著者
岡本 幹彦 松永 英一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, pp.913-919, 2012-11-01
参考文献数
5

視聴者の皆さんにテレビ放送を快適にご覧いただくために,国際標準化されたラウドネス測定法を用いて番組の音の大きさ(ラウドネス)を管理する"ラウドネス運用規定"を,国内のテレビ放送に導入する.本稿では,国内ラウドネス運用規定策定に至った経緯とその仕組み,NHKと民放連における取組みと運用ルールについて紹介する.
著者
橋本 晴行 松永 勝也 南里 康久
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.43-58, 2001-05-31
参考文献数
9
被引用文献数
3

Short-time heavy rains caught people in the northern part of Kyushu on June 29,1999. In particular the biggest rainfall rate of about 100mm/h was measured in the eastern district of Fukuoka City. As a result the Mikasa River and the Sannou-Channel River overflowed their banks and the flooding water moved down the roads to the JR Hakata-eki Station. Many office buildings, subway station, shopping area of the Hakata-eki Station and the roads were inundated with water. The economic activity of Fukuoka City was damaged during the flood. After the flood disaster we had interviewed the residents and office workers from July 5 to 30 to investigate the overflowing period, and the direction and depth of inundation flow. Furthermore we had made questionnaire survey to know the response and consciousness of the residents and office workers to the flood disaster from August 6 to 30. It is found that the Sannou-Channel River began to overflow the banks around 9 : 00 and the Mikasa River around 9 : 30 on June 29. Flooding water reached JR Hakata-eki Station around 10 : 20. The response of the residents and office workers to the present flood was slow and their consciousness was weak.
著者
松永 明
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.177-198, 2004-09-27

Recently many efforts have been done to establish criteria for analyzing legal policy making in the academic field of Law and Economics. In this paper, first, I briefly analyze the thesis of Louis Kaplow & Steven Shavell 『Fairness versus Welfare』 (Harvard University Press (2002)) and demonstrate what criteria should be applied in evaluating legal policy making. And, I conclude the effectiveness of the view that policy making should be based exclusively on the effects of the 'Welfare' or 'aggregation of individuals' well-beings' but should not depend on the notions of 'Fairness' or 'Justice'. Then, I utilize framework of this thesis and evaluate the eligibility of free service in the Public Libraries. Public Libraries are now facing increasing demand for business database and quick reference service, and are considering whether they should charge fees to such 'special' services. I discuss this issue based on the criteria of 'Welfare,' which is traditional rationale of free service of public libraries, and conclude that charging fee will be able to be justified if and only if such services are 'special' and not ordinary services. However, it is quite difficult to divide which services are defined as 'special'.
著者
向井 孝徳 宮下 裕充 若木 利子 松永 久美子 福本 太郎 沢村 一 新田 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.38, pp.1-6, 2006-05-11

これ迄,マルチ議論エージェントシステムにおいて,各エージェントの知識ベースは,対象問題に関する言明文(ルール)で表現され、オントロジー知識は用いられていない.一般にWeb上の電子商取引等の問題では,売り手と買い手の売買に関するそれぞれの固有の戦略的知識以外にオントロジー知識を用いた推論が必要と考えられる.本研究では、各議論エージェントがセマンティックWeb上のOWL DL言語,または,記述論理SHOIN(D)で表現された共有知識としてのオントロジーと,EALP(或は,ELP)の論理プログラムで表現された各自のルールベースの知識の両者を議論・推論で扱えることを目的として,オントロジーに関する単調な記述論理推論系と対話的証明論に基づくマルチ議論エージェントの非単調な推論との統合推論方式の提案,及び,それに基づく議論エージェントシステムとセマンティックWeb推論系の統合推論システムの試作と評価を行なった.
著者
梅川 逸人 中井 伸行 吉田 沙織 古市 幸生 松永 正好
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.655-658, 2006-12-15
被引用文献数
3 2

高血圧自然発症ラット(SHR)に,脱塩したたまり醤油粕を飼料中重量比で,10%,20%になるように投与し,SHRの血圧上昇に及ぼす影響について検討したところ,血圧上昇抑制作用が認められた.たまり醤油粕アルカリ抽出物からダイアイオンAMP 01およびトヨパールHW-50Fによるクロマトグラフィーを行うことにより,ACE阻害活性を有する画分(FIおよびFII)を調製した.これらの画分をSHRに対して経口単回投与を行ったところ,FIIに有意な血圧降下作用が認められた.
著者
石丸 大祐 坂本 武司 松永 大介 神崎 成広 峠 睦
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.91-92, 2013

