著者
田中 和幸 羽生 修二
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.640, pp.1481-1490, 2009

Before World War II, finish materials used on exterior walls in Japan included tile, terracotta, mortar, steel and paint. Though many of these buildings have been designated as cultural properties, approximately 60% of these original finish materials have been remained. The author notes that there are four types of procedures which are followed: repair, restoration, resemblance and alteration. Although many buildings retain original materials in their exterior walls, resemblance and alteration in replacement materials, such as paints, are being used which were unavailable when they were first built. This presents two conservation-restoration dilemmas. First, the original exterior wall materials are being lost, and second, the overall value of the buildings decreases.<br> This paper, drawing on conservation - restoration research, will make recommendations for the replacement of finishing materials on the exterior walls of pre-war reinforced concrete - construction buildings. The paper concludes that care should be taken when retain original materials whenever possible, and / or when choosing replacement materials.
著者
林 剛 舘 知也 野口 義紘 杉岡 まゆ子 青山 智 田中 和秀 安田 昌宏 後藤 千寿 山田 浩司 水井 貴詞 寺町 ひとみ
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.464-476, 2021-09-10 (Released:2022-09-10)
参考文献数
15

In this study, we evaluated the effect of risk minimization activities in a risk management plan (RMP) formulated for sodium-glucose cotransporter-2 (SGLT2) inhibitors using both the Japanese Adverse Drug Event Report database (JADER) and real-world clinical data. We extracted data from the JADER, which is maintained by the Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, from the first quarter of 2004 to the second quarter of 2020. We also used real-world clinical data of the patients who took SGLT2 inhibitors among those who visited or were admitted to Gifu Municipal Hospital from June 2014 to January 2018. We conducted a comparison before and after implementing the risk minimization activities. We compared the reported rate of clinical trials with the reported rate after marketing using the JADER. In addition, we compared the prevalence rate of the clinical trials of SGLT2 inhibitors with that in real clinical data. Furthermore, we compared the onset of side effects (in days) reported in clinical trials recorded in the JADER with that in real clinical data. The pre/post comparison showed a significant increase in the reported rates of increased ketone body, volume depletion, urinary tract infections, and genital infections. A significant decrease in the prevalence rates for hypoglycemia and increased ketone body was also observed. Moreover, the time to onset of side effects was significantly shortened in volume depletion. In conclusion, the risk minimization activities in RMP would contribute to the increased reported rate, decreased prevalence rate, and early detection of side effects.
著者
田中 和夫 島地 英夫
出版者
Japanese Society of Agricultural, Biological and Environmental Engineers and Scientists
雑誌
生物環境調節 (ISSN:05824087)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.59-64, 1992-06-30 (Released:2010-06-22)
参考文献数
9
被引用文献数
5 4

トマトの大量苗生産に必要な高密度苗生産技術の一つとして接触刺激の利用を検討した.1) 作動時刻, 走行速度および高さを任意に変えることができる自動走行式の接触刺激装置を作成した.この装置を用い, トマト苗の生長部に30分に1往復の頻度で, 走行速度は10m/minに設定して接触刺激を行った.2) トマト苗の生長部への接触刺激を行うことにより, 徒長防止だけでなく, 主茎長を中心とした生育の均一化や乾物率の上昇による苗質向上の効果が認められた.なお, 接触刺激によるトマト苗の乾物生産能力の低下はほとんどなく, また花芽の発育にも悪い影響を認めなかった.3) 接触刺激を利用することで, トマトの苗生産は最大栽植密度を展開葉数が4~5枚までの場合で約1, 000株/m2, 展開葉数が6~7枚までの場合で約400株/m2まで高めることが可能と考えられた.4) 生育初期から生育速度に個体間差の大きいトマト培養苗の成苗化過程において, 生育の均一性を高める顕著な効果が接触刺激により得られた.
著者
石井 怜子 田中 和佳子
出版者
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
雑誌
言語文化と日本語教育 (ISSN:09174206)
巻号頁・発行日
no.33, pp.73-82, 2007-06

