著者
濱崎 雅弘 後藤 孝行 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本論文では,テンプレートを利用したメタデータ付与機能を備えたカメラシステムを提案する.記録ツールとしてカメラを利用する場合,画像だけでなく被写体特有の種々のメタデータの記録も重要となるが,そのためには撮影後に改めて写真管理システムを利用するのが一般的である.提案システムではカメラとメタデータ入力フォームを一体化したテンプレートを用いることで,撮影とメタデータ付与を一連の操作として行うことができる.
著者
朱 成敏 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

Wikipedia の共同編集という特徴は編集者間内容や編集方向に関する意見の差などが生じる可能性も同時に持っている。 Wikipedia の編集者達はこういった事案を解決するためにノートページやユーザーページで議論を行っている。本研究では編集者間の議論を分析して編集者の議論能力を算出する手法の提案を行う。提案手法を用いることにより議論における編集者の特徴を把握し結論形成に与える影響を考察する。
著者
岡田 羊祐 林 秀弥 大橋 弘 岡室 博之 松島 法明 武田 邦宣 中川 晶比兒
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、独禁法違反事件に係る審判決を素材として、日本の判例法的展開を、経済学の一分野である産業組織論の視点から分析・評価したものである。日本では、米国・EUと比較して、独禁法の判例研究が経済分析を刺激するプロセスが十分に機能してこなかった。そのため、経済合理性の視点からみて特異な判断が採用されてきたこともあった。この空隙を埋めるべく、経済学者と法学者が共同して独禁法の審判決の違法性判断基準を理論的・実証的に分析した。その結果、近年、日本の独禁法審判決は、一部の行為類型、特にカルテル・談合、企業合併などの分野において、徐々に経済学的にみて合理的な判断基準が採用されつつあることが明らかとなった。
著者
小柴 等 相原 健郎 森 純一郎 小田 朋宏 星 孝哲 松原 伸人 武田 英明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.63-81, 2010-01-15

本論文では,ブログとライフログを利用した記憶の想起と記録の支援システムの提案と,当該システムの一般ユーザにおける受容性について述べる.まず,ブログやライフログをめぐる現状の課題に関する概観について述べ,それらの課題を解決するために,ライフログデータをもとにしたブログ生成支援システムの提案と,支援システムを支える,ライフログデータからのユーザの興味・関心推定手法の提案を行う.次いで,実店舗と一般ユーザを用いた実証実験により,当該システムの有効性と受容性について考察を行う.実証実験の結果からは,ライフログデータをもとにしたブログ生成支援システムについて,ふだんブログに関する活動に積極的でないユーザからも多くの記事が編集されるなど,広く受容され,有効に機能したこと,筆者らの提案する興味・関心推定手法は,単純に滞在時間によって興味・関心を推定する手法に比べて,より高精度に興味・関心を推定できること,ライフログデータをもとにブログ記事のひな形を作成する際に,ユーザの興味・関心という主観を用いてデータを丸めることで,行動情報の取得に対する嫌悪感が低減され受容されやすくなる可能性のあること,などを示唆するデータを得た.We propose a methodology for memory recall and memo aid by an integrated system of blog and lifelog in this paper. We start off by discussing the relevant blog and lifelog issues. We then propose a solution that consists of two components. The first component is a blog authoring aid system based on lifelog data. It is a blog system integrated with lifelog for memory recall and memo aid. It automatically generates blog templates from lifelog data. The second component facilitates the interest estimate algorithm. The algorithm is implemented in the system in order to generate more acceptable blog templates. We have been conducting an experimentation using general customers as the subjects in an actually operating general store of up-to-date popular items. Our experimental results reveal that the proposed system supported the users to post blog entries. One interesting observation is that inactive blog users post as many blog entries as active blog users when using our system. The results also show that the proposed interest estimation algorithm is more accurate than a stay-time based method. In addition, it was found that the proposed method provides a positive result to reduce negative attitudes against behavior logging.
著者
秋山 貴洋 武田 仁
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.72, no.615, pp.45-52, 2007

