著者
松井 幸一
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
祈りの場の諸相
巻号頁・発行日
pp.151-174, 2017-02-10

平成25年度関西大学若手研究者育成経費(個人研究)研究課題「集落景観からみる東アジア的世界観—沖縄本島を事例として-」平成25年クリタ・水環境科学振興財団 「沖縄県中部における湧水の空間的復原と水文化継承に関する研究」比較信仰文化研究班
著者
松井 貴英 Matsui Takahide
出版者
九州国際大学教養学会
雑誌
教養研究 = Studies of Libeal Arts (ISSN:13410504)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.55-71, 2016-02-25

プラトン『メノン』におけるソクラテスとアニュトスによる、自分たちの息子を徳ある者にすることができなかった徳ある者たちに関する対話の箇所の検討を、この対話篇の主題「徳は教えられうるか」を踏まえつつ、現代の徳倫理学におけるエウダイモニア主義とプラトンにおける徳と倫理に関する問題の所在を踏まえつつ、検討していった論文。知識としての徳と、世俗的な徳の相違を明らかにしつつ、その相違は徳の探求の方法の相違と不可分であり、現代の徳倫理学との比較のためには、この両者の相違を踏まえる必要があるとした。
著者
安藤 昭代 岸野 すき江 松井 澄子 清水 恵子
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.19-32, 1974-06-30

1)バナナ・みかん・りんごの個々の果汁の色の経時的変化, 果汁の加熱による色の変化, 三者のミックスジュースを作成する場合の搾汁順序による色の相違, pulpを除去した果汁としないものとの色の相違並びに経時的変化を検討した。2)個々のジュースの色は, 時間の経過に従って, バナナ・みかん・りんごの何れも褐変した。3)加熱果汁は未加熱果汁に比較して, 単独・混合試料の何れの果汁においても褐変が著るしい。4)三者の搾汁順序による色を比較すると, 同時混合搾汁が最も褐変が少く, 色が安定である。順次に搾汁する場合は, みかんを最初に搾る方法が褐変をいくらか防止する。5)生ジュースのごとくpulp混合の果汁は, pulpを除去した果汁に比較して褐変が少ない。
著者
渡部 麻美 松井 豊 高塚 雄介
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.478-484, 2010 (Released:2011-04-20)
参考文献数
13
被引用文献数
6 8

This study examined the determinants of social withdrawal using data from a survey by the Tokyo Metropolitan Government Office for Youth Affairs and Public Safety (2008). In addition, this study identified young people who showed an affinity for social withdrawal although they were not in a state of withdrawal, and examined the determinants of an affinity for social withdrawal. The results of stepwise discriminant analysis showed that factors such as social phobia, depression, violence, and emotional bonds with family differentiated between the general youth group and the social withdrawal group and the “affinity group”. Social phobia, violence, and refusal to be interfered in self-decision making differentiated between the social withdrawal group and the “affinity group”. This study shows that an “affinity group” should be cared as well as an actual withdrawal group.
著者
蓮見 孝 松井 彩乃
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.33-33, 2005

QOLを計る新たな尺度を開発するための基礎調査として、人が潜在的に持つと思われる「かくあるべきとする生活の質」が、どのようなイメージによって形成されているのかについて調査を行った。幸福感に満たされている状況にある人を対象に、「こうありたい」というような夢(あるべき生活の質)を表現するフリーコメントを収拾し、分析した。具体的には、2005年3月25日に行われた筑波大学卒業式において、卒業学生を対象に、「願い事プロジェクト」と称する感性的調査を企画・実施した。卒業式を終えた学生200人(男性100、女性100人)を対象に、卒業の時点で思い浮かぶ「願い事」をカードに記入させた(一人一件)。お祭り気分を阻害せず、被験者がリラックスして記入できるようにするために、学生調査員3名には、「縁屋さん」と呼ばれる仮装を施した。分析1:被験者によって記入されたカードを、KJ法的に、内容が似ていると思われるもの同士のグループに分類し「願い事マップ」を作成した。コメントの偏りを是正するため、「願い事マップ」を新入生に閲覧させ、「同感」と思われるグループにマークを付けさせるとともに、「自分の願い事」を落書き的に自由に追記させた。その結果、共感が全く得られないコメントは除外し、追記されたコメントで共感が得られたものについては、新たに「願い事マップ」に追記した。このようにして「願い事マップ」に掲載されたフリーコメントを全数点検し、そこからキーワードと思われるワードを抽出して、「キーワードリスト」を作成した。キーワードリストに掲載された全てのキーワードの相関関係を得るために、クラスター分析を行った。以上の調査研究から、「生活の質」は、「Physical activity(心身の健康度合い)」「Social communication(社会とのつながり度合い)」「Lifespan-management(人生設計における欲求の度合い)の3軸によって計れるものと判断された。
著者
松井広吉 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1895
著者
松井 明
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.175-182, 2008 (Released:2009-03-13)
参考文献数
7
被引用文献数
1 3