本研究は、読解力育成を掲げる中級日本語教科書(3種4冊)を対象に、取り上げている学習項目・教え方と練習・系統性と多読拡大練習の実際を調査・分析した。分析の焦点は、文章構造知識によるトップダウンと情報間の意味的関連付けによるボトムアップ両面からのcoherenceの把握能力育成に絞り、分析の枠組みとして、Graesser, McNamara & Louwerse(2003)の提案を援用して、重要情報の選択、意味接続関係、文章構造にかかわる学習について調査した。分析の結果、これらの教科書は総じて、従来の質問応答による内容確認にとどまることなく、多様なタスクを通じてこれらの知識を教授し、知識の使用の練習をさせていることが明らかとなった一方、学習項目の厳選と配列、知識の提示と練習のあり方、知識を自ら活用できる読み手となるための学習過程に、今後検討するべき課題があることが示された。
著者
大平 功路 平賀 篤 田中 和哉 角田 信夫 山村 俊一
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A1068, 2008 (Released:2008-05-13)

【目的】身体運動において下肢関節では骨盤の動きを中心に運動連鎖が生じており、歩行時には骨盤・下肢関節に運動連鎖が生じていると考えられる。第39回、40回日本理学療法学術大会において、歩行時の骨盤回旋運動に左右差があることを報告した。骨盤の回旋運動に左右差があることで下肢関節にも骨盤の動きに対応した運動連鎖が起こり、下肢関節の動きにも左右差が生じていることが推測される。今回は歩行時の骨盤と股関節の動きに着目し、骨盤回旋運動と股関節屈伸及び内外転との関係について検討した。【方法】対象は健常成人9名(男性4名、女性5名)、年齢25.2±2.0歳である。測定課題は自由歩行とし、3次元動作解析システムVICON370(Oxford Metrics社)にて測定した。自由歩行の施行回数は各被験者につき3回とした。得られたデータより骨盤回旋角度、股関節屈伸角度、股関節内外転角度を算出した。解析は立脚期における骨盤の後方回旋角度を左右で比較し、後方回旋角度が大きい側の骨盤後方回旋角度、股関節伸展角度、股関節外転角度の最大値を求めた。比較・検討は同一被検者間で行い、3回の施行において骨盤後方回旋角度が最大である施行と最小である施行の2つの施行間で股関節伸展角度、股関節外転角度の各々を比較した。統計処理はSpearman順位相関を用い、最大と最小の2つの施行間において骨盤後方回旋角度、股関節伸展角度、股関節外転角度の各々について角度差を求め、骨盤後方回旋角度と股関節伸展角度、骨盤後方回旋角度と股関節外転角度の相関関係を調べた(有意水準5%)。【結果】股関節伸展角度では骨盤の後方回旋角度が大きくなると伸展角度が小さくなる者が9名中7名であった。股関節外転角度では骨盤の後方回旋角度が大きくなると外転角度が大きくなる者が9名中8名であった。骨盤後方回旋角度と股関節伸展角度、骨盤後方回旋角度と股関節外転角度共に相関関係は認められなかった。角度差は骨盤後方回旋角度では2.4±1.0°、股関節伸展角度では1.2±1.3°、股関節外転角度では2.1±1.4°となった。【考察】歩行における骨盤・股関節の運動連鎖は骨盤の後方回旋が大きくなると股関節の伸展角度は小さくなり、外転角度は大きくなることが示唆された。骨盤の後方回旋が大きい場合、外転角度が大きくなることより立脚側から遊脚側への重心移動は前外側への移動が大きくなり、蹴り出し機能が大きくなっていることが考えられる。骨盤の前方回旋が小さい場合は反対の動きが生じており、蹴り出し機能が小さくなっていることが考えられる。骨盤・股関節の動きに左右差があることは歩行における左右の機能が異なっていることを示唆しており、歩行分析においても左右の機能の違いを考慮した分析が必要であると考える。今回の検討では角度の最大値のみで検討を行なったが、他の歩行のパラメーターを用いた検討も今後の課題と考える。
著者
真下 いずみ 田中 和宏 橋本 健志
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.372-379, 2020-06-15 (Released:2020-06-15)
参考文献数
20
被引用文献数
1

