著者
大森 哲雄
出版者
日本水路協会
雑誌
水路 (ISSN:02874660)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.28-30, 1999-07

1 0 0 0 OA したれ柳

著者
大森善清//画
出版者
金屋平右衛門
巻号頁・発行日
1702

書名は扉中央の印刷元題箋による。京都島原遊郭の風俗を描いた横大判墨摺絵本。京都の書肆金屋平右衛門が大森善清に描かせ、元禄15、16年に刊行した「風俗絵本」と称する一連の絵本のひとつ。善清は、元禄後期から正徳期頃に上方で活躍した絵師で、西川祐信より以前に、20点以上の画帖体裁の絵本を出していることが、ほぼ確実視されているという。当館本は、扉中央の印刷元題箋に「したれ柳 上下」とあるが、書中に「上」「下」の切れ目は見られない。全23図の画帖仕立て。表紙に式亭三馬(1776−1822)自筆の貼り題箋があり、扉には同じく三馬自筆の識語がある三馬旧蔵本。他にはニューヨーク公共図書館スペンサーコレクションの所蔵が確認されているが、これには遊女名が入っており、絵の細部にも本書とは微妙な相違が見られる。稀書複製会(6期)から複製が刊行されている。
著者
森重 和久 安治 敏樹 木村 Julieta Y. 石井 明 綿矢 有佑 松田 彰 上田 亨
出版者
Japanese Society of Tropical Medicine
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.317-325, 1988-12-15 (Released:2011-05-20)
参考文献数
17

L.donovani promastigote 2S-15M株を感染させたBALB/cマウスに対し, 3'-deoxy-inosineは100mg/kg, 1~2回おき5回, 静脈内投与で約63%の治療効果, c-c-inosineは100mg/kg, 1~2日おき5回静脈内投与で約92%の治療効果が見られた。しかし, c-c-inosineは100mg/kgの量では副作用が見られた。T.gambiense trypomastigoteを感染させたddYマウスに対し, 3'-deoxyinosineは200mg/kg, 腹腔内投与, 感染前日からの治療で, 少し治療効果を示したが, 有効と言えるまでには至らなかった。またc-c-inosine 200 mg/kg, 腹腔内投与は無効であった。
著者
森田 茂
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.34, pp.1-55, 2002

4.ザーリァ朝とグレゴリゥス改革5.皇帝バルバロッサとバイエルン太公オットー1世おわりに
著者
松森 晶子
出版者
国立国語研究所
雑誌
国立国語研究所論集 (ISSN:2186134X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.67-92, 2013-11

琉球諸語の先行研究では,宮古島の与那覇方言は「ごく区別のしにくい」2つの種類の音調から成り立っており,そのためこの方言は型の「曖昧化」の一途をたどっている,と記述されてきた。これに対し本稿では,この与那覇方言の2つの種類の型は,特定の条件を満たした文節の中で非常に明瞭に区別でき,それには「3モーラがひとつの単位となってフットを形成し,H音調はそのフットに実現する」という制約が関与していることを論じる。さらに本稿では,この方言のアクセントが,これまで記述されてきたような「2型体系」なのではなく,れっきとした「3型体系」であることを,特にその「複合語のアクセント」に焦点を当てて示す。また,その3種の音調型のすべてが明らかになるためには,少なくとも「3つ」の音調領域が並ぶ必要がある,ということも提案する。さらに,このような「フットの成立が型の区別とかかわる」ことや「3つの音調領域が並んだ場合に,はじめて3つの型の区別が出現する」といった与那覇方言の特徴は,他の宮古諸島の方言にも共通して見られる特性である可能性を示唆し,このようなことを前提とした新たな観察法や着眼点によって,今後も宮古島に3型体系が発見される可能性があることも,あわせて論じる。
著者
池原 森男 三木 弘子
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.2449-2453, 1978-08-25 (Released:2008-03-31)
被引用文献数
23 36

9-(2'-O-Methanesulfonyl- or trifluoromethanesulfonyl-3', 5'-di-O-tetrahydropyranyl-β-D-arabinofuranosyl) adenine (Ia, b) were reacted with lithium chloride or tetrabutylammonium halide to yield 2'-halogeno-2'-deoxy compounds (IIa-d). These halogeno compounds were deprotected with 80% acetic acid to give 2'-chloro-, 2'-bromo-, 2'-fluoro and 2'-iodo-2'-deoxyadenosine (IVa-d) in overall yields of 12-25% from the compound I. Ultraviolet absorption properties, 1H and 13C-nuclear magnetic resonance spectral properties were recorded on the compounds IVa-d.
著者
金子 正勝 木村 美佐子 清水 文治 矢野 純一 池原 森男
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.1892-1898, 1977-08-25 (Released:2008-03-31)
被引用文献数
2 2