多結晶ダイヤモンド切削工具の切れ刃は,ダイヤモンド粒径サイズによって切れ刃丸味半径が制限を受ける.本研究では紫外光と石英を用いたUVアシスト研磨法によって様々なダイヤモンド粒径のノーズRバイトの研磨を行うことで,粒径サイズ以下の丸味半径有する非常に鋭利なバイトの成形に成功した.鋭利化した切削工具はアルミ合金の切削加工に用いて評価した.
著者
木下 信博 日高 滋紀 塚本 裕二 山崎 伸一 平川 和生 松永 勝也 小野 直洋 志堂寺 和則
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.C0873-C0873, 2007

【目的】高齢化の進行に伴って、変形性膝関節症(以下膝OAと略す)は頻繁に見られる疾患であり、病状が進むと機能的障害を残し日常生活に支障をきたすことが多く、今後高齢者の増加に伴い大きな社会問題になってくる可能性が大きい。膝OAについて、新潟大学大森教授らは、正常な膝伸展時に起こる下腿の外旋:screw home 運動(以下SHMと略す)が膝OAのステージが高くなるに従って出現が低値となっており、ステージ4に至っては、逆SHMが出現していると報告している。このSHMの異常が膝関節の関節軟骨に対する大きなshear stressになっている可能性が大きいと思われる。そこで我々は、九州産業大学大学院の松永教授らとの研究で、健常者と膝OAで歩行時のSHM機能の違いを検討した、更に患者の1日の歩行数の変化もここに報告する。<BR>【方法】大腿と下腿の回旋角度を測定するための装置として、トランスミッタより磁界を発生させ、レシーバはポヒマス社製を使用した。実験は3.5km/hの速度でトレッドミルの上を2分間歩行した、最初の1分間は練習歩行期間とし、残り1分間の内45歩分のデータを解析対象とし、レシーバの位置は大腿部では大腿骨外顆で、下腿部では腓骨小頭とした。そこで本研究では、大腿に対する下腿の回旋角度の傾向を測定することとし、SHM靴(大腿に対する下腿の回旋を促す機能付き靴)の有効性を検証した。<BR>【検証靴の概容】SHM機能が付いていない通常の靴と、立脚期にSHMを発生させるため、靴底に外旋方向の回転トルクを発生させるスクリュー状の弾性体が装着されている靴で比較をおこなった。<BR>【対象】対象者は、膝に障害がない健常者2名と当院に受診中の軽度膝OA患者2名とした。1日歩数の対象者は軽度膝OA患者24名で、SHMなし、1mm、4mmの靴で比較した。<BR>【結果】<BR>結果その1:グラフは縦軸に大腿に対する下腿の回旋を示し、横軸は踵接地からの経過時間を表す。更に、黒の実線が通常の靴で、その他の破線がSHM靴である。これによると健常者における大腿・下腿の回旋運動では、踵接地からスムーズな外旋運動がみられた。<BR>結果その2:軽度膝OA患者2名では踵接地より内旋傾向が見られ、その後に外旋運動が確認された。<BR>結果その3:一日歩数の変化を見ると、SHM1mm群では変化がなく、SHMなし群で若干の歩数の増加が見られたが、SHM4mm群では、3ヶ月目、6ヶ月目と経時的に増加が見られた。<BR>【考察】オープン カイネティックでの下腿の回旋運動は周知の事実だが、歩行時のクローズド カイネティックでの検証を試みた、結果より歩行中で下腿部に外旋の力を伝えることで、膝OA患者の立脚相前期での過度な内旋を抑制する結果となった。我々はこのことによってSHM靴が膝OAに対する効果を発揮し、QOLを改善し歩行距離を伸ばしていると考えられ、このことは、引いては膝OA患者さんが歩行を続けることによって、健康増進につながると思われる。
著者
松永 恒司 溝口 晴彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.102, no.3, pp.168-171, 2007-03-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
4
被引用文献数
1

適量のアルコール飲料はリラックス効果を高めストレスの解消に役立つことは良く知られているが, 具体的にアルコールがどのようにストレスやリラックスに関係するか心理的側面からの研究報告はこれまでなかった。著者らはこの問題に取り組み, 飲酒前と飲酒後の気分の変化を心理テスト (POMS) を用いて分析し初めて明らかにした。本稿ではこれまで得られた知見を中心に解説して戴いたが, 今後はこのような心理テストのデータとストレス関連物質の変化との関連を解明するための発展的研究が期待される。
著者
松永 公浩 インドラ 星野 修 石黒 正路 大泉 康
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.116, no.supplement, pp.48-52, 2000 (Released:2007-01-30)
参考文献数
5

