著者
奥田 豊子 西村(三好) 弘子 巻田 知恵 片山(須川) 洋子 羽間 鋭雄 清水 毅 山口 雄三
出版者
Japan Society of Physiological Anthropology
雑誌
The Annals of physiological anthropology (ISSN:02878429)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.393-401, 1994-11-01 (Released:2008-02-08)
参考文献数
22
被引用文献数
2 1

To elucidate the mechanisms of adaptation to a low-energy and low-protein vegan diet, we carried out dietary surveys and nitrogen balance studies five times during one year on two women and a man who ate raw brown rice, raw green vegetables, three kinds of raw roots, fruit and salt daily. Individual subjects modified this vegan diet slightly. The mean daily energy intake of the subjects was 18, 14, and 32 kcallkg, of body weight. The loss of body weight was about 10% of the initial level. The daily nitrogen balance was -32, -33, and 1lmg N/kg of body weight. In spite of the negative nitrogen balance, the results of routine clinical tests, initially normal, did not change with the vegan diet. Ten months after the start of the vegan diet, the subjects were given 15N urea orally. The incorporation of 15N into serum proteins suggested that these subjects could utilize urea nitrogen for body protein synthesis. The level of 15N in serum proteins was close to the level in other normal adult men on a low-protein diet with adequate energy for 2 weeks.
著者
清水 浩子
出版者
仏教文化学会
雑誌
仏教文化学会紀要 (ISSN:09196943)
巻号頁・発行日
no.14, pp.145-159, 2005-11
著者
清水 裕晶 獨協医科大学内科学(内分泌代謝)
雑誌
Dokkyo journal of medical sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.T11-T17, 2010-03-25

横紋筋細胞におけるピオグリタゾンとメトホルミンの単独,及び併用投与時の遺伝子変化について解析した.最初に,ヒト横紋筋由来のA673細胞に対して,1 mMのメトホルミンと10 m Mのピオグリタゾンの単独投与群と両剤併用群を作成し一日培養後,各群にマイクロアレイを施行した.対照と比較し,単独及び,併用投与時には1000個を超える遺伝子で2倍以上の発現を認めた.単独投与で発現が増加し,併用で更に増加した遺伝子群を抽出して階層型クラスター解析と優位機能Pathway解析を施行したところ,階層型クラスター解析では,単独時と比較して,併用時で有意なミトコンドリアb 酸化回路の活性化を認めた(p<0.05).また優位機能Pathway解析では,CPT-1A を含むb 酸化関連遺伝子の活性化を認めた.本研究において,両剤の併用は横紋筋細胞のb 酸化回路を賦活化して,より脂肪燃焼・抗肥満的に作用する可能性が示唆された.
著者
清水 篤
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.57-61, 2017 (Released:2017-06-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Mohsペーストは体表の切除不能な悪性腫瘍に対し,出血や排膿,悪臭などの症状のコントロールに用いられている。しかし,粘調度と粘着性が高く,患部への塗りにくさが指摘されており,Mohsペーストをガーゼに塗布し貼付することで患部への塗りやすさを改善したMohsガーゼ法が考案されてきた。今回我々は,自壊した犬の乳腺腫瘍に対しMohsガーゼ法を用い腫瘍の大幅な減容積を行った。本手法が動物でも塗りにくさの問題を改善するだけでなく,様々な形の腫瘍に対し応用可能であることが示唆された。
著者
清水 亜紀子
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2011

教博第112号
著者
関口 貴哉 清水 敏久
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.139, no.8, pp.761-762, 2019-08-01 (Released:2019-08-01)
参考文献数
3

Various studies have been conducted on photovoltaic (PV) power generation systems that focus either on a generation control circuit (GCC) to prevent power reduction due to a partial shade or on an active power decoupling method (APD) to reduce the power pulsation with twice the utility frequency. However, to the best of the authors' knowledge, only few studies have examined the PV power generation systems in which both the GCC and the APD functions are installed. In this paper, a novel PV power generation system equipped with both the GCC and the APD functions is proposed, and its fundamental operation is verified.
著者
清水 聡子
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
松本大学研究紀要 = The Journal of Matsumoto University (ISSN:13480618)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.101-115, 2013-01-31

今年は長野県スキー発祥100周年である。本稿では、「人口減少に向き合う地域」として、長野県で行われる余暇活動、山岳スポーツであり、ウィンタースポーツであるスキー・スノーボードに焦点を絞って考察した。日本の余暇の現状を分析し、余暇活動の現状を分析し、余暇活動の現場として長野県を捉え、地域の独自性や魅力は、大地のエネルギーを五感(視・聴・嗅・味・触)、場合によっては第六感で吸収するしくみをデザインすることであると指摘した。
著者
花田 敬士 清水 晃典 南 智之
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.327-333, 2018-04-10 (Released:2018-04-10)
参考文献数
17
被引用文献数
1

近年,膵癌早期診断を目指して,地域医療連携を生かした活動報告が散見されている.たとえば,危険因子を複数持つ症例に対し,連携施設で腹部US,採血などを施行,膵管拡張や膵囊胞性病変などを認めた場合,中核施設に紹介,外来で施行可能な画像検査を行い,精査すべきかを判断する.尾道市医師会では2007年から前述のプロジェクトを展開し,5年生存率の改善などの成果が現れ,他地区からも地域の実情に応じた同様の取り組みの結果,切除率の向上や早期診断例の増加などの成果が報告されている.本稿では膵癌早期診断に関して,国内で展開されている地域医療連携を生かした取り組みの現状を概説する.
著者
奥野 孝 宮本 昌彦 板倉 徹 上野 雅己 清水 美奈 南出 晃人 駒井 則彦
出版者
医学書院
雑誌
Neurological Surgery 脳神経外科 (ISSN:03012603)
巻号頁・発行日
vol.21, no.12, pp.1137-1141, 1993-12-10

