- 著者
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菊池 友和
山口 智
鈴木 真理
荒木 信夫
- 出版者
- 日本神経治療学会
- 雑誌
- 神経治療学 (ISSN:09168443)
- 巻号頁・発行日
- vol.33, no.3, pp.480-483, 2016 (Released:2016-11-10)
- 参考文献数
- 12
- 被引用文献数
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1
1ヶ月以上薬物療法を行い効果の得られなかった反復発作性緊張型頭痛(frequent episodic tension–type headache:FTTH)と慢性TTH(chronic TTH:CTTH)に分類し,鍼治療を行い,Visual Analogue Scale(VAS)による自覚症状の評価が50%以上改善したのを有効として,両群の治療回数・期間について検討した.対象は,TTH221例.FTTH82例(男28,女54,平均年齢52.7歳)とCTTH139例(男44,女95,平均年齢50.4歳)である.FTTHの有効率80.1%,CTTHの有効率59.9%であり,FTTH群の方が有意に高値であった(p<0.01).回数・期間はFTTH 2.8回14.9日,CTTH8.9回35.9日であり,FTTHの方が少ない回数で短期間に改善した(p<0.01).FTTHは,鍼治療を3回または2週間継続し,さらにCTTHは9回または5週間継続し効果判定する必要性が示された.