著者
菊地 誠 濱口 大志 安井 章二 辻崎 徹
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業農村工学会誌 (ISSN:18822770)
巻号頁・発行日
vol.76, no.10, pp.883-887,a1, 2008

南幌町の営農は, 泥炭地という劣悪な条件の下, 水稲, 小麦, 小豆等を中心に展開されてきたが, 圃場整備および農地の利用集積等を進め, 今日では戸当たり経営規模は, 稲作経営としては北海道一・の24haとなっている。また, 国営農地再編整備事業の実施により, 田植・収穫などの機械作業時間や水管理時間が大幅に節減され, 野菜類の積極的な導入も可能となった。一方, 町内には11の農業生産法人が設立されており, 地区内にも2つの農業生産法人が設立されている。<BR>本報では, 事業実施を契機として組織化が促進された農業生産法人の設立経緯と概要, 事業の評価, および地域農業の新たな取組みについて報告する。
著者
辻 晴雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.901, pp.56-59, 1997-07-28

液晶を使った新しい情報機器を次々に開発し市場に送り込んできた。「客の目線」に合わせることが商品企画の基本と説き、研究者の独善を防ぐ。川上から川下まで各部門の蓄積をいかした「創造的な垂直統合」を目指す。そのためにも組織の壁を意識的に取り払う。「製品が組織を決める」とか。
著者
辻本 雅史
出版者
京都大学ヒマラヤ研究会
雑誌
ヒマラヤ学誌 : Himalayan Study Monographs (ISSN:09148620)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.39-51, 1994-12-03

1993年8月, パミール高原を南北にはさむ高所辺境のふたつの地点(パキスタン国のいわゆるフンザ, 中国新彊ウィグル自治区南西端のキルギス族の寒村)で, 子どもの生活と教育事情を調査した. 本稿はそのうちフンザでの調査報告である. イスラム教イスマイリ一派の結束の強いフンザにおいては, 教育は宗教上の精神的首長アガ・ハーンの財団によって積極的な近代化が推進され, 大きな成果をあげつつある. その実情と特徴を報告し, 今後の可能性を展望する.
著者
大久保 貴之 辻 純一 徳永 憲洋 古川 徹生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.480, pp.381-386, 2009-03-04
被引用文献数
1

本研究の目的は,ダイナミクスの「集合」を扱うニューラルネットワーク(Multi-Dynamics Learning Network:MDLN)を開発することである.このMDLNには次の3つの機能を求める.i)教示されるダイナミクスの可観測状態変数から,非可観測状態変数とそのダイナミクスを推定すること.ii)推定するダイナミクス間の順序づけを行うこと.iii)順序づけしたダイナミクス間の内挿補間を行うこと.本論文ではこれら3つの機能を満たすMDLNの実現において既存のアプローチでは限界があること,その理由と解決方法について議論する.そしてシミュレーションを行い,われわれの主張する論理の整合性を検証したので報告する.なお本研究では,既存のアプローチにとしてRecurrentNeural Network(RNN)を機能モジュールとするモジュラーネットワーク型SOM(mnSOM)とParametric Bias(PB)法を用いたRNNPBの2つのニューラルネットワークを用いて検証を行った.
著者
山本 昌宏 辻井 潤一 長谷川 修司 小澤 一仁 岡林 潤 米田 好文
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.15-17, 2010-07

「非整数階の微分方程式」/「テキスト・マイニング」/「表面超構造」/「マグマ」/「放射光」/「フロリゲン遺伝子FT」
著者
大岡 由佳 辻丸 秀策 菊池 哲子 大川 絹代 大西 良 鋤田 みすず 岩永 直美 福山 裕夫
出版者
久留米大学
雑誌
久留米大学文学部紀要. 社会福祉学科編 (ISSN:13455842)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.47-56, 2005-03

