著者
田中有美 編
出版者
田中文庫
巻号頁・発行日
vol.巻8, 1920
著者
引地 宏 田中 信行
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.1154-1157, 1967-11-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
15

滴下水銀電極におけるヘキサアンミンクロム (III) イオンの一電子還元波は, マンガン (II) イオンおよびマンガン (II) -オキシエチルエチレンジアミン三酢酸 (HEDTAと略記) 錯体が存在するとき, 2段に分裂する。これはつぎのような電極反応[Cr (NH3) 6]3++e→Cr2+aq+6NH3MnX-+jH+⇔Mn2+aq+HjX (3-j)-Cr2+aq+HjX(3-J)-〓+jH+(j=0, 1)CrX-→CrX+eに基づくものであるが, その第1波の限界電流値は適当な条件では, クロム (II) イオンとHEDTAとの錯形成反応の速度に依存する。水銀滴1滴間の電流-時間曲線を測定し, その結果を解析することにより, 25℃, μ=1, ρH4. 1~5. 1における正反応の速度定数 k+X, k+HXとして, k+X=5.7x 1010 and k+HX=1. 2×105l・mol-1・sec-1の値を得た。
著者
田中 俊郎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
法學研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.51-84, 1995-11-28

松本三郎教授退職記念号一 はじめに二 対外関係の構造三 歴史的展開四 新アジア戦略五 おわりに
著者
田中 俊昭 関野 公彦 菊地 仁 梅澤 克之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.74, pp.201-208, 2003-07-17
参考文献数
4
被引用文献数
4

携帯端末を用いた決済サービス(モバイルコマース)の普及促進を目的として,利便性・安全性の高いサービスの実現が必要となる.この要求を満たすセキュリティ基盤技術として 公開鍵基盤(PKI:Public Key Infrastructure)が一つの有力な候補と考えられており,その利用が期待される.しかしながら,PKIに基づくモバイルコマースを実現するためには,モバイル特有の利用環境や具体的なサービスを想定し,その課題の明確化・検討を通じて,PKI技術の利用可能性を検証する必要がある.従って,本稿では,mITFモバイルコマース部会・認証WGで検討を行っているPKI技術に基づくモバイルコマースを実現する際の課題および、それらの課題に対する検討状況について報告する.Aiming at the penetration mobile commerce into mass market, its service are to be secure and usable. public key infrastructure (PKI) is considered as one of the promising technology for the provision of such secure mobile is further necessary to verify its applicability from the viewpoint of mobile environments and real payment models. Accordingly, this paper clarifies and discusses the issues when applying PKI to mobile commerce, those are mainly from the result of the study on Authentication WG, MC Committee of mITF.
著者
Watson Victor 田中 美保子
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.281-293, 2016-09

本稿は、前号に続く、Lucy M. Bostonの児童書Green Knoweシリーズ全6巻を「音」の描かれ方に注目して考察した論考の翻訳の後半である。前3作同様、物語の舞台は、Bostonが長年住んでいたイングランドで人が住み続けている最古の家をモデルにした館とその周辺である。シリーズ第4巻A Stranger at Green Knowe (1961)は、文体と構成の完璧な融合、深いテーマなどから、動物物語のイギリス児童文学最高傑作の1つである。これ以前の3作にも現れていたBostonの言葉に対するこだわりと情熱がこの巻に結実している。Bostonは、描写の密度と物語の緊張を合致させ、情熱的で詳細な説明によって、読者に「正義」を強く求める「語りの欲求」('narrative desire')とでも言うものを積み重ねていくような手法を取っている。シリーズ最後の2作では、作家として、物語をすっきり終息させていこうとするBostonの姿勢が窺える。第5巻An Enemy at Green Knowe (1964)では、理想化された子どもを三人登場させ、特別でかけがえのない古い館に対するBostonの確固としたこだわりを言葉で随所に明示する。最終巻The Stones of Green Knowe (1976)では、この館を建てたノルマン人の少年を登場させ現代にタイムトリップさせる。衰退していく世界の非常に現実的で暗澹たる姿をこの物語に見る者もいるだろうが、この作品は12世紀の暮らしが手に取るようにわかる歴史小説の名作であるとも言える。いったん外れたかのように見えた「時間」というテーマに、Bostonは再び立ち返っている。但し、直線的な時間軸を前後に行き来するように見えながら、物語全体の構成は円環的である。人生の終息を意識する作家自身の年齢(この巻出版時84歳)を考えると当然であろう。どの巻でも、どのような手法を用いるとしても、Bostonの視点は常に若い読者に置かれている。そのうえで、この作家にとって非常に大切であった死と衰退の問題を、慰めと快活さと静けさによって子どもも楽しめるファンタジー文学作品として結実させている。それは、あらゆる種類の音が、時を超越した深い静寂の中に融け込んでいる世界である。
著者
才藤 栄一 小徳 勇人 保坂 隆 浜田 暁子 寺川 ゆかり 中嶋 真須美 豊倉 穣 田中 博 神内 拡行 石田 暉 村上 恵一
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.51-58, 1989-01-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
24

