著者
原野 達也 二宮 省悟 田島 慎也 西原 翔太 吉里 雄伸 石塚 利光 松山 裕
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.289-293, 2018 (Released:2018-04-27)
参考文献数
22

〔目的〕ストレッチポールひめトレが,側腹筋厚と股関節内転筋力へ及ぼす影響について検証すること.〔対象と方法〕対象は健常な大学生62名とし,ストレッチポールひめトレを使用してトレーニングを行う群,トレーニングのみ行う群,何も行わない群の3群に設定.期間を3週間とし,1週間に3回のトレーニングを実施.初期と最終で側腹筋厚と股関節内転筋力を測定し,変化率を算出した.〔結果〕ストレッチポールひめトレを使用してトレーニングを行う群の股関節内転筋力に有意な増加が認められ,また,その筋力の差は女性で高い増加を示した.側腹筋厚の変化は認められなかった.〔結語〕ストレッチポールひめトレを用いた3週間トレーニングは,側腹筋厚は変化しないが,股関節内転筋力を向上させる可能性があることが示唆された.
著者
土肥 浩 石塚 満
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.31-32, 1997-09-24

Webぺージを移動する度に, そのぺージに関係するエージェントが画面上に現われて, ガイドしてくれる擬人化エージェントインタフェース"ぺージエージェント"を実現した. 例えば「○○からのメッセージ」のようなぺージをオープンすれ, ○○さんの顔写真から合成したエージェシトが画面に現れ, そのぺージの内容を音声で伝えることができる. エージェントは瞬きをしたり, 喋ったりする. ホームページの作者が, そのぺージを紹介したりメッセージを伝えたりするエージェン卜をWWWサーバ側で「任命」できる.
著者
福富 聡 中川 宏治 石塚 満 宮崎 勝
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.1090-1094, 2006-05-25
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

症例は53歳,男性.自殺企図により刃渡り20cmの刺身包丁で腹部を刺し当院に緊急搬送された.腹部CT検査では,胆嚢内腔の高吸収域と腹腔内液体貯留が認められ,胆嚢損傷,腹腔内出血と診断した.全身状態が安定していたため保存的治療を選択した.第5病日の血液検査でT. Bil, CRP値が増加傾向を示し,腹部CT検査で胆嚢周囲の液体貯留の増加を認めたため,経皮経肝胆嚢造影により損傷部位を確認しPTGBDチューブを留置した.以後,腹腔内における液体貯留は減少し,全身状態および肝機能の増悪もみられず,第24病日に退院となった.<br> 腹部鋭的外傷による胆嚢損傷は極めて稀である.本邦では全例に開腹手術が行われており,合併症なく保存的に治癒したのは自験例が初めてであった.胆嚢損傷例に対しPTGBDは有効な手段であり,症例を選んで適切な管理を行えば,開腹手術は必須ではないと考えられた.
著者
澤村香澄 高木彬尋 石塚貴浩
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.437-438, 2012-03-06

北海道情報大学では組み込みシステムについて学ぶ講義を行っている。使用しているのは、アーム型産業用ロボットである。開発用のプログラムシミュレータも存在するが、開発言語がアセンブラレベルの言語であるため、Java言語等に慣れた学生には開発が困難であった。特に、プログラムのラベル管理、レジスタの個数制限や間違いやすい座標データ入力等が障害になっている。これらを解決するためにペイントシミュレータを開発した。このペイントシミュレータを用いることで、座標データの実座標系への変換、ロボット稼働時の安全性の確保、システムの信頼性の向上、そして開発期間の短縮を狙っている。
著者
石塚 道子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.485-503, 2008-03-31 (Released:2017-08-21)