本研究は,新潟県岩船郡関川村に位置する大石ダムを有する大石川において,1994年4~12月にダムの下流河川および上流河川における底生動物群集を調査し,ダムが下流河川に生息する底生動物群集に及ぼす影響およびその要因を検討した.その結果,以下のことが明らかになった.1.ダム上流の底生動物群集の現存量は,カゲロウ目およびカワゲラ目が優占したのに対し,ダム下流ではトビケラ目が優占し,特に造網型トビケラ類のヒゲナガカワトビケラおよびチャバネヒゲナガカワトビケラの現存量が大きかった.2.ダム下流地点では,造網型のヒゲナガカワトビケラ,チャバネヒゲナガカワトビケラ,シマトビケラ科のいずれもが,上流地点と比較して生息密度が大きかった.3.ダム放流水口直下の地点では,夏季に河川水中の浮遊態有機物濃度の増加が観察され,これはダム湖からの植物プランクトンの流下によるものと推察された.また,この地点では夏季にヒゲナガカワトビケラ属若齢幼虫の顕著な増加が確認された.4.ダム湖から供給される植物プランクトンは,ダム下流域のヒゲナガカワトビケラ属の個体群に正の影響をもたらしている可能性がある.
著者
和田 佳苗 佐藤 祐子 松井 友美 谷口(山田) 亜樹子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.72, 2014 (Released:2014-07-10)

目的 塩辛は魚介類の肉や内臓などに調味料を加え熟成させることで、自己消化作用により独特の旨味をもつ食品である。本研究では塩辛の中でも馴染みのあるイカの塩辛について、製造工程で加える副材料が内臓の消化酵素であるアミラーゼ、プロテアーゼ活性に及ぼす影響を検討した。方法 生食用スルメイカから取り出した肝臓に2倍量の生理食塩水を加えて3分間ホモジナイズした後、遠心分離(10000rpm,20分間)して得られた上澄みを試料液とした。この試料液についてpH、タンパク質量(Protein Assay Papid Kit,和光純薬)、α-アミラーゼおよびβ-アミラーゼ(α-,β-Amylase Assay Kit,Megazyme) 、プロテアーゼ活性(ヘモグロビン基質)を測定し、比活性を求めた。さらに試料液に塩辛製造に用いられる調味料(食塩・みりん・醤油・酒)を添加し同様に測定を行った。結果 スルメイカの肝臓から抽出した試料液中のpHは6.5、タンパク質量は約130mg/mLであった。またα-アミラーゼおよびβ-アミラーゼの比活性はそれぞれ約4.7×103units/mg、5.6×103units/mg、プロテアーゼの比活性は約3.6×10units/mgであった。プロテアーゼの比活性は調味料無添加を100としたとき、食塩、みりん、醤油添加で各々87、酒添加で92であった。α-アミラーゼおよびβ-アミラーゼについても同様に測定を行い比較検討した。
著者
彦野 賢 篠原 一光 松井 裕子
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.248-255, 2015-08-20 (Released:2016-07-14)
参考文献数
18
被引用文献数
1

高い安全性が求められる職場で働く職員の間で,しばしば「繁忙感の高さが業務の品質に影響した」との声が聞かれる.職員の感じる繁忙感の意味を明らかにし,業務品質の向上および事故の未然防止のための方策を検討することは重要である.そこで本研究では,繁忙感と関係が深いと考えられるメンタルワークロード(MWL)の概念に着目し,両者の関係を調べた.実験では事務作業を模擬した課題を用い,繁忙感に最も影響すると先行研究で示唆された,業務密度感因子を構成する4つの要因の下で課題を遂行し,それぞれで繁忙感とMWLを測定した.その結果,繁忙感とMWLは強い相関関係にあることが明らかとなった.さらにMWLの下位尺度の中では,時間圧力の他にフラストレーションが繁忙感を高めることが示された.本研究結果は,繁忙感を軽減する方策検討の一助になると考える.
著者
志賀 洋介 南 浩一郎 白石 宗大 上園 保仁 松井 稔 堀下 貴文
出版者
産業医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