医療者110名へのアンケートにより医療者のリハ患者に対する陰性感情を検討した.(1)回収率75%.問題患者は対象246名中45名18%であった.(2)疾患では脳血管障害,脳外傷で問題率が高く,脳血管障害では重度障害例ほど多数の看護婦が問題視した.(3)全職種が問題とした症例は,陳旧性重度脳血管障害や各医療者の経験の浅い脊損などであった.(4)問題理由のうち,医療者側の因子が15%を占めた.以上の結果は,障害の重篤さやチームの問題などが,陰性感情,即ち陰性逆転移を生じる原因となることを意味している.従って,陰性逆転移の認識,役割論的観点からの検討,チーム構造の明確さ,チームの学習機能の充実などが,より良い医療者-患者関係の樹立に必要であろう.
著者
山崎 貴子 伊藤 直子 岩森 大 堀田 康雄 村山 篤子 古田 和浩 金子 慶子 田中 照也
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
巻号頁・発行日
pp.105, 2007 (Released:2007-08-30)

【目的】 硬さのために食用としての利用度が低い牛肉の部位について低温スチーミング調理により軟らかく食べやすくなることを報告した。一方、食肉の軟化としてキウイ、パパイヤやショウガなどのプロテアーゼの利用による報告もある。低温スチーミング調理は任意の温度管理が容易のため、種々の内在性および外から添加した酵素を最大限利用することができることが特徴である。そこで、低温スチーミング調理とキノコのプロテアーゼを併用した食肉軟化について検討した。 【方法】 キノコにはカゼイン分解活性の高かったマイタケを用いた。マイタケに2倍量の水を加えてろ過したものを抽出液として牛肉とともに加熱した。比較として、マイタケ抽出液のかわりに水、ショウガ抽出液を用いたものについても同様に行い、加熱後溶出したペプチド・アミノ酸量、遊離グルタミン酸量、肉の物性測定および官能検査により評価した。さらに低温スチーミング調理による効果をみるため、70℃2hスチーミングしたものと茹で10分加熱したものを比較した。 【結果】 肉をマイタケ抽出液とともに加熱すると、水やショウガ抽出液とともに加熱した場合より、溶出したペプチド・アミノ酸量、グルタミン酸量が多かった。また物性測定、官能評価の結果でも肉が軟らかくなっていた。スチーミングしたものと茹でたものではスチーミングしたものの方が全体的に評価が高く、特にマイタケ抽出液とともに低温スチーミングをした肉について高い評価が得られた。
著者
田中 貴子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.63-76, 1990-05-10 (Released:2017-08-01)

吉祥天は奈良時代から人口に膾炙した存在だが、これと並ぶもう一人の天女である弁才天とは姉妹の如き関係と見倣されてきた。弁才天はまた、『法花経』の竜女とも習合し、中世には竜女を中心とした水界の女神達の習合のネットワークが現出する。これらは《女性性》を付与されており、その性的側面と両義性を強調される。今回は、こうした竜女の姉妹神の伝承を分析することで、女性神が何故女身をとらねばならなかったかという問題について考察した。
著者
田中 淳
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.5, pp.123-128, 1995