I.はじめに 分娩,娩出時の骨盤胎児不均衡,遷延分娩の際に用いられる吸引分娩は,1957年にMalmstrom14,15)により導入されて以来その有用性ならびに安全性が報告されてきた11,19,20).しかしながら頭血腫等の分娩時頭部外傷の合併症が少なからず報告されている1,2,8,12,20,23,24).今回われわれは,頭血腫に頭蓋骨骨折を伴わない硬膜外血腫を合併した症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
著者
神尾 宜昌 清水 一史 今井 健一 田村 宗明
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、歯周病原菌であるPorphyromonas gingivalisが産生する酵素によりインフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)を開裂し、ウイルス感染を促進するか検討した。その結果、P. gingivalisによりHAは開裂し、ウイルスが宿主細胞に感染できるようになることが明らかとなった。P. gingivalisは、トリプシン様酵素であるジンジパインを産生することから、ジンジパイン阻害薬ならびにジンジパイン欠損株を用いて検討を加えた。その結果、アルギニンを切断するジンジパイン(Rgp)がHAを開裂し、ウイルスの感染性獲得に関与することが明らかとなった。
著者
川本 亜紀 岩野 義弘 本橋 碧 清水 千津子 坂井 雅子 菅野 直之 伊藤 公一
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.349-356, 2014-03-28 (Released:2014-04-10)
参考文献数
23

歯周疾患に影響を与える修飾要因の 1 つに女性ホルモンの影響が考えられる。排卵日や妊娠中の女性ホルモンの増加に伴い,特定の歯周病原菌が増殖し,また宿主の免疫応答が変化すると言われている。今回,広汎型侵襲性歯周炎患者に対し,月経周期,妊娠期,産後期を考慮して行った歯周治療の 1 症例を報告する。患者は 27 歳の女性で,前医での歯周治療後 1 週間経過しても歯肉からの出血が止まらず心配となり当歯科病院を受診した。全身的既往歴,出血傾向に問題はなかった。28 歯中 4 mm 以上の歯周ポケットの割合は 15.5% で,そのうち 27,31,32,33,37,44,47 には 6 mm 以上の歯周ポケットが認められた。初診時(排卵日)は PCR 50.0%,BOP 70.8% で,来院2回目(卵胞期)は PCR 50.0%,BOP 27.8% であった。月経周期において,女性ホルモンの分泌が少ない時期に歯周基本治療を行い,SPT 移行時(排卵日)には 4 mm 以上の歯周ポケット 0.6%,PCR 26.7%,BOP 5.4% に改善した。妊娠時および出産後の排卵日においても歯肉の状態は良好であった。本症例より,妊娠中は歯周病再発の危険性が高いためセルフケアの徹底が重要であること,また産後は患者の生活環境に合わせた口腔衛生管理が必要であることが示された。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)55(4):349-356,2013
著者
木村 容子 清水 悟 杵渕 彰 稲木 一元 佐藤 弘
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.897-905, 2010 (Released:2011-03-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

緒言:桂枝湯エキスと麻黄附子細辛湯エキスの併用が有効な冷えのタイプを検討した。症例提示:麻黄附子細辛湯エキスに桂枝湯エキスを追加して,胃もたれの軽快とともに,長年の冷えも改善した一例を挙げた。この症例を参考にして当初より同処方を併用し,症例1は冷え,食欲不振,倦怠感や関節の動きが悪い,症例2は冷え,悪寒しやすい,疲れやすい,胃もたれ,風邪を引きやすいなど,症例3では悪寒を伴う全身の冷えや倦怠感,月経痛などが改善した。対象と方法:冷えを訴え,随証治療にて桂枝湯エキスと麻黄附子細辛湯エキスを投与した患者43名を対象とした。随伴症状,体質傾向や診察所見など52項目を説明変数とし,冷えの改善の有無を目的変数として多次元クロス表分析により検討した。結果:「悪風または悪寒」と「全身の冷え」を含む組み合わせが臨床的に最適な効果予測因子となった。考察:悪寒や悪風を伴う全身の冷えがあり,頭痛を訴え,下痢がない場合に有効な可能性が高い。
著者
清水 晃 河野 潤一 葉杖 真二 木村 重 田村 弘
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.819-824, 1987

実験用のマウス (ヌードマウスを含む), ラット, ウサギおよび捕獲されたドブネズミ, クマネズミ, ハツカネズミ, フェレットから分離されたStaphylococcus aureus267株について, ヒト系 (Hセット) およびウシ系 (Bセット) S. aureus型別用ファージセットを用いて, 型別を試みた。実験用小動物由来139株の型別率はHセットで75.5%, Bセットで93.5%であり, 捕獲げっ歯類由来128株の型別率はHセットで32.8%, Bセットで62.5%であった。Hセットを用いて, 同一飼育場から購入したマウス・ラットの分離株をしらべると, マウス株のすべてがII群に, ラット株の大多数がI群および混合群に属した。Bセットを用いると, 捕獲されたドブネズミ株の多くはIV群に, クマネズミ株の多くはIII群に, ハツカネズミ株の多くはII群に属した。捕獲げっ歯類由来株の型別には, Bセットが型別率, 識別能力の点でHセットより有用と思われた。