疼痛発生のメカニズムは脊髄レベルでの機序が解析され始めG蛋白共役型受容体(GPCR)が疼痛発生に関与しているという報告がなされてきた。しかし、麻酔薬や鎮痛薬がこれらの受容体にどのように影響を与えて鎮痛作用を引き起こしているかはいまだに結論が出ていない。脊髄後根神経節(Dorsal Root Ganglia,DRG)細胞は多くの神経ペプチドが含有され、一次求心性線維中枢側から急性侵害刺激により遊離される。最近、グルタミン酸受容体が侵害刺激に関与していることが示唆されている。メタボトロピックグルタミン酸受容体(mGluR)はグルタミン酸が作用するGPCRで、同じGPCRであるムスカリン受容体などとは大きくその構造が異なる。mGluRが痛覚伝達や麻酔鎮痛機序にどのように作用しているのか興味深い。本年度は脊髄レベルでの麻酔薬、鎮痛薬の抗侵害作用におけるmGluRの役割を解析することを目的に以下の研究を行った。培養DRG細胞を用いて麻酔薬、鎮痛薬がmGluR1、mGluR5にどのように影響するかを検討し、細胞内Ca^<2+>の変動に対する、麻酔薬、鎮痛薬の影響を解析した結果、グルタミン酸により細胞内Ca^<2+>は上昇することを確認できた。さらに、アフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いてmGluR1、mGluR5に対する影響を電気生理学的に解析し、mGluR1には麻酔薬デクスメデトミジンが抑制する事実を確認した。また、吸入麻酔薬の一部も抑制することを確認している。今後はこれらの反応に細胞内リン酸化酵素が関与を明らかにする。最終的にはmGluRノックアウトマウスを用いて行動薬理学的に鎮痛薬、麻酔薬の抗侵害作用を検討し、麻酔薬、鎮痛薬の抗侵害作用におけるmGluRの役割を総合的に解析したいと考えている。
著者
岡田 勇 楯 博 三浦 善憲 下村 義夫 永田 捷一 松井 邦義 海川 猛司 TAKAKU Tomoharu
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.146-156, 1975

From the results of the investigation of 80 serious patients, mentally and physically handicapped, in our national sanatorium in Kofu City, Yamanashi Prefecture and 2, 716 patients abstracted from all the other national sanatoria in Japan, the following conclusions were drawn. 1) By ages, of the 80 patients in our sanatorium those of 1014 years stand first in number (45.00%) and those of 1519 years stand second (22.50%), while of the 2, 716 patients from all the other national sanatoria those of 5-9 years stand first (39.7%) and those of 1014 years stand second (29.3%). Nevertheless, the investigation of our patients was made in the 50th year of Showa and that of the latter patients was made in the 45th year of Showa. Accordingly, the age-composition of the two groups of patients is the same in reality. 2) By causes, in our sanatorium, cerebral palsy stands first in number (65.00%), the after-effects of encephalitis and cerebrospinal meingitis stand second (13.75%), and follow the after-effct of nucleojaundice (8.75%) and microcephaly (7.50%). In the other sanatoria, cerebral palsy stands first (64.9%), the after-effects of encephalitis and cerebrospinal meningitis stand second (13.0%), and follow the after-effect of nucleojaundice (7.9%) and microcephaly (5.9%). Namely, the order of causes is about the same in both cases. 3) As to evacuation, 95.0% of our patients and 96.5% of the others need to be tended.Namely, , both rates are almost the same. 4) As to communication, 17.5% of our patients and 17.3% of the others can speak a little. Namely, both rates are almost the same. 5) As to eatiny, 86.25% of our patients and 81.4% of the others need to be tended. Namely, both rates are about the same. 6) As to bodily movement, 47.50% of our patients and 32.9% of the others keep their beds. This shows that our patients are more severely handicapped than the others. 7) As to complications, pneumonia, chronic bronchitis, fever in summer, skin disease and symtoms of digestive organs rank high both in our sanatorium and in the other sanatoria. As mentioned above, the age-composition and the conditions of our patients are almost the same as those of the other patients, except that the grade of physical handicap of the former is higher than that of the latter. Generally speaking, more time is spent in their living guidance than in their medical treatment. Consequently, nurses are occupied in work of tendance rather than in their proper work of nusying. On the 1st of August, 1973, we made researches on the time of living of 10 nurses working in the ward of the physically and mentally handicapped of our sanatorium, of 10 nurses in the medical ward of the national hospital, and of 10 nurses in the medical ward of the pref ectural hospital in the same city, with the following results. The total time of nursing, housekeeping, and cooking spent by our nurses, by those of the national hospital, and by those of the prefectural hospital is 12 hours and 3 minutes, 10 hours and 53 minutes, and 10 hours and 33 minutes respectively. Namely, the working time of our nurses is the longest and that of those of the pref ectural hospital is the shortest. Moreover, the nurses of our sanatorium are older and those of the other are younger. The time of nursing is comparatively short and that of housekeeping is long in the former, while the time of nursing is long and that of housekeeping is short in the latter. Namely, they are antipodal. This fact is worthy of note, considering the problem of lumbago. By substance of the working time in hospital, the time of medical care, is I hour and 9 minutes, that is, the shortest, in our sanatorium, 3 hours and 38 minutes in the national hospital, and 3 hours and 48 minutes, that is, the longest, in the pref ectural hospital. The time of tendance in eating and excretion is 2 hours and 34 minutes, that is, the longest, in our sanatorium, 28 minutes in the
著者
林野 泰明 福原 俊一 野口 善令 松井 邦彦 John W Peabody 岡村 真太郎 島田 利彦 宮下 淳 小崎 真規子 有村 保次 福本 陽平 早野 順一郎 井野 晶夫 石丸 裕康 福井 博 相馬 正義 竹内 靖博 渋谷 克彦
出版者
公益財団法人 天理よろづ相談所 医学研究所
雑誌
天理医学紀要 (ISSN:13441817)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.25-33, 2012-12-25 (Released:2013-02-26)
参考文献数
14