4年間自閉的生活を送っていた重症統合失調症患者に,生活行為向上マネジメント(MTDLP)を用い,患者の希望する生活行為である「働くこと」を支援した.作業療法士が,就労継続支援B型事業所内(以下,事業所)に出向いて認知機能,精神症状,身体機能を評価した.多職種連携プランを立案し,事業所職員と協働した結果,患者は通所に至った.また介入前後で機能の全体的評定,社会機能評価尺度,WHO/QOL 26の得点が向上した.以上から,重症度によらず患者が希望する生活行為を遂行することが,社会機能と主観的QOLの向上をもたらすと考えられた.作業療法士が地域に出向いて患者が希望する生活行為に介入することの有用性が示された.
著者
新谷 俊一 田中 和広
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.49-58, 2005-05-31
参考文献数
11
被引用文献数
15

We found and described two active mud volcanoes (abbr.: MV), i.e., Gamo MV and Murono MV, and one extinct mud volcano (Shosenji MV) in Tokamachi City, Niigata Prefecture. Active MVs are distributed along the wing of an anticline axis. High saline groundwater, inflammable gas and clay less than 2μm in diameter are erupted from both active MVs. Shosenji MV is exposed near the Gamo MV at a road construction site. Horizontal and vertical structures of the extinct mud volcano, consisting of mud breccia and scaly network clay can be observed. The activity of mud volcano is closely related to the formation of swelling mudstone in the Nabedachiyama Tunnel excavated at the depth of 150m under Gamo MV and Shosenji MV.
著者
田中 和夫
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.101-106, 2003-11-29
参考文献数
19
被引用文献数
1

トルキスタンゴキブリBlatta lateralisの分類と形態について概略を述べ,近似の屋内害虫種との区別点に就いて記し,日本産ゴキブリ科Blattidaeの4属の識別点を検索表で示す.再移入の可能性に就いて簡単に言及する.
著者
田中 和宏 内海 常明 石井 哲夫 有井 克己 荒井 圭介 鴨野 博道 澤田 一勝 田辺 誠
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48101788-48101788, 2013