現在の「クレオール」は文化の複数性、動態性、脱領域性を捉える重要な分析枠組みと見なされているが、本来この概念は近代西欧普遍主義による文化的否認の解除を目指してきたカリブ海地域の人々の脱植民地運動から創出されたものである。本稿の目的は、クレオール文化概念の空間特性を、マルティニクの空間というローカルなコンテキストから照射することにある。このためにまず、マルティニクの人々の空間分類と空間改変行動に関するフィールド調査結果を、15世紀末から今日まで三期に分けた時間軸において検証し、奴隷制度が廃止されて、現実の生活空間がプランテーションの外へと拡大されてからも、島民は奴隷制プランテーションの内部の空間構造を島空間に重ね合わせた図式で認識してきたことを論じる。次に、1980年代に砂糖プランテーション経済の衰退によって出現した多数の「空地」が、人々の伝統的な島空間認識を揺るがし不安定にしたことを明らかにする。つづいて、慣習的土地所有制度「家族地」に建つ可動式の小家屋「カーズ」の居住空間を分析し、土地に対して人々が抱く相反的な意識を析出する。さらに本論は、フランスの海外県という政治的、文化的同化主義的な社会状況に不満をもつようになった若いラディカルな知識人たちの形成した「独立派」が、1970年代から1980年代に展開した「公園化」運動と「土地占拠」運動を記述・分析するだろう。これらの運動は、不安定で相反的な空間認識を覆し、空間改変のイニシアティブをとるべき抵抗的主体を再構築しようとする空間的パフォーマンスの性格を帯びており、「独立派」は1990年代にクレオール文化言説が登場するまで、自分たちの空間パフォーマンスを脱植民地戦略として意味づけることができなかったのである。結論では、クレオール文化言説がポストモダニズム、ポスト構造主義を援用した思惟であるとしても、1970年代からグリッサンや「独立派」がマルティニクの空間に立ち向かい積み重ねてきた脱植民地化の文化的実践と多様な社会運動の経験の蓄積こそが、彼らをそこに導いたことを主張する。国家領土的空間の創出を棄却して、区画化されて閉じた空間に文化を措定しないクレオール文化空間を構築するという脱植民地戦略は、彼らの実践と経験の蓄積によってはじめて可能となったのである。
著者
石塚 隆男
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会全国大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.62-65, 2009

本稿は、システムに代わる概念として「つながり」に注目し、社会的なつながりの創成とマネジメントを経営診断の観点から考察することを目的とする。まず、ポスト・システム・パラダイムとして、ネットワーク・パラダイムや脳パラダイムがあるが、次世代パラダイムとして「社会」と「つながり」がキーワードであることを示し、社会的つながりの特徴づけを行う。次に、つながりのビジネスモデルについてソーシャル・キャピタルやソーシャル・マネジメントの視点から検討を行い、新たなつながりの創成が社会的な意味や価値を生み出すかどうかが経営診断上、問われることになることを示した。
著者
石塚 正一 田邉 信太郎
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.23-32, 1995-07-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
20

In the field of Budo, mokusou (meditation) is a means of controlling mind and body as a part of the training regimen, and approximates meditative practices in Zen. During meditation, the budo practitioner maintains a prescribed posture, regulates his (or her) respiration, and controls activities of his consciousness. There can be no doubt that this psychosomatic control produces a special form of mental activity.In order to investigate brain wave activity during meditation, the brain waves of three kendo and three judo practitioners were monitored and recorded at 13 locations on the cranium (i. e., FZ, CZ, PZ, F3, F4, T3, T4, C3, C4, P3, P4, T5, and T6), in accordance with the 10-20 electrode system. The brain waves were processed by fast Fourier transformation for calculation of the power spectral values. In order to consolidate the immense amount of data, factor analysis (identification of factors, based on maximum likelihood, and EQUAMAX rotation) was performed to extract five factors (i. e., delta, theta, alpha-I, alpha-II, and beta). In addition, an analysis of variance (ANOVA) was performed for scoring of the five factors for the purpose of comparing brain wave activity during meditation with that during rest. By this comparison we found a significant disparity in the cases of the theta and alpha-II factors. The brain wave activity represented by these factors was lower during meditation than during rest.Since meditation as practiced in budo is a training method akin to that employed in Zen, it was initially anticipated that the frequency of alpha waves monitored during it would be lower. However, investigation of the spectral distribution during meditation determined that the wave frequency tended to be higher rather than lower. This relative increase of the frequency of alpha-wave is a phenomenon that has been found in the brain wave patterns of masters of Qi-gong during Qi-gong practice. It is conceivable that this increase in frequency is caused by the high-order activity of the consciousness accompanying the process of conjuring up images during meditation.
著者
三宅 義和 牟田 哲也 石塚 勝也 白石 智之 岩崎 仁 森 康維
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.929-935, 1995-09-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
12

