著者
森好 浩行 三好 美紀 日野 大樹 中山 英樹 森川 俊雄 中木 真一 糸原 幸次
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.27-34, 2007 (Released:2007-06-27)
参考文献数
17
被引用文献数
8 8 1

Images of the ear are highly valuable for facial photographic identification because the ear has a lot of morphological features, such as the helix, ear lobe, antihelix, scapha, antitragus, tragus, and so on. However, the morphology of ear components changes so easily depending on the camera angle that it is usually difficult to identify people based on images of their ears from surveillance cameras and mug shots.   In this study, the correlation between the morphology of ear components and camera angles was investigated in order to identify people based on ear images taken from different camera angles. The samples were ear images of 56 persons taken at 27 different camera angles for each person. The morphologies of the ear components were compared among the angles and among the subjects. This revealed the morphological changes in the helix, ear lobe, antihelix, and tragus according to the camera angle.   It was found that the morphology was consistent between ear images taken at different camera angles if the compared images satisfied two conditions: the scapha must be clearly observed, and the external acoustic meatus must not be visible. If these conditions are met, it is possible to identify a person by images of his or her ear regardless of the camera angles.
著者
倉橋 和子 森井 藤樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.470, pp.67-71, 2007-01-12

本論文では、信頼性の高いデータ分類を行うために、分割・併合機能を有するK-Meansアルゴリズムによるクラスタリング手法を新たに提案する。K-Meansアルゴリズムによる従来のクラスタリングを行った後、それぞれの決定領域をさらに分割すべきか否かを判断する基準を導入する。各決定領域を再びK-Meansアルゴリズムを用いて部分領域に分割し、1つの部分領域を除いたその他の部分領域を、隣接する適切な決定領域に併合する。この手法の有効性を分類実験により示す。
著者
吉田 恭子 奥野 温子 森田 悦子 中野 由美子
出版者
武庫川女子大学
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.53-60, 2002

The seasonal change of clothes was reported based upon the pedestrians pictures taken at Umeda area in Osaka past three years by Yasuda et al. It was discussed between the wearing clothes divided into some patterns and air temperature. In the viwpoint of this study, the change of clothes was investigated to the moisture in air especially hot season. The results were as follows. 1. In the hot season, people change their clothes by the value of water vapor pressure rather than air temperature. 2. In the cold season, the change of clothes mainly depends on the variation of air temperature.
著者
森田 悠基 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本論文では構築したWeb上のブログ空間から、評判ブログを抽出し、検索できるようにするためのシステムに対し、適切な分類アルゴリズムを比較検討する。ブログを個人ブログと非個人ブログに分けるという観点に基づいた分類に対し、Naive Bayes, Support Vector Machineといった教師あり学習とEMといった半教師学習を組み合わせた手法について比較実験を行う。
著者
西村 文夫 岡崎 邦夫 河野 陽一 小森 一大 野本 直
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.449-454, 1986-07-25
被引用文献数
8

人歯エナメル質と象牙質から小型の円柱状試片を切り出して圧縮試験とマイクロビッカース硬さ試験を行い, 試片の高さ/直径比, 試験速度(応力増加率, 歪増加率), 硬さなどと圧縮特性(比例限, 耐力, 破断強さ, 弾性係数, 縮み)との相関性を検討し, 次のような結論を得た.1.試験片の高さ/直径比はエナメル質や象牙質の圧縮特性に全く影響を与えない.2.試験速度(応力増加率, 歪増加率)は部分的に圧縮特性に影響を与える.3.エナメル質の硬さと圧縮特性との間には強い相関がある.4.象牙質の硬さと耐力との間には正の相関がある.
著者
田中 義一 上原 稔 森 秀樹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.43-44, 1996-03-06

近年のハードウェア技術の進歩に伴い、その性能を十分に引き出すための並行処理への関心が高まっている。しかし、並行プログラムの開発は逐次プログラムに比べて困難であり、特にデバッギングにおいてはその作業を円滑に行えるような環境が必要とされる。我々のプロジェクトでは並行プログラミング言語NET/Cの開発を行うと共に、その生産性を高めるためのプログラミング環境の開発も進めている。この研究の一環としてエディタとデバッガを統合した視覚的・対話的システムを開発した。一般にプログラムを視覚化するために必要とされる表示領域はテキスト形式のものに比べて大きく、特にビジュアルデバッガのように多量の情報を扱うような視覚化システムにおいて全ての情報を一度に表示するのは困難である。そのため一般に、情報の分割、削減、縮小といった対応法が採られている。そして、デバッグ過程において処理の流れを迅速に理解するためにはプログラムの全体的な情報と着目すべき詳細な情報が必要とされ、それに対応した表示法が要求される。本稿では、既存のビジュアルデバッガに適合し、なおかつ大局的概略と局所的詳細を統合したデバッグ情報表示を行うためのスケーリング手法を考察する。
著者
高橋 健司 下村 隆夫 森下 順次 磯田 定宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1235-1236, 1989-03-15

ビジュアルデバッグ方式は,プログラムの実行状況をビジュアルに表示することにより,デバッグ作業の効率化を図る方式である.ビジュアルデバッグ方式が大規模プログラムに適用できるためには,高速な実行と大量なデータの図形表示が可能でなければならない.本稿では,この2点の実現方式について論ずる.
著者
森本 光昭 辻 義明 原 靖 古閑 敦彦 牛島 正貴 田口 順 吉村 文博
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.163-168, 2005-02-01
被引用文献数
5