本研究の目的は,2004年の卒後医学教育改革前後の医療の質を比較することである.日本の8つの臨床研修指定病院において研修中の医師が本研究に参加した.参加した医師は,外来において頻度の高い疾患(糖尿病, 慢性閉塞性肺疾患,心血管疾患,うつ病)についての臨床シナリオに回答した.回答をエビデンスに基づいた診療の質の基準に照らしあわせて採点し,正答率スコアを算出した.ローテート研修が導入された前後でスコアの変化が生じたかを検証するために,2003年の参加者のスコアと,2008年の参加者のスコアを比較した.2003年では,141名(70.1%)が,2008 年には237名(72.3%)が参加に同意した.交絡因子を調整後も,両年の間にスコアの違いを認めなかった(2003 年からのスコアの変化 = 1.9%. 95% CI -1.8 to 5.8%).教育改革前の研修プログラムがストレート研修の施設ではスコアが 3.1% 改善しており,改革前にローテート研修を採用していた施設の改善度1.4% と比較して有意に高値であった.全般的には,2004 年の医学教育改革前後において,研修医の医療の質は変化していなかった.
著者
松本 一弥 斎藤 良夫 松井 知子 川森 正夫
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.184-193, 1980-05-20

The present survey was carried out on the service of guards in the form of night duty in the shift system in order to elucidate the problems involved. Number of subjects was 148. Out of these, 85 worked under the alternate-day shift system whose average age was 42 years, 47 worked under the permanent night duty system of average age of 50 years, and the remaining 16 were on the normal duty of the average age of 45 years. Under the alternate-day shift system, the portal-to-portal time is 24 hours from 10:00a.m. to the same time of the next day from which about 3.O-3.5 hours are exempted for taking a nap. In the permanent night duty it is from 18:00 or 19:00 to 09:00 or 10:00 of the next day, the portal-to-portal ranging 13-16 hours, usually 15-16 hours. The normal duty covers 8 or 9 hours from 10:00 to 17:00 or 18:00, but with incidental night duty of several hours per month. The problems of the alternate-day shift system and of the permanent night duty system were as follows: (1) Under those two systems, the total monthly portal-to-portal time was 312 hours with additional overtime, the mean becoming 397 hours a month in the alternate-day shift system and 405 hours in the permanent night duty system. These are considerably longer than the working time (249 hours) of the normal duty. (2) As for the frequency of the consecutive night shift, it occurred more than twice at the rate of 23% a month in the alternate-day shift system, and some experienced even 7 consecutive night shifts. Under the permanent night duty system, night duty occupied the greatest part in a month (97%), 3 to 5 consecutive night duties being most usual with an exceptional case of 19 consecutive night duties. (3) Number of night duties per month is 16.1 per month on the average under the alternate-day shift system, while 23.2 under the permanent night duty system. (4) The incidence of the spell of the portal-to-portal exceeding 24 hours was 43% per month under the alternate-day shift system. The longest was 72 hours. Under the permanent night duty system, the incidence of the spell of 19 hours or more was about 15%, and the spell of 24 hours or more occurred at the rate of 9%. (5) From the shift formation point of view, the interval between the preceeding or succeeding spell was sometimes null, but it was usually 8-10 hours. The incidence of the former per month was 4.7 times under the alternate-day