著者
荒木茂 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1922
著者
荒木 栄一 近藤 龍也
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.125, no.3, pp.120-124, 2005 (Released:2005-04-26)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

インスリンは生体において代謝調節を司る代表的なホルモンである.肝臓や筋肉などインスリンの主要な標的臓器において,インスリンシグナルは分子レベルで解明されつつある.一方,中枢におけるインスリン作用に関しては不明な点が多い.食欲を制御する視床下部において,インスリン,レプチンはともに食欲を抑制する.両ホルモンの刺激によって,視床下部においてPIP3が誘導される細胞群が存在し,このような細胞ではインスリン受容体の基質であるIRS-2も発現している.神経細胞特異的にインスリン受容体を欠損したマウスの視床下部では,インスリンによるPIP3の誘導が著明に減弱していたが,レプチン刺激ではPIP3の誘導は正常に認められた.2型糖尿病では食欲の亢進が認められる事が多く,これは中枢におけるインスリン抵抗性が関与する可能性がある.このような中枢におけるインスリン抵抗性に対して,レプチンの有効性が示唆される.

3 0 0 0 OA 栄養障害

著者
荒木 厚
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.530-533, 2010 (Released:2011-02-03)
参考文献数
23
被引用文献数
1

3 0 0 0 OA 数理解析20年

著者
荒木 不二洋
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.51-69, 1984-02-08 (Released:2008-12-25)
参考文献数
160
著者
木村 和子 奥村 順子 本間 隆之 大澤 隆志 荒木 理沙 谷本 剛
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.459-472, 2008 (Released:2010-05-26)
参考文献数
19
被引用文献数
2 5

目的:インターネット上の輸入代行業者を介して個人輸入した医薬品の保健衛生上の問題を明らかにする。方法:輸入代行業者のウェブサイトで頻出する未承認医薬品を個人輸入し,製品外観,真正性,合法性,有効成分含量,サイト,取引実態を調査・分析した。結果:PROZAC®とその後発品,POSTINOR®並びにNootropil®/Nootropyl®とその後発品計166サンプルを入手した。同じ商品名でも製造販売国,包装単位,製剤,流通経路は多様であった。「PROZAC」4サンプルが無許可製造品,Piracetam1サンプルが製造販売国で不許可品だった。含有量は表示量の85-118%。製造販売国で処方せん医薬品であっても,処方せん要求はなかった。添付文書は主に先発品119サンプル(72%)に同封され,英語,フランス語,スペイン語,中国語,タイ語だった。先発品の33%に記載者不明の日本語説明書があった。サイトには未承認薬の商品名や効能効果が記載され,国内発送もあり触法性が疑われた。代行業者によって価格に10倍開きがあり,配送に10日以上かかるものや不着もあった。考察:未承認薬は日本人の使用について未評価の上,処方せん薬を素人判断で使用するのは危険を伴う。流通は不透明で無許可製造品,不許可品も混在した。医薬品の発送者の国際的監視が必要である。消費者は安全性の観点から個人輸入を差控えるべきである。
著者
荒木 信夫
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.5-6, 2016

The Japanese Society of Neurological Therapeutics is pleased to announce the launch of an electronic version of the Societys journal. Beginning in 2016, the Societys journal will be open access and all manuscripts will be accessible in both PDF and HTML (XML) format on J–STAGE (Japan Science and Technology Information Aggregator, Electronic). Each manuscript will have a unique digital object identifier (doi) that provides a permanent link to the manuscript and facilitates citation by researchers anywhere in the world. Members of the Japanese Society of Neurological Therapeutics will receive regular emails that include the table of contents of new issues as well as other important information about the journal.
著者
荒木 茂 山越 言 王 柳蘭 原 正一郎 村上 勇介 柳澤 雅之 北村 由美 舟川 晋也 水野 啓 梅川 通久 竹川 大介 有川 正俊 池谷 和信 竹川 大介
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