【はじめに、目的】 柔道は2012年4月より全国中学教育で必須化が開始されたが,その種目特性上,傷害は多く発生する.受傷頻度が複数回にわたると競技生活に問題を生じることも予測される.パフォーマンスを高め,傷害を予防していくためには,受傷部位や傷害発生状況,発生時期等を把握することが必要である.そこで兵庫県高等学校体育連盟柔道部では,県下柔道部のある全高等学校を対象にアクシデントリポートの提出を求めた.この結果を解析することで,傷害発生の要因を明らかにすることを試みた.【方法】 兵庫県下の柔道部のある高等学校全87校に,2011年4月から2012年3月までの1年間に発生したアクシデントの全例提出を求め,提出のあった119例を対象とした.アンケート調査の内,発症月,学年,性別,経験年数,発生状況,傷病部位,傷病名について検討した.【倫理的配慮、説明と同意】 対象となる柔道部のある高等学校に説明と同意を得た上で調査を実施した.【結果】 傷病名別では,骨折が最も多く23件(19.7%),次いで捻挫の22件(18.8%),打撲の16件(13.68%),靭帯損傷は13件(11.1%)であった.傷病部位別では,肘関節,手指・足趾が多く17件(14.5%),次いで膝関節,足関節の14件(12.0%),頭の10件(8.54%)であった.学年別に比較すると,肩関節,膝関節,手指・足趾においては,1年生に比べ2,3年生の割合が多くみられた.傷病発生月別では,4月が最も多く31件(26.5%),次いで5月の19件(16.24%),8月の15件(12.82%),9月の10件(8.55%)であった.傷病発生月を学年別にみると,1年生において,4月は10件(32.3%),5月は9件(47.37%),8月は11件(78.57%),9月は5件(50%)となっており,2年生は,4月は9件(29.03%),5月は5件(26.32%),8月は3件(21.43%),9月は5件(50%),3年生は,4月は12件(38.71%),5月は5件(35.71%),8月・9月は0件であった.発生状況別では,練習中が59件(50.43%)と半数以上を占め,試合中が23件(19.66%),授業中が11件(9.4%)であった.【考察】 宮崎らによれば,中学校,高等学校柔道部員では肩,膝,肘,手・手指,足・足趾部の外傷が多く,傷病名では骨折,捻挫が多いと報告している.今回の調査においても,傷病名別では骨折,捻挫が多く,傷病部位別では,肘関節,手指・足趾,膝関節,足関節が大部分を占めており,これまでの報告と同様の結果であった.これは技術面の問題に加え,骨関節は成長軟骨を含み脆弱であり,筋は発育途中である点など成長期である点が多く影響していると考える.傷害発生月別では,これまでは4月,5月に初心者の受傷が増えると多くの指導者は考えてきた.しかし,4,5月は2,3年生が全体の約7割を占めており,1年生の割合は多くない.それと比べ,8,9月は1年生が半数以上占めている.この理由として,高等学校の行事に関連があると考える.2,3年生は,4,5月は部活の中で中心的な立場で,高等学校総合体育大会等に向けて,平常より長時間の密度の高い練習を行う.このため,肉体的,精神的疲労が受傷に影響すると考える.また,8,9月に1年生が多い理由として,夏休みの合宿期となり,基礎練習から本格的な練習に進むことが影響していると考える.上記のことからスポーツサポートしていく上で,経験の浅い1年生だけでなく,2,3年生にも秋,冬期から計画的に傷害予防を促していくことが重要であると考える.【理学療法学研究としての意義】 身体的に成長期で,技術も未熟な時期の傷害特性を知ることは,コンディショニングを通じての傷害予防に有益である.
著者
田中 和彦
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal social Welfare, Nihon Fukushi University (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
vol.136, pp.143-152, 2017-03-31

2013 年(平成25)年にアルコール健康障害対策基本法が成立し,わが国のアルコール依存症を含めたアルコール健康障害対策は新たなステージに入った.2016(平成28)年に閣議決定された「アルコール健康障害対策推進基本計画」では,「アルコール健康障害に対する予防及び相談から治療,回復支援にある切れ目のない支援体制の整備」が挙げられており,地域におけるアルコール依存症治療における連携体制の確立が急がれる.わが国では,アルコール依存症が医療化した1961(昭和36)年以降,自助グループの誕生と相まって,各地の実情に合わせたアルコール依存症治療のための連携が取り組まれていた.その代表的なものが,大阪方式,世田谷方式,三重モデルである.本稿では,この3 つのモデルのレビューと比較検証を行った.その結果,3 つのモデルは二次予防から三次予防に比重を置いた連携体制であることがわかり,アルコール依存症の「医療化」という目的に基づいた連携体制であることが分かった.一方でそれぞれのモデルが進化,発展を遂げており,一次予防を含めた取り組み,すそ野の広がるアルコール問題への対応などに取り組んでいることも明らかになった.今後の課題として,医療化してきたアルコール問題を,医療化の視点のみならず,地域課題としてとらえていく視点の重要性,アルコール問題の予防から,早期発見,介入,治療,回復支援と地域生活を支えるアルコール問題トータルサポートネットワークの必要性が示唆された.
著者
海野 徳仁 長谷川 昭 小原 一成 松沢 暢 清水 洋 高木 章雄 田中 和夫 小菅 正裕
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.399-410, 1985-09-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
13
被引用文献数
1 6

