著者
高橋 参吉 松永 公廣
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.155-165, 1999-12-20
被引用文献数
12
著者
金井 求 松永 茂樹 生長 幸之助 清水 洋平
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.433-442, 2013-05-01 (Released:2013-06-12)
参考文献数
63
被引用文献数
2

In general, biologically active drug lead molecules are structurally complex, bearing multiple functional groups and chiral sp3 carbons. Our aim in developing new catalysis is to promote a concise, robust, and clean drug lead synthesis. To do so requires catalysis allowing for the design of concepually new retrosynthesis independent of functional groups. Here we summarize our first step toward such a goal. First, we describe a Cu(I)-catalyzed enantioselective condensation of ketones and hemiaminals that can produce versatile chiral building blocks for alkaloid synthesis. The hard anion-conjugated soft metal (HASM) catalysis concept is the basis for the reactivity. Second, two Cu-catalyzed cross-dehydrogenative coupling (CDC) reactions are discussed. The radical-conjugated redox catalysis (RCRC) concept leads to the development of a very early example of catalytic asymmetric aerobic CDC. Third, the Rh-catalyzed aldehyde cross aldol reaction and the Co-catalyzed C-4 selective alkylation of pyridines, both of which are mediated by means of hydride transfer, are described. Unique reactivity in the latter two topics is partly due to the redox activity of the transition metal catalysts.
著者
松永 知大
出版者
長崎大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2010

近年、夜11時以降に就寝する学童が、全体の半数以上を占めるようになるなど、子どもの夜更かしと、それにともなう睡眠障害の増加が問題視されている。また、これらの睡眠障害が、学童の注意力・忍耐力の低下を初めとした、学童に多く認められる各種の心理的・行動的問題の要因となっている可能性が指摘されている。しかし、学童の睡眠の実態把握は進んでおらず、客観的根拠に基づいた生活指導を行うのに必要とされるデータが、十分に整備されていないのが現状である。そこで、アクチグラムを用いた体動量計測による学童の睡眠の客観的評価と、行動学的手法による学童の認知情動能力の客観的計測を行なうことで、(1)学童の睡眠の実態把握を推進すると共に、(2)睡眠の質が学童の認知情動能力に与える影響を実証的に検討することを目的とし本研究を実施した。本年度は、小学3・4年生20名、小学5・6年生20名を対象に以下の測定を実施した。測定1:アクチグラフを一週間にわたり装着してもらい、客観的生活リズム測定を行った。測定2:客観的生活リズム測定終了後、標準化された行動課題(フランカー課題)を実施し、注意能力測定を実施した。測定1のデータをもとに、小学生の夜間睡眠を特徴づける睡眠パラメータ(実質睡眠時間・睡眠効率・中途覚醒回数など)を抽出した。これら睡眠パラメータと測定2で計測した注意能力との相関を分析した結果、両群で注意能力の指標となるConflicting Scoreと実質睡眠時間との間に有意な負の相関がみられた。この結果は、実質睡眠時間が短い小学生ほど、日中の注意能力が減退している可能性を示唆している。
著者
松永 久美 萩中 淳
出版者
武庫川女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

ニワトリ輸卵管より調製した卵白中の糖タンパク質であるα_1-酸性糖タンパク質(chickenα_1-AGP)遺伝子のクローニングを行い、chickenα_1-AGPのアミノ酸配列を明らかにした。chickenα_1-AGPタンパク質は、リシルエンドペプチダーゼ、トリプシンおよび臭化シアンを用いて、それぞれ特異的にペプチド結合を切断し、得られたペプチド断片の部分アミノ酸配列をもとに、BLASTホモロジー検索から4つの相同性のあるESTを得た。それらの配列から適切なプライマーを製作し、ニワトリ輸卵管のcDNAからPCRにより、chickenα_1-AGP遺伝子を得た。PCRで増幅した620bpのDNA配列中に、203残基のアミノ酸からなるORFが存在した。相同解析およびchickenα_1-AGPタンパク質のペプチド断片のN-末端アミノ酸分析結果から、卵白中のα_1-AGPは183残基のアミノ酸からなり、2個のS-S結合をもつことが明らかとなった。次に、MALDI-TOFMSによりchickenα_1-AGPのS-S結合および糖鎖結合位置を明らかにした。chickenα_1-AGPにEndo F/PNGase Fを作用させ、糖鎖を完全に水解したchickenα_1-AGP(cd-chickenα_1-AGP)を調製した。cd-chickenα_1-AGPを2 M ureaを含む100mM NH_4HCO_3緩衝液に溶解し変性後、トリプシン消化を行なった。得られたトリプシン消化物の分子量をMALDI-TOFMSを用いて測定し、S-S結合の位置を決定した。cd-chickenα_1-AGPを100mM NH_4HCO_3緩衝液に溶解し、10mM DTTおよび10mM CH_2ICONH_2で還元アルキル化後、トリプシン消化を行なったのち、MALDI-TOFMSおよびシークエンサーを用いて糖鎖結合位置を決定した。cd-chickenα_1-AGPの変性後のトリプシン消化物において、3037.3(ペプチド69-76,161-183)および3453.3(ペプチド69-80,161-183)の[M+H]^+イオンが検出されたことより、S-S結合の位置はCys6とCys146およびCys73とCys163であることがわかった。また、N-アセチルグルコサミンが付加したペプチド、AsnがAspに変換されたペプチドに由来するイオンが検出されたことから、糖鎖の結合位置はAsn16,62,70,77,87であることがわかった。また、62位の糖鎖が欠如したchickenα_1-AGPも存在することがわかった。
著者
松永 賢次
出版者
専修大学情報科学研究所
雑誌
情報科学研究 (ISSN:02866048)
巻号頁・発行日
no.31, pp.25-41, 2010