The multicomponent adsorption rate theory based on Dubinin-Astakhov model (MART-DA), which has been proposed in the previous report, is a practical model for predicting break-through curves of gas mixtures on activated carbon filter. In this paper, the MART-DA has been tested for abilities to predict total and component capacities reported for 13 sets of binary gas adsorption equilibria. Verified by the experimental data, it has been found that the MART-DA is successful in predicting adsorption equilibria of gas mixtures on activated carbon, and this precisions of prediction is comparable to that of the ideal adsorbed solution theory (IAST). From the mathematical study, a multicomponent adsorption isotherm equation (for N⪰2) has been derived from the MART-DA. For pure gas adsorption (for N=1), this isotherm equation is theoretically identical with Dubinin-Astakhov equation. Moreover, it has been clarified that the adsorption/desorption kinetics calculated from MART-DA is equivalent to the linear driving force (LDF) approximated adsorption rate calculation.
著者
武田 英明 大向一輝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.586-593, 2004-06-15
被引用文献数
17 25

近年のWebにおけるさまざまな活動の中で、特に注目されているのが「Weblog(ウェブログ)」である。1998年頃から登場したWeblogサイトは、すでに全世界で1千万に近い数に達しているといわれており、現在も爆発的に増加している。いまや各プロバイダやポータルサイトでは顧客サービスの一環としてWeblogのホスティングサービスを提供することが当たり前のものとなった。これに伴う関連サービスも数多い。Weblogは既存のマスメディアやジャーナリズムにも大きな影響を与えており、Weblog上での議論が世論に反映するような事例も出始めている。このように、Weblogは社会システムとして定着しつつあると思われる。その一方で、Weblogサイトは一見してそれと判別できるような特殊な形態をしているわけではない。図-1に示すように、従来と同様のHTMLファイルがハイパーリンクによって接続されたものである。このため、Weblogは新たな名称をつけることによって作為的に起こされた一過性の流行現象でしかないと懐疑的にみる向きも多い。しかしながら、Weblogの普及に際して、コンテンツの記述システムや情報収集の手法など、HTMLファイルを公開するまでのプロセスを支援する技術が飛躍的に進歩している。そして、これらの技術がWebのアーキテクチャを変えつつある。本稿ではWeblogをめぐる技術に着目し、これらの解説を中心として、今後のWebの発展の可能性について述べる。まずWeblogの定義から最近の傾向といったWeblogに関するさまざまな事情について概観する。その上でWeblogにとって重要であるWeblogツールについて説明する。さらにWeblogツールの技術的基盤であるメタデータやその利用について説明する。その後にセマンティックWebとWeblogの関係について述べ、最後にまとめと今後の展望について述べる。"
著者
堀江 典生 雲 和広 ベロフ アンドレイ 辻 美代 石川 健 高屋 和子 武田 友加 堀内 賢志 馬 紅梅 大津 定美
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究課題では、APECサミット開催にあわせたロシア極東開発計画を左右する諸条件を、(1)中ロ経済相互依存関係の変容、(2)ロシア政府の極東開発への実行可能性(開発計画及び地方財政)、(3)ロシア極東の人手不足を補う外国人労働者誘致の問題、という3点を検証し,広大で人口・労働力過少な領土をもてあます「極東の呪い」と「中国脅威論」との克服が,今後ともロシア極東地域の発展の阻害要因になることを明らかにした。
著者
武田 育郎 西野 吉彦 深田 耕太郎 佐藤 裕和 宗村 広昭 森 也寸志
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

自然水域の底質とともに存在する鉄バクテリア集積物は,リン吸着能を持つ鉄化合物を多く含むので,リン資源の循環利用に重要な役割を果たすことができる。しかしながら自然水域の鉄バクテリア集積物は,容易に水流によって流されてしまう事,また,嫌気性の泥を含む底質からの収集が困難である事などから,有効な利用が行われていない。本研究では,鉄バクテリア集積物を収集する担体を水中に浸漬させ,鉄バクテリア集積物をリン酸肥料又はリン吸着材として利用できる形態で効率的に収集する方法の開発を行った。
著者
武田 弘資 野口 拓也
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

