回復していたことが分かった.舳倉島のラドンには地震の影響は見られなかったが,西二又における空間γ線レベルはラドンに由来すると考えれる高い値が約6週間後も続き5月中頃に平常値に戻ったことが明らかになった.
著者
早川 勇
出版者
人間環境大学
雑誌
人間と環境 : 人間環境学研究所研究報告 : journal of Institute for Human and Environmental Studies (ISSN:13434780)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.31-40, 2001-01-31

イギリスと日本における辞書誕生には、次のような際立った類似点がある。両国において、1カ国語辞書誕生の前に2カ国語の語彙集が存在した。その語彙集はイギリスにおいてはラテン語を学ぶためのものであり、日本では中国語を学ぶためのものであった。それらは1カ国語辞書誕生の契機となった。また、それらの多くはテーマ別に配列されていて、それぞれの国々における世界観を反映していた。
著者
早川 達 A E
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.178, pp.PE17-24, 2012-08

北海道薬科大学薬物治療学分野教授。POS(Problem Oriented System)に基づく薬歴管理の第一人者。著書に『POS薬歴がすぐ書ける「薬歴スキルアップ」虎の巻』基本疾患篇、慢性疾患篇、専門疾患篇など。 今回は、薬局セントラルファーマシー長嶺に来局した72 歳女性、鈴木ヨシ子さん(仮名)の薬歴をオーディットしました。
著者
小早川 みどり
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.25-36, 1992-06-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
15

日本産のナマズ3種ナマズ (Silurus asotus), イワトコナマズ (S. lithophilus), ビワコオオナマズ (S. biwaensis) の成体の頭蓋と懸垂骨を比較し, それらの発生を記載した.稚魚期の成長の速いビワコオオナマズでは, 他2種に比べ化骨の時期が早く, 上後頭骨の矢状隆起の発達の度合いや, 翼耳骨の側上方への反り返りが大きく, 懸垂骨にみられる筋付着突起の発達も著しかった.
著者
早川 博文 高橋 弘
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.289-293, 1983-12-15 (Released:2016-09-02)

吐[カ]喇列島の宝島および中之島から採集された雌雄成虫標本に基づいて, 新種A. takaraensis n. sp.タカラキイロアブを記載した。本種はA. kakeromaensis Hayakawa, Takahasi and Suzukiカケロマキイロアブに酷似しているが, 腹背面の斑紋が全くないことと, 翅脈R_4の小枝がきわめて短いかまたはそれを欠いていることにより, 容易に区別される。日本産キイロアブ属11種の検索表を掲げた。
著者
神内 謙至 橋本 善隆 新美 美貴子 山下 亜希 山内 光子 四井 真由美 西田 なほみ 山崎 徹 早川 太朗 中山 英夫 槻本 康人 並河 孝 笹田 侑子 前林 佳朗 高橋 正洋 磯野 元秀
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.256-263, 2014

50歳女性.平成4年に糖尿病を指摘され平成16年より当院にて加療中.低血糖で救急搬送された既往あり.インスリン治療で血糖コントロール不良,また低血糖も起こすため,平成23年2月教育入院となった.入院中,血糖正常であるものの低血糖症状のためパニックになることがあった.翌日のスケジュールを説明しても当日になると忘れる,糖尿病教室でテキストを忘れる,と言う出来事があった.そのため,注意欠如/多動性障害(ADHD)を疑い本人の同意の上で滋賀医科大学精神神経科に紹介しADHDの診断となった.抽象的な情報を処理する能力は低く,簡潔で具体的な手本を示し,時間的余裕が必要な症例であると判断された.全成人の4.7 %の有病率とされるADHDであるが,今のところADHDと糖尿病の合併にかかわる報告は極めて少ない.血糖コントロールが極めて悪化することが考えられ,適切な治療方法が必要である.
著者
日比 喜子 安達 町子 前田 昭子 早川 史子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.183-192, 1999-02-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
26

