著者
森脇 俊尚 小林 牧人 会田 勝美 羽生 功
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.41-43, 1991-01-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
12
被引用文献数
8 9

Changes in plasma gonadotropin (GtH) and steroid hormone levels were investigated during ovulation induced by human chorionic gonadotropin (HCG) in female goldfish. Sexually mature female goldfish maintained at 20°C under 14L10D (lights on at 0430hr) were injected with HCG at a dose of 10IU/g BW at 2100hr. Twenty-one fish out of 28 ovulated between 9 and 18 hours (0600 to 1500hr) after injection. In ovulatory fish, there was neither a significant increase nor surge in plasma GtH levels after the injection, whereas plasma testosterone and 17α, 20β-dihydroxy-4-pregnen-3-one levels showed changes similar to those occurring in spontaneous ovulation. These results suggest that injected HCG acts directly on the ovary without accelerating endogenous GtH secretion, and therefore induces ovulation in a similar manner as does the ovulatory GtH surge in spontaneous ovulation.
著者
森村 蕃
出版者
大阪外国語大学
雑誌
大阪外国語大学学報 (ISSN:04721411)
巻号頁・発行日
no.48, pp.p35-47, 1980
著者
朱 睿 雪田 恵子 西森 年寿
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.44, no.Suppl., pp.33-36, 2021-02-20 (Released:2021-03-08)
参考文献数
7

本研究では,背後に配置したロボットによって社会的促進・抑制が生じるかを検討する.学生47名を単独で課題を行う群(単独群),他者として人間がいる群(人間群)とロボットがいる群(ロボット群)に振り分け,単純課題と複雑課題に取り組ませた.この結果,単純課題では社会的促進が認められた.複雑課題では,ロボット群の課題遂行量は単独群と人間群より多くなった.
著者
部坂 弘彦 太田 史一 松井 真人 森山 寛
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.62-70, 1997-02-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
23

気管内挿管に伴う喉頭, 気管合併症として咽喉頭痛, 喉頭浮腫, 反回神経麻痺, 喉頭肉芽腫, 喉頭横隔膜症, 気管狭窄, 気管食道瘻について症例を呈示し, その原因, 診断, 治療などについて報告した。このような喉頭, 気管損傷は未然に予防することが重要で, 挿管技術の熟練, 最良の気管内チューブの選択, カブの位置および圧のチェック, 挿管期間中の喉頭, 気管の保護が必要である。また, 治療に関してもその病態がさまざまであるから, それぞれに最適な治療方針で臨まねばならない。
著者
小森 哲夫
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.33-38, 2021 (Released:2021-07-28)
参考文献数
9

Many patients with neuromuscular disease are involved in respiratory insufficiency. It becomes difficult problem especially in those patient with COVID–19. There are 7 important factors for the respiratory care in this condition. Those are risk of aerosol, care plan for non–invasive positive pressure ventilation and tracheostomy invasive positive pressure ventilation, tips of suction, oxygen therapy, mechanical clearance of tracheal air way and rehabilitation technique of respiratory care.The risk of aerosol might be the most important for every other 6 factors. I informed each factor precisely. It should be useful for daily clinical setting.
著者
小野 道之 竹内 薫 森川 一也 保富 康宏
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

Human Hepatitis E Virus (HEV)のカプシドタンパク質が自己会合したVirus-like particle (VLP)は、消化耐性と腸管免疫誘導活性を持つ、食べるワクチンとして注目されている。インフルエンザの共通抗原であるM2のエピトープを融合したHEVのカプシドを、果実特異的なE8プロモーターの制御下で発現する遺伝子組換えトマト(Solanumlycopersicum cv. Micro-Tom)の作出に成功した。
著者
池田 博昭 中妻 章 森 久美子 飯原 なおみ 芳地 一 二宮 昌樹 夛田羅 勝義
雑誌
日本薬学会第141年会(広島)
巻号頁・発行日
2021-02-01