9-(β-D-Arabinofuranosyl) adenine 5'-phosphate was obtained from adenosine 5'-phosphate via the novel intermediate 8, 2'-O-cycloadenosine 5'-phosphate. In contrast to the synthesis of 9-(β-D-arabinofuranosyl) adenine, it was difficult to cleave this compound by hydrogen sulfide directly to 8, 2'-O-cycloadenosine 5'-phosphate because of a considerable degree of dephosphorylation. However N-acylated 8, 2'-O-cycloadenosine 5'-phosphate was readily cleaved at the cyclo-bond by hydrogen sulfide. Desulfurization of 8-mercapto-9-(β-D-arabinofuranosyl) adenine 5'-phosphate gave the desired pure crystalline product.'
著者
益岡 弘司 世古 哲哉 森木 宣行 山中 猛成 常岡 克伸 上田 国彦 中沢 茂雄 小野 直見 二神 康夫 須川 正宏 井坂 直樹 中野 赳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.295-299, 1996

Tissue plasminogen activator(t-PA)による冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)後の再閉塞が,以前より問題となっている.短時聞でのt-PA投与に伴う反応性の線溶能の変動が,再閉塞に関与することを既に我々は報告した.今回我々は,現時点で一般臨床上使用可能な投与量でも再閉塞の予防に寄与する投与方法がないかを検討するために,2つの異なったt-PAの投与方法を試み比較検討した.〔方法〕急性心筋梗塞患者20例を無作為にA群10例とB群10例に分けた.A群にはt-PA640万単位でPTCRを施行した.B群は480万単位で施行後,160万単位を6時間かけて末梢静脈より持続点滴した.PTCR開始前と開始の24時間後に採血し,t-PA,PAI-1,PIC,TAT,AT III,α2-PI,fibrino-gen,D-dimerおよび血小板数を測定した.〔結果〕PTCRはA群の1例で再灌流しなかった.4週後の確認造影では,PTCR不成功の1例に加え別にA群で1例が完全閉塞であったが,B群に再閉塞例はなかった.PTCR開始前の各因子に両群間で有意差は認めなかった.24時間後の値では,TATがA群15.4ng/ml,B群3.2ng/mlと有意にB群で低値であったが,他の因子に両群間で有意差は認めなかった.〔結論〕PTCR後のt-PA持続点滴を試みた.点滴例に慢性期再閉塞はなかった. t - P A 持続点滴例はPTCR単独例に比し,24時間後のPICに差はないがTATは有意に低く,線溶療法後の線溶活性は変わらないが反応性の凝固亢進状態の持続は弱いと考えられ,再閉塞の予防に有用である可能性がある.
著者
片岡 弥恵子 須藤 宏恵 永森 久美子 堀内 成子
出版者
Japan Academy of Midwifery
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.158-169, 2008

<B>目 的</B><br> 研究目的は,性の健康クラスに参加した母親のクラス前後の気持ちおよび行動について記述することで,クラスに参加した母親と子どもおよび家族にどのような変化があったかを明らかにすることである。<br><B>対象と方法</B><br> 研究デザインは,質的記述的研究であった。クラスに参加予定の母親10名を対象に,クラス前と終了後の2回,半構成的インタビュー法によりデータを収集した。データからクラス前後の変化ととらえられた部分を抽出し,コード化しカテゴリーに分類した。<br><B>結 果</B><br> 母親の語りは,性教育の第一歩,新しい家族を迎えること,家族で迎える出産に分類された。性教育の第一歩として,クラス前の母親は,子どもへの【性に関する正しい知識の伝授】を望んでいたが,性について【どこまで話したらよいかという悩み】を持ち,【子どもに理解しやすい方法の探求】を試みていた。クラス後には,【性について子どもに伝えていく自信】を高め,【子どもの理解への手ごたえ】を得ていた。同時に,自分自身の受けた性教育について振り返り【母親自身が受けた性教育への疑問】を感じていた。新しい家族を迎えることについては,クラス前【上の子どもへの対応の難しさ】を感じ【無理のない弟妹の受入れ】を望んでいた母親は,クラス後に【赤ちゃん返りを受止める】,【子どもの成長の実感】を得ていた。家族で迎える出産に関することでは,【家族で迎える出産への期待】から【子ども立会い出産の準備】がクラスを受ける動機になっており,クラス後は【家族で共有知識を持つ心強さ】を持ち,クラスは【今回の出産に向き合う】契機になっていた。<br><B>結 論</B><br> 上の子どもや家族で迎える出産に向けての母親の気持ちは,クラスの前後で肯定的に変化していたことがわかった。これは,クラスの影響と推測することができる。対象者を増やし,家族への長期的な影響を踏まえてクラスの効果を明らかにすることが今後の課題である。
著者
伊野 義博 松浦 良治 森下 修次 Ino Yoshihiro Matsuura Yoshiharu Morishita Shuji
出版者
新潟大学教育人間科学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.31-46, 2002