口腔領域の悪性腫瘍の大半を占める口腔扁平上皮癌については、診断ならびに治療法が着実に進歩しているものの、癌細胞の悪性度や抗癌剤に対する感受性などの多様性がいまだに治療の大きな障壁となっている。また、発癌機構についても不明な点が多く残されている。われわれは本研究において、ノックアウトマウスならびにマウス由来培養細胞を用いた解析により、新規ストレス応答キナーゼASK2が癌の抑制に働く機構を明らかにした。
著者
武田 祐輔
出版者
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では、脳波や脳磁図から運動意図に関連する脳活動を抽出し、ブレイン-コンピュータ・インタフェース(BCI)の精度向上に役立てることを目的とした。運動意図に関連する脳活動を抽出するために、運動想像中の脳波から、様々な未知のタイミングで現れる波形(非同期波形)を推定し、その性質を明らかにした。そして、非同期波形の機能的役割を推測するための方法を確立した。さらに、レスト中の脳活動データから繰り返し現れる時空間パターンを推定する手法を提案した。
著者
武田 将明
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

18世紀初頭、英国小説は、匿名を用いて実録の体裁を取ることで、娯楽的なロマンスから現実的な文学様式を新たに作り出すことに成功した。しかし、事実によって虚構性を抑圧することは、小説の可能性を狭めることにもつながった。そこで18世紀中ごろから、この新様式の特徴を損なうことなく、いかに巧みなプロットを構築するかという試みがなされ、これと同時に作者の名前が表面化する。本研究は、18世紀英国小説におけるリアリズムと物語性との相互作用を、匿名性の問題と関連づけて考察したものである。
著者
武田 勝藏
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.440-456, 1922-05

(一) 藏書印(二) 文庫印
著者
武田 武長
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.69-80, 1992-12-10

ユダヤ人に対する迫害・大量虐殺(ホロコースト)がナチ・第三帝国の犯罪の中でも特別なものとしてまず第一に挙げられなければならない最大の罪であるといって過言でないにもかかわらず、戦後ドイツの「過去の克服」の原点とまで呼ばれて評価されているドイツ福音主義教会常議員会の発表した一九四五年一〇月一九日の『シュトゥットガルト罪責告白』には、そのことについて直接的、明示的な文言は存在していない。ユダヤ人のホロコ-ストに対する戦後ドイツ福音主義教会の罪責認識は、いったいこの『シュトゥットガルト罪責告白』以降どのような歩みをたどって明確に得られるようになったのか、そしてその罪責認識にもとづいて直接的・明示的な罪責告白がなされるようになったのか、資料にもとづいて明らかにする。ユダヤ人に対する罪責認識の新しい局面はようやく一九六〇年代になって開かれ、ユダヤ人のホロコーストに対する教会の沈黙と無為というよりも、むしろユダヤ人について・ユダヤ人に対して教会が語ってきたことと行なってきたこと-伝統的なキリスト教神学的反ユダヤ主義-の中にこそ教会の罪責があるという認識に至った。
著者
武田 知樹 波多野 義郎 平松 義博
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.377-385, 2006
参考文献数
13
被引用文献数
3

本調査の目的は,生活習慣病を罹患した在宅高齢者における身体運動の習慣化を目的とした援助プログラム立案に先立ち,そのライフスタイルの特性と身体運動の関係を健常高齢者と比較して明らかにすることである。対象は医療機関へ定期的な通院加療を必要としている65歳以上の生活習慣病(糖尿病,虚血性心疾患,脳卒中)の在宅高齢者100名,および比較対照として健常高齢者100名を設定した。調査方法は郵送による自己記入式の質問紙法とした。結果,生活習慣病の在宅高齢者は定期的なスポーツを行うなどの連動習慣に加え,日常生活上の歩行量,外出やレクリエーションなど日常生活全般にわたって身体活動の低下が顕著であった。特に,主成分分析を用いたライフスタイル特性の分析結果より,生活習慣病の高齢者は家族団欒などの対人交流や運動やスポーツといった積極的な健康行動への取り組みに乏しい傾向が認められた。これらの事より,生活習慣病の在宅高齢者に対しては,生活習慣全般を見直して,家族の協力や社会活動などによる対人関係の充実を通して心身両面において活動的なライフスタイルへ是正していく働きかけが不可欠である事が示唆された。
著者
武田 元治
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学紀要. 文系 (ISSN:03020304)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.65-114, 2005-03