諸科学が提示するグローバルな認識、イメジと、地域研究で集積されるミクロな情報とのギャップを埋め、両者を統一的に理解してく道筋の一つとして、可変的なスケールをもつ『仮想地球空間』を想定し、地域情報をインタラクティブに集積していくツールの開発と、データ集積を行なった。地域研究が提示する地域のメッセージを、地点情報、主題図の形で地球上に貼り付けていくことによって、地球を多様な世界観からなる地域のモザイクとして描き出し、グローバルな認識と接合させる道が開かれた。
著者
荒木 一視
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.265-278, 1999-12-31
被引用文献数
3 4

本研究の目的は, 日本経済再生の可能性, わけても農業を地域の産業構造の文脈から論じることである.その際の地域の産業構造の理解とは, 農業生産地域のみならず, 制さんから流通・消費に至る一連の体系から構成される地域間のシステムを念頭におくものである.すなわち, 少なくとも国家規模の分析スケールを想定するものである.このようなスケールの地域間のシステムから農業を検討するという立場は, これまで主流をなしていたわけではない.しかし, 国家的なスケールで農産物が流動する現代の農業を考える上では不可欠の立場と考える.その背景を研究対象の整理を通じて提示し, 1事例地域内の農業構造の分析, そこからえられる産地形成論, あるいは農業の再生論の限界に言及した.続いて, 地域間のシステムという見地からわが国の国家的スケールでの青果物流動の現状を示し, そこから農業再生の可能性についての展望を行った.農業の再生に関して, 農業地理学が貢献できるとすれば, ミクロスケールのみならずマクロスケールの農産物の地理学的検討も重要であることを喚起したい.あるいはそれが既存の農業地理学の枠外であるならば, この視点を「食料の地理学」として提起したい.
著者
荒木 和子 篠崎 立彦 入江 嘉子 宮澤 幸久
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.305-310, 1999-04-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1 4

Bifidobacterium breve YIT4064 (B.breve YIT4064) はマウスにおいて抗ロタウイルスIgA産生を増強し, ロタウイルス感染を防御することがすでに報告されている.今回は乳幼児にみられるロタウイルス感染に対する同菌体の防御効果の可能性について検討した.某乳児院内の乳幼児10例を投与群として, 1日1回, 50mg (菌数: 5×1010) のB.breve YIT4064を2日間連続投与し, 同室に在室していた乳幼児9例を対照群とした.試験期間中, 対照群の9例中2例からロタウイルスの排出が認められたが, 10例のビフィズス菌投与群からはロタウイルスの排出は認められなかった.試験期間を7日間ごとに4分割し, 両群のウイルス排出頻度とロタウイルス特異的IgA抗体陽性比率を比較した.その結果, days8~14において, 対照群のウイルス排出検体数は32検体中4検体であるのに比べ, 菌体投与群は38検体中0検体であった.ビフィズス菌投与群ではdays8~14において抗ロタウイルスIgA陽性例が増加しているのに対し, 対象群では調査期間を通じてIgA陽性数の有意な増加はみられなかった.以上のことからB. breve YIT4064の投与によりIgA抗体産生が増強され, ロタウイルスの排出頻度が有意に減少したと考えられた.
著者
谷口 律子 錦織 淳美 川崎 博己 黒崎 勇二 荒木 博陽 五味 田裕
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.246-254, 2004-04-10
参考文献数
9
被引用文献数
12 13