これまでに、ナンテニンは、胸部大動脈および腎動脈において、KC1およびヒスタミンによる収縮には影響を与えることなく、セロトニンによる収縮の用量作用曲線を顕著に右に平行移動させ、その作用が5-HT2A受容体阻害によることが示唆された。そこで、ナンテニンの構造類縁体を合成し、それらの抗セロトニン作用の構造活性相関を検討した。ナンテニンの6位の窒素原子上の置換基をメチル(ナンテニン)から水素あるいはエチルに置換すると、いずれの場合も活性が顕著に低下した。さらに、トリフルオロアセチル基に置換した類縁体では高濃度においても抗セロトニン作用を示さなかった。以上のことから、窒素原子上のローンペアが活性発現に重要な役割を果たしていることが示唆された。さらに、1位のメトキシル基(ナンテニン)を水酸基に置換するとナンテニンより約10倍活性の低下が認められた。また、4位に水酸基を導入すると、顕著な活性の低下が認められた。これらのことから6位の窒素原子上のローンペアが活性発現に極めて重要であり、次いで1位の水酸基がアルキル化していることおよび4位に水酸基などの立体障害が無いことが必要であると考えられた。そこで、受容体結合実験を検討したところ抗セロトニン作用の構造活性相関による解析と一致する結果が得られた。さらに、ロドプシンの構造をテンプレートとして、コンピューター解析により5-HT2A受容体の膜貫通領域の三次元構造を構築し、モレキュラーモデリングによる5-HT2A受容体とナンテニンおよび種々のナンテニン類縁体との相互作用の解析を行った。その結果、ナンテニンより活性が低下した類縁体では5-HT2A受容体との水素結合が、より弱くなっていることが示唆され、構造活性相関で得られた結果をモレキュラーモデリングにより説明することができた。
著者
岸野 泰恵 柳沢 豊 松永 賢一 須山 敬之 納谷 太 坂田 伊織 北川 忠生
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2014-UBI-43, no.11, pp.1-7, 2014-07-21

希少魚の保護は生物多様性維持の観点から重要な課題であるが,生息環境が十分に明らかにはされておらず,経験的な知識をもとに保護されている場合も多い.無線センサネットワークを用いて希少魚の生育環境をモニタリングすることで,生息環境や繁殖の条件を明らかにできれば,生物多様性の保護に貢献できる.そこで本研究では,ニッポンバラタナゴ (絶滅危惧 IA 類) の保護池に無線センサネットワークを構築し,溶存酸素量,水温,温度,湿度,照度のモニタリングを行っている.本稿では,2013 年 3 月から開始したニッポンバラタナゴ生息環境モニタリングの実験について報告する.
著者
松永 かをり
出版者
近畿大学中央図書館
雑誌
香散見草: 中央図書館報 = Kazamigusa (ISSN:0912991X)
巻号頁・発行日
no.33, pp.20-22, 2005-01-01 (Released:2011-03-11)

1 0 0 0 OA 潰瘍性大腸炎

著者
松永 藤雄
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.295-322, 1958-07-10 (Released:2011-02-22)
被引用文献数
4 2
著者
松永 千晶 塚本 恭子 大枝 良直 外井 哲志
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.I_699-I_709, 2015 (Released:2015-12-21)
参考文献数
21

本研究は,防犯環境設計に基づいた安全・安心な通学路設計を考察するため,登下校時の中学生対象の犯罪および不審行為とその影響要因の関係を表現する数学モデルを作成する.モデルは,これらの犯罪や不審行為の多くが,ターゲットに適した人や物,犯行に適した環境要因が時間的・空間的に揃った場合に遂行されやすい機会犯罪と呼ばれるものであり,現場周辺でのターゲットとの遭遇機会と環境要因が犯行企図者に影響を与えるという仮説に基づくものである.モデルを実際の中学校区での事例に適用したところ,モデルは学校からの距離に応じたエリアごとの犯罪・不審者の発生しやすさの分布を再現できた.また,ターゲットとの遭遇頻度と,沿道からの監視性に関する物理的環境要因が犯罪・不審者発生に与える影響を定量化できた.