滋賀県, 京浜地区, 阪神地区および長崎県の4地域において, それぞれを主な生育地とする女子学生 (18~22歳) を対象に茶, 特に紅茶の嗜好に関するアンケート調査を行い, 次のような興味ある結果が得られた.(1) 緑茶と紅茶の嗜好の比較では, 京浜地区と阪神地区では緑茶より紅茶の方が好まれるが, 滋賀県と長崎県では緑茶および紅茶の嗜好に有意差がなかった.(2) 緑茶あるいは紅茶を好む理由については, 地域間に有意差は認められず, いずれの地域においても緑茶あるいは紅茶を好む理由は圧倒的にそれぞれの “味” であり, “色” をあげた者はごくわずかであった.また, 茶を好む理由として “香り” をあげた割合は, 紅茶嗜好者の方が緑茶嗜好者よりも高かった.(3) 女子学生の紅茶飲用頻度は概して低いが, 飲用頻度の平均値は茶葉から抽出する紅茶よりも缶入り紅茶において, また, 緑茶嗜好者よりも紅茶嗜好者において高かった.しかし, 最も好きな紅茶は, 全体的には, 緑茶・紅茶の嗜好にかかわらず, 茶葉から抽出して飲む紅茶であった.(4) 缶入り紅茶の中では, いずれの地域においてもミルク紅茶が好まれるが, 特に滋賀県, 長崎県で非常に好まれていた.茶葉から抽出する紅茶の中では, いずれの地域でも紅茶液をそのまま飲む, 砂糖だけ入れて飲む, および砂糖とミルクを入れて飲む紅茶が好まれるが, 特に砂糖とミルクを入れて飲む紅茶は阪神地区で非常に好まれていた.(5) 緑茶嗜好者よりも紅茶嗜好者が多い京浜地区と阪神地区の紅茶嗜好者について, 前者では缶入りのレモン紅茶およびミルク紅茶を好み, 後者では茶葉から抽出して砂糖・レモンを入れる紅茶, および砂糖・ミルクを入れる紅茶を好む.
著者
田中 正暁 佐郷 ひろみ 岩本 幸治 江原 真司 小野 綾子 村上 貴裕 早川 教
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.78, no.792, pp.1392-1396, 2012

A study on flow induced vibration in the primary cooling system of Japan Sodium cooled Fast Reactor (JSFR) consisting of large diameter pipe and pipe elbow with short curvature radius ("short-elbow") has been conducted. Flow-induced vibration in the short-elbow is an important issue in design study of JSFR, because it may affect to structural integrity of the pipe. In this paper, unsteady flow characteristics in the JSFR short-elbow pipe related to the large-scale eddy motion were estimated based on knowledge from existing studies for curved pipes and scaled water experiments and numerical simulations for the JSFR hot-leg piping.
著者
早川 博文 高橋 弘
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.389-392, 1977

福岡と大分の県境に位置する英彦山で, 1948年, 宮本正一教授によって採集された標本について, 新種Haematopota hikosanensisヒコサンゴマフアブを記載した。本種はH. toyamaensis Watanabe, Kamimura and Takahasiに酷似するが, 明瞭な額の中央斑およびほぼ円形の側斑, 背縁が真直ぐな触角基節, 小楯板上の灰色斑, および腹部背面の各節は縁帯を欠き, 全体が暗褐色であることにより, 容易に区別される。
著者
福元 康仁 早川 正士 Biagi P.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.389, pp.47-52, 1999-10-25
参考文献数
6

本研究ではVLFより高周波のLF帯のラジオ電波に注目し、1997年3月15日から1998年12月31日までの期間で、イタリアとその隣国で起きた地震とLF帯伝搬異常との関係を調査した。地震の前には電波の日変化パターンにおけるTerminator Time (Morning, Evening)の有意な偏移を確認した。観測している電波は電離層・大地導波管を伝搬する電波が優勢なので、電離層が地震による影響を受け、伝搬異常を引き起こしていると考えることができる。