患者は68歳の女性で,主訴は腹部腫瘤.身体所見では左側腹部に弾性硬,可動性良好な約15cm大の腫瘤を認めた.腹部CT所見では胃小彎側前壁に接して11.5×9.0cmの腫瘍を認めた.手術所見では腫瘍は約15cm大,胃体中部小彎側に一部癒着し胃体部前壁に騎乗していた.腫瘍および胃部分切除を行い,腫瘍は完全切除された.摘出標本では腫瘍は13.5×10.0×9.0cm凹凸不整,弾性硬で,大部分は出血壊死を伴う嚢胞性腫瘍であった.病理所見では紡錘形腫瘍細胞が密に錯綜して増殖していた.免疫組織染色にてKIT(CD117), CD34, Vimentinが陽性,Desmin, S-100 proteinが陰性のためGISTと診断した.術後1年たった現在,再発の兆候はない.
著者
杉森 大助 中村 正寿 坪内 直樹 坪内 武夫 小畑 徹 卯津羅 健作 宮崎 勝雄
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi (ISSN:09193758)
巻号頁・発行日
vol.80, no.12, pp.559-562, 2002-12-25
被引用文献数
3

現在,実際の排水処理現場において高い効果を発揮する油脂分解能力の高い微生物製剤の開発が強く望まれている.そこで,油脂分解微生物製剤の開発を目指し,油脂分解微生物Acinetobacter sp.SOD-1を製剤化し,その油脂分解特性および保存安定性について調べるとともに排水処理試験を行った.本製剤は,20℃において3000ppmサラダ油を効率的に分解したのに対し,ラードに対する分解率は低かった.本製剤を用いた油脂含有排水のバッチ処理試験の結果,約90%以上の油脂分を分解することができた.さらに,お好み焼き店厨房排水処理のフィールド試験の結果,本製剤の有効性が確認された.
著者
伊佐地 友章 中村 清実 森林 広光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.95, no.598, pp.175-180, 1996-03-18
被引用文献数
3

脳の三次元空間認識・記憶情報処理様式を解析するために, ヒト及び動物に対する三次元空間作動記憶学習課題(三次元方向弁別遅延見本合わせ学習課題)とその制御装置を開発した. 本実験装置のヒトでの有用性を確かめるため, 異なる体位条件(正座位・横臥位)で本学習課題を行い音源方向識別能力を比較した. その結果, 体位軸(頭位軸)に垂直な面の方向識別能力は正座位が75.8%であるのに対し横臥位は60.7%であり, その差は統計的に有意(p<0.001)であった. 一方, 体位軸に平行な面の方向識別能力は正座位が54%であるのに対し横臥位は45.5%であり, 有意差はなかった. したがって三次元空間音源識別には聴覚及び視覚又は聴覚及び平衡感覚情報の脳内ニューラルネットにおける統合メカニズムが関与すると考えられる.
著者
米森 由佳 倉本 宣
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.527-530, 2000-03-30
被引用文献数
7 7

多摩川中流域の河川改修後の低水路護岸3箇所において,1998年8月の増水によって堆積した土砂と植物遺体に含まれる種子を実生発生法により同定したところ,61種の実生が確認され,そのうち28種46%は帰化植物であった。 1999年5月と8月に行った群落調査においても出現種の多くが帰化植物であった。河川改修時の低水路護岸の緑化は,人工的に植栽をしなくても増水時の種子供給により可能であるが,帰化植物の扱いについての十分な検討が必要であることが示唆された。
著者
熊澤 教眞 道野 徹子 高田 薫 森原 秀雄 近藤 典男 川崎 康広 谷川 孝彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.955-956, 1991-10-15

イシマキガイとアマガイの軟体部乳剤からリン酸イオンの存在下で3%NaCl加BTB寒天培地上における腸炎ビブリオの増殖を阻止する活性が検出された. この抗腸炎ビブリオ活性はサザエ, クロアワビ, テングニン, マダコ, ミズダコ, シマメイカでは低レベル, アマオブネ, マガキ, アカガイ, ミミイカ,ホタルイカでは検出限界以下であった. この活性は易熱性で酸とアルカリに耐性であった.
著者
森田 学 小椋 正之 恒石 美登里 渡邊 達夫 岡田 真人 宮武 光吉 梅村 長生
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.786-793, 1999-11-30
被引用文献数
3

根管治療(抜髄・感染根管処置)に関する歯科医療費と診療行為の内容を調査した。昭和55,58,60年,平成2,6年の厚生省社会医療診療行為別調査に用いられた歯科診療報酬明細書のデータのうち,病院,一般診療所分を除いた歯科診療所分のデータを対象とした。各年の対象とした件数は,それぞれ16,145,8,831,18,028,17,165,18,294件であった。歯髄炎や歯根膜炎を主傷病名とする歯科診療報酬明細書の割合は経年的に減少し,平成6年では12〜14%であった。また,根管治療にかかわる点数の合計も年々減少しており,平成6年では,1件あたり平均117点で,総点数の8.3%であった。平成6年の歯科診療報酬明細書について根管治療にかかわる点数を検討したところ,以下の知見が得られた。1)根管治療は40歳,50歳台で最も頻繁に行われていた。また,20歳台では,ほかの年齢層と比較して,3根管歯の抜髄頻度が高いことが認められた。2)根管治療点数の占める割合が最も高い年齢層は20〜29歳であり,総点数の11%であった。しかし,老人医療においては,その割合は約4.0〜5.0%と,全年齢層中,最も低かった。3)抜髄あるいは感染根管処置に始まり根管充填で終わる一連の検査,処置を包括化し,推定点数を算出した。その結果,推定点数の最頻値は,電気的根管長測定検査,麻酔抜髄(あるいは感染根管処置),0回または1回の根管貼薬処置の後に,加圧根管充填した場合の合計点数に等しかった。4)本調査は,1ヵ月の診療報酬明細書を扱い,比較的簡単な症例のみが抽出されていることから,今後数カ月にわたる追跡の必要性が示唆された。