It is important for students to acquire the skills of pharmaceutical care with respect to patients. However, clinical pharmacy education in Japan is still not fully developed and teachers at faculties of pharmacy generally teach students by means of lectures, which is too passive for students. Since such a lecture-based system will not help them to acquire pharmaceutical care skills, there should also be training that simulates the provision of pharmaceutical care in the clinical situation. To address this issue, the authors tested problem-based learning (PEL) on students, with the objective of developing problem solving skills and student independence. In the PEL, students gained an understanding of the principles of pharmacotherapy and drew up hypothetical schemes for pharmaceutical care, worked out the problems and discussed them together in small groups. They also practiced role-playing, which was intended to help them learn communication skills. Afterwards, the authors conducted a questionnaire survey to evaluate the student's impressions of the PEL and they evaluated it highly, particularly with regard to learning communication and problem-solving skills. These results suggest that it would be useful to introduce PEL in clinical pharmacy education in Japan.
著者
荒木 不次男 守部 伸幸 下之坊 俊明 吉浦 隆雄 池上 徹 石戸谷 達世
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.939-947, 2004
参考文献数
14
被引用文献数
3 1

近年,リニアック装置を用いた頭部の定位放射線照射(stereotactic irradiation : STI,これにはSRSとSRTが含まれる),ガンマナイフ装置による定位手術的照射(stereotactic radiosurgery : SRS),サイバーナイフ装置による定位放射線治療(stereotactic radiotherapy :SRT)が急激な勢いで普及している(現在,サイバーナイフ装置は稼動停止状態である).さらに北米では,サイバーナイフの出現によりSRTは頭部のみならず体幹部にまで普及しはじめている.わが国においても一部の施設では,リニアック装置による動体追跡による高精度なSRTが試みられている.しかしながら,これらの定位放射線照射で用いられる極小照射野であるナロービームに問しては,十分に線量評価が確立されていないのが現状である.特に10mm以下の照射野に関しては,現在フィルムや半導体検出器などが利用されているが,フィルムでは濃度-線量変換の精度の問題,半導体検出器においてもエネルギー依存性や方向依存性などの問題があるため,より精度の高い検出器の開発が求められている.本研究班の目的は,初期の蛍光ガラス線量計に新かな技術的改良を加えて最近開発された蛍光ガラス線量計^<1,2)>を用いて,現在不可欠な放射線治療となってきているナロービームを用いた定位放射線照射の高精度な線量評価を確立することである.蛍光ガラス線量計は熱蛍光線量計(thermoluminescence dosimeter : TLD)に代わる新たな検出器として期待されているが,高エネルギー放射線治療領域の線量評価に対する報告はまだ少ない.本研究班報告書では,1)蛍光ガラス線量計の高線量モードにおける物理特性の評価,2)リニアック,サイバーナイフ,ガンマナイフ装置のナロービームの出力係数の評価について報告する.特に出力係数の評価については,現在一般的に使用されている他の検出器との比較から蛍光ガラス線量計の有用性について明らかにする.
著者
坂本 肇 中村 修 弓削 誠 佐野 芳知 秋山 三郎 荒木 力
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1256-1265, 2000-10-20
被引用文献数
26

Total skin doses of patients resulting from interventional radiological procedures have the potential to exceed the threshold doses for deterministic effects such as erythema and epilation. It is desirable to measure entrance skin dose values non-invasively, easily, and at real time. If an acceptable mathematical equation could be established, the entrance skin dose could be calculated from the measured area exposure product. We established an equation to calculate the entrance skin dose from the measured area exposure product by creating calibration factors from phantom studies. In this report, entrance skin dose was calculated by using area exposure product and our established equation, and the calculated value was compared with that of the thermoluminescent dosimetric(TLD)value in a clinical setting. Although a significant correlation was found between the calculated and measured entrance doses, the deviation was about 10% in phantom studies and 20% in the clinical setting. Using our equation, calculation of ectrance skin dose is possible from area exposure product and is useful for patient dose control in the clinical setting.
著者
荒木田 英禎 福島 登志夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.517-523, 2008-07-05