Hypocenter determination for aftershocks of the 1983 Japan Sea Earthquake (M7.7) is made by using the seismic networks of Tohoku University and of Hirosaki University. The obtained aftershock area is 160km long in north-south direction with a width of 40km, distributing itself along the eastern margin of the Japan Basin. Most of the aftershocks are located within the area bordered by the 2000m and 3000m isobaths, northern and southern ends being surrounded by the Sado Ridge and the Oshima Plateau, respectively. Precise hypocenter distribution deliniates an eastward dipping fault plane with a shallow dip angle. Almost all the aftershocks are located in the crust, which is consistent with the fact that the PMP phase is clearly observed from most of the aftershocks.A remarkable later phase is observed at many stations 4-7 sec after the P arrival. This later phase is interpreted as the reflected wave both at the sea surface and at the Moho discontinuity (pwPMP). Focal depth distribution estimated from arrival time differences between PMP and pwPMP phases also shows the eastward dipping fault plane with a shallow dip angle.Foreshock activity started 12 days before the occurrence of the main shock within a concentrated area in the vicinity of the main shock hypocenter. All the foreshocks are classified into two groups: one with high peak-frequency and the other with low peak-frequency, each having very similar wave forms. Hypocenters of low peak-frequency events are located at shallower depths than those of the main shock and high peak-frequency events.
著者
田中 和幸
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.22, no.50, pp.345-350, 2016-02-20 (Released:2016-02-20)

This paper introduces the Aratama-suido-zu (“zu” meaning original blueprints) proposal for the Aratama-suido project to supply water in Tokyo’s Aratama District. Construction began in 1926, but in 1927, Japan’s government called for the project to be scaled back. The revised Aratama-suido was presented in the 1931 Aratama-suido-shi (“shi” meaning official document). The Aratama-suido-shi noted the number and locations of the project’s buildings in both the original and revised plans, but not the original designs for the buildings. This has made it difficult to compare them with the final designs, though attempts have been made (Masuda, 2006). The author clarifies the original designs, revealing how the engineers’ thought processes evolved.
著者
田中 和子 木津 祐子
出版者
京都大學大學院文學研究科・文學部
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.1-28, 2015-03-10

"Map of Inner City of Beijing" has been stored in Kyoto University. The Maphas remained unknown even as bibliographic information until now. What doesthe map mean? Are there any other maps similar to the map? When was the mapdrawn? We tried to answer these questions from the viewpoints of geography andChinese philology.The following points are made clear: (1) "Map of Inner City of Beijing"shows the spatial arrangement of eight-banners in garrison of Manchu, Mongolian, and Han, with three marks of circle (Manchu), square (Mongolian), and triangle (Han). Each mark is color-painted in eight ways indicating thepatterns of eight-banners in Qing (清) Dynasty. (2) Total number of the eightbannersis about 550. Manchu is the majority, and Mongolian and Han are aboutone third of Manchu, respectively. (3) Distribution of the eight-banners ingarrison of Manchu, Mongolian, and Han is spatially uneven and it shows clearsegregation in small scale. Manchu are located at the central part of Inner City, and the other two are mostly located at peripheral areas along the City Wall.(4) In the course of our investigation, we found that "Complete Map of Innerand Outer Cities of Beijing in Daoguang (道光) Dynasty" is the only map whichalso shows the spatial arrangement of eight-banners in garrison by Manchuria, Mongolian, and Han. This map is stored in the National Library of China. (5) Thetwo maps stored in Kyoto University and the National Library of China are verysimilar in terms of map size, three map marks (circle, square, and triangle), theircoloring patterns, and numbers of eight-banners of three armies. (6) One of theclear differences between these maps is the assignment of marks: in "Map ofInner City of Beijing, " square indicates Mongolian and triangle indicates Han, onthe other hand, in "Complete Map of Inner and Outer Cities of Beijing, " squareindicates Han and triangle indicates Mongolian. The latter map is very delicatelydrawn on silk sheets, but the former is rather roughly drawn on paper sheets.(7) "Map of Inner City of Beijing" indicates the people's names who lived inthe official residences. Based on their lifetime- or enrollment-periods, the mapcould be inferred to have been produced in the late nineteenth century. (8)Although many Great Powers such as England and France built their embassiesin the area of Dong Jiao Min Xiang (東交民巷) since the Boxer Rebellion in 1860, there are no embassies. (9) It is ver y interesting that many of fices andresidences are indicated as their non-official names, and that informal styles andphonetic equivalent of Chinese characters are frequently used among all wordswritten in the map.These observation indicates that "Map of Inner City of Beijing" stored inKyoto University might be a very rare and valuable map for the 'eight-banners'study in Qing Dynasty, and that a detailed comparative study should be carriedwith respect to "Map of Inner City of Beijing, " "Complete Map of Inner and OuterCities of Beijing in Doanguang Dynasty" and the other maps which may be existsomewhere. One of our future tasks is to clarify the situation and backgroundswhen the map was produced.
著者
舘 知也 加藤 未紗 大澤 友裕 甲田 明英 福田 聖啓 田中 和秀 青山 智 安田 昌宏 水井 貴詞 後藤 千寿 寺町 ひとみ
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.11, pp.1223-1233, 2013 (Released:2013-11-01)
参考文献数
19
被引用文献数
3 5