Students majored in Computing are required to acquire programming Skills for fifty years. In introductory programming classes, after students solve ten of programming exercises, their ability to build correct programs is undeveloped. We introduced an online judge system which automatically judge students' program to be correct in order that students can recognize Whether their programs are correct. Some students acquire the ability to build correct programs by using the judge system. On the other hand, some students used the judge system by try and error manner so that they could acquire the expected ability. We conclude that ratio between submitted program and correct ones is important factor in order to check weather a student acquire the ability.
著者
濱田 美奈子 加治木 章 永田 忍彦 若松 謙太郎 古森 雅志 松永 和子 岩田 安弘 石松 明子 北原 義也
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.427-432, 2005
被引用文献数
3

近年非結核性抗酸菌症の増加が指摘されているが,その多くが<I>Mycobacteriumaviumintracellulare</I>complex(MAC)症であり,<I>Mycobacteriumszulgai</I>肺感染症は比較的稀である。これまでの報告では本症の平均年齢は男性50.8歳女性36.3歳と若年であるが,われわれは高齢者に発症した<I>M.szulgai</I>肺感染症2例を経験したので報告する。症例1は75歳男性,2003年10月頃から労作時呼吸困難,咳,喀痰を認め12月15日近医受診,喀痰塗抹ガフキー6号を検出し紹介入院となった。右上肺野に空洞病変を認め,肺結核症再発を疑いisoniazid(INH),rifampicin(RFP),ethambutol(EB),pyrazinamide(PZA)の4剤を開始した。培養にて非結核性抗酸菌が分離されDNA-DNAhybridization(DDH)法にて<I>M.szulgai</I>と判明したためPZAを中止しINH,RFP,EBの3剤を続行した。2004年1月には菌陰性化を認め画像上も改善し,現在も治療を継続中である。症例2は73歳男性。1990年より肺MAC症,肺アスペルギローマにて加療し軽快していたが,1992年12月以降来院しなかった。1995年6月より全身倦怠感,血痰が出現し外来を受診した。胸部X線上増悪を認め,喀疾ガフキー3号の排菌を認めたためRFP,EBを開始した。培養にて非結核性抗酸菌が分離され,DDH法にて<I>M.szulgai</I>と同定された。薬剤感受性の結果からkanamycin(KM)の併用を開始し,3カ月目で排菌陰性化が得られ,画像,自覚症状ともに改善を認めた。
著者
内田 一徳 松永 利明 金 基釆 韓 卿求
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.210-216, 1996-07-25
被引用文献数
36

地下街等の分岐折れ曲がりをもつトンネル内の電波伝搬問題をFVTD法を適用して解析した. FVTD法は任意の小さい多面体セルに対して,マクスウェルの方程式を体積積分することによって離散化される差分方程式である. この方法によれば, 微小セル内の媒質定数は一定とするが, その値を各セルごとに変化できるので,不均質媒質を含む任意形状の境界値問題を比較的容易に扱うことができる. また均質媒質では, このFVTD法はFDTD法とデカルト座標系において等価である. FVTD法の応用例として, トンネル構造が解析的な手法では取扱いが難しい場合について数値計算を行った. また, FVTD法の有効性を立証するためマイクロ波シミュレーションによる実験を行い, 計算値と実験値がよく一致することがわかった.
著者
相川 雅之 松永 政司
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学工学部研究報告 (ISSN:02865262)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.133-146, 2005-02-21