1960年代に登場したレーダーやレーザーによる距離計測技術によって,地球から他の惑星までの距離が非常に精密に測定出来るようになった。近年これらの技術はさらに高精度化されているが,それにより新たな問題が持ち上がって来た.惑星レーダーと惑星探査機の軌道追跡データの精密解析から,天文学で用いられる長さの単位,天文単位AUがメートルに対して15±4[m/世紀]程度で増加している,というのである.だが,惑星間の距離ではなく天文単位の増加とはどういうことだろうか?本稿では,天文単位の意味と決定方法について述べた後,太陽系内の精密位置天文学が新たに直面したこの問題を詳しく解説する.
著者
荒木 哲郎 池原 悟 塚原 信幸 小松 康則 田川 崇史 橋本 憲久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.1516-1528, 2000-06-25
被引用文献数
10

漢字OCR, ワープロ, 音声認識装置などの入力装置を使用して計算機に入力された日本語文には, 通常, 誤字, 脱落・誤挿入文字などの誤りが含まれるため, これらの誤りを自動的に検出し訂正する技術が期待されている.本論文では, 誤字誤り, 誤挿入誤り, 及び脱落誤り(いずれも誤りは1文字以上)を対象に, m重マルコフ連鎖モデルを用いて誤りの種別を識別し, 誤り文字列を訂正する方法を提案する.また, 本手法の効果を検証するため, 2重マルコフ連鎖モデルを利用して, 漢字仮名交じり表記された新聞記事文(1, 200文)を対象に, それらが誤字, 脱落文字及び誤挿入文字を含む場合(いずれも誤りは, 擬似的に生成された1文字または2文字)について, 誤り種別及び文内の誤り位置と文字数を自動的に検出, 並びに訂正する実験を行った.その結果, オープンデータの誤字, 誤挿入, 脱落の誤りを, 単に, 誤りとして検出(これらの3種のいずれかの誤りとして検出)する精度は, それぞれ, 1文字の誤字または誤挿入誤りの場合は適合率77.2%, 再現率95.0%, 2文字の誤字または誤挿入誤りの場合は適合率79.3%, 再現率99.5%, また, 脱落誤りの場合は適合率61.3%, 再現率36.5%の精度で検出できることがわかった.更に, 誤りの種別や誤り長を含めた検出精度は, 誤字または誤挿入の1文字誤りの場合は, 検出が適合率60.1%, 再現率73.0%で行うことができ, 更に訂正は誤字の場合が適合率41.2%, 再現率50.0%, また誤挿入の場合が適合率41.9%再現率52.0%の精度で自動的にできることがわかった.これと比べて, 脱落誤りの検出と訂正は容易ではないが, 検出が適合率54.6%, 再現率32.5%, また訂正が1文字の場合には適合率29.4%, 再現率17.5%の精度で行えることがわかった.オープンデータとクローズドデータによる適合率, 再現率の差は, 標本量の増加に伴い, 新聞記事文5年分の付近で, かなり接近してくることがわかった.
著者
ヨーナス・シューベルグ 荒木 健治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.35, pp.91-95, 2007-03-29
被引用文献数
1

我々は日本語の謎掛けを自動的に生成するシステムを提案する。本システムは謎掛けスタイルの駄酒落を生成するが、使用する辞書によって、生成される結果は様々でおる。謎掛けのためのヒントを生成するための情報源として Web を用いた。生成された謎掛けの一部を人手による評価を行った。システムが生成した謎掛けは人間が作成したものより評価が低かったが、下品な言葉の辞書を用いた場合の方が、普通の言葉の辞書を用いた場合よりも評価が高いという結果が得られた。生成された謎掛けの約30%は、文法的な誤りや、その他の要因のため意味を理解できないものであった。We present a system for generating wordplay jokes in Japanese, which generates riddle style puns. By using different lexicons, different results can be achieved. Web searches are used to generate hints for the riddles. A subset of the generated riddles is evaluated manually. Using a naughty word lexicon gave funnier riddles than using normal words, though computer generated riddles in general were less funny than human generated riddles. Many computer generated riddles contain broken grammar or in other ways fail to make sense.