Since April 2011, a dosage adjustment program has been implemented at Gifu Municipal Hospital. In this program, upon receiving a prescription for renally eliminated drugs, pharmacists verify patients' serum creatinine concentrations by using a computerized medical record system to evaluate the patient's kidney function and suggest the appropriate dosage to doctors, if necessary. In our study, we used questionnaires that were administered to pharmacists and doctors at the hospital to investigate their respective working times and the cost of the program, in order to comprehensively analyze the clinical resource costs of the hospital and evaluate the economic burden of the program for levofloxacin. In addition, we studied the pharmacists' and doctors' attitudes toward the program and the circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction. The questionnaire comprised items such as time required for the program; attitude toward the program, including satisfaction; and attitude toward the circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction. The pharmacists' and doctors' working times and cost of the program were obtained from the questionnaire responses. For cost estimation, we used data from this study as well as those of our previous study that suggested that the levofloxacin program was economically beneficial. Furthermore, their attitudes toward the program and circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction were clarified. Regarding the pharmacists' tasks and interventions, we need to not only investigate attitudes toward them but also perform a cost analysis by the method of the economic evaluation of the medical techniques used in our study.
著者
稗方 和夫 大和 裕幸 リー チー 井上 守正 田中 和哉 小葉竹 泰則
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
no.7, pp.97-106, 2008-06
被引用文献数
1

A methodology to identify crucial tasks of ship design process is proposed in the first report. Crucial tasks of ship design process are identified in the standardized manner to support design knowledge transfer. In this paper, the proposed methodology is implemented as a web based questionnaire system to conduct a large questionnaire-based survey in design department of a shipyard. Unstructured interview after a questionnaire-based survey exhibited the essential characteristics of crucial tasks identified by the methodology. The characteristics in this paper are following three items: Trade-off such as amount of steel product and man hour, capability to extract 3D model and communication skills with outside of his/her team. The survey also pointed out some part of crucial tasks are outsourcing in Japanese shipyards. The proposed methodology is verified in this large empirical study.
著者
樺島 祥介 岡田 真人 田中 和之 田中 利幸 石井 信 井上 純一
出版者
東京工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2006

本研究では,特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」を円滑に推進するために,本領域全体の研究方針の策定,研究項目間の調整,国際研究集会・公開シンポジウム・講習会の企画実施,研究成果の広報,研究成果に対する評価・助言を行った.主な実績としては,計4回の公開シンポジウムおよび計6回の国際会議の開催,4冊のプロシーディングスの発行が挙げられる.これらの活動の成果は計280件を超える領域内から発表された原著論文等に反映されている.