【目的】2020年度授業は4月6日より対面授業を開始予定だったが、2週間遅れて4月20日から遠隔授配信授業を開始した。2ヶ月後の6月16日より対面授業を開始したため、学生は遠隔授配信授業と対面授業の2つの授業形態を経験した。学生に遠隔配信授業と対面授業のアンケートを実施し課題を抽出した。【方法】6年生と4年生に同じ質問内容のアンケートを実施した。内容は遠隔配信授業と対面授業のどちらが便利か、好むかなど13項目とした。6年生は筆記式、4年生は遠隔授配信授業で回答した。アンケートは無記名、成績評価に影響しない、結果を学会等で公表する同意を口頭で得た。【結果】6年生の56名中37名(66.1%, 男19名、女18名)が回答した。遠隔配信授業へのストレスは9名(24.1%)が感じ、その内容は通信量不足のためか遠隔配信の通知が遅れるなどWifi環境が原因だった(66.7%)。遠隔配信授業を有効としたのは29名(78.4%)、どちらでもない8名(21.6%)だった。遠隔配信授業に向いた授業は演習科目28名(75.7%)、スライド説明中心科目26名(70.3%)だった。遠隔配信講義の長所は通学時間がない28名(75.7%)、授業データ保存7名(18.9%)、卒業研究の実験しながら2名(5.4%)だった。37名中35名(94.6%)は遠隔配信授業が便利と回答、37名中21名(56.8%)は遠隔配信授業が好きと回答、16名(43.2%)は対面授業が好きと回答した。4年生32名中32名(男9名、女23名)が回答(100%)した。32名中30名(93.9%)は遠隔配信授業が便利と回答、32名中23名(71.9%)は遠隔配信授業が好きと回答、9名(28.1%)は対面授業が好きと回答した。【考察】学生は通学時間が不要などの理由で遠隔配信授業が便利と考える一方、遠隔配信授業は授業科目によると回答した。遠隔配信授業が好きと対面授業が便利に有意差はなく、授業科目に配慮して行えば通信量不足に悩む学生の満足は得られる。
著者
白石 直樹 木村 竜一朗 森 樹史 澤田 貴宏 清水 重喜 坂井 和子 西尾 和人 伊藤 彰彦
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.551-559, 2021-07-25 (Released:2021-07-28)
参考文献数
15

近年,分子標的薬の開発が急速に進み,特に原発性肺癌においてはコンパニオン診断として保険収載が多くの分子標的薬で行われている。近畿大学では2017年6月に肺癌に特化したコンパニオン検査を行うゲノムセンターを近畿大学医学部内に設置し,PD-L1(22C3),ALK(IHC),ALK(FISH),EGFR検査の受注を開始した。ゲノムセンターは2年の稼働期間に517件の検体を受け付け,検査を行った。充分量の悪性腫瘍が検出され,検査が実施できた割合は365件/517件(70.6%)であった。検査種ごとの検査数はEGFR検査が81件(稼働期間7カ月),PD-L1(22C3)は350件(稼働期間2年),ALK(IHC)は278件,ALK(FISH)は237件であった。病理部にてホルマリン固定検体を受け付けてから,検査結果を臨床に返却した日数の平均は11.8日(土日祝日を含む)であった。EGFR検査に限っては7.73日(土日祝日を含む)であった。外注検査と比較して十分に短いturnaround timeが得られた。今回,病院内で次世代シーケンサーを用いた遺伝子検査を行う新部署を新設したため,ゲノムセンターは2年間の上記検査の受注業務を終了した。自施設での検査を導入する際に起こり得る問題を提示しながら,これらの取り組みによりわかった自施設で検査を行うメリット,デメリットを報告する。
著者
三上 修 三上 かつら 森本 元 上野 裕介
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.A11-A19, 2021 (Released:2021-04-30)
参考文献数
21