ホームレス問題とは,大都市だけの問題ではなく今や地方都市においても多くのホームレスを抱える事態に陥っている.本稿ではまず,ある地方都市においてDV(ドメスティック・バイオレンス)の行き着く先として路上等生活となった高齢女性に対する,ソーシャルワークの経過を報告する.支援開始に当たって,相談者は,現実に対する絶望から死にたいという思いが出現するが,地域における安心できる住まいの確保,福祉制度を駆使して経済面の保証など,生活環境の整備をしていく中で,心身共に落ち着きを取り戻し安定していったと考えられるケースである.考察では,ホームレスを取り巻く問題(住居問題・健康上の問題・自尊心の問題・関係性の問題・ソーシャルワーカー不在の問題・社会の認識と施策上の問題)を指摘し,ホームレス支援の方向性を模索する.また,ホームレス支援において,国の施策上比重の低い位置にある福祉的アプローチとしてのソーシャルワークの意義と重要性を提起する.
著者
東 正剛 三浦 徹 久保 拓弥 伊藤 文紀 辻 瑞樹 尾崎 まみこ 高田 壮則 長谷川 英祐
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本研究プロジェクトにより、スーパーコロニー(SC)を形成するエゾアカヤマアリの感覚子レベルにおける巣仲間認識と行動レベルでの攻撃性の関係が明らかとなった。このアリは、クロオオアリの角で発見されたものと同じ体表炭化水素識別感覚子を持ち、巣仲間であってもパルスを発しており、中枢神経系で識別していると考えられる。しかし、SC外の他コロニーの個体に対する反応よりは遥かに穏やかな反応であり、体表炭化水素を識別する機能は失われていないと考えられる。また、SC内ではこの感覚子の反応強度と巣間距離の間に緩やかな相関関係が見られることから、咬みつき行動が無い場合でも離れた巣間では個体問の緊張関係のあることが示唆された。敵対行動を、咬みつきの有無ではなくグルーミングやアンテネーションなどとの行動連鎖として解析した結果、やはり咬みつきがなくてもSC内の異巣間で緊張関係が検出された。さらに、マイクロサテライトDNAを用いて血縁度を測定したところ、SC内の巣間血縁度は異なるコロニー間の血縁度と同じ程度に低かった。巣内血縁度はやや高い値を示したが、標準偏差はかなり大きく、巣内には血縁者だけでなく非血縁者も多数含まれていることが示唆された。これらの結果から、SCの維持に血縁選択はほとんど無力であり、恐らく、結婚飛行期における陸風の影響(飛行する雌は海で溺死し、地上で交尾後、母巣や近隣巣に侵入する雌が生き残る)、砂地海岸における環境の均一性などが多女王化と敵対性の喪失に大きく関わっていると結論付けられる。
著者
西田 誠幸 辻野 嘉宏 都倉 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.936-945, 1996-11-25

Bird-Meertens Formalism (以下BMF)は関数型プログラムを記述する手法の一つで,これによって問題の仕様記述から具体的な手続きの記述を導出することができる.BMFで記述されるプログラムの有用性を明確にするため,また導出の方針を与える一手段として,導出されるプログラムのコストを評価する手法を提案する.この手法は,Moggiの提案したモナドを用いた計算の表現法を応用したもので,プログラムのセマンティクス,コストの種類,プログラムを実行するアーキテクチャによって決定されるコストを表現できる.また,関数型言語Haskellによるコスト評価法の実現を示す.
著者
辻村 敏樹
出版者
早稻田大學國文學會
雑誌
國文學研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.95-109, 1951-06-25
著者
辻内 順平
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.923-928, 2000-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
28

20世紀における応用光学の歴史を展望した. 20世紀前半は,目の機能を補い,拡張するための可視域の光学機械が主な対象であった. 20世紀の半ばを過ぎて,レーザーの発明,エレクトロニクス・コンピユーターの発展があり,それに支えられて,光エレクトロニクス,コンピューター支援光学技術,さらに光エンジニアリングが発展して,応用光学の近代化が起こり,他の分野の基礎技術となる新しい用途も開拓され.今後の応用光学の方向が定まった.
著者
元川 竜平 遠藤 仁 横山 信吾 西辻 祥太郎 矢板 毅 小林 徹 鈴木 伸一
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.190, 2015 (Released:2015-09-03)

福島第一原子力発電所の事故により環境中へ放出された放射性セシウムが、福島県を中心に広範な地域に対して環境汚染をもたらした。放射性セシウムは、水を介して拡散し、土壌に吸着しているが、その中でも特に風化黒雲母・バーミキュライトといった特定の粘土鉱物に濃縮され、強くとり込まれることが明らかにされている。そこで我々は、X線小角散乱(SAXS)法を用いて、バーミキュライト・風化黒雲母/セシウム懸濁液の構造解析を行い、セシウムイオンの吸着に伴う粘土鉱物の構造変化を明らかにした。
著者
若田 武蔵 辻村 肇 辻 竜之介 松村 雅史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.79, pp.41-44, 2014-06-06

高齢者の健康管理・安全生活支援を行う見守りシステム、生活習慣病の対策として、日常生活における生体情報計測が必要である。本研究では、咽喉マイクロフォンを用いて口腔機能(会話・笑い・咳嗽・いびき・嚥下)のモニタリングを行うシステム構築を目的とする。特に口腔咽喉音のケプストラム分析を行い、会話・笑い、咳嗽、いびき、嚥下の基本周波数、スペクトル包絡を推定して特徴抽出を行う。
著者
辻 筆雄
出版者
宝塚造形芸術大学
雑誌
Artes : bulletin of Takarazuka University of Art and Design : 宝塚造形芸術大学紀要 (ISSN:09147543)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.163-175, 1994-03-31

本稿は,日本の古典文学に表れる色彩表現の実態を時代別に検証することにより,それぞれの時代における日本民族の,色彩に対する意識や感じ方の特徴などについて考察したものである。今回は,前編で述べた奈良時代に続き,主として平安時代を中心にして述べる。