二重らせんDNAをダイオキシン類や発癌性物質等の除去に活用するため,二重らせんDNAを鮭白子より抽出・精製する新技術開発の研究を行った。乳化状白子液中からDNA分子より大きな爽雑物を充分に除去した後に,低分子量の蛋白質あるいは分解されたアミノ酸類等とDNA分子とを透析膜により分画することで,純度が高くかつ高分子量の二重らせんDNAナトリウム塩水溶液を得た。さらに,この水溶液を塩化カルシウム水溶液と反応させることでDNAの沈殿を発生させる新しい精製方法を見出した。これにより,DNAナトリウム塩とDNAカルシウム塩の新しい製造方法が確立された。この製造方法により得られた二重らせんDNAナトリウム塩の純度は95%,DNAカルシウム塩は75%,二重らせんの割合は67%,また分子の大きさはナトリウム塩で10キロ塩基対(kbp;平均分子量660万),カルシウム塩では平均20kbpであった。この新しい製造方法は二重らせんDNAの大量生産を可能にし,かつ大幅なコストダウンをもたらすものと考えられる。

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著者
早野 龍五 堀 正樹 中村 栄一 松尾 豊 松永 典之 長尾 敬介
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.10-13, 2011-11

反物質に新たな光を当てる/目に見えるようになった金属原子の触媒作用/銀河系の中心に灯台となる変光星を発見!/太陽風と宇宙線を浴びた「はやぶさ」粒子
著者
片岡 淳 松永 三郎 河合 誠之 河合 誠之
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

小型衛星を用いた突発天体からのX線・ガンマ線偏光観測に向け、東工大で開発する50kg級小型衛星「つばめ」に搭載する観測装置(硬X線偏光検出器、バースト位置検出器)および高速姿勢制御装置の試作開発を行った。詳細なシミュレーションと実機(エンジニアリングモデル)による評価・試験から、目的とした観測性能をすべて達成できることを示した。大型衛星では困難な「小回りの良さ」と「最先端の観測機器」を駆使した小型衛星の新しいアプローチ、また小型衛星を用いた新しいサイエンスの方向性を示すことができた。
著者
苅谷 愛彦 松永 祐 宮澤 洋介 小森 次郎 石井 正樹 佐藤 剛
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.117, no.5, pp.870-877, 2008-10-25 (Released:2010-04-27)
参考文献数
12
被引用文献数
1

The Daisekkei Valley (1600-2300 m ASL) is a late Pleistocene glaciated trough in the northern Japanese Alps, and its attractive landscape has enchanted many climbers. Even today, there is a late-lying snowpatch 2 km long at the bottom of the valley in midsummer. Unique natural conditions in and around the Daisekkei Valley (e.g., Quaternary rapid uplift, complex geology, humid climates, sparse vegetation cover) have been responsible for the occurrence of various geomorphic changes that threaten climbers. This study, using an image data-logger capable of capturing a JPG image with a fixed time-interval in the summer of 2007 reveals supranival debris movements, micro-weather conditions and the behavior of climbers in the Daisekkei Valley. Analysis of captured images indicates that the daily numbers of dangerous supranival debris movements gradually decreased from early June to early August and supranival debris movements were caused by rock fragments moving in from valley walls or tributaries to the snowpatch, as well as posture changes of rock fragments on the snow surface with rapid ablation. Besides, image-inspection allows us to consider the relationships among climber traffic, micro-weather, and holiday almanac. Using an image data-logger for monitoring geomorphic changes is considered to be effective for analyzing alpine environments.
著者
渡邊 浩和 小野 勉 松永 昭浩 金川 明弘 高橋 浩光
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.119-126, 2001-02-15
被引用文献数
1

複数巡回セールスマン問題(MTSP)とは, 複数のセールスマンが与えられた都市を巡回訪問するとき, ある評価関数値を最小にするような各人の巡回経路を求める組合わせ最適化問題である.この経路を求めるにあたって, 各セールスマンの担当経路の輻輳は最大限避ける一方で, 各セールスマンの担当経路長はなるべく均等化することが望ましい.本論文では, MTSPの一つの近似解法を提案する.提案の解法は, ファジィクラスタリングにより, 各人の担当経路の中心部分のみを決定しておき, 残された都市の各クラスターへの挿入を通して担当経路長の均等化を計るアルゴリズムである.MTSPの一種であるN-TSPに関して, Fredericksonらのツアー分割アルゴリズムとの解の比較を行い, 提案法の有効性を示す.