学校の音楽授業における地域の音楽の教材化について、新潟市内野地区における祭囃子のうち先太鼓の調査及びそれを元にした教材化について考察および提案を行った。内野の先太鼓は非常に変化に富んだ有意義なものであることが分かった。その先太鼓の音楽を学校現場で取り入れやすいよう、教材化の提案を行った。
著者
上野 貴大 荻野 雅史 高橋 幸司 強瀬 敏正 森田 直明 戸塚 寛之 高木 優一 嶋 悠也 佐々木 和人 鈴木 英二 原 和彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CbPI1306-CbPI1306, 2011

【目的】運動器疾患の早期退院を目指した術後歩行練習介入の主な目標は、円滑な歩行獲得を目指した歩容改善と、適切な荷重制御歩行の獲得である。そこで、歩容改善を意識した歩行練習をより円滑に施行するための治療用Ankle Foot Orthosis(以下AFO)を用いた歩行練習を考案した。治療用AFOの有用性は、主に脳卒中に対する理学療法介入検証で報告されている。近年の機能的AFOは、装具が生み出す足関節底背屈の制御モーメントが歩行時の足関節機能を代償するように考案されており、装具を用いた正しい姿勢、関節アライメント下での歩行練習により、正しい筋活動を促す効果が期待される。しかし、運動器疾患の歩容改善に対して、これら治療用AFOによる効果の有用性を示す報告は少ない。当院にて、歩行不安定要素を有する股関節機能障害を呈した術後患者に対して、試行的にAFOを用いた歩行練習を行ったところ、膝への関連痛軽減や歩容改善につながった臨床適応例を数例認めた。そこで本研究はAFO装着が歩行機能に及ぼす影響や治療用装具としての適応の可能性について検証を行ったので報告する。<BR>【方法】対象は、運動器疾患により当院に入院し、股関節及び膝関節内固定術、人工骨頭及び人工膝関節置換術を施行された例の中で、平成22年8月14日から平成22年10月30日までに、監視下で6分間の連続歩行が可能となった10例(男性2例、女性8例、平均年齢76.4±14.5歳)とした。対象に対し、装具なし、ありでの歩行について、それぞれ10メートル歩行、6分間歩行距離の測定を行った。装具は、パシフィックサプライ株式会社製GAITSOLUTION Designを使用し、油圧ダンパーの強さ設定を一律1.5とした。10メートル歩行は直線歩行路を用い3回施行し、歩数、歩行時間を測定した。6分間歩行距離は円形歩行路を用い1回測定した。測定は、装具なしでの歩行、装具ありでの歩行の順に行い装具使用下での歩行による運動学習効果の回避に努めた。また、各測定の間にはバイタルチェックを行いながら十分な休息時間を取った。得られたそれぞれの測定結果について、Wilcoxonの符号付順位和検定を用い、比較検討を行った。その際、10メートル歩行については3回中1番良い結果を採用した。加えて装具を用いた歩行の前後で感想を聴取した。各測定結果の統計的検討にはSPSS for windows10.0Jを用い、有意水準5%とした。<BR>【説明と同意】対象またはその家族に対し研究の趣旨を説明し、同意を得た上で検討を行った。<BR>【結果】対象の疾患内訳は、大腿骨頚部骨折3例、大腿骨転子部骨折2例、大腿骨基部骨折2例、脛骨高原骨折2例、慢性関節リウマチ1例であった。手術方式の内訳は、股関節内固定術6例、人工骨頭置換術1例、膝関節内固定術2例、人工膝関節置換術1例であった。測定結果について、中央値と四分位数偏差を用い以下に示す。10メートル歩行結果は、装具なしでは歩数19.5±4.1歩、歩行時間13.8±5.6秒、装具ありでは歩数17.5±4.4歩、歩行時間11.7±5.4秒であった。6分間歩行距離は、装具なしでは214.0±68.0m、装具ありでは247.5±73.8mであった。それぞれの測定結果の比較検討については全てにおいて有意差を認め、装具使用により各測定値の向上を認める結果となった。装具使用前後の感想については、使用前は抵抗感や疑問を訴える例が多かったが、使用後は楽に歩けた、痛みが消えた、足がしっかりした、速く歩けた等の前向きな感想が多かった。<BR>【考察】今回の測定結果では、疾患、手術部位、発症から測定までの時期が異なる中、ほぼ全例でAFO装着下での10メートル歩行速度、6分間歩行距離が、AFOなしでの歩行に比べて大きく、有意差を認めた。結果から、歩行に装具を用いたことで、踵接地後の衝撃吸収と適度な足部踏み返しを代償するAFOの油圧制御機能が歩容改善を促し、より歩幅が大きく、術側下肢から健側下肢へのスムーズな体重移動のある歩行が可能となったと考察された。装具使用後の感想からも、歩容改善について実感を得られたと思われる例が多く、装具装着に対する患者満足度が高いことから、装具適応の可能性を示していた。<BR>【理学療法学研究としての意義】過去に報告のない運動器疾患術後患者に対する治療用AFOを用いた歩行練習の可能性について示唆を得たことは、今後の運動器疾患分野での理学療法において意義があると考える。今後は、更なる可能性の提示、適応等についての示唆を得るため症例数を増やし検討していくべきと考える。<BR>
著者
徐 維那 森本 慎一郎 高木 哲一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.43, 2013 (Released:2014-01-21)