阪神・淡路大震災時における身体障害者の状況と対応行動、問題について、難聴者に対して実施したアンケート調査結果を中心に紹介するとともに、災害弱者対策の課題を提起した。アンケート調査は兵庫県難聴者福祉協会および神戸市難聴者協会の協力の下に両協会会員323名を対象に行った。回収数は256通、回収率は79.3%である。回答者は高齢者が比較的多く、また聴覚障害者全体からみると聴力の重い人がやや多い。また、いわゆる「ろうあ者」は含まれていない。したがって、兵庫県内に2万人近くいる聴覚障害者全体からみると調査結果には偏りがある可能性がある。なお、聴覚障害者、視覚障害者、肢体不自由者、内部障害者ならびに支援団体、行政に対する聞き取り調査の結果も一部補足として紹介した。その結果、7%が家具等の下敷きになったほか、落下したものにあたりけがをした人やガラス等を踏んでけがをした人もそれぞれ7%を超えている。家屋の被害は全壊が18.0%、半壊が17.2%と8人に1人は大きな被害を受けている。地震後、情報を求めてテレビ等をつけているが、緊急時の情報伝達メディアは音声メディアが多いことから、42%が状況がつかめなかったとしている。とくに、広報車等によるガス漏れや避難命令の広報を知ることかできなかった人もいる。避難をした人は31.3%であり、自宅が全壊被害を受けた人では87.0%に上っている。避難先は知人・親戚宅が40.0%と多く、ずっと避難場所にいた人は17.5%にであった。それ以外の人は避難先を変えている。避難所から自宅に出た人は15.0%、知人・親戚宅に13.8%、逆に知人や親戚宅から避難所へ2.5%などとなっていた。しかし、障害者にとって避難所生活にはいろいろな制約があり、健常者と同じ生活水準を保つことは難しかったようだ。情報補償面や移動面での壁、障害者理解の面での壁が指摘されている。以上の結果をもとに、災害弱者対策を進める上で必要と思われる課題を、生命補償、情報補償、移動補償、経済補償に整理して提起した。
著者
太幡 敬洋 峯 信一郎 飯田 武 岸川 博文 田中 良哉
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.103, no.1, pp.23-29, 2006 (Released:2006-01-12)
参考文献数
21
被引用文献数
3

症例は多飲歴を有する47歳の男性.腰痛,全身倦怠感を主訴に当院受診.肝機能障害および炎症反応を認め,経過中DICを併発した.MRIにて第2, 3腰椎に化膿巣と両側腸腰筋に波及した膿瘍形成が認められ,血液培養で黄色ブドウ球菌を検出した.化膿性脊椎炎と腸腰筋膿瘍と診断.抗生剤投与による保存的治療法で軽快した.肝硬変では,まれに化膿性脊椎炎,腸腰筋膿瘍の合併例を認めることがあり貴重な症例と考えられた.
著者
田中 義則 白井 滋久 湯本 節三 松川 勲 萩原 誠司 黒崎 英樹 山崎 敬之 鈴木 千賀 大西 志全 角田 征仁
出版者
北海道立総合研究機構農業研究本部
巻号頁・発行日
no.99, pp.47-60, 2015 (Released:2015-07-06)

「トヨハルカ」は,1993年に北海道立十勝農業試験場(農林水産省大豆育種指定試験地)で,ダイズシストセンチュウ抵抗性,低温抵抗性,低温着色抵抗性の白目中粒系統である「十系793号」を母,ダイズシストセンチュウ抵抗性の白目中粒系統である「十交6225F8」を父に人工交配した雑種後代から選抜・固定し,2005年に北海道の優良品種に認定され,2008年に品種登録された。本品種は,「トヨムスメ」と同様に中生の白目大粒で,ダイズシストセンチュウ抵抗性が強く,同品種より低温抵抗性が強く,同品種で問題となる低温によるへそおよびへそ周辺着色が極めて少なく外観品質に優れる。耐倒伏性に優れ,草型は分枝が少ない主茎型で最下着莢節位が高いことから,コンバイン収穫適性に優れる。加工適性は煮豆に適し,特に味噌に好適である。「トヨハルカ」を「トヨムスメ」の一部に置き換えて普及することで,道産大豆の安定生産と品質向上が期待される。
著者
田中 晃代 久 隆浩
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.46-51, 2003-04-25
参考文献数
16
被引用文献数
2

本研究は、大正・昭和初期の大阪における都市問題を扱った雑誌『大大阪』を資料として、当時の保健施策と都市環境整備の関係について分析・考察している。『大大阪』は大阪都市協会の機関誌で、大阪都市協会とは、大阪市政の発展と市民生活の向上を図ることを目的に、大正 14年 10月關一第七代大阪市長の発案で設立された大阪市の外郭団体である。分析方法は、『大大阪』の大正 14年から昭和 19年までに発刊された全 20巻のうち、健康というテーマや内容で書かれている記事を検索・取り上げ、さらにそのアイテムを細かく6つのカテゴリーに整理し、そのなかで、健康増進策と都市環境整備・改善手法の関連について記述しているものを取り上げ分析・検討をおこなっている。
著者
田中 裕
出版者
神戸山手大学
雑誌
神戸山手短期大学紀要 (ISSN:13496808)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.B61-B69, 2004-12-20