都市に生息する鳥類は,大量にある電柱電線を足場として利用している.その止まり方にパターンがあるかどうかを国内7都市で調査した.その結果,次のことが明らかになった.(1)止まる場所全体に対する電柱および電線を利用する割合は,種によって違っていた.(2)鳥類は,越冬期よりも繁殖期に,電柱および電線に頻繁に止まっていた.(3)体重が重い鳥種ほど,電線よりも電柱に止まる傾向があり,また,電線に止まる場合でも,電柱に近い部分に止まっていた.(4)多くの鳥種が最上段の線によく止まっていた.
著者
小竹 諭 井野 拓実 大角 侑平 上原 桐乃 吉田 俊教 前田 龍智 鈴木 航 川上 健作 鈴木 昭二 森口 智也 大越 康充
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1393, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】扁平足や回内足に伴う下肢アライメント異常は膝関節のストレスを増加させる一因とされており,その治療として内側アーチサポート(medial arch support:以下MAS)の着用が有効であるとの報告が散見される。演者らはMASが有効であった下肢アライメント異常を伴う膝痛症例の運動学的解析を行い,MAS着用により歩行立脚期における脛骨の内旋変化量が減少し,これが膝痛改善の一因であると報告した。しかしMASが奏功する運動力学的メカニズムについては十分に解明されていない。本研究の目的は,下肢アライメント異常に起因する膝痛症例においてMAS着用による歩行の運動力学的変化を解明することである。【方法】平成20年8月から平成21年3月までの期間,運動後の膝痛を訴えて当院を受診した症例でMRIを施行したものは40例であった。そのうち理学所見とMRI所見から半月板損傷と靭帯損傷が否定された症例は35例であり,さらにknee-inと回内扁平足の下肢アライメント異常が両側に認められた症例が31例であった。それらの症例でMASが処方されたものが25例であった。そのうち経過観察が不可能であった7例を除外しかつ症状の改善が得られた18例中,動作解析を実施し得た11例22膝(男性5例,女性6例,年齢15.4±1.7歳)を対象とした。疼痛改善の指標としてVisual Analog Scale(以下VAS)を用いた。MAS着用により運動後のVASが平均6.9±1.2から3.3±2.6へと有意に改善していた。下肢アライメント異常は熟練した医師および理学療法士により視認されたknee-inや回内扁平足とした。Knee-inの定義は片脚スクワット時に前額面上において膝関節が足部の前後軸に対して内方に偏位するものとした。また,回内扁平足は荷重時に距骨下関節が過度に回内し,内側縦アーチが著しく低下するものとした。内側縦アーチ低下はWilliamsらの舟状骨高を用いて評価した。全症例において舟状骨高は正常値より低値を示した。研究で用いたMASは8mm高の内側縦アーチを原則としたが,第3中足骨頭部の中足骨パッドおよびヒールカップも追加された。計測は三次元動作解析システム(赤外線カメラ4台,床反力計2枚,各々120Hz)を用い定常歩行を計測した。ポイントクラスター法および逆動力学計算により外部モーメントを算出した。さらに床反力計により足圧中心位置を確認した。算出されたデータは一歩行周期を100%として規格化し,足関節と膝関節におけるモーメントのピーク値および平均値,そして足圧中心位置について,各々MAS着用とMAS着用なしで比較検討した(paired t-test,p<0.05)。【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に則り,倫理委員会の承認,また計測前に十分なインフォームド・コンセントを得て実施された。【結果】外部足関節外反モーメントはMAS着用により立脚中期において有意に減少した。また,そのピーク値も有意に減少した。外部膝関節内反モーメントはMAS着用により立脚中期において有意に増加し,またそのピーク値も有意に増加した。外部脛骨内旋モーメントはMAS着用により立脚中期において減少傾向であった。足圧中心位置は立脚期全体を通してMAS着用により11.9±2.8mm有意に内側へ移動した。【考察】本研究結果から,歩行立脚期においてMAS着用により外部足関節外反モーメントは減少し,外部膝関節内反モーメントは増加した。さらに,外部脛骨内旋モーメントは減少する傾向であった。また,MAS着用により足圧中心位置はより内側へ移動した。以上より床反力ベクトルの作用線は足関節中心へ近接し,かつ膝関節のより内側を通過したと推察され,この変化が関節モーメントの変化の主要因と考えられた。MAS着用による外部足関節外反モーメントの減少は足部の過回内を抑制し,また外部膝内反モーメント増加や外部膝内旋モーメント減少は,よりhigh demandingな動作においてknee-inのような下肢アライメント異常を抑制する可能性が考えられた。扁平足やknee-inなどの下肢アライメント異常によって膝蓋腱や膝周囲筋付着部は過度な張力を受ける。オーバーユースによるこれらの張力の蓄積は腱炎や腱周囲炎を惹起することが考えられる。MAS着用による運動力学的変化はこれらの張力の蓄積を軽減し,運動により生じる膝痛軽減に有効であることが考えられた。【理学療法学研究としての意義】下肢アライメント異常に起因する膝痛症例においてMAS着用が膝痛の軽減に有効であるメカニズムは十分に解明されてこなかった。本研究はMAS着用により足関節のみならず膝関節においても運動力学的変化が生じることを示した。これはMASの有効性におけるメカニズムの一端を明らかにしたと考えられる。
著者
有森 貴夫
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.113-120, 2021-05-31 (Released:2021-06-05)
参考文献数
26

In the protein crystallography, antibodies are frequently used as ‘crystallization chaperones’, where their binding facilitates production of high-quality diffracting crystals of complex macromolecules that are otherwise resistant to crystallization. To develop an ideal antibody fragment, we have designed a novel antibody fragment format, called ‘Fv-clasp’, that is a fusion of an anti-parallel coiled-coil structure derived from the hMst1 SARAH domain to the Fv fragment of an antibody. We have demonstrated that Fv-clasp has superior properties over conventional antibody fragments including Fab and single-chain Fv(scFv)in terms of producibility, stability, and crystallizability.
著者
明星 敏彦 李 秉雨 橋場 昌義 神原 辰徳 大藪 貴子 大神 明 森本 泰夫 西 賢一郎 角谷 力 山本 誠 轟木 基 水口 要平
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
産業医大誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.163-171, 2011
被引用文献数
1

ナノマテリアルを取り扱う作業では, 防じんマスクを着用する必要がある. しかし, 防じんマスクで気中に浮遊しているナノ粒子(1〜100nm)を確かに捕集除去できるか, 取り扱っている衛生管理者や作業者は不安に思っている. 本研究では, 15〜220nmの粒径範囲の二酸化チタンナノ粒子を試験粒子に用いるフィルタ捕集効率測定システムを作成した. DS1防じんマスク2種類とDS2防じんマスク4種類をこのシステムに設置して, 粒子捕集効率を計測した. ここで試験した防じんマスクは日本の国家検定に合格したものである. 試験した中では, 検定合格に相応する捕集効率(DS1では80%, DS2では95%)以下の性能を示す防じんマスクはなかった.