水溶液中でのテトラクロロ金 (III) 酸のアセトンジカルボン酸による還元反応を紫外・可視分光光度計で測定した.金イオン濃度の減少速度は, 210nmでの吸光度の時間変化から得られ, その反応速度は金イオンとアセトンジカルボン酸濃度に比例した.その速度定数の活性化エネルギーの値が-21.2kJ/molと得られ, この過程が金コロイドの核生成過程に対応していると推論された.一方, 生成した金コロイドは530nm付近に最大吸収波長があり, その波長での吸光度の時間変化は誘導時間を有し, シグモイダル曲線で表された.誘導時間は金イオン濃度, アセトンジカルボン酸濃度及び温度の増大につれ減少した.この過程の活性化エネルギーの値は85kJ/molであり, この誘導期間中に金コロイドの成長が進行することが示唆された.
著者
石塚 譲 川井 裕史 大谷 新太郎 石井 亘 山本 隆彦 八丈 幸太郎 片山 敦司 松下 美郎
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-9, 2007 (Released:2007-08-21)
参考文献数
37
被引用文献数
4

季節や時刻による行動圏の変動をみるために, 成雌ニホンジカ2頭にGPS首輪を用いて, 経時的な位置を調査した. 調査期間は, それぞれ, 392日と372日で, シカの位置は0時から3時間毎に計測した. 2頭の年間行動圏面積はともに森林域と水田周囲とを含む43.7 haおよび16.3 haであり, 行動圏の位置に季節による変動はみられなかった. 個体1の季節別コアエリアは, 四季を通して水田周囲に位置し, 個体2でも夏期以外は水田周囲に位置した. 時刻別コアエリアは, 12時および15時では森林域に, 0時および3時では水田周囲に位置した. 以上の結果から, GPS首輪を装着した2頭の成雌ニホンジカは, 大きな季節移動をせず, 日内では, 森林域 (昼) と水田周囲 (深夜) を行き来していると考えられた. また, 行動圏とコアエリアの位置から農耕地への依存度が高いことが推察された.
著者
岡村 聡 坂本 泉 金 容義 石塚 治 湯浅 真人 冨士原 敏也 藤岡 換太郎 倉本 能行 前田 仁一郎
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.7, 2007

孀婦岩構造線は,伊豆・小笠原弧を北部と南部に二分する大構造線であり,北北東―南南西方向の走向を示し,その東側斜面に沿って比高最大1500mの急崖が発達し,地殻の深部断面を観察することができる.<Br> 孀婦岩構造線の南東に位置する沢海山は,鮮新世の活動年代を示す火山フロント帯火山であり,島弧玄武岩の化学組成を示す.<Br> 孀婦岩構造線沿いに観察される地殻断面(孀婦地塊)は,後期中新世を示す塊状の溶岩・貫入岩とハイアロクラスタイト及び,それらを供給するフィーダーダイク・溶岩が観察される.孀婦地塊を基盤とする背弧側には中新世~鮮新世に活動した小海丘群が存在する.孀婦地塊と小海丘群の火成岩類は,いずれも背弧海盆玄武岩の特徴を示す点で共通するが,後者はIndian Ocean MORBタイプアセノスフェアの寄与が大きかったことを示唆する.
著者
石塚樹 小野 哲雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.26, pp.23-29, 2007-03-14
参考文献数
5

昨今,情報処理技術の発達にともない,パーソナルコンピュータや携帯電話端末をはじめとした,高度な情報処理を実行することのできる機器が社会に広く普及し,人と機器との間に,従来の「使う」に加えて「対話する」という新たな関係が生まれはじめている.本研究では,集団における人の振る舞いを取り扱う領域において共通して重要な概念であるミクロマクロループと,そのループ構造を持つ例である拍手という行為に注目する.また,実際の人との間に同ループ構造を形成するように拍手を協創するシステムを実装し,それを用いた実験から,人と社会的相互行為を図るシステムにとって同ループ構造が重要であることを示す.Recently, the equipment that can execute advanced information processing including the personal computer and the cellular phone widely spreads to the society as information processing technology develops, and a new relation "Dialogue" in addition to "Use" arises between the person and the equipment. In this research, we focus on the concept "micro-macro loop" that is important to discuss about group interaction and the act of applause that is the example with micro-macro loop. We implement the system that collaborate applause with actual human as building micro-macro loop structure, and sustain that this structure is important for the system aims social interaction with human.