shift system and 2.7 times under the permanent night duty system. Incidences of the latter under the two systems were 2.0 and 15.1 times, respectively. (6) Number of holidays per month was 3.0 under the alternate-dayshift system, and, 1.1 under the permanent night duty system. Under the normal duty system, it was 4.6. (7) Number of sick absenteeism with medical certificate was 13 in a year (15.3% of the total employees) under the alternate-day shift system, and 7 (14.9% of the total) under the permanent night duty system. As regards diseases which were the reason of absenteeism, 6 were circulatory, 4 respiratory, 4 digestive, each 1 was musculoskeletal, of connective tissue, hepatic, hemopoietic and mental. Except one patient suffering from a respiratory disease and another suffering from a musculoskeletal disease, all were aged 40 years or over. Under the normal duty system there was no sick absenteeism. (8) Number of workers retired in the past one year was 30 under the alternate-dayshift system, 43 under the permanent night duty system, and 1 under the normal duty system. Ratios of the number of retired workers against those in service were 35, 91 and 6% under the three systems, respectively. In the alternate-day shift and permanent night duty systems, and especially in the latter, the number of retired workers tended to be larger among the middle- and old aged. From these results the following items were considered important: Introduction of such countermeasures as reasonably controlling the total work hours, decrease in the number of days of night duty, reor
著者
長浜 孝 櫻井 俊弘 古賀 有希 蒲池 紫乃 平井 郁夫 佐藤 茂 真武 弘明 松井 敏幸 八尾 恒良
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.273-278, 2003-06-01
参考文献数
17

Crohn病 (CD) に対するprednisolone (Predonine<SUP>®</SUP>; PSL) の適切な初回投与量を検討した.<BR>対象 : 外来通院中にPSLが投与されたCD患者45例, 84回のPSL治療.<BR>方法 : 症状別に初回1日投与量と経時的累積症状消失率を算出した.<BR>成績 : 下痢ではPSL初回投与量0.5mg/kg以上 (初回投与量 : 28.3±6.0mg/日) の群が有意に高率, 早期に症状が消失したが (p<0.006), 0.75mg/kg以上投与しても有意差はなかった (p=0.140). 腹痛では0.75mg/kgから1.03mg/kg(30.0±5.8mg/日)の群が有意に高率, 早期に症状が消失していた. 食欲不振・全身倦怠感, 発熱, 関節痛・結節性紅斑は0.24mg/kgから0.49mg/kg未満(30.0±5.8mg/日)の群とそれ以上の量の群とで累積症状消失率に差はなかった (p=0.818).<BR>上記成績に考察を加え, PSLの初回1日投与量は, 下痢に対しては30mg, 腹痛には35mg, 食欲不振・全身倦怠感, 発熱, 関節痛・結節性紅斑には15~20mgを目安とし, 体重, 活動指数によって増減するのが適切と考えた.
著者
小野寺 博義 岩崎 隆雄 渋谷 大助 松井 昭義 小野 博美 町田 紀子 阿部 寿恵
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.157-161, 2001-08-31 (Released:2012-08-27)
参考文献数
7
被引用文献数
3

1996年度健診受診者2,396人中744人(31.1%)が超音波検査で脂肪肝と診断された。この744人全員が1999年度も脂肪肝と診断された。この中の12.0%の人でBMIが1.1以上減少しており,脂肪肝と診断されたことで肥満を改善しようという努力が感じられた。ALT,総コレステロール,中性脂肪でも異常値が改善・正常化している受診者が多くみられた。健康的行動変容の存在が示唆された。
著者
小野寺 博義 鵜飼 克明 岩崎 隆雄 渋谷 大助 松井 昭義 小野 博美 町田 紀子 阿部 寿恵
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.211-214, 2000-11-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
31
被引用文献数
6

1991年度から1998年度までの宮城県対がん協会の腹部超音波検査を併用した成人病健診(現在はがん・生活習慣病検診)受診者を対象として,脂肪肝の頻度およびBMIと血液生化学検査結果の変化を検討した。脂肪肝の頻度は16.6%から32.6%と7年間で2倍となった。総コレステロール,中性脂肪も有意に上昇しているのが確認された。生活習慣指導に役立つ事後指導システムの開発が急務である。