レアメタルやレアアースのような希少金属は産業系のビタミンと呼ばれているだけに、他の金属に比べ最終製品における使用量が少なく、その範囲が広いため、今までは中長期的な需要予測に関する研究例は極めて数が少なかった.そこで、本研究では、1)ジスプロシウム(以下Dy)を対象に、最終製品のDy使用製品比率,Dy含有率,生産量を基に、2030年までの最終製品別Dy需要量を予測し、2)省Dy技術開発、代替材料開発、リサイクルの将来シナリオを想定し,Dy含有率やリサイクル率を変えることによってこれら戦略がDy需要量に与える影響を定量的に評価する手法を提案した.本手法を用い、将来シナリオとDy需要削減量との因果関係を定量的に評価することにより、その有効性を証明することができた.本研究の結論により今後,レアメタル需要量の将来予測に基づく有効なレアメタル戦略の検討に向けて有用な知見が得られることが期待できる.
著者
影向 範昭 山本 加代子 高橋 美枝子 岡田 道子 遠藤 泰 千葉 智子 遠藤 初恵 鬼頭 健二 鈴木 恵美子 森塚 光子 吉田 紀昭 遠山 邦子 大久保 幸子 大橋 恵 上中 清隆
出版者
一般社団法人 日本歯科薬物療法学会
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.36-44, 2008-04-01 (Released:2010-06-08)
参考文献数
10
被引用文献数
2

The present study surveyed the application of antimicrobials in dental practice in 17 private dental college or university hospitals in Japan, in order to investigate the actual conditions of using antimicrobials.According to the medicinal virtues, a drug list with percentage was prepared depending upon the number of actual use of internal medicine, injections provided in the prescription or instructions for the 10-day period from September 4 to 15, 2006. Furthermore, a survey of the kind of antimicrobials with consumption for each hospital was also done for the six-month period from April 1, 2006 to September 30, 2006.Classified by medicinal virtues by internal use medicines, the proportion of antibacterial and anti-inflammatory analgesic drugs accounted for 32% each, and gargle and gastrointestinal medicine for 12% and 10% respectively. Among the internal use antimicrobials, usage of the cephem system was 54% whereas penicillin and macrolide system were 23% and 21%, respectively. The largest consumption was cefcapene pivoxil hydrochloride for antibacterial medicines. This drug was widely used in 10 out of 17 hospitals. Erythromycin ethylsuccinate was in second position, followed by cefdinir, rifampicin and ampicillin.The method of marking order of each hospital and order of the total consumption were analyzed and some differences in consumption of different drugs were observed. Many hospitals suggested the use of clarithromycin, cefaclor and amoxicillin although consumption was low.According to the medicinal virtues of injectable medicines, the frequency of use of antimicrobials was the highest (34%) . Among the injectable antimicrobials, the cephem based system (60%) and penicillin system (33%) accounted for more than 90% of the total use. Cefazolin was the most consumed drug, followed by asoxicillin, flomoxef sodium and ceftriaxone.
著者
森 周子
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.17-27, 2015-01-25

本稿では,ドイツで2005年に創設された「求職者基礎保障制度」の対象者(稼得能力を有する困窮者)への就労支援の一種である「1ユーロジョブ」について考察した。就労困難な長期失業者を対象とした,追加的かつ公共的な低時給の労働である1ユーロジョブは,通常の労働への就労促進を目的とするが,実際には通常の労働への橋渡し効果が弱く,1ユーロジョブに従事さえすれば求職者基礎保障制度において所得保障が行われるという,ベーシック・インカムの一種である「参加所得」的な要素が見られる。そして,批判が高まるなかで1ユーロジョブは後置的な存在とされ,従事期間にも制限が設けられ,他方でワークフェア的な「市民労働」という新たな取組が緒についている。さらに,1ユーロジョブが,日本で2015年に導入予定の「中間的就労」に与える示唆についても検討し,労働者保護上の措置や所得保障の